『MBS(毎日放送)』で放送されている『プレバト!!』では、2020年12月17日木曜日の放送の俳句コーナーで「東国原英夫」さんの詠んだ句が心に沁みました。
目次
MBS『プレバト!!』
テレビ番組『プレバト!!』についてです。
人気芸能人にはそもそも才能があるのか?あらゆるジャンルで抜き打ちテストを実施、その結果をランキング形式で発表する。
公式webサイトのディスクリプションには上記引用部のように書かれています。
あらゆるジャンルとは、今回紹介する俳句だったり、水彩画だったり、消しゴムはんこだったり、絵手紙、生花、スプレーアート、色鉛筆、などです。
中でも俳句がメインコンテンツと思われます。
放送時間
放送時間について。
放送は毎週木曜日の19時から20時までです。
出演者
出演者です。
メインの司会は「浜田雅功」さんです。
ダウンタウンの浜ちゃんですね。
アシスタントが毎日放送の「玉巻映美」アナウンサー。
ナレーションが「銀河万丈」さん。
俳句の査定員は「夏井いつき」さん。
俳句カテゴリの出演者は「梅沢富美男」さんを始め、「東国原英夫」さんや「立川志らく」さん、「中田喜子」さん、「千原ジュニア」さん、「藤本敏史」さん、「村上健志」さん、「横尾渉」さん、「千賀健永」さんなどがいます。
最近見始めた
実は私は『プレバト!!』を最近見始めています。
継続して観ているのは1年ほど前、2019年末くらいからでしょうか。
番組の存在は何年も前から知っていました。
しかし当時はどうも夏井先生の言葉の強さと荒さが受け付けないと感じてしまい、少し観ただけでそれから全く観ていませんでした。
その後、夏井先生が『NHK俳句』の選者に就任されてから、あああれはやはりエンターテインメントとして、役として演じている部分も大きいのかと思い至りました。
それからは夏井先生の印象が大きく変わって、ずいぶんと間が空きましたが、2019年末くらいからようやく継続して観るようになっています。
元から民放のバラエティ番組を好んでいないことも理由としては大きいでしょう。
俳句
『プレバト!!』の俳句カテゴリが、2020年12月3日の放送でも扱われました。
今回のお題は「プレゼント」です。
この回では俳優の「升毅」さんを始め、タレント「小倉優子」さん、アイドルグループ「NEWS」の「加藤シゲアキ」さん、芸人「かまいたち」の「山内健司」さん、大食いタレントさんでしょうか「菅原初代」さん、タレントさんでしょうかアナウンサーさんでしょうか「本仮屋リイナ」さんが出場していました。
民放もバラエティもほとんど観ないので、お顔とお名前は知っていますけど、どういう方かは知らない方ばかりです。
大食い関係は全く知らないので、菅原さんを今回初めて知りました。
レギュラー陣は「梅沢富美男」さんと「東国原英夫」さん。
1位は本仮屋さん
俳句カテゴリで今回1位を獲得したのは本仮屋リイナさんでした。
今回が初登場だったみたいです。
初登場で才能アリで1位です。
得点は「71」点。
冬、元気に遊んでいる子どもたちを、親たちはコートを着て暖かくしながら見守っている、みたいな句だったかと思います。
東国原英夫さんの句が良かった
順位とは別に、段位を持っているレギュラー陣の昇格試験も並行しています。
「永世名人への道」というサブタイトルでしたか。
今回出演されていたのは永世名人「梅沢富美男」さんと、名人10段☆3というのでしょうか、「東国原英夫」さんです。
この辺のシステムを把握しきれていません。
東国原英夫さんとはそのまんま東さんですね。
おふたりともさすが永世名人と名人の段位をお持ちなだけあって良い句でした。
個人的にはとりわけ東国原さんの句が良かったです。
東国原さんの句はご自身の子供時代のことを詠まれた句のようでした。
親からクリスマスのプレゼントに欲しいものはないのかと聞かれた英夫少年、本当は欲しいものがあったけど、欲しいものなんてはないと答えます。
家が裕福ではなかったので、親に負担をかけたくないと想った英夫少年はウソをつきます。
その後英夫少年は一人で公園のジャングルジムの上に乗っていたら、ジャングルジムの鉄が冷たさが心にしみた、そういうことを詠んでいました。
夏井先生は「寂しさと相性が良い」と評価されました。
名人☆3から☆4へ一歩前進。
永世名人へリーチをかけました。
兼題は「プレゼント」です。
プレゼントボックスが開けられようとしている瞬間を収めた画像でした。
そこから「欲しいものがない」と発送を持ってくるところは作家の力だと。
また、「ジャングルジム」を持ってきたところも褒めていました。
公園の他の遊具とは異なり、ジャングルジムは高いところで一人でじっとしていられます。
このジャングルジムは寂しさとの相性が良い、ということでした。
いやぁこの句は本当に良いですね。
東国原さんも破調の句を詠まれることが多い方の印象です。
今回も七五調ではなく、8+9音の破調でした。
個人的には七五調の句が好きですけど、この句は好きですねぇ。
心にしみますね。
東国原さんは2020年秋のタイトル戦を、スケジュールの関係で欠場なさっていました。
出場してこのレベルの句を詠まれていたら、大会はもっと盛り上がったろうなと思います。
盗作疑惑?
