ディスディスブログ

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2015年3月31日の国際親善試合、日本対ウズベキスタンの感想

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サッカー日本代表は2015年3月31日に、JALチャレンジカップ、ウズベキスタンとの国際親善試合を行いました。試合は青山敏弘と岡崎慎司、柴崎岳、宇佐美貴史、川又堅碁の得点により、スコア5 - 1でホームの日本がウズベキスタンに勝利しています。

 

 

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同月27日に行われた国際親善試合チュニジア戦を2 - 0で勝利していますから、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督は就任してからの2戦で2勝です。勝ちっぱなし。

 

 

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試合前日からハリル監督はチュニジア戦から選手を入れ替えると宣言していて、実際にその通りとなりました。GKは岡田監督以来レギュラーの川島永嗣(スタンダール)でした。CBは森重真人(FC東京)と、この試合が代表デビューの昌子源(鹿島アントラーズ)、フルバックは右が内田篤人(シャルケ)で左が酒井高徳(シュトゥットガルト)です。ハーフタイムで内田→太田宏介(FC東京)がディフェンスラインでは唯一の交代で、太田が左に入りました。

以前の記事に書いたように個人的に昌子には期待していて、3年後にはレギュラーを奪っていて欲しい選手の1人です。彼が緊張するタイプなことは噂で聞いたことがありますけど、この試合では相当緊張していたでしょうか。前半は危なっかしいプレイも見られましたけど、後半は持ち直した感があります。もう少し継続して見たい。

森重は、ディフェンス時も相手FWに対して落ち着いて対応していて不安定なところはほぼありませんでした。縦パスも良いものが入っていましたし、川又のゴールをアシストも決めていて、さすがはレギュラーというところ。

太田は岡崎のゴールを演出したようにクロスの精度が素晴らしいですね。ただ守備面での危うさを見せていて、彼のところがウズベキスタンに狙われていました。この辺りは先日左サイドバックでプレイしていた藤巻(ガンバ大阪)と特徴が似ているでしょうか。

 

中盤から前は、今野泰幸(ガンバ大阪)と青山敏弘(サンフレッチェ広島)の2DHに、香川真司(ドルトムント)がトップ下、サイドが右が本田圭佑(ACミラン)で左が乾貴士(フランクフルト)、FWが岡崎慎司(マインツ)でした。交代はハーフタイムで今野→水本裕貴(サンフレッチェ広島)、63分に乾→宇佐美貴史(ガンバ大阪)、69分に香川→柴崎岳(鹿島アントラーズ)、72分に本田→大迫勇也(ケルン)、83分に岡崎→川又堅碁(名古屋グランパス)です。

青山は先制点のミドルシュートが目立ちますけど、縦パスにも特徴のある選手でもあり、良いパスが入っていました。この試合では縦だけでなくほとんどパスでミスがなかったように見え、安定していました。長谷部のポジションを狙って行くことになりそう。守備時はもう少し当たりの強さを出して欲しいかな、と思うシーンはありました。

今野はさすがの対人プレイ。今野の代わりに入ったのは水本で、最初は水本をCBにしてCBの森重をDHに上げるのかと思いましたが、ハリルさんは水本をそのままDHでプレイさせました。少々意外ではありましたが、ハリルさんは基本的にディフェンスラインをいじりたくないタイプの監督なのだろうと、チュニジア戦の藤巻を見ていて感じていたので、そう考えると水本の配置も納得です。水本は役割的にはCBとの距離を近くに取り、バイタル付近で相手に自由にプレイさせない、潰すプレイが求められていたかと思いますが、そのミッションはかなり高いレベルでこなしていました。これはチーム的にも選手本人として収穫だったでしょう。次はCBとしてどうかを見てみたいです。

香川は悪くない出来だったと見ました。代わって入った柴崎はゴールも決めていますし、DHに入っていた頃よりもプレイが生き生きとしているように見えたので、トップ下が本来のポジションなのだろうと感じさせます。前の方が怖さが出る。コーナーキックの精度も高かったです。

宇佐美はチュニジア戦に引き続き交代出場でした。初ゴールを決めたこともあり、躍動していました。フィニッシュは日本屈指のレベルで素晴らしいですね。2戦とも守備をサボらずにしていましたが、スタメン時にどれだけ継続できるかは未知数です。しばらくはジョーカーでのプレイを続けた方が、何より相手チームには脅威ではないでしょうか。

大迫は右サイドに入りました。彼は1トップ、あるいはトップ下に適正がある選手と思いますので、この試合では彼が最も合わないポジでプレイをさせられたかも知れません。でもそんな中でも得点に絡む…と言っていいか微妙なところですけど…でも、慣れないポジションながら周りを活かす丁寧なプレイで奮闘していました。できれば本来のポジションでどうかを見たいです。

チュニジア戦で無得点だった川又でしたが、ウズベキスタン戦でもチャンスをもらえ、しっかり結果を出して起用に応えたことが何よりの収穫です。相手ディフェンスと競り合ってしっかり勝ってのゴールでしたから、良い仕事だったと思います。岡崎や大迫といった日常でヨーロッパのディフェンダーと戦っている選手が競争相手になりますから、国内でプレイする川又がアピールするのは大変とは思いますが。

 

こんな感想です。まだ戦術が浸透していないように見え、ハリルジャパンのチームとしての評価はしづらいものがあります。ただ、サイドバックとサイドハーフ、特にサイドバックの役割が相当重要そうになるチームだろうなとは思っています。それと、代名詞のようなプレスとカウンターですが、逆に日本がプレスをかわされたとき、カウンターを食らったときの守備の危うさは見せていましたから、その辺りの修正を次戦以降に見られたらいいなと。

この2試合では宇佐美と柴崎というプラチナ世代の選手たちが輝いた好材料がありつつ、その影で大迫の不遇や、原口元気、柿谷曜一朗はこのままだと消えてしまうのではないかという危惧も持ちつつ、でも一番言いたいのは山田大記も試してね、ということです。