夏なので、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPSPのアドベンチャーゲーム『ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」』の3周目始めようかと思っています。
始めようかと思うとともにプレイすることが面倒な気持ちもあります。
2周プレイした経験を踏まえて、どの辺りに面倒臭さを感じているかなど、感想を書きました。
目次
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
『ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」』を始めようかと思っています。
「ぼくなつ4」ですね。
ぼくなつ4は、『ミレニアムキッチン』が開発し『ソニー・コンピュータエンタテインメント』から発売された、PSPのアドベンチャーゲームです。
画像が『ぼくなつ4』のパッケージ。
夏の終わりにプレイしたくなる
『ぼくなつ4』を入手したことは何年か前に当ブログで記事にしています。
それから1,2年経って、2019年の夏にやはりプレイしたくなりました。
『ぼくなつ』を。
毎回そうなのですが、私は夏のピークが過ぎようとしているタイミングや、夏が終わる頃、終わった頃にプレイしたくなります。
モラトリアム的なことなのでしょう。
ぼくなつ4を選んだ理由
今回、『ぼくなつ4』をプレイしようかと考えた理由はシンプルです。
PS2が壊れていて『ぼくなつ2』をプレイできないため、現状では未だ稼働する(!)PS1の『ぼくなつ1』と、PSPの『ぼくなつ4』しかプレイできません。
PS3とPS4は持っていないです。
『ぼくなつ1』は過去に何度もプレイしているため、比較的周回していない『ぼくなつ4』をプレイしようかなと。
1と2のリメイク版がPSPでリリースされていますから、今後購入しようかと思っています。
ぼくなつシリーズは中古もなかなか値下がりしないのですよねぇ。
ぼくなつ4の良いところ
『ぼくなつ4』の良いところをいくつか挙げてみましょう。
PSPだから
それはPSPのゲームである点が挙げられます。
据え置き機はテレビを使いますし、場所を固定しているため、起動が面倒です。
PSPは基本的には場所を選ばないため、気が向いたときに気軽に、且つ手軽に起動できます。
起動も速く、ぼくなつであればテレビなどを見ながらでもプレイしようと思えばできます。
舞台が昭和60年
1から3までは昭和50年が物語の舞台でした。
今作は10年後の昭和60年が舞台になっています。
3までより私の世代に近づいてくれて、親近感を持てました。
4では秘密基地に入るときに合言葉を言う必要があります。
合言葉というより当時のアニメなどのクイズが出されるので、それを三択で答えるものです。
設定にてクイズの問題のレベルを変更することが可能ですけど、私は一番難しい「マニアック」でもほとんど当てられました。
強烈に懐かしいネタばかりです。
また、「モン消し」という、『ビックリマンチョコ』と『キン肉マン』の消しゴムを足したようなものも登場します。
ゲームのテーマソングは近藤真彦さんの『ギンギラギンにさりげなく』です。
2は沢田知可子さんが歌っていた、井上陽水さんの楽曲『少年時代』でしたから、比べるとずっとポップな印象を持ちます。
主人公の「ボクくん」も今までよりわんぱくというか生意気な男の子です。
「『ギンギラギンにさりげなく』なんて『ぼくなつ』らしくない!」
「今作のボクくんは口が悪くて嫌だ!」
と、否定的に受け取られる方もいらっしゃるかもしれません。
でも私はそういった曲やキャラクターの「軽さ」こそが1980年代をよく表していると感じられ、とても好きです。
場所は瀬戸内
物語が展開される場所は「瀬戸内(せとうち)」です。
瀬戸内にある架空の島が舞台ですね。
ぼくなつシリーズは常に架空の町や村が舞台になっています。
瀬戸内はず〜っと行ってみたい場所の一つです。
原田知世さんの『時をかける少女』など映画を観て、行ってみたいと想いを募らせています。
中国地方と四国地方は人生でまだ一度も行けていないので、死ぬまでに一度行ってみたいです。
以前は瀬戸内より沖縄の方が行きたい場所でして、そちらは2年近く前に叶えることができました。
次こそは瀬戸内という。
ぼくなつ4の舞台が瀬戸内だと聞いたときは嬉しかったですねぇ。
プレイしたかったですけど、色々あってプレイできたのはつい1,2年前のこと。
