ディスディスブログ

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『ザ・カセットテープ・ミュージック』第5回「輝く!日本カセットテープ大賞」で「曲のインスパイア問題」についてマキタさんが語った内容に賛同です

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2019年1月13日日曜日22:30から『tvk(テレビ神奈川)』にて放送されている音楽トーク番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』、2019年2月10日の放送は「輝く!日本カセットテープ大賞」でした。

番組では、ポップスの「インスパイア問題」について、興味深い意見が述べられていましたので、そちらについても触れます。

 

目次

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tvk『ザ・カセットテープ・ミュージック』

2019年1月13日日曜日22:30より『tvk(テレビ神奈川)』にて音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』の放送が始まりました。

 

「カセットテープ」のリバイバルブームがきている昨今。

昔懐かしのカセットテープが流れる、珠玉の『80年代歌謡曲』を聴きながら、夜な夜なトークを繰り広げていく、夜更かし好きなオトナたちのための音楽トーク

録画データの番組説明にはこのように書かれていました。

tvkの放送時間は毎週日曜日22:30から23:00までです。

 

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元々は2017年に『BS12 トゥエルビ』で放送されていた番組で、tvkが放送の権利を買って2019年から放送している、ということになるのでしょうか。

 

『ザ・カセットテープ・ミュージック』の番組MCは、俳優でありミュージシャンの「マキタスポーツ」さんと、音楽評論家・野球評論家の「スージー鈴木」さんのお二人です。

第3回からでしたか、「カセットガール」と名付けられた番組アシスタントの女性タレントさんも1名加わっています。

カセットガールは1回の収録(?)ごとに人が替わるようです。

 

第5回「輝く!日本カセットテープ大賞」

2019年2月10日の放送は第5回「輝く!日本カセットテープ大賞」でした。

『BS12 トゥエルビ』さんによる本放送が2017年12月1日ということで、tvkでは2019年2月の放送にもかかわらず、番組から年末感が漂ってきます。

 

今回は日本カセットテープ大賞と、「レコ大」こと『日本レコード大賞』のようなタイトルが付けられているように、通常とは異なる内容で番組が進行していました。

これまでは、ミュージシャン1人、あるいは1組にフォーカスを当てて、そのアーティストの曲で、カセットテープのA面に入れたい3曲、B面に入れたい3曲を、選者がそれぞれ選んで発表し、アーティストや曲についてああだこうだ話をする流れでした。

今回は、アーティスト1人1組にフォーカスするのではなく、1980年代を中とした「カセット時代」に活躍した全アーティストの中から、マキタさんとスージーさんがチョイスしたアーティストと曲が紹介されています。

 

カセ大で紹介された曲

『ザ・カセットテープ・ミュージック』の第5回「輝く!日本カセットテープ大賞」で紹介された曲です。

カセ大にはいくつかの「部門」が用意され、1部門につき1アーティストというか1曲というか、が選ばれるシステムでした。

といっても、カセットテープ大賞の他は曲ありきで賞のタイトルが決められていると思われます。

「最優秀転調大賞」と「最優秀メタアイドル賞」、「最優秀12月の歌詞賞」、「日本カセットテープ大賞」ですから。

 

  • 最優秀転調大賞:「My Revolution」(渡辺美里)
  • 最優秀メタアイドル賞:「なんてったってアイドル」(小泉今日子)
  • 最優秀12月の歌詞賞:「Kissin' Chiristmas」(桑田佳祐& His Friends)
  • 日本カセットテープ大賞:「SOMEDAY」(佐野元春)

 

以上の4曲でした。

 

1. My Revolution

1曲目『My Revolution』はスージーさんチョイス。

1986年1月リリースの「渡辺美里(わたなべ・みさと)」さん4枚目のシングル曲だそうです。

 

作詞が「川村真澄」さんで、作曲が「小室哲哉」さんです。

サビに入るところの転調が素晴らしく、この見事なまでの人工的な転調に対して「転調元年」とお二人は名付けていました。

転調そのものは以前から存在するものですけど、マキタさんがこの曲を聞いて転調というものに気がついたから、1986年=転調元年なのだそう。

そして小室哲哉という才能が世に出た瞬間でもあると。

 

