Eテレにて、ここ数年毎年のように放送されている『ふるカフェ系ハルさんの休日』が2019年度も放送されています。
この記事では、2019年度に『ふるカフェ系ハルさんの休日』放送されたお店の情報をまとめています。
新しい情報が記事の上の方、下へ行くほど初期に放送されたお店です。
記事が長くなったので2つに分けることにしました。
こちらはパート2の記事です。
パート1は上に貼った記事リンクからご覧になってください。
目次
- ふるカフェ系 ハルさんの休日
- 2019年9月26日放送「千葉成田市台方」編
- 2019年9月19日放送「千葉・松戸市矢切」編
- 2019年9月12日放送「東京・下落合」編
- 2019年9月5日放送「東京・奥多摩」編
- 2019年8月8日放送「千葉・館山」編
- 2019年8月1日放送「東京・府中」編
- 2019年7月25日放送「福島・大内宿」編
- 2019年7月18日放送「鳥取・鳥取市用瀬町」編
- 2019年7月11日放送「大阪八尾市恩智」編
- 2019年7月4日放送「神奈川・横須賀」編
- おわりに
ふるカフェ系 ハルさんの休日
Eテレで放送されている『ふるカフェ系ハルさんの休日』とはどのような番組でしょうか。
今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。
こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。
本作の主人公、一部に熱狂的なファンを持つカフェブロガー「真田ハル(さなだ・はる)」は、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じています。
ドラマの冒頭で、ハルさんが「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」と言います。
そのとおり、この番組はハルさんが全国の古民家など古い建築物をリフォームしたカフェを訪ねて、そのカフェの建物やメニュー、カフェのオーナーや店長が店を始めた背景、カフェのある土地柄などを紹介する内容になっています。
番組の特徴的なところでは、渡部さんの他の出演者が皆さん、地元の方であるという点です。
カフェのオーナーもお客さんも皆さんが演技の素人ですから、基本的にセリフは棒読みですし、演技もお世辞にも上手とは言えません。
古カフェ好きな方、かつ演技面が気にならない方であれば、大いに楽しめる番組になっていると思います。
2019年9月26日放送「千葉成田市台方」編
2019年度の第23回、2019年9月26日の放送は「千葉成田市台方」編でした。
2019年度シリーズの最終回です。
台方の読みは「だいかた」のようです。
店名
「きのこくらぶ」
こちらがハルさんが「千葉成田市台方」編で訪ねたお店の店名です。
番組では「築100年! やってみなきゃわからないカフェ」と紹介されていました。
今回紹介された建物は日本家屋でした。
ところがカフェは母屋ではなく、納屋(なや)を使っています。
納屋の1階は、裏手に回ると外壁の一部に「小波トタン(塗炭)」と、「ガルバリウム鋼板」が使われていました。
ガルバリウム鋼板はトタンの進化版とのこと。
納屋には2階があり、2階の外壁にもトタンが使われていて、経年で良い塩梅に錆びていました。
1階は綺麗に張り替えられていたり塗装されていたりしていましたが、2階部分古さを残しています。
納屋の2階は元々住んでいた方の隠居部屋だったそう。
1階の内部はフローリングで、壁を取り払ったのか開放感がありました。
梁でしょうか、そこには他の建物からの転用材などが使われているようです。
隠居部屋のある部分の1階には天井があります。
カフェスペースはテーブル席が何席もあり、結構な人数が入れそうです。
あるテーブルは、2つの異なるテーブルをつなげて、新たなテーブルとして再生させているようでした。
管理に悩んでいた家主に頼まれた、カフェのオーナーさんが借り受けてカフェにしたものでした。
どうして納屋をカフェにしたのかという点は、母屋よりも納屋の方が古かったからとのこと。
納屋が良いと思ったからカフェにしてみたと。
webサイトを拝見すると、納屋の隣りにはシェアハウスがあるみたいです。
母屋が、ということでしょうか?
