毎週月曜日(日曜深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が放送されています。
2019年5月20日の放送は第4話「さよならアルテイシア」でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
- あらすじ
- 登場人物
- 4話「さよならアルテイシア」
- エドワウの変化のきっかけ
- 宇宙船爆破事故
- モビルワーカーの戦闘
- ハモンがアストライアと会えた理由
- おわりに
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
2019年4月29日(28日深夜)より、NHK総合にてアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の放送が開始されました。
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』、2019年5月20日の放送は第4話「さよならアルテイシア」でした。
あらすじ
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のあらすじです。
“赤い彗星”と呼ばれるジオン公国軍のエースパイロット『シャア・アズナブル』と、彼の妹『セイラ・マス』の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去〜2人の兄妹の流転の物語〜を背景に、サイド3の実権を掌握しジオン公国を統率するザビ家、ランバ・ラルや黒い三連星など「一年戦争」で活躍した数々のジオン軍の名高きエースパイロットたちの若き日の勇姿、戦況を劇的に変えることとなった人型機動兵器「モビルスーツ」の開発秘話、地球連邦軍との軋轢や開戦への道程など、「一年戦争」以前の過去の物語が、映像として初めて描かれていきます。
公式webサイトの「INTRODUCTION 作品概要」のページにはこのように書かれています。
登場人物
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の主な登場人物です。
しかし、ファーストの登場人物など皆さんの方がよくご存知と思いますから、改めて紹介する必要を感じません。
- メインキャスト
- シャア・アズナブル:池田秀一
- アムロ・レイ:古谷徹
- セイラ・マス:潘めぐみ
- デギン・ソド・ザビ:浦山迅
- ギレン・ザビ:銀河万丈
- ドズル・ザビ:三宅健太
- キシリア・ザビ:渡辺明乃
- ガルマ・ザビ:柿原徹也
公式サイトの「MAINSTAFF & CAST メインスタッフ・キャスト」のページにはこのように書かれています。
1,2話ではキャスバル・レム・ダイクンが「 田中真弓」さん、アルテイシア・ソム・ダイクンが「潘めぐみ」さんが声を演じていました。
上記で紹介していない登場人物も多数存在します。
デギン・ソド・ザビが「浦山迅」さん、ギレン・ザビが「銀河万丈」さん、サスロ・ザビが「藤真秀」さん、ドズル・ザビが「三宅健太」さん、キシリア・ザビが「渡辺明乃」さん、ランバ・ラルが「喜山茂雄」さん、クラウレ・ハモンが「沢城みゆき」さん、ジオン・ズム・ダイクンが「津田英三」さん、アストライア・トア・ダイクンが「恒松あゆみ」さん、ジンバ・ラルが「茶風林」さん、クランプが「近藤浩徳」さん、タチが「北沢力」さん、ドノバン・マトグロスが「小形満」さんでした。
2話で登場したローゼルシアが「一城みゆ希」さん。
3話で登場したテアボロ・マスが「巻島康一」さん、ミライ・ヤシマが「藤村歩」さん、シュウ・ヤシマが「牛山茂」さん、ガイアが 「一条和矢」さん、オルテガが「松田健一郎」さんです。
4話で登場したマッシュが「土屋トシヒデ」さん、シャア・アズナブルが「関俊彦」さん、ロジェ・アズナブルが「宗矢樹頼」さん、ミシェル・アズナブルが「進藤尚美」さん、リノ・フェルナンデスが「前野智昭」さん、ゼナ・ミアが「茅野愛衣」さんです。
4話「さよならアルテイシア」
『前夜 赤い彗星』の4話は「さよならアルテイシア」でした。
