Eテレ『鶏とパンケーキ 〜ターシャ・テューダーファミリーの四季〜』なる番組が、2020年6月21日日曜日に放送されました。
放送されたのは、通常なら『猫のしっぽ カエルの手』や『やまと尼寺 精進日記』が放送されている日時です。
目次
Eテレ『鶏とパンケーキ 〜ターシャ・テューダーファミリーの四季〜』
Eテレのテレビ番組『鶏とパンケーキ 〜ターシャ・テューダーファミリーの四季〜』についてです。
舞台は四季の移ろいが美しい自然豊かな北米バーモント州。ひ孫のエリーとケイティは、ターシャが残したこの森で、ターシャから受け継いだ鶏とともに育っている。学校には通わず、両親を先生にホームスクール(自宅学習)の日々。毎朝鶏の卵で作るパンケーキからはじまるターシャ・テューダー家の一日。小鳥のさえずり、木々の芽吹き、ヤマアラシの訪問…。一日として同じ日はなく、森はどの季節も好奇心と発見に満ちあふれている。
番組の録画データに書かれていた番組説明が上記引用部のとおりです。
基本的なコンセプトは『猫のしっぽカエルの手』や『やまと尼寺精進日記』に似たテイストの番組でした。
ある人にフォーカスを当てて、その人の生活スタイルや考え方、周りの人たちなどを紹介する番組と捉えて問題はなさそう。
ある人とは、ベニシアさんであったり、密榮さんであったり、今回のターシャさんであったりです。
番組のナレーションは俳優の「長谷川真弓」さん。
放送日時
番組は2020年6月22日日曜日18:00よりEテレで放送されました。
30分番組。
今後も同じ曜日・時間に放送されるかは記事作成時点で把握できていません。
元々はNHKのBSか何かで放送されていた番組だったのでしょうか?
私の家族は観たことがあると言っていましたので。
私は今回初めて観ています。
番組の舞台
番組の舞台になっている場所について。
「アメリカ合衆国」の東北部にある「バーモント州」のようです。
森の中に佇む「コーギコテージ」と名付けられた家とその庭、周辺が舞台。
出演者
番組の出演者について。
メインは「ターシャ・テューダー」さん。
そして彼女の子や、孫夫婦、ひ孫も出演していました。
4世代ですか。
ターシャさんは故人とのこと。
ターシャ・テューダー
「ターシャ・テューダー」さんはどのようなことをされていた方なのでしょう?
調べたところ絵本作家さんのようです。
「NHK人物録」なるサイトにターシャさんのことが紹介されていました。
簡潔にまとめられていますので、ご存じない方は一読なさると良いでしょう。
ターシャ・テューダー(Tasha Tudor、1915年8月28日 - 2008年6月18日)はアメリカの絵本画家・挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家である。
ターシャ・テューダーさんのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
絵本作家や挿絵画家として有名な方なのですね。
番組では、絵本作家としての彼女というより、ご自宅のこと、庭のこと、家族のことが中心に描かれていました。
なので、どちらかというと園芸家としてのターシャさんがわかる番組作りになっています。
犬の操り人形も番組で登場していました。
感想
Eテレ『鶏とパンケーキ 〜ターシャ・テューダーファミリーの四季〜』の感想です。
感想は一言「面白い」です。
興味深い内容でした。
さすが同じ時間枠に放送されただけあって、ベニシアさんや住職さんの番組がお好きな方なら楽しめる番組かと思います。
大きな違いはベニシアさんも尼寺も日本が舞台で、ターシャさんはアメリカが舞台であるという点。
日本語を話す人が1人もいないことでしょう。
そういえば、ターシャさんの言葉には字幕がつき、ひ孫さんたちはアテレコされていた部分が多かったと思います。
メインとなるターシャさんの言葉というか声は、できるだけそのままで届けたかったのでしょうか。
制作のこだわりを感じた部分です。
個人的には全体的に楽しめましたが、とりわけ孫家族の朝食シーンが特に好きでした。
ひ孫たちが毎朝飼っているニワトリの卵を取ってきて、取ってきた卵を使って家族でパンケーキを焼いて、メープルシロップをかけて皆で食べる。
そんな素朴なアメリカの朝食風景が何とも良かったです。
アーミッシュ
ターシャさんや彼女の孫やひ孫たちの生活は「スローライフ」と紹介されていました。
最近あまり聞かなくなった言葉なような。
彼らは昔ながらの生活スタイルをあえて選択しているようです。
道具もできるだけ昔のもので、ほぼ自給自足の生活をしているみたいでした。
ひ孫たちは学校に通っていないみたいですね。
家は自分たちで建てたもののようです。
当時のスタイルで、道具なども当時のままであるなら、家などの維持・管理は大変でしょうね。
現代の生活スタイルよりかえってお金がかかることかもしれず、誰でもできることではないなと感じます。
そもそも広大な土地を所有していなければ始められないでしょう。
30万坪でしたっけ。
雪深い土地のようですからなおさらです。
ターシャさんがしてきた生活スタイルを観ていて、いわゆる「アーミッシュ」と呼ばれる方々のそれに近いのかなと感じました。
詳しいことは知らないのですが、ドイツからアメリカに移民してきた当時の生活スタイルを続けている方々がいらっしゃいますよね。
アーミッシュは宗教にも絡むことだった気もするので、ターシャさんのスタイルがアーミッシュそのものではないかもしれません。
『赤毛のアン』
また、番組を観ているとアニメ『赤毛のアン』の世界をリアルに観ている感覚に襲われました。
アンやマリラ・カスバート、マシュウ・カスバートたちは、今画面で映っているような生活をしていたのだろうなと。
ターシャさん1915年生まれ。
『赤毛のアン』は1908年の出版。
非常に近いです。
『赤毛のアン』はカナダの「プリンスエドワード島」が舞台でしたよね。
プリンスエドワード島はカナダの東にある島だったはず。
ターシャさんたちが住むアメリカの「バーモント州」とは比較的近い場所にあります。
気候や風土も近いものがあるでしょうか。
なのでターシャさんが選んだ昔の生活スタイルは、『赤毛のアン』の世界にとても近いものになっていると想像されます。
観ていると空気感がよく伝わるので、ターシャさんの番組を観た後で『赤毛のアン』の小説を読んだり、アニメを観ると投影しやすいかもしれません。
タイミングの良いことに記事作成現在、『TOKYO MX』にて毎週月曜日の19:00から20:00まで、毎週2話ずつ『赤毛のアン』のアニメが放送されています。
おわりに
ということで、『鶏とパンケーキ 〜ターシャ・テューダーファミリーの四季〜』なる番組が2020年6月21日日曜日に放送されたので、番組の紹介と観た感想を書いた記事でした。
次もあったらぜひ観たいです。
ターシャさんの絵本も見てみたい。