2020年10月2日に日テレ「金曜ロードSHOW!」枠にて映画『E.T.』が放送されました。
実は私は本作を今回初めて視聴しました。
映画を観た感想を書きます。
目次
日テレ「金曜ロードSHOW!」
日テレ「金曜ロードSHOW!」についてです。
説明不要と思います。
日テレの金曜21時からの映画枠ですね。
『スタジオジブリ』関連、『ルパン三世』、『名探偵コナン』のアニメーション映画や、『ハリー・ポッター』シリーズが放送される枠として認知度は高いでしょう。
映画『E.T.』
2020年10月2日には『E.T.』が放送されました。
読みはそのまま「イー・ティー」です。
視聴者リクエスト第3弾は世界中で大ブームを巻き起こした永遠に語り継がれる名作★10歳の少年エリオットと宇宙人E.T…二人の友情を描く感動のSFファンタジー!
放送データには上記引用部のような説明テキストがありました。
こちらもあえて説明する必要がないくらいの有名作品ですね。
本作は1982年公開ということで、2020年からすると40年近くも前のクラシカルな映画の1つです。
公開当時すごく流行っていたことを覚えています。
デパートのおもちゃ売り場に行ってもフィギュアなど『E.T.』の関連グッズが多数売られていましたし、学校では友達と「イーティー」と言いながら人差し指同士をつけてみたり、失礼な話かもしれませんが誰々の顔が「E.T.」みたいだと形容したり。
映画を観ていない私の生活の中にも入っていたくらいに話題になっていました。
「見たい!見せたい!名作映画金曜“リクエスト”ロードSHOW!」
1982年公開の古い映画がどうして『金曜ロードSHOW!』枠で放送されてたのか。
それは「見たい!見せたい!名作映画金曜“リクエスト”ロードSHOW!」という企画で取り扱われたからです。
数ヶ月前にも『天使にラブソングを…』や『バック・トゥー・ザ・フューチャー』3部作が放送されていたかと思いますが、あの流れですね。
この企画が立ち上がった理由には、2020年は新型コロナウィルスの影響によって、新作映画が公開延期となる事態が増えたことがあるのでしょうか。
『E.T.』の感想
映画『E.T.』の感想です。
作品の感想は特に書く必要はない気がしますので、別視点で興味を抱いた点を書きます。
実は初めて観た
実は私は『E.T.』を観たことがありませんで、今回初めて観ました。
同年代の映画『グレムリン』や『グーニーズ』、『ゴーストバスターズ』、『ネバー・エンディング・ストーリー』といったところは観ています。
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』や『エイリアン』、『ターミネーター』も観ています。
スピルバーグでいうと『インディー・ジョーンズ』シリーズは1作品も観ていません。
『ニューヨーク東8番街の奇跡』は今回の『E.T.』の放送に先駆けて2020年9月29日に日テレで放送され、そこで初めて観ました。
思いの外面白かったです。
80年代の名作映画でいうと、スタローン主演の映画は1作品も観たことがないです。
『ロッキー』や『ランボー』も。
ルーカスの『スター・ウォーズ』シリーズは比較的最近までしっかりと観たことがなかったです。
旧3部作は面白かったです。
このように私が観ている映画には結構な偏りがあると思います。
皆さんが当たり前に観ているであろう名作映画にも観ていないものが多いでしょう。
その観ていない名作映画の1つが『E.T.』でした。
どうして観なかったのかは自分でもわかりません、単に縁がなかったのでしょう。
そういえば20年ほど昔、仲の良かった女性が『E.T.』を好きで、彼女が持っていたVHSのビデオテープを借りたことがありました。
でもそのときは観る気が起きずに、観たことにしてそのまま返してしまったことがありました。
すまん。
the Extra-Terrestrial
E.T.が「the Extra-Terrestrial」の略称だということを今回初めて知りました。
当時は丸覚えしてしまっていたので何の意味か知ろうともしませんでしたね。
「Extra-Terrestrial」はカタカナにすると「エキストラ・テレストリアル」です。
意味は「地球外生命体」や「宇宙人」で良いと思います。
1982年という時代を知る
古い映画を観るたび書いていることですが、そもそもの話をさせていただきますと、私は古着が好きです。
1960〜80年代のアメリカのスタイルが特に好みです。
同じ時代の映画やドラマを観ることも好きです。
当時の映画やドラマを観ることで、当時の風俗や考え方など社会のあり方、もっと言えば時代そのものが少しわかるような気がします。
ファッションにフォーカスを当てて観るならば、2020年現在の私たちがアメリカ古着やアメリカン・ヴィンテージなどと呼んでいる洋服を、当時のアメリカの人々が「新品」の洋服としてどのように着ていたのか、それがわかります。
