毎週月曜日(日曜深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が放送されています。
2019年7月29日の放送は第11話「ルウム会戦」でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
- あらすじ
- 登場人物
- 11話「ルウム会戦」
- ドズルが転進した理由は?
- ティアンムの判断
- シャアがらしくない
- リュウ・ホセイ登場
- 黒い三連星ザクⅡの装備がカッコイイ!
- おわりに
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
2019年4月29日(28日深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の放送が開始されています。
2019年7月29日の放送は第11話「ルウム会戦」でした。
あらすじ
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のあらすじです。
“赤い彗星”と呼ばれるジオン公国軍のエースパイロット『シャア・アズナブル』と、彼の妹『セイラ・マス』の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去〜2人の兄妹の流転の物語〜を背景に、サイド3の実権を掌握しジオン公国を統率するザビ家、ランバ・ラルや黒い三連星など「一年戦争」で活躍した数々のジオン軍の名高きエースパイロットたちの若き日の勇姿、戦況を劇的に変えることとなった人型機動兵器「モビルスーツ」の開発秘話、地球連邦軍との軋轢や開戦への道程など、「一年戦争」以前の過去の物語が、映像として初めて描かれていきます。
公式webサイトの「INTRODUCTION 作品概要」のページにはこのように書かれています。
登場人物
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の主な登場人物です。
しかし、ファーストガンダムこと『機動戦士ガンダム』の登場人物など皆さんの方がよくご存知と思いますから、改めて紹介する必要を感じません。
- メインキャスト
- シャア・アズナブル:池田秀一
- アムロ・レイ:古谷徹
- セイラ・マス:潘めぐみ
- デギン・ソド・ザビ:浦山迅
- ギレン・ザビ:銀河万丈
- ドズル・ザビ:三宅健太
- キシリア・ザビ:渡辺明乃
- ガルマ・ザビ:柿原徹也
公式サイトの「MAINSTAFF & CAST メインスタッフ・キャスト」のページにはこのように書かれています。
1,2話ではキャスバル・レム・ダイクンが「 田中真弓」さん、アルテイシア・ソム・ダイクンが「潘めぐみ」さんが声を演じていました。
上記で紹介していない登場人物も多数存在します。
1話で登場したサスロ・ザビが「藤真秀」さん、ランバ・ラルが「喜山茂雄」さん、クラウレ・ハモンが「沢城みゆき」さん、ジオン・ズム・ダイクンが「津田英三」さん、アストライア・トア・ダイクンが「恒松あゆみ」さん、ジンバ・ラルが「茶風林」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、タチが「北沢力」さん、ドノバン・マトグロスが「小形満」さんでした。
2話で登場したローゼルシアが「一城みゆ希」さん。
3話で登場したテアボロ・マスが「巻島康一」さん、ミライ・ヤシマが「藤村歩」さん、シュウ・ヤシマが「牛山茂」さん、ガイアが 「一条和矢」さん、オルテガが「松田健一郎」さん。
4話で登場したマッシュが「土屋トシヒデ」さん、シャア・アズナブルが「関俊彦」さん、ロジェ・アズナブルが「宗矢樹頼」さん、ミシェル・アズナブルが「進藤尚美」さん、リノ・フェルナンデスが「前野智昭」さん、ゼナ・ミアが「茅野愛衣」さん。
5話で登場したトレノフ・Y・ミノフスキーが「坂東尚樹」さん。
6話で登場したテム・レイが「坂口候一」さん、ヨハン・イブラヒム・レビルが「中博史」さん。
7話で登場したゴップが「楠見尚己」さん。
8話で登場したカイ・シデンが「古川登志夫」さん、ハヤト・コバヤシが「中西英樹」さん、フラウ・ボゥが「福圓美里」さん、ハロが「新井里美」さん。
9話で登場したゼナ・ザビが「茅野愛衣」さん、コンスコンが「竹田雅則」さん、ガルシア・ロメオが「家中宏」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、コズン・グラハムが「丹沢晃之」さん。
10話で登場したドレンが「白熊寛嗣」さん、デニムが「大畑伸太郎」さん、ティアンムが「大川透」さん。
11話で登場したリュウ・ホセイが「田中美央」さん、メガネが「鈴木晴久」さんでした。
11話「ルウム会戦」
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の11話は「ルウム会戦」でした。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) July 26, 2019
いよいよ本放送再開!