インターネットで東国原さんとプレバトのことを調べたところ、気になることがありました。
それは見出しに書いたとおり「盗作疑惑」です。
東国原さんが番組内で詠んだ句が盗作に当たるのではないかという疑惑が、過去に浮上したということでした。
私はその頃に番組を観ていなかったので、当時の様子などは一切知りません。
ネットでは、パクったと思われる句とパクられたと思われる句、そのいずれも見ることができます。
確かに、あれは盗作を疑われても仕方がないくらい、よく似ていますね。
正直に言えば、オリジナルを知った上で詠んだ句だろうなと、私は思いました。
2つは全く同じ内容ではなく、上五の後半だけが違います。
全く同じの方が、私は偶然に一致した感がある気がします。
少しだけ変えていることで、かえってオリジナルを意識している感が出てしまい、疑惑が強まるのではないかと。
残された罪悪感の欠片が、完全に同じものにはさせまいと少しいじらせる。
それとも疑惑を持ってしまうと、全く同じだろうがほとんど同じだろうが、大した違いはないでしょうか。
ご本人や番組的も盗作は否定なさったみたいですし、詠まれた句は取り下げられたみたいですね。
情報を間違えていたら申し訳ありません。
盗作をしたかしていないかの真偽のほどは定かではありません。
しかしこういうことが厄介なのは、一度でも疑惑が浮上すると、それ以前の句もそれ以降の句も、どこかから拝借したものではないかと視聴者が考えてしまうことでしょう。
視聴者は大なり小なり心に引っかかりをもって番組を観てしまう、番組自体がヤラセなどを疑われたり観られなくなったりすることもあるでしょうし、東国原さんの『プレバト!!』の他の仕事にも障るかもしれません。
誰も得をしていませんね。
ただ、詩歌というものは、小説や音楽などもそうかもしれませんが、こういうことはしばしば起こることなのでしょう。
悪意をもっている盗作することも、偶然に似てしまうこともあるのでしょう。
いずれにしても客観的な証明を提示することが難しいだけに、厄介な問題です。
だからこそ投句する側も番組側も類句チェックがとても大事そうですね、全国に流れるテレビやラジオといった媒体では特に。
盗作そのものは論外としても。
梅沢富美男さんも久しぶりに掲載決定
現在唯一の永世名人である「梅沢富美男」さんも良い句でした。
永世ですから段位はこれ以上上がないところに到達されています。
その梅沢さんは「句集作り」をするために、句を詠んでは夏井先生に句集に掲載できる句か否かを判断していただくことになっています。
計50句でしたっけ、なかなか遠い道のりですけど、少しずつ掲載句が増えています。
ボツも多いですが。
2020年のコロナ渦で、誰に入ることができないお芝居の楽屋に、梅沢さんの奥様から加湿器が届けられたことを詠んでいらっしゃいました。
2020年を、役者としての立場から詠まれた句です。
夏井先生は助詞の使い方と、「来」を「き」としたこと、これは省略をでしょうか、褒めていらっしゃったかと思います。
私は「来る」ことを「来」だけで「き」と読むことは馴染めないタイプです。
その点引っかかりました。
でも良い句と思います。
おわりに
ということで、MBS『プレバト!!』で東国原英夫さんが詠んだプレゼントの句が個人的にとても好きだったことを書いた記事でした。