旅行をしているような気分も味わえるため、私にとって瀬戸内が舞台なところは良い点ですね。
ぼくなつ4の「良くない」ところ
逆に、『ぼくなつ4』の良くないところもいくつか挙げてみましょう。
周回前提なところ
『ぼくなつ4』は周回プレイが前提で作られていると思わせます。
特に「虫相撲」が。
製作さんが周回前提と言っていたかはわかりません。
私がプレイをして感じた印象ではそうだということです。
実は今作は相撲に出すことができる虫を3匹、次の周回に引き継ぐことができます。
これは個人的には大きなマイナスです。
というのも、作品は『ぼくのなつやすみ』、夏休みを過ごすゲームだからです。
あの夏の思い出を残しておきたい、もう一度あの夏を過ごしてみたい、と思う気持ちが周回をさせる決め手になっているかもしれません。
しかし、です。
「『あの夏をもう一度』が叶わないからこそ思い出が光り輝いているのだ」ということを忘れてはいけないと思うのですよね。
周回することは私もします。
『ぼくなつ2』などはもう何十周したかわからないくらい周っています。
でもそれは、私が周回したいからしている、また『ぼくなつ2』をプレイしたいからしているのであって、製作さんから強制されたものではありません。
引き継ぎ要素が基本的にはないPS2版『ぼくなつ2』は、何度周回してもその周はそれ1回きり、二度とやって来ません。
(PS2版ぼくなつ2はクリア回数によって一部ストーリー・セリフが異なったはず)
例え同じイベントを体験したとしても、2がリリースされた2002年にプレイして感じることと、2019年にプレイして感じることが同じとは限らないからです。
その点は小説や映画などと似ているかもしれないです。
それが4のように製作さんから周回を前提としたゲームを提供されてしまうと、「ひと夏」の特別感はなくなってしまいます。
前にプレイした「繰り返し」や、「あの夏の続き」でしかなくなる感が強まる気がします。
なので、『ぼくなつ4』は未だ2周しかプレイできていません。
良い要素もたくさんあるのに、もったいないなと思います。
画像を見ると、2周のいずれも100時間前後プレイしていますね……やりすぎ。
いえ、周回をしなくても良いのです。
そこはプレイヤー次第ですからね。
しかし、攻略情報を得ずに初見プレイで虫相撲を優勝できるか、モン消し相撲で「隠し」を取れるかというと厳しいです。
虫相撲の個人戦にいたっては1周目ではほぼ無理でしょう。
特に虫相撲は1周目で優勝したいのですよね。
大会に優勝することでボクくんの行ける場所が広がるので。
違いましたっけ? 確か合っているはず。
日記の数を増やすためにもできるだけ勝ちたい。
ところが、おそらく製作さんは周回前提で虫相撲の強さなどを設定しています。
攻略を見ずに1周目で優勝するためには、相当に上手く立ち回れないと無理でしょう。
4からぼくなつシリーズに入った方は、まず仕様を理解する必要があるため、より厳しいはずです。
しかも4は、3までとは虫相撲の捕獲と鍛え方の仕様が異なります。
4では1種類の甲虫を何匹も捕獲できません。
基本的には1種類1匹をじっくり育てていきます。
レベルも、3まではレベル3が最大でしたが、4ではレベル3よりも強くすることができます。
画像は私のノコギリクワガタ「ノコギリ隊長」で、レベル39です。
虫たちはトレーニング器具(!)で身体を鍛えることも必要になっています。
それも個人的にはマイナスです。
以前から結構無茶苦茶でしたけど、ここまで来ると何かもう……という。
1周が長すぎる
『ぼくなつ4』は周回前提の作り方をしていると思われます。
周回前提なのに1周するために結構時間がかかります。
先ほどの画像のプレイ時間をご覧になってください。
1周目が99時間、2周目が98時間ですよ。
虫相撲で甲虫を鍛えなければいけませんし、モン消し相撲をして「隠し」を取らないといけませんし。
何より、海に潜って「空きびん」を集めなければいけません。
海の中に落ちている空き瓶を拾って、ご近所の「吉田商店」にビンを買い取ってもらい、それがボクくんのお小遣いになります。
お小遣いでおにぎりやコロッケ、「モンスターチョコ」、水槽を買ったり、50円ゲームをしたりします。
お店で購入することでしか手に入らないモン消しも、確かあったような。
「空きびん」は3種類(でしたっけ?)あって、海の中にランダムに落ちているため、時間を見つけては海へ潜って探さなければいけません。
プレイヤーがするかしないかを決められるため、全てこなす必要はないかもしれません。
