ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『2355』の爆笑問題が担当する「夜ふかしワークショップ」がカメラの「絞り」の勉強にもってこいでした

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Eテレの5分番組『2355(ニーサンゴーゴー)』の、2018年12月21日金曜日の放送で、カメラの「絞りについてわかりやすい説明があったので紹介します。

 

目次

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Eテレ『2355』

Eテレの5分番組『2355』がどのような番組かと言いますと……。

 

きょうの終わりにほっとひといき。
『2355』は、見ると気持ちよくリラックスできる、
おやすみ前にぴったりの5分番組です。

 

- NHKオンライン | Eテレ 2355 

『2355』の番組公式Webサイトにはこのように書かれています。

平日23:55-00:00に「Eテレ」で放送される5分のミニ番組です。

観ていなくても番組の名前は聞いたことがあるという方が多いかと思います。

 

夜ふかしワークショップ

『2355』の金曜日の放送では、お笑いコンビ「爆笑問題(ばくしょうもんだい)」のお二人が毎回担当しているコーナー「夜ふかしワークショップ」があります。

 

見て面白い、やるともっと納得。
身の回りにひそむ不思議を、爆笑問題のふたりと考えるコーナー。

出演:田中裕二

ナレーション:太田光

『2355』の公式Webサイトのうち「夜ふかしワークショップ」のコーナーの説明にはこのように書かれています。

 

小さな穴からのぞいてみると

「夜ふかしワークショップ」の2018年12月21日の放送では、「小さな穴からのぞいてみると」というサブタイトルでした。

カメラの絞りでできることが実は人間にもできるんだよ、という話でして、特にカメラ初心者・初級者の人が「絞り」について理解するのに役立ちそうだと感じられました。

初心者さんだけではなく、私のように理解しているようでできていない経験者にも参考になる内容と思います。

 

絞りの説明

「小さな穴からのぞいてみると」の内容は、田中さんが自分のカメラで撮影した「自分と東京スカイツリー」の写真に納得が言っていない、そんな様子からスタートしています。

田中さんの眼の前にはテーブルがあり、テーブルの上に写真が2枚置いてあります。

1枚は田中さんがくっきり写っているのにスカイツリーがボケてしまっているもの、もう1枚は田中さんがボケてしまいスカイツリーだけがくっきり映っているものです。

「これはカメラの『絞り』を絞って撮るべきでしたね」、と太田さんが言います。

 

それを聞いた田中さんがレンズのリングをクイクイ回してみせます。「これ?」と。

ちなみに田中さんはコーナー中に声を発しません。

 

太田さんが、田中さんの動きに反応して「その絞りを回すと、レンズの中の光が通る穴が小さくなります。この状態で写真を撮るとわたくし太田が写っているようになります」と言います。

田中さんが、テーブルの上に置かれた別の1枚の写真を見ると、先ほどと同じ構図で太田さんとスカイツリーの両方ともがくっきり写っています。

 

絞りを使って光が通る穴を小さくすると、このように近くにも遠くにも、両方にピントが合った写真が撮れるのです」と太田さんが説明しました。

 

一眼レフカメラで写真を撮ったことがある方なら、ここまでの説明だけでも感覚的に理解できるかもしれません。

しかし、一眼レフカメラを扱ったことのない方にとっては、なんとなく理解できても、完全に飲み込めていない方もいらっしゃるのではないかと想像します。

なぜそう思うかというと、私自身が一眼レフカメラを始めたばかりの頃、今の太田さんのような絞りの説明を受けても、イマイチ飲み込めなかったから。

私が特別頭が悪い可能性も否定できませんけど、願望込みで、私の他にも同じように咀嚼できない方はいらっしゃるはずだと思い、話を先に進めましょう。

 

具体的なやり方

太田さんは「実はこの『絞り』の仕組み、カメラだけでなく人間の目にも応用できます」、「では田中と皆さん、人間の目で絞りを使う実験をしてみましょう」と言って、実際に田中さんに試してもらっていました。

 

用意するものは鉛筆」1本だけです。

 

「少し遠くの、例えば壁にかけてある時計を片目で見ます」

「そして、時計に注目したまま、目の前に鉛筆を出します」

「すると、時計にはピントが合っていますが、鉛筆の刻印はボケて読めません」

「次に、鉛筆に注目すると、今度は時計がボケてしまいます」

 

「そこで『絞り』を使います」

「光が通る道を狭くするために、人差し指を丸めて小さな穴を作り、その穴から時計をのぞきます

「その状態で、鉛筆を目の前に持ってくると、時計にも鉛筆にもピントが合って、両方同時に見ることができます」

「光が通る穴を、大きくすると鉛筆