第11話「ルウム会戦」は日曜深夜
予告動画をホームページで公開中
総合 29(月)0:35~ ※日曜深夜
※関西地方は午前1:10スタートです#THE_ORIGINhttps://t.co/2VtWekbMea
11話の内容は、原作漫画でいうと14巻の始めから同じく14巻の73ページまでになりそうです。
アニメは原作のままではなく、シーンが端折られているか入れ替えられているかオリジナル要素を入れているかしているようですから、正確なものかはわかりません。
11話の内容を簡単に書きます。
宇宙世紀0079年1月3日、サイド3のムンゾ共和国は「ジオン公国」を名乗り、さらにジオンの総帥となったギレン・ザビが地球連邦政府に対して宣戦布告をしました。
ジオンは「ブリティッシュ作戦」、俗に言うところの「コロニー落とし」を敢行し、地球人口のおよそ半分を奪います。
コロニー落としを受けて、地球連邦軍はレビル大将が大艦隊を率いて、地球を発進しルウムへと向かいました。
ジオン対して圧倒的な数的優位をもって、一気にケリをつける算段です。
後に云う「ルウム戦役」が勃発しました。
ルウムの宙域にて、「特別強襲大隊」の2個大隊のうち、ルウムの首都バンチ(島)のベイ(湾)などを攻撃していたシャアが先行してレビルの本隊へ突入、敵艦5隻を沈めます。
続いて、ルウムに張り付くティアンム艦隊に対して全艦隊をあてると言っておきながら、1回の砲撃戦の後直ちに転進して、レビル本隊へと向かったドズル艦隊の猛攻もあり、戦局は一気にジオン優勢に傾きました。
さらに、ガイアとマッシュとオルテガの「黒い三連星」率いるモビルスーツ隊が猛威を振るい、連邦宇宙軍艦隊旗艦「アナンケ」のブリッジを破壊、脱出しようとしたレビルを捕虜にすることに成功しました。
連邦のティアンム艦隊は、ジオン公王デギンの座乗艦「グレート・デギン」を目の前にし、戦闘を行い勝てばその後ろにはほぼ丸腰のジオン本国があったのですが、撤退してしまいました。
理解や認識に誤りがあったら申し訳ありません。
ドズルが転進した理由は?
再放送こそありましたが、1ヶ月ほど前に10話が放送されているため、多くの方が10話の内容を細かいところまで覚えていないと思います。
いや、覚えていないのは私だけですかね。
11話でわかりにくことは「ドズルがどうして転進をしたか」についてです。
原作を読んでいない方は特に、ここが1つ大きな疑問点としてあるかもしれません。
10話で行われた御前会議の内容は、ジオンは連邦のティアンム艦隊に総力をあててこれを叩く、その後ろにいるレビルの本隊には「特別強襲大隊」をあてる、というものでした。
御前会議の内容は連邦にリークされて(漏れて)いて、レビルはリーク情報を真に受けてしまいました。
ルウムを奇襲
実際のところ、ドズルはどういう行動を起こしたか。
ジオンはティアンム艦隊に総力をあてていた訳ではなく、その一部(シャアたち)がルウムを奇襲しました。
リーク情報にないジオンの行動(ルウム攻撃)を受けて、レビルは戦力を削ぎたくはないがルウムを放置する訳にもいかんと、ワッケインとカニンガムの艦隊をルウムにあてます。
これによりジオン軍は、4倍あると言われていた連邦軍との戦力差を1:3にまで縮めます。
囮作戦
さらに、11話冒頭ではドズル艦隊がティアンム艦隊と砲撃戦を行っていました。
ところが砲撃戦が始まるや、ドズル艦隊の「本隊」はすぐさま転進をして戦線を離脱しました。
これもリーク情報にはない行動です。
このとき何が起こったかと言いますと、ドズルたちは自分たちの艦隊の中にデコイ艦隊を入れていて、そのデコイをティアンム艦隊と戦わせたのですね。
デコイとは囮(おとり)のこと。
リーク情報どおりにドズルがティアンムと戦っている、とレビル本隊に思い込ませるために。