だから当時の映画やドラマを観ることが好きという側面が、私の中にはきっとあるでしょう。
それだけでもないと思いますけど。
1982年を知る意味でも『E.T.』は興味深い作品でした。
あの当時のアメリカの家庭って物で溢れていますよね。
『グレムリン』などを観ていても、家の中に色々なものがあって、掃除をするのも大変だろうなと観るたびに思います。
でもあの雑多感、物に溢れている感こそが1980年代当時のアメリカの「飽食の時代」感を表しているかのようです。
古着の着こなし参考
古着の着こなし参考の視点で観ても『E.T.』は興味深いものでした。
とりわけ気に入ったのは作品の終盤のある登場人物の着こなしです。
生き返ったE.T.を助けに来た宇宙船へと連れて行くため、エリオットが兄の「マイケル」と、マイケルの友人「グレッグ」「スティーブ」「タイラー」に頼みます。
自転車の前カゴに白いタオルか何かで包んだE.T.を乗せ、5台の自転車で追手、あれは政府関連の人たちでしょうか、奴らとチェイスするシーンです。
あのシーンの、マイケルの友人「グレッグ」と思いますが、彼の洋服の着こなしが私の古着の着こなし参考になるなと感じながら観ていました。
彼がグレッグで合っているなら「K・C・マーテル」さんという俳優さんが演じています。
2020年現在は俳優活動はなさっていないのでしょうか。
グレッグはあのシーンでは、ブルーやネイビー、パープルといった寒色系の細かいチェック柄のシャツに、薄いブルーのニットを着て、さらに大きな襟のついたダウンベストを着ていました。
頭には赤いキャップを被って、さらに大きなヘッドフォンを装着しています。
ボトムはジーンズではなさそうでしたね、茶系のカツラギ生地のパンツでしょうか。
靴もよくわかりませんでしたけどスニーカーだったはずです。
このグレッグの服装、重ね着の仕方がまぁカッコイイのですよ。
皆さんにとってカッコイイかはわかりませんけど、私にとってはツボだったのですね。
1982年公開の映画ですから、撮影は当然もっと前のことです。
80年代になった瞬間に80年代っぽい服装にガラリと変わる訳ではありません。
撮影をしていたと思われる80〜81年当時はまだ「1970年代の残り香」が濃くあったはずで、グレッグの服装もまた、どちらかと言うと80年代よりも70年代の香りが漂います。
グレッグの服装のどこに70年代臭がするかというと、特にシャツやダウンベストの「襟」です。
どちらも襟が広いですし、シャツの襟は固そうでもありました。
あの襟の形状や固さは70年代以前の感覚でしょう。
「はぁ、広襟のダウンベストの着こなしはこうするのか」と感心しながら観ていました。
今風に着こなすなら、シャツやニットの色合いを変える必要があるものの。
古着に興味があるけど着こなしがわからない。
そういう方はぜひ当時の映画やドラマを観ることをおすすめします。
上にも少し書いていますけど、ドラマや映画には生活も描かれていますから、参考になります。
グレッグの服装を画像で見たい方は、検索エンジンに「k.c.martel et」などと入力し画像検索をかけていただければと思います。
同じシーンの、エリオットとマイケルの兄弟が着ていた「パーカー」のチョイスも良いのですよねぇ。
エリオットは発色の良い赤無地のフルジップパーカーを着て、フードを被っていました。
ジップは「YKK」っぽく見えましたが違うかもしれません。
フードのドローコードが白だったら完璧でした。
兄のマイケルは杢グレーのプルオーバーパーカーを着ていました。
マイケルのパーカーは古着で見つけたら小躍りしたくなるレベルの代物ですね。
めっちゃいい。
エリオットがE.T.のために仮病をして学校を休んだときだったと思いますが、あのときに着ていた白い「サーマルシャツ」も個人的に好きなアイテムでした。
あれは欲しい。
状態の良い古着の白サーマルはなかなか見ないです。
まぁ当時は特に肌着感覚で着ていたでしょうから、着られる状態で日本にどれだけの量が流れてくるかと考えるとなかなか難しいかなとは思います。
肌着や下着、靴下といったアイテムは消耗品ですからね、特に下着なんて誰かが着けていたものを買いたいとも思わないですし。
マイケルもパーカーの他に気になる服を着ていました。
あれは確かエリオットにE.T.を初めて紹介されたときだったと思いますが詳しくは忘れました。
そのシーンで着ていたTシャツが『スペース・インベーダー』でしたね。
あれもめっちゃ欲しかったです。
インベーダーは1978年に『タイトー』が発売したアーケードゲームでしたっけ。
その後アメリカでもTシャツになるくらいに流行ったのでしょうね。
そういうところからも1980年代初頭の空気感が漂ってきます。
おわりに
ということで、日テレで放送された映画『E.T.』を観た感想記事でした。
映画の感想ではなくなっている気もしないではないですがまぁ良いでしょう。