それともまた別の建物があるのかもしれません。
場所
「きのこくらぶ」さんのある場所を調べてみました。
https://www.facebook.com/cafekinokoclub/
https://www.instagram.com/cafekinokoclub/
webサイトとFacebookとInstagramのページがありました。
Facebookによると住所は「成田市台方652番地」と書かれています。
最寄り駅は「公津の杜駅(こうづのもり・えき)」や「宗吾参道駅(そうごさんどう・えき)」のようです。
京成電鉄ですか。
webで地図を見た限りでは、駅から国道464号を「印旛沼(いんばぬま)」方向に行き、「麻賀多神社」の裏手にカフェがあるようです。
ハルさんは徒歩で来店していました。
駅を映したシーンはなかったような。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は11:00から17:00まで。
定休日は水曜日と木曜日です。
1日と15日は営業するとのこと。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
私はトタンが好きなので、好物の建物でした。
2階のトタンの味わいが良き。
2019年シリーズは今回で最終回でした。
また来年……あるかどうかは現時点ではわかりません。
2019年9月19日放送「千葉・松戸市矢切」編
2019年度の第22回、2019年9月19日の放送は「千葉・松戸市矢切」編でした。
店名
「蔵のギャラリー結花」
こちらがハルさんが「千葉・松戸市矢切」編で訪ねたお店の店名です。
「結花」の読みは「ゆい」だそう。
番組では「築144年! 全財産をかけたカフェ」と紹介されていました。
今回紹介された建物は蔵でした。
しかし、蔵は蔵でも「見世蔵(みせぐら)」です。
火事の時に蔵内部に火が入らないよう、建物と屋根の隙間に土や漆喰を塗り込む「鉢巻」や、窓も最小限の採光のためにごく小さな窓が1つ付いているだけ。
内部は一転、60cmもある「人見梁(ひとみばり)」を始めとした材木の1本1本の太さ・立派さが、これまで番組で紹介された建物と比べても際立っていました。
1階の梁は角材が規則正しく配置されているのに比べ、2階は自然の形に近い曲線のある材木が使われていて、明治初期の日本建築のセンスを感じさせられます。
2階の、雪国の民家に見られる梁と桁が交互に三段組まれた「枡造り(ますづくり)」も見事でした。
現在建物のある千葉は雪国ではないので枡造りには違和感があります。
どうやら元々は江戸と秩父を結ぶ街道宿であった所沢で建てられ、それを現オーナーが千葉へ移築したもののようです。
元は江戸創業の薬局が建てた見世蔵で、2階を倉庫、1階を店舗として使われていたと言っていたでしょうか。
移築されたのが平成13年ということですから2001年ですか。
移築が完了した同年にオーナーご夫婦の奥様がカフェをオープンし、ご夫婦の娘さんも店を手伝っているとのこと。
場所
「蔵のギャラリー結花」さんのある場所を調べてみました。
https://www.facebook.com/yakirinoyui/?rf=278155102219857
webサイトとTwitterとFacebookページがありました。
Facebookによると住所は「千葉県松戸市下矢切89-4」と書かれています。
最寄り駅は「松戸駅」のようです。
JRの新京成電鉄ですか。
webで地図を見た限りでは「北総鉄道北総線」の「矢切駅」が最寄り駅に見えます。
ハルさんは駅から徒歩で向かっていました。
JR松戸駅より
西口バスターミナルB階段下の「市川駅行き」バス約10分
JR市川駅より
市川駅北口バスターミナルより「松戸車庫行き」「松戸駅行き」バス約13分
※どちらとも「下矢切」バス停下車 徒歩2分
北総線(京成線/都営浅草線に乗り入れ)
「矢切駅」より徒歩5分
下矢切交差点の郵便局の角を入り、天道不動産を右折
webサイトには上記引用部のように書かれています。
参考になさってください。
webの地図を見たところ、矢切駅から「松戸街道」こと千葉県道1号市川松戸線を北上し、「松戸矢切郵便局」を右に入ってすぐあるようです。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は11:00から18:00まで。