しかし、実際はティアンムと戦わせた艦隊はデコイで、ドズルの本隊はすぐさま戦線を離脱して連合軍の本隊であるレビル艦隊へと向かい、噛み付いたのですね。
尊い部下を囮として使い死なせた。
そのことに対して、鉄柵が曲がるほどに強く握りしめながら、大粒の涙を流すドズルなのでした。
良い武人であり、良い漢でもあります。
本作の主人公感。
モビルスーツの投入
さらにさらに、ジオン軍が艦隊戦にモビルスーツを用いたことも、レビルたち連邦軍には大きな衝撃をもって受け取られたようです。
艦隊戦にモビルスーツを用いたことは、今回が史上初の出来事でしょうか。
このことは宇宙戦争が「モビルスーツの時代」へと突入したことを示しています。
連合軍にとってモビルスーツといえば、ガンタンクやガンキャノンのように、対歩兵や対戦車などの、あくまでも「既存の兵器に対する用兵」としてしか考えられていませんでした。
テム・レイなど一部にとってはそうではありませんけど、大方の見方はそうだったはずです。
それは「スミス海の戦い」でしたっけ、ミノフスキー博士が戦死した戦闘の惨状を受けてもなお、変わらなかったのでしょう。
それは、今回の戦闘において連邦軍がモビルスーツを用いなかったことが証明していること思います。
それに対し、ジオン軍にとってモビルスーツは、宇宙での対艦戦や対モビルスーツ戦をも想定された機動兵器です。
連邦軍は今回、そのことを身を以て知ることになりました。
ジオン軍にとっては大勝利、連邦軍にとっては大惨敗です。
ドズルがギレンを説得して開発を続けてきた甲斐があったというものです。
今回の作戦もそうですけど、先を見据える力を持っている、優秀な軍人ですね、ドズル・ザビという人は。
ティアンムの判断
ティアンム艦隊はジオン軍の旗艦「グレート・デギン」を発見し、これを撃てばジオン本国を落とせる可能性がありました。
そのことは部下から進言をされていましたが、ティアンムはレビルから受けた作戦命令を真っ当すべく、戦闘はせず回頭、距離を置きました。
我々の急務は「撤退するレビル艦隊の救援と撤退の支援」であると。
おそらく戦闘をすればティアンム艦隊はグレート・デギンに勝てましたし、ジオン本国も落せたでしょう。
このティアンムの判断が、『機動戦士ガンダム』から『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムZZ』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、『機動戦士ガンダムUC』などの作品に続くことになってしまったとも受け取れますね。
ただ、この点でティアンムを責めるのは少し違うかなとも感じます。
ティアンムは軍人であって、大将であるレビルの命令に従っただけなのですから。
そういう意味ではティアンムはむしろ正しい行いをしていて、責める要素はないように私には思えます。
戦闘に時間がかかれば、ジオン本隊と挟み撃ちになる危険もあったでしょうし。
翻ってレビルは責任重大でしょう。
ギレンが流したであろう情報を真に受けたこと、リーク情報を信じ切って陽動作戦にことごとく乗ってしまったことで、4倍もの戦力差を持ちながらの惨敗劇を演じてしまいました。
レビルの判断ミスのベースには、彼がジオンを、モビルスーツを舐めていたことがあったと想像に難くないですね。
シャアがらしくない
ルウム奇襲後にレビル本隊へと向かったシャア、大艦隊を前にしてあるセリフを言い放ちました。
「私にひざまずけ! 神よ!!」
こう言ったのですね。
原作漫画にはないセリフと思います。
このセリフは本作でも有名なセリフになるでしょうけど、私には「シャアらしくない」セリフのように感じられました。
人を見下すタイプではあっても、自分が神よりも上に立っているかのような発言をするタイプの人ではないんですよ、私にとってシャアは。