いやぁ、ここに渡辺美里さんを持っていましたか、という感じです。

相変わらず良いところを突いてきますねぇ。

ちなみに私は渡辺美里さんの曲では『BELIEVE』が好きです。

TBSでしたっけ、ドラマ『痛快!OL通り』のテーマソングでした。

こちらも小室さんの作曲だったはず。

 

2. なんてったってアイドル

2曲目の『なんてったってアイドル』はマキタさんチョイス。

1985年11月にリリースされた「キョンキョン(キョン2)」こと「小泉今日子(こいずみ・きょうこ)」さん14枚目のシングルです。

アイドルである小泉さん本人が、メタ視点でアイドルを歌う画期的な歌だとしています。

ある意味で「アイドル文化」に終止符を打った曲とまで言っていたでしょうか。

 

確か5,6年前、もっと前かもしれませんけど、「マツコ・デラックス」さんたちが出演している音楽番組が放送されました。

番組の中で「小泉今日子」のベスト1を決めるコーナーがありまして、そこでもマツコさんたちは小泉今日子さんのベストに「なんてたってアイドル」を選んでいましたね。

 

3. Kissin' Christmas

3曲目の「Kissin' Chiristmas」はスージーさんチョイス。

私は知らない曲でした……いや、どこかで聴いたことがあるような……という脳みそをかする感覚もあるのですが。

 

日本テレビが1986年・1987年の12月24日に放送した音楽番組「Merry X'mas Show」のテーマソングとして使用され、番組のラストで出演者全員によって歌われた。

 

- Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) - Wikipedia

Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) のWikipediaにはこのように書かれています。

日テレで「Merry X'mas Show」という番組が放送されたのですね。

う〜ん、全然知らないので私は番組を観ていないと思います。

となると曲も知らない可能性が高いですが、ラジオなり何なりで流れていたのを聴いたことがある、ということかも。

 

曲は作詞が「松任谷由実」さんで、作曲が「桑田佳祐」さん、編曲が「KUWATA BAND」だそうです。

KUWATA BANDというのは、記憶が正しければ「原由子」さんが産休で活動休止をしていた期間が1年ほどでしたか、あって、その頃に桑田さんが組んでいたバンドです。

KUWATA BANDの曲『BAN BAN BAN』や『 スキップ・ビート (SKIPPED BEAT) 』は当時『ベストテン』などで観ていて、子どもながらにカッコイイと思える曲でした。

「Kissin' Chiristmas」はその頃の曲なのですね。

 

スージーさんは曲の詞に感動していましたね。

マキタさんにはそれほど届かなかったようです。

私も……でした。

 

4. SOMEDAY

4曲目の「SOMEDAY」はマキタさんチョイスです。

1981年6月リリースの「佐野元春(さの・もとはる)」さん4枚目のシングルだそう。

 

選ばれた理由は「大好きな曲だから」「思い出の詰まった一曲だから」です。

わかりやすい。

結局はそういうことですからね。

 

1990年JR東海「ファイト!エクスプレス」のコマーシャルソングに採用され、ジャケットを変更して8cmシングル化。

 

- SOMEDAY (佐野元春の曲) - Wikipedia

SOMEDAY (佐野元春の曲) のWikipediaにはこのように書かれています。

私は81年当時のことは知らなかったので、引用部分のCMソングをきっかけに知ったと思います。

 

SOMEDAYを知った当時、私の心にはそれほど響かなかったですね。

良い曲とは思いますけど……という。

佐野さんの歌い方にクセがあって苦手な印象を持っていました。

今聴いた方が良い曲に聴こえるかも。

 

SOMEDAYはインスパイア大賞も受賞

『SOMEDAY』は「日本カセットテープ大賞」と同時に「最優秀インスパイア大賞」も受賞していました。

 

インスパイア、言葉を悪くすると「パクリ」です。

オマージュとも言われますけど、言葉の意味はそれぞれ少しずつ異なると思います。

その言葉の違いについては、ここで私の口から申し上げることはありません。

気になる方はインターネットなどでお調べになってください。

 

この『SOMEDAY』という曲は、1980年にリリースされた「ブルース・スプリングスティーン (Bruce Springsteen) 」の「ハングリーハート (Hungry Heart) 」という曲に、よく似ていると言われています。