定休日は毎週日曜日と月曜日です。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
カフェというより、元々の建物がすごい回でしたね。
この建物はとても見てみたいです。
木材の使い方が大胆で、建築センスの高さも感じられ驚きました。
2019年9月12日放送「東京・下落合」編
2019年度の第21回、2019年9月12日の放送は「東京・下落合」編でした。
店名
「小苦樂」
こちらがハルさんが「東京・下落合」編で訪ねたお店の店名です。
読みは「こくら」で良いでしょうか。
番組では「築年90年! 奥の深〜いカフェ」と紹介されていました。
2階部分を見ると、モルタル壁で雨戸の戸袋もついていて、築90年の建物とは思えません。
1階の外壁は「縦羽目板張り」で板は「焼杉(やきすぎ)」、軒下に「磨き丸太」、1階内部は玄関の天井が「格天井」、玄関の脇に「小間」と呼ばれる茶室が入った「数寄屋造り」の建物でした。
2階には立派な床の間があり、「琵琶床(びわどこ)」や、畳の下に湯を沸かす「炉」があったりします。
中庭もあり、「露地」を通って「躙口(にじりぐち)」から茶室に入っていく、ということのよう。
「小苦樂」さんの建物は元々は民家として建てられたそうです。
戦後に茶道の「表千家」の重鎮の方が買い取って、自宅兼稽古場として使っていたと。
茶室部分は後に増築して造られた部分のようです。
場所
「小苦樂」さんのある場所を調べてみました。
webサイトがありました。
webサイトによると住所は「東京都新宿区下落合3-21-5」と書かれています。
最寄り駅は「目白駅」のようです。
JR山手線ですか。
ハルさんは駅から徒歩で向かっていました。
目白駅から目白通りを西に進んで、途中右の路地に入った左手にお店はあるようでした。
webサイト内「Access」の項目にわかりやすく地図がありますので、そちらをご覧いただくと良いでしょう。
駅から「徒歩6分」と書かれていますので、そう遠くなさそうです。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は11:30から23:00まで。
17:30まではカフェ、17:30からは食事処がメインとなるみたいでした。
定休日は毎週月曜日で、月曜日が祝日の場合は月曜日に営業し翌火曜日を休日とするようです。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
気になると言いますか、東京なのに、まるで京都に行ったような気分になりました。
京都の茶室なんて行ったことがないですし、行けないですが。
京都になかなか行けないけど、東京にいながらにして気分を味わいたいのなら、うってつけのお店かもしれません。
2019年9月5日放送「東京・奥多摩」編
2019年度の第20回、2019年9月5日の放送は「東京・奥多摩」編でした。
店名
「Café Indigo Blue」
こちらがハルさんが「東京・奥多摩」編で訪ねたお店の店名です。
読みは「カフェ・インディゴブルー」。
番組では「築年150年! 絶景に意味があるカフェ」と紹介されていました。
「Café Indigo Blue」さんは何よりロケーションが素晴らしかったです。
奥多摩湖を臨む立地にあり、奥多摩湖を眺めながらゆっくりできる空間になっていました。
建物が建てられたのは明治3年と言っていましたか。
明治3年というと西暦1872年ですか。
元々は「杉皮葺き(すぎかわぶき)」の屋根の建物だったみたいです。
立派な「長屋門」がありました。
農家の家のようで、内部の床の間は当時としては一般的な「田の字作り」。
玄関の位置が元とは変わっているようです。
元は屋根の妻側にあったものが移されていました。
長屋門から入ると遠回りになる位置にあえて移動させた意味が、今回のハルさんにとっての大きな謎として立ちはだかります。
昭和10年頃、集落のあった場所に「小河内ダム(おごうち・だむ)」の建設計画が持ち上がり、地域が揺れていた時期に大改築をしたものだそうです。
改築した理由は地域の人が集まりやすくするためだとか。
