ディスディスブログ

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ナミコシが最初の二十面相でした。アケチが二十面相に執着する理由も明らかに - 『乱歩奇譚 Game of Laplace』8話「パノラマ島綺譚(後編)」の感想

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毎週金曜日0:45(木曜24:55)より、フジテレビのノイタミナ枠にてアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』が放送されています。

 

 

www.rampokitan.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年8月21日の放送は第8話「パノラマ島綺譚(後編)」でした。

 

 

 

8話「パノラマ島後編」

パノラマ島の、島の所有者でパノラマ島事業の運営者コモダコーポレーション会長コモダ・ゲンザブロウ、それとアートプロデューサーはヒトミ・ヒロスケはあっしかちっそくしをしていたということでした。このカラクリ、あるいはトリックというものは特筆するものではないように思えましたが、そこへ至るある人物の憎悪の強さ、というものが見どころではあったかと思います。

今回のメインはアケチ探偵の過去の話でしょう。これは物語の根幹に関わる内容と思われます。

私は怪人二十面相は刑事のナカムラさんなのかと思っていましたが、どうやら違うみたいです。いや、彼も実は他の二十面相と同じく、スタンド・アローン・コンプレックスである可能性や、今後それになる可能性はまだ残されているでしょう。一つ一つの事件、一人一人の二十面相、それ自体は単独であるものの、そこには集団の意志が介在する、そんな話です。攻殻機動隊の笑い男のような?

今回はアケチが二十面相事件に執着する理由が明らかになりました。アケチ探偵にはナミコシという友人がいましたが、ナミコシは3年前にしんじゅくでしょうしんじさつをしていまいます。

ナミコシのそれは、実際の事件を想起させるものです。新宿で同じようにした男性がいましたね。あれは未遂に終わったはずです。その模様が映像や画像でネットに流出していましたね……。

そして、ナミコシは最初の怪人二十面相です。彼が生前残したある数式によって二十面相を生み出したということでしたが、私にはナミコシとアケチが何を言っているのかサッパリ分かりませんでした。

私が分かった範囲で言うと、ナミコシとアケチの2人がある数式を使って二十面相を生み出そうとしました。アケチは数式には重大な欠陥が見つかったとして途中で下り、でもナミコシは自分たちの生み出した数式を信じてそれをネットワーク上に展開してしまい、多数の二十面相を生み出してしまった、ということのようです。

この二十面相のプログラム?は自動的に拡大されるフォークロアだそう。この「フォークロア (Folklore) 」という単語ですが、基本的には「古くから伝わる風習や伝承」などのことを示します。でも今回の話に適応させるなら「都市伝説」的なものではないでしょうか。

都市伝説に過ぎない二十面相を、「人々が“匿名の断罪装置”として利用し、不可能犯罪さえ成し得る正義の怪人を生まれていく」と、ナミコシは熱弁していました。

その手始めに、ナミコシが二十面相となってあれしていました。そしてその後、ナミコシの狙い通り、立て続けに二十面相を名乗る輩が出現していました。アケチはそれを一つ一つ潰していく覚悟だそうです。

やはり『攻殻機動隊』の笑い男を想起させる話ですね。警視総監集団襲撃事件があったときに、自ら笑い男を名乗る男が多数登場したことがありました。ネットワークへの依存が激しく、ネットワーク上のある価値観や思想を、さも自分のオリジナルのものだと勘違いしてしまう現象、という認識が正しいか分かりませんが、そういう感じではないかと。

前述したとおり、ナミコシは新宿であれしてしまい、この世には存在しないことになっています。しかしながら、この話の持っていき方からすると、ナミコシが生きている可能性は低くないと思います。オリジナルなきコピー、ではないかも知れないですね。

 

dysdisanime.hateblo.jp