「最優秀インスパイア大賞」はそのことを指しています。

 

『SOMEDAY』がインスパイアされた曲であることについて、マキタさんが自らの見解を示していらっしゃいました。

 

マ「佐野元春さんは出典元が割とわかる」

ス「ビリー・ジョエル (Billy Joel) 期もあるし、ポール・ウェラー (Paul Weller) 期もある」

マ「ただですね。佐野元春さんが80年代にやった仕事としては『よき紹介者』だということだと思うんです」

マ「流行っていたものとかを、どのようにかして自分色にカスタマイズして、ちゃんと脚色をし直して、アレンジし直して、日本風のものとかにちゃんと紹介していくっていうことの役割が。『編集マン』とか『エディター』とかの感覚をお持ちだった方なんじゃないかなと」

 

マ「ポップスというのは、すべからく『パクリの歴史』なんですよ」

マ「みんなが大好きな共有財産をどのようにかしてカスタマイズして、その時代の大衆に当てていくかっていうことの作業をずっとやっているのが、商業音楽としてのポップスだと」

マ「85年以降と思いますけど、段々ヒップホップとかああいうアートフォームが出てくるじゃないですか。結局ああいう人たちっていうのは、元ネタをどのようにかして批評して編集して、っていうことが当たり前になっている」

マ「だからサンプリングとかが当たり前になって以降のアーティスト、あるいは『フリッパーズ・ギター』とか『小山田圭吾』さんとか、あの辺の人たちになると確信犯的に元ネタはこれですよ、っていうこととかも言ってくことになるんですね」

マ「要するに、『こういうマジックですけど、これ東急ハンズで1000円ね』って言ってくる『マギー審司』的な。手の内を明かすってことが一個あったんですよ」

 

マ「それ以前の、際(きわ)のアーティストだった彼(佐野元春さん)は、だから十分、編集マンとして色んな要素とかを取り入れながら自分のサウンドってのを作り上げていたし、アーティスト像とかもコントロールして作っていた」

マ「作ってたんですけど、やっぱ基本的には言わないんですよ」

マ「だから後々、元ネタとかが当たり前に検索できる時代になったときに、『佐野元春の元ネタはHungry Heartだ!』とか鬼の首を取ったように言うけど、『いや、佐野元春さん以前から、色んなアーティストだってそんなこと当たり前にやってる。筒美京平さん見てみろって』って話じゃないですか」

 

マ「これ(インスパイア大賞)はネガティブな要素かもしれないけど、パクリであることを踏まえた上で、これだけちゃんとしたものとかベースにあるものを作り上げたこの曲が素晴らしいんじゃないかと思いますね」

 

という発言内容でした。

「まぁ」など、外しても文章的に問題ないと感じられる言葉は外して書いています。

 

インスパイアかオマージュかパクリか、という問題はありますよね。

今回のこの記事も、マキタさんのセリフも持って来すぎて、パクリコンテンツじゃないか疑惑が私の中にもあります。

 

確かに、「DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー)」の『LOVE LOVE LOVE』は「アルバート・ハモンド (Albert Hammond) 」の『落葉のコンチェルト』に似ていますし、「サザン・オールスターズ」の『いとしのエリー』は「マリーナ・ショウ (Marlena Shaw) 」の 「You Taught Me How to Speak in Love」に似ています。

 

私もマキタさんの意見に賛同するのですが、パクった側の曲に、そのアーティストの「作家性」が出ていれば、それはそれで良いのではないかと思うんですよね。

パクられた側のアーティストが、何か言っているとか訴えているとかしているのならまだしも、そうでないなら外野がとやかく言うことではないことのような気が私にはします。

 

ハングリーハートも良い曲だしサムデイも良い曲、それで十分じゃないかなと。 

 

おわりに

ということで、『ザ・カセットテープ・ミュージック』の第5回「輝く!日本カセットテープ大賞」についての記事でした。

 

カセ大に渡辺美里さんの名前が出てくるとは思っていなかったので、少々意外でしたし、実のところ私は美里さんのことを忘れていたので思い出すことができて嬉しくもありました。

久しぶりに聴きたいなぁ、BELIEVE。

いや、『悲しいね』も良いですよねぇ、むしろ悲しいねの方が好きかも。

 

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