なので玄関位置は、元の位置ではなく、集落の人たちが丘を上がってきて真正面に見える位置に移されたのかもしれないですね。
ダムの建設によって奥多摩湖ができました。
ダムがあった場所には元々15の集落があって、500以上の世帯が暮らしていましたが、現在はダムに沈んでいます。
集落は林業や炭焼きなどで生計を立てていて、湯治場としても有名な場所だったそう。
カフェとなった現在は、玄関は土間や式台、上がり框といった、当時の雰囲気は残しつつ、内部も広々とはしているものの、畳張りの広い空間が広がっていました。
こういうタイプによくある、畳を取り払ってフローリングにして、テーブル席を設置する……みたいなことはなかったです。
なるべく当時の雰囲気を壊さないようにしたい、という配慮を伺えました。
座席からは奥多摩湖を一望でき、何よりのご馳走です。
場所
「Café Indigo Blue」さんのある場所を調べてみました。
https://www.facebook.com/okutamacafe/
webサイトとFacebookページがありました。
webサイトによると住所は「東京都西多摩郡奥多摩町境1139」と書かれています。
最寄り駅は「奥多摩駅」のようです。
JR青梅線ですか。
「新宿から電車で2時間」と番組内では紹介されていました。
ハルさんは駅から徒歩で向かっていました。
「奥多摩むかし道」を。
しかし、徒歩3時間と言っていましたか、遠すぎるのでバスを利用するのが基本になるでしょう。
ドラマはあくまでネタですからね。
西東京バス [奥09]鴨沢西行
西東京バス [奥10]丹波(山梨県)行
西東京バス [奥11]留浦行
西東京バス [奥12]小菅の湯行
西東京バス [奥14]峰谷(東京都)行
西東京バス [奥15]奥多摩湖行
カフェのwebサイトに上記引用部のように書かれていました。
「水根バス停」で降りて、そこからは徒歩で15分ほどの場所にあるとのこと。
webサイトにわかりやすく地図もありましたので、そちらをご覧いただくと良いでしょう。
お車でお越しのお客様は大麦代トンネル北側横(水根バス停横)の水根無料駐車場を御利用下さいませ。
自動車で来店の際は上記引用部にご注意を。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は10:00から16:00まで。
定休日は毎週月曜日と火曜日で、祝日は営業するとのこと。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
景観は本当に素晴らしかったですね。
景観目当てに来店される方も多いのではないでしょうか。
個人的にはカフェ以上に「奥多摩むかし道」の雰囲気の良さに魅了されました。
散策したいです。
2019年8月8日放送「千葉・館山」編
2019年度の第19回、2019年8月8日の放送は「千葉・館山」編でした。
館山は「たてやま」と読みます。
店名
「TRAYCLE Market & Coffee」
こちらがハルさんが「千葉・館山」編で訪ねたお店の店名です。
「TRAYCLE」は「トレイクル」と読むようです。
「トレイクルマーケット&コーヒー」
番組では「築年97年! 謎多き元銀行カフェ」と紹介されていました。
「TRAYCLE Market & Coffee」さんは、築97年の「国登録有形文化財」登録された建物だそうです。
97年前となると大正時代ですか。
外観は壁が白く塗られた木造2階建ての建物です。
「上げ下げ窓」や、建物の張り出した部分を支える「持ち送り」がある点などに洋館の特長が見られます。
ところが、元銀行という割には石やレンガ造りではなく木造建築で、角地ではないのに見通しを良くする「隅切り」が施されている、という不思議な建物でもあります。
元々は今回の建物は古川銀行鴨川支店といて使われていたそうです。
地方銀行は地元の資材で造られるために、木造建築も多かったとのこと。
オーナー夫婦の奥様の祖父である小高熹郎さんが、競売に出されていた銀行の洋館を買い取ったことから始まります。
昭和6年に現在の場所へ移築。
熹郎さんはリタイア後に建物を一部開放して市民の交流の場として、また熹郎さんが亡くなってからは建物でイベント開催の場などとして活用されてきました。
