今回は「コーニング (Corning)」社の『パイレックス (PYREX) 』のミルクガラス製カップを2点紹介します。
いわゆる「オールドパイレックス」と言われている品と思います。
目次
PYREXとは何か?
「パイレックス (PYREX) 」とは何?についてです。
パイレックス(英: Pyrex)は、コーニングのホウケイ酸ガラスの一種に関する商標である[1]。
パイレックスのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
コーニング(英:Corning Incorporated )は、アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く世界最大級のガラス製品メーカーである。
(略)
1915年 - 耐熱ガラスであるホウケイ酸ガラスに関して「パイレックス」を商標登録。
コーニング (企業) のWikipediaには上記引用部のように書かれています。
アメリカのコーニングの商標から「パイレックス」と呼ばれることも多い。
ホウケイ酸ガラスのWikipediaには上記引用部のように書かれています。
硼珪酸ガラスがコーニング社の商標であることから、硼珪酸ガラスの品をパイレックスと呼ぶことも多いと。なるほど。
日本でいうと、耐熱ガラス食器で有名な『iwaki』さんと、キッチン用品やアウトドア用品で有名な『パール金属』さんの商品に「パイレックス」を名前が使われたものがあると思います。
おそらくライセンス契約を交わしている(た)のでしょう。
「ファイヤーキング (Fire-King) 」に比べると、ネットの情報が多くないように思います。
パイレックスの熱心なコレクターがもちろん大勢いらっしゃるでしょうけど……という。
パイレックスのカップ
今回紹介するパイレックスは、「カップ&ソーサー」のうちカップのみと思われる品です。
2点紹介しますけど2点ともがソーサーなし。
カップだけで展開されていたカップもあるのでしょうか?
不勉強でよくわかっていません。
今回紹介するカップは以前ブログに登場しています。
カップを単独で紹介したことがないなと思い、今回記事にすることにしました。
画像がそれで2点持っています。
ミルクガラスはやっぱり良い。
価格はそれぞれ2,000円ほどだったのではないでしょうか。
値段がそれ以上だと私は手を出さない気がしますから。
カップを購入したのはずいぶん昔のことで、はっきり覚えていません。
バンダナはいつもの緑色のとは違うものを使用しました。
いつものバンダナは洗濯して乾かしている最中です。
画像のバンダナも古着ですね。
私の所有するバンダナで一番好きな品。
パイレックスのカップを見てみる
それではパイレックスのカップ(ソーサーなし)を見てみましょう。
模様・柄
アップで撮ってみました。
模様がよく見えますね。
1つのラインがありライン状に模様が入っていますね。
模様は「スプリングブロッサム (Spring Blossom) 」柄でしょう。
かわいらしい春の花が咲き乱れています。
模様の色は実物の方がもっと緑色です。
カメラ側の処理の問題で、背面のバンダナの赤色に全体の色が引っ張られてしまったかもしれません。
2点とも同じ柄とカラー。
スプリングブロッサムとクレイジーデイジーの違い
スプリングブロッサムに似た柄に「クレイジーデイジー (Crazy Daisy) 」があります。
両者はとてもよく似ている柄です。
しかし厳密には異なる柄の認識が私にはあります。
いやでも私はパイレックス商品に詳しい訳ではありませんので、私の認識が間違えている可能性は少なからずあります。
私が感じているスプリングブロッサムとクレイジーデイジーの違いです。
スプリングブロッサムは花が咲く前の、花の「蕾(つぼみ)」の状態のようなものも描かれています。
一方、クレイジーデイジー柄は蕾がなく、花がもっと派手に咲き乱れている感じになっています。
認識に誤りがあったら申し訳ありません。
刻印
バックスタンプを見てみましょう。
バックスタンプは2点それぞれ異なるものでした。
1点目が画像です。
見えにくいので書き出してみますと……
CORNING®
CORNING N.Y. USA
MICROWAVE SAFE
NO STOVETOP
OR BROILER
5
上記引用部のように刻印されていました。
「MICROWAVE」表記がありますから、電子レンジが一般に普及した時代に製造されている品と想像できます。
こちらには「PYREX」表記がありません。
「PYREX」表記がない場合は、コーニング社のパイレックスの歴史でも後期のものに見られる傾向と思います。
なので1970年代後半から1986年代までの品かなと予想します。
もう1点のバックスタンプです。
PYREX®
MICROWAVE
SAFE
NO STOVETOP
OR BROILER
CORNING N.Y. USA
2 2
上記引用部のように刻印されていました。
電子レンジには使えるけど、コンロやブロイラーでは使えないよ、ということ。
直接火にかけることは駄目、という認識で良いでしょうか。
耐熱ではあっても耐火ではないと。
こちらはPYREXの表示がありました。
1つ目のカップと同時期なのか、1つ目よりもう少し前の時代なのか、私にはちょっとわかりません。
というのもPYREXのバックスタンプは、同じ時代でも品や型によって結構バラバラな印象があるんですよね……ファイヤーキングの方が時代ごとに分かれていてわかりやすい。
ところで、バックスタンプの最後にある「5」と「22」は何を意味する数字ですかね?
製造工場の番号と推測しますがどうでしょうか。
コーヒーを淹れてみた
パイレックスのカップにコーヒーを淹れてみましょう。
光が照り返しがあれですが撮りました。
コーヒーを淹れたところです。
やはりスプリングブロッサムの色が茶色に見えますねぇ。
外に向けてカップをかざしてみました。
ミルクガラスの柔らかい乳白色、良き。
おわりに
ということで、オールドパイレックスのカップ2点を紹介した記事でした。
物にもよりますが、パイレックスのマグやカップの方がファイヤーキングよりも安価に手に入ることが多い印象があります。
なので、ミルクガラスのカップやマグ、グラタン皿などキッチンウェアが欲しい場合は、オールドパイレックスを集めると良いかもしれません。
『フェデラル (Federal) 』や『グラスベイク (Glasbake) 』、『ヘーゼルアトラス (Hazel Atlas) 』など、ミルクガラスを使った製品を製造するアメリカのブランドは他にもありました。
そういう別ブランドから攻めてみるのも手ですね。
オールドパイレックスハンドブック (Neko mook (862))
- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: ムック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る