5月20日放送予定の第4話の次回予告を公開!また公式サイトでは、第3話『エドワウとセイラ』の場面カットとあらすじも掲載していますので、ぜひチェックしてください。
— 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (@G_THE_ORIGIN) May 13, 2019
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4話の内容は、原作漫画でいうと10巻の120ページから10巻の最後までになります。
4話の内容を簡単に書きます。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児である、エドワウ・マスことキャスバル・レム・ダイクンとセイラ・マスことアルテイシア・ソム・ダイクンの2人は、養父で実業家の「テアボロ・マス」と共に、サイド3「ムンゾ」にほど近いサイド5「ルウム」のうち「テキサスコロニー」に移住しました。
移住した理由は、テアボロがザビ家の本拠地近くに移住することで、私たちは連邦とは縁を切っているジオンの味方ですよ、という意思をザビ家に示すためです。
テキサスコロニーでは、テキサスビレッジのチーフマネージャーである「ロジェ・アズナブル」等のアズナブル家がテアボロたちを温かく迎え入れてくれました。
アズナブル家の長男ですか、彼が「シャア・アズナブル」という名前です。
シャア・アズナブルの外見はエドワウに瓜二つで、唯一瞳の色だけが異なるくらいです(←ココ重要)。
後にエドワウはシャアに成りすまし、シャアが入学する予定だったムンゾの士官養成学校へ入学することになりました。
エドワウに入れ替わったシャアは、宇宙船の爆破事故に巻き込まれ死亡しています。
認識に誤りがあったら申し訳ありません。
エドワウの変化のきっかけ
エドワウ(キャスバル)とセイラ(アルテイシア)の母「アストライア・トア・ダイクン」が亡くなりました。
アストライアは、ジオン・ダイクンの正妻のローゼルシアに、(嫉妬から)屋敷の敷地内にある塔に軟禁されていました。
後に体調を崩してしまい、回復することなくそのまま塔の一室で亡くなったようです。
その前に正妻のローゼルシアも亡くなっています。
確か生前から心臓が弱そうな描写がありました。
アストライアの死の報は、彼女の旧友でもある「クラウレ・ハモン」によって(でしたっけ)、テキサスコロニーで暮らすエドワウとセイラの元に手紙でもたらされました。
その日を境に、エドワウは人が変わったかのように攻撃的かつ暴力的になっていきます。
キャスバルとしては、父親がデギン・ザビ等の手によって殺されたときから、大人になった暁にはザビ家に復讐をする、そういう意志を胸に秘めていたことでしょう。
そして今回、最後の心の拠り所であったはずの母まで死んでしまった(殺されたようなものです)ことで、キャスバルの心のブレーキが取り外されてしまった、と私は受け取っています。
ザビ家憎し、彼の心はそれのみで占められてしまったかのよう。
ザビ家の人間に復讐を果たさなければならない、テキサスコロニーなどで安穏と暮らしている場合ではない、自分も成長した今が動くとき、復讐成就のためならアルテイシア以外の誰であろうと利用できる人は利用してやる。
キャスバルがそのように考えた結果が、今回のシャア・アズナブルへの成りすましと思います。
本物のシャア・アズナブルは爆破事故に遭って死んでしまいましたが、キャスバルは無傷でムンゾに帰還しましたし、見事、後のジオン軍へ入隊することができました。
当面の大きなハードルは越えられました。
宇宙船爆破事故
本物のシャア・アズナブルが遭遇してしまった宇宙船爆破事故。
これは当然ながら偶然に起こったものではありません。
キシリア・ザビは「キャスバル侮り難し」と警戒していました。
そういう描写はアニメ1話の終盤と2話の序盤にありました。
キャスバルは今回、周囲にルウムに進学すると嘘を言って家を出ています。
実際には彼はルウムに行くつもりはなく、故郷のムンゾへ戻ろうとしています。
理由は言うまでもないですね。