この時代のシャアは、父と母を殺した(ようなものの)ザビ家に復讐する、このことだけを考えて行動をしているはずです。
その先には「亡き父の思想を継承する」という考えもあったでしょうけど。
目的を果たすべく、身の危険を冒してまで故郷に戻って軍隊に入り、士官となり、戦果を奪い続けて中尉にまで昇進を果たしました。
全てはザビ家に近づき、そして○すため。
ルウム戦役も、彼にとってはあくまでも通過点にすぎないでしょうから、そんな大仰なことを言うタイミングではないですし、生き残ることに関しては絶対的な自信はあったでしょうし。
う〜ん、上手いこと言えないのがもどかしいですが。
一方、11話内の戦闘中に、コズン准尉から弾倉の予備があるから補充をするかと言われたシャアは、(他人のことを考えるなら)今回従軍できなかったランバ・ラル大尉のためにも働けと言っていました。
こちらはとてもシャアらしい思考とセリフに感じます。
シャアというかキャスバルはラル家に対して恩を感じているはずですから。
戦争中でもそういう冷静さを忘れていないところは非常にシャアらしいなと。
また次回、原作どおりならシャアはある人を見つけ、そして、最高の政治ショーを台無しにするところだったと見逃します。
これも非常にシャアらしい。
なだけに、余計に「ひざまずけ」のセリフは彼に合っていないと思います。
リュウ・ホセイ登場
「リュウ・ホセイ」が登場していました。
後にホワイトベースの一員となる、あのリュウ・ホセイです。
ルウム戦役に参加していたのですね。
参加していたと言っても、偵察型セイバーフィッシュ「カモノハシ」に乗っていたので、偵察などが主な仕事だったようですけど。
黒い三連星ザクⅡの装備がカッコイイ!
「黒い三連星」がルウム戦役で乗っていた「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ」の装備が格好良かったです。
ガイア&マッシュ機
黒い三連星のうちガイアとマッシュの機体についてです。
チームを率いるガイア機は両肩にシールドを装備することで、バズーカの携行弾数が向上。射撃能力に優れるマッシュの機体は中・長距離射撃が可能なMS用対艦ライフル ASR-78を装備。
公式webサイト内「MECHANICAL」ページ内には上記引用部のように書かれています。
ガイアは両肩にシールドがあり、内側にバズーカの弾を携行しているようです。
マッシュは「MS用対艦ライフル ASR-78」を装備していたと。
マッシュは射撃能力が優れる設定があったのですか。
確かに11話でマッシュは狙撃をしていましたね。
オルテガ機
黒い三連星の中でもオルテガは異質でした。
近接での格闘戦を得意とするオルテガの機体は、ガイア機とマッシュ機の攻撃の仕上げとして、ジャイアント・ヒート・ホークの直接攻撃でとどめを刺すという連携を行い、ルウム会戦において高い戦果を挙げることになる。
同ページに上記引用部のように書かれています。
オルテガは近接での格闘戦が得意な設定があったのですね。
知らなんだ。
画像にもある大きなアックスは「ジャイアント・ヒート・ホーク」という名称だそう。
映像では、刃の背の部分にロケットノズルが付いていて、ロケットを噴射することで振り下ろしたヒートホークの勢いが衰えないどころか勢いづいている様子が描かれていました。
「MS-06R-1A 高機動型ザクⅡ」のプラモデル欲しいです。
おわりに
ということでアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第11話の感想記事でした。
次回が最終回でしょうか?
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