現在は孫娘夫婦が建物を引き継ぎ、修繕・改築をして2016年12月21日にカフェとしてオープンさせたのが今回の建物でした。
場所
「TRAYCLE Market & Coffee」さんのある場所を調べてみました。
https://www.facebook.com/trayclemarket/
webサイトとFacebookページがありました。
webサイトによると住所は「千葉県館山市館山95-70」と書かれています。
最寄り駅は番組では、JR内房線の「館山駅」のようです。
「都心から電車に揺られておよそ2時間」と番組内では紹介されていました。
ネット地図の見た限りでは、駅から徒歩で来店される場合は海沿いを走る「千葉県道250号館山港線」へと出た方が良さそうに見えます。
あの辺りは千葉県道250号館山港線の中でも「内房なぎさライン」という名称の道路になるようです。
内房なぎさラインを南下して、右手に「館山夕日桟橋」を見ながら尚南下、「築港前交差点」を左に入るとすぐお店があります。
冨浦インターから車で15分
館山駅西口から徒歩20分、車で5分
webサイトの「CONTACT」ページには上記引用部のように書かれています。
自動車で来店する際は参考になさってください。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は11:00から18:00までです。
定休日は毎週月曜日と火曜日。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
雰囲気の良いカフェでしたね。
店主夫婦がお二人とも優しげな雰囲気があって居心地が良さそう。
周辺も落ち着いた場所みたいですし、機会があれば行ってみたいですね。
自宅からはすっごい遠そうですけど。
せっかく行くならのんびりしたいので、1泊覚悟で行った方が良いかも。
2019年8月1日放送「東京・府中」編
2019年度の第18回、2019年8月1日の放送は「東京・府中」編でした。
府中は「ふちゅう」と読みます。
店名
「茶寮おもだか」
こちらがハルさんが「東京・府中」編で訪ねたお店の店名です。
番組では「築年150年! 変化を恐れなかったカフェ」と紹介されていました。
「茶寮おもだか」さんは、緑に囲まれ、庭園レベルのお庭があるお屋敷のようなお店でした。
縁側は和風の建築で、入り口は新しい洋風建築、洋風建築は比較的新しいようです。
一部レンガ造りの煙突もあって可愛いです。
室内が見えないように模様が入った、高度経済成長期に様々な模様が製品化された「型板ガラス」が採用されていて、その頃にも改修されたもののようです。
型板ガラスは「石目(いしめ)」や「田毎(たごと)」が使われていたそう。
どちらも昭和30〜40年代に発売された激レア(ハルさん談)だとか。
屋内には、ツバメのための「巣台(すだい)」が設置されていました。
ツバメは害虫を食べてくれますから、農家の方は大切にしていたそう。
どうして屋内に巣台があるかというと、昔はガラス戸がなく雨戸だけの吹きざらしだったため。
柱も下の方が腐食していて、それも吹きざらしだったからみたいです。
建物は「折置き組(おりおきぐみ)」といって、昔ながらの和小屋組工法を採用していることから、柱と柱の間の中間にも柱が立っていました。
言い換えると柱の間隔が狭い。
座敷から障子を開けて庭を見ると、ちょうど中央縦の柱の線が入ってしまい、庭を観るのに少し邪魔になります。
明治以降になると「京呂組(きょうろぐみ)」が登場し、こちらは柱と柱の間に必ずしも柱を設置する必要がなくなりました。
今回の建物は「折置き組」を採用していることから、元々は明治より前に建てられたものの証拠、ということになりそうです。
それ以降、時代ごとに改修を繰り返して現在の姿になっています。
先述した「変化を恐れなかった」はこういうことらしいです。
オーナーさん夫婦の奥様のお父様が、娘夫婦に自宅を店舗に使うことを勧めたそう。
カフェとして活用することによって、古い建物を維持したいと考えてのこと。
平成27年にカフェとしてオープンしたのだとか。
場所
「茶寮おもだか」さんのある場所を調べてみました。
webサイトはないようです。
インターネットで検索をかけたところ、住所は「東京都府中市若松町3丁目34-1」と書かれていました。
最寄り駅は番組では京王電鉄京王線「府中駅」が映ってしました。
ネットの地図を観た限りでは、同じく京王線の「多磨霊園駅」や西武鉄道多摩川線「多摩駅」の方が近そうです。
「都心から電車で20分」と番組内では紹介されていました。
東京都道110号府中三鷹線の人見街道「若松町4丁目交差点」を西に行き、少し入ったところにあるようです。
周囲に目立つ建物などが見当たらないのでわかりにくいかもしれません。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間はネット情報によれば11:00から17:00までのようです。
定休日は毎週水曜日。
建物の構造上、気温35℃近くになると、空調の効きが弱くなってしまいます。ご了承の上、ご入店下さい。
Facebookページにはこのように書かれていました。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
改修を繰り返したということですけど、雰囲気を壊すことなく進められているように見え、良い建物でした。
Facebookページに、営業時間や定休日、住所、電話番号、メールアドレスがひと目でわかるようにしていただけるとありがたいかなと。
2019年7月25日放送「福島・大内宿」編
2019年度の第17回、2019年7月25日の放送は「福島・大内宿」編でした。
こちらは再放送で、過去に放送されています。
2019年度の第4回の再放送ですね。
記事冒頭に貼った、Part1の記事リンクからご覧になってください。
2019年7月18日放送「鳥取・鳥取市用瀬町」編
2019年度の第16回、2019年7月18日の放送は「鳥取・鳥取市用瀬町」編でした。
用瀬は「もちがせ」と読むようです。
生まれて初めて聞いた地名です。
店名
「川のhotori用瀬」
こちらがハルさんが「鳥取・鳥取市用瀬町」編で訪ねたお店の店名です。
番組では「築年100年! きゅうくつ。だけど優雅なカフェ」と紹介されていました。
「川のhotori用瀬」さんは、川に沿って建つ「料亭や茶屋のような風情のある木造建築(ハルさん談)」でした。
立派な欄干。
喫茶スペースは床の間の畳を外しフローリングにしてテーブルを設置、縁側は外に向いた席も用意されていました。
部屋は天井が高さ2mほどと低い位置にあり、それが先ほどの「きゅうくつ」を指しています。
あえて高さを出さずにいるみたいです。
天井を意図的に低くすることで部屋を横長に見せる・奥行きがあるように見せる、そういう視覚効果を狙っているようです。
茶屋によく見られるのだとか。
畳一畳分の長さが、東日本の「江戸間」より長い「京間(きょうま)」のため横長の部屋で、天井の低さからくる視覚効果はより以上に効果的だったのでしょう。
2階にも床の間があり、そちらは部屋と川と挟むように通路が設置されていました。
表からは直接見ることができない位置に部屋があります。
今回の古民家は元々造り酒屋の別宅で、1階は川を見ながらの接待で、2階は特別なときに使われていたみたいです。
表から見えないよう裏路地に建っていること、その2階は通りから直接見られないように設計されていることから、重要な会合で使われていたと考えられます。
『鬼平犯科帳』などで登場しそうな設定だなと思いました。
「鶴や」みたいな。
場所
「川のhotori用瀬」さんのある場所を調べてみました。
webサイトを拝見すると、住所は「鳥取市用瀬町用瀬405-3」と書かれていました。
県名はもちろん鳥取県ですね。
最寄り駅は「用瀬駅」のようです。
調べたところJR西日本「因美線」の駅ですか。
一両編成の車両が映っていました。
駅舎も木造で懐かしさがありました。
川もガードレールなどなく、「昭和」が残っていました。
良き。
用瀬は「千代川(せんだいがわ)」の流域にある地域だそう。
ハルさんは駅から店までは徒歩でした。
ネット地図を見た限りでは、駅からすぐにある県道174号線を南方向に歩いて、そう遠くない場所にありそうです。
「トスク用瀬店」のある用瀬の交差点を左折してまたすぐ右折して……です。
路地裏ですね。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は10:00〜18:00、金・土・祝前日は10:00〜21:00。
定休日は水曜日。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
2階にある昭和30年代にたった7年間しか製造していなかった電灯スイッチ、あれがめちゃくちゃ良かったです。
大好物。
2019年7月11日放送「大阪八尾市恩智」編
2019年度の第15回、2019年7月11日の放送は「大阪八尾市恩智」編でした。
八尾は「やお」、恩智は「おんぢ」と読むようです。
恥ずかしながら放送を見るまで、恩地の読み方を知りませんでした。
店名
「ゆくるカフェ」
こちらがハルさんが「大阪八尾市恩智」編で訪ねたお店の店名です。
番組では「築年○○! △△△なカフェ」といういつもの紹介はされていませんでした。
今回はハルさんのブログのファンであるカフェの店主さんからお誘いを受けて、ハルさんがお店を訪れる「体」で物語が展開されていました。
「ゆくるカフェ」が入っている古民家は築250年の建物だそうです。
瓦屋根と茅葺きの屋根が組み合う「大和棟造り」の建築様式を採用していて、この大和棟は奈良や河内で観られるとのことでした。
現在は茅葺き部分も瓦が使われていました。
かまどの上にある屋根付き煙突の「煙出(けむだし)」も可愛らしい。
外壁の腰壁は、一部が木船の底板を再利用した「舟板塀」となっていました。
江戸時代は八尾で盛んだった「河内木綿」を扱う商家の建物だったそうです。
お屋敷。
明治時代になると3等郵便局として使われるようになりましたが、19代目当主である現オーナーさんの時代になると建物の維持が困難となってしまいました。
そんなときにオーナーさんが現在のカフェの店主さん等と出会い、彼らを誘ったところ賛同を得られたことで、建物を再生し「ゆくるカフェ」をオープンするに至ったということでした。
オープンして1年だそう。
クレジットには『茶吉庵』という店名がありました。
茶吉庵というのが建物の名前で、そこにテナントの一つとしてカフェが入っているという認識で良いでしょうか。
場所
「ゆくるカフェ」さんのある場所を調べてみました。
https://www.facebook.com/yukurucafe/
webサイトは存在しないのでしょうか。
Facebookを拝見すると、住所は「大阪府八尾市恩智中町3-1」と書かれていました。
最寄り駅は「恩智駅」です。
調べたところ近鉄大阪線の駅ですか。
ハルさんのセリフで「大阪駅から電車でおよそ50分」とは紹介されていました。
恩智は大阪府東部にあり、奈良県との府県境にあると。
ハルさんは駅から店までは徒歩でした。
ネット地図を見た限りでは、駅の東側に降りて恩智川を渡って大阪府道15号八尾茨木線を東に進み、国道170号線にぶつかる手前右側にお店はあるようです。
営業時間と定休日
営業時間と定休日です。
営業時間は営11:00〜17:00。
定休日は不定休なのでしょうか。
InstagramやFacebookページに告知があるようですから、来店の際は日程をチェックしてからが良いと思います。
放送直後は混雑が予想されますから、来店される際に予め連絡を取った方が良いでしょう。
気になる点
ハルさんが「古カフェってただ古いだけじゃなくて、故郷の想いが込められているのが大事だと僕は思う。お店を愛してもらうには、お店が人を、そして町を愛することが必要なんだろうなぁ」と言っていました。
お店の在り方としてはそういうことも必要なのでしょうね。
店を出すことは地域と関わることでもあるでしょうから。
2019年7月4日放送「神奈川・横須賀」編
2019年度の第14回、2019年7月4日の放送は「神奈川・横須賀」編でした。
横須賀は「よこすか」と読みます。
こちらは再放送で、過去に放送されています。
詳しくは上に貼ったリンク先の記事をご覧になってください。
おわりに
ということでハルさんの2019年シーズンのお店などを紹介する記事でした。
こちらはパート2の記事です。
パート1の記事は下の記事リンクからご覧になってください。
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