キャスバルの動きを察知したキシリアは、キャスバルをムンゾに戻しては危険だと感じ、機関の者にキャスバル殺害を命じたのです。
その結果が宇宙船爆破事故。
当のキャスバルは、キシリアの機関の者が自分たちを見張り続けていることを、地球にいる時分から知っていました。
そのため、キシリアが自分がムンゾに戻ろうとしていることも把握していると考えたのでしょう。
道中で自分を殺すために機関が動くことも予測できていました。
だからこそ、今回自分と見た目がそっくりなシャア・アズナブルを利用し、彼と入れ替わることにしたのだと思います。
入学式でのキシリアの様子を見るに、キシリア機関もキシリア本人も、爆破によってキャスバルを始末したと考えているようです。
本物のシャアが不憫過ぎます……。
本物のシャアは、ジオンの思想に傾倒している様子がありました。
キャスバルにとっては、それが煩わしかったということもあったのでしょうね。
本物のシャアが継投した思想はこの場合、「ジオンの思想」というより「ギレン・ザビの思想」と言った方が良いのかもしれません。
モビルワーカーの戦闘
3話でドズル・ザビが先頭に立って開発している月面開発作業用の人型作業機械開発「モビルワーカー」が登場しました。
「モビルワーカー MW-01 01式」の「初期型」。
月面開発作業用人型作業機械とは名ばかりで、実際には人型機動兵器です。
3話では連邦政府に隠れて、「ガンタンク」に対してどれだけ戦えるかのほぼ実戦形式のテストをしていました。
連邦と戦う気満々なのですね、ザビ家は。
4話では、3話から時間が少し進んでいて、モビルワーカー同士の格闘戦の模擬戦闘をしていました。
ランバ・ラルとマッシュのタイマンです。
サイトによれば、ランバ・ラルとマッシュのいずれもが「モビルワーカー MW-01 01式」の「後期型」に乗っていたようです。
2機とも型が同じなので形状や兵装は同じ、唯一異なる点は「カラーリング」です。
ランバ・ラル機は『機動戦士ガンダム』に登場するグフと同じ「青」です。
マッシュ機は「オレンジ」で、黒ではありません。
ちなみにタイマンはラルの勝利。
さすがですね。
ハモンがアストライアと会えた理由
話が前後して申し訳ありません。
先ほど、ハモンからキャスバルたちにアストライア死去の報が届けられた、と書きました。
実は、ハモンはアストライアの生前、病床に伏していたアストライアと面会することができています。
これは通常では叶わない行為のはずです。
というのも、ランバ・ラルとハモンがキャスバルたちを地球へ逃した張本人であることはザビ家にバレていました。
2話でしたっけ、キシリアにバレていた様子がありましたね。
その責任を取ってラルは予備役にされたのでしょうし。
それなのにどうしてハモンがアストライアと会うことができたのか?
それはラルが3話で、ドズル・ザビからモビルワーカー開発を手伝うよう頼まれ、それを引き受けたからのようです。
見返り。
「ドズル様のお計らいでしょう。あなたのことがあったから」
ハモンがランバ・ラルにこのように言っていました。
ドズルはザビ家の中では「まとも」な人で、ラル家のことやダイクンの遺児のことも、考えてくれる人です。
父や兄に対してはとことん弱い立場(頭や口では敵わないから?)にあるようで、真っ向から歯向かうことはできませんけど、でき得る範囲の中でランバ・ラルたちの助けをしてくれます。
ザビ家の中では良い人。
おわりに
ということでアニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』第4話についての感想記事でした。
マッシュという人物を全然知らないなと今回の放送を観て思いました。
ファーストの『機動戦士ガンダム』でもセリフがなかったですよね。
ありましたっけ?
ファーストにおいては、特徴と言えば隻眼なことくらいで、初めにアムロが乗るガンダムに倒されましたし、人物像や腕前がわからないままでした。
ジ・オリジンの原作ではセリフが少しありますけど、それでもやはりガイアやオルテガに比べると少ないです。
漫画では、ランバ・ラルがオルテガとマッシュのことを「兵隊ヤクザ」と表現していましたから、人物像や過去を臭わせますけど。