ところが、4には「メダル」システムがあります。
画像にあるように、ゲームで達成した出来事次第でメダルを獲得できる仕様です。
メダルの色が良いほど登場人物の反応は異なりますし、ある項目を最高ランクのダイヤメダルにすると、「ある人物」の反応が変わります。
ですから、できる限りメダルは欲しいし、メダルの色も良いものが欲しくなるように出来ています。
でもご覧のとおり、99時間プレイしていてもダイヤメダルではない項目があります。
なので全然まったりとした夏休みを過ごせないのですよね……。
いや、今までのシリーズも突き詰めるとあまりまったりはできないのですが、4は1,2とは比べ物にならないくらいにやることが多くて忙しいです。
要するに要素を詰め込みすぎているということ。
もっとプレイヤーに委ねて良かったのではないでしょうか。
絵日記の仕様変更でリズムが悪い
こちらも先ほどの要素を詰め込みすぎに関係しています。
「絵日記」の仕様が変わりました。
1から3までは1日の最後、寝る前に絵日記を描いて就寝し、プレイヤーはセーブをしたりしなかったりして次の日に進む、という仕様でした。
ボクくん視点で、その日最も印象に残っていることが絵日記に描かれます。
4はそうではなく、何か印象的なイベントが起こるたびに日記をつける必要があるのです。
一度に日記に描けるイベントは3つまでで、描き溜めていたイベントが4つ以上になると古いイベントから消去されてしまいます。
絵日記に描かれないということ。
ボクくんの記憶から消去されているのでしょうか?
よくよく考えると怖いですね。
日記帳を開かなくても良いですよ。
必ず描かなければいけないことはありません。
しかし絵日記の枚数は先ほど書いた「メダル」に関係してきます。
ですからメダルコンプをしたいプレイヤーは、マメに日記帳を開かなければいけません。
強制ではないものの、ゲーム内のセリフに絡む仕様です。
描く日記の内容は「かんたん」「しっかり」「ポエム」の3パターンがあって、プレイヤーが1つを選びます。
この仕様も特に必要ないと思います。
この絵日記の仕様変更がプレイイングのリズムを悪くしているように感じます。
島のネーミング
島のネーミングが良くないです。
ボクが1ヶ月お世話になる「島波家」や「吉田家」がある島の名前は「こっち島」です。
「朋子ひめ」やおじさんが勤める造船所がある島の名前は「あっち島」です。
ゲームが進行すると行けるようになる島の名前が「となり島」です。
これが非常にわかりにくい。
ボクくんがこっち島にいるときは、こっちがこっち島で、あっちがあっち島になるのでまだ良いです。
しかし、ボクくんがあっち島にいるときは、こっちがあっち島で、あっちがこっち島になります。
全てがこっち島側視点のネーミングになっているため、視点が変わると紛らわしくなるのですね。
プレイヤーに優しくするための配慮なのかもしれませんが、これは明らかに逆効果でしょう。
やりたいけど面倒
以上、『ぼくなつ4』の良いところと良くないところを挙げてみました。
好みのゲームなのにマイナス面が悪すぎてしまい、久しぶりにプレイしたくなっても面倒臭さが先立って、なかなかやろうという気分になれないゲームが、私にとっての『ぼくなつ4』です。
とても惜しいゲーム。
周回要素をなくして、1周で完結できる仕様や難易度にするだけで、ずっと良くなりそうですけどね。
先ほども書いたように、周回するかどうかなんてプレイヤーに委ねてしまえば良いのではないかと思います。
周回したい人は勝手にするのではないかと。
今なら攻略を見ないでも1周目で虫相撲に勝てるでしょうから、今度は引き継ぎなしでプレイしてみましょうか。
おわりに
ということで、『ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」』を久しぶりにプレイしたくなったけど、面倒臭さが先立ってなかなかプレイできない理由を考えてみた記事でした。
やっぱりPS2版のぼくなつ2が最強かなと。
PS2買い直しましょうかね。
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団、ボクと秘密の地図 - PSP
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2009/07/02
- メディア: Video Game
- 購入: 14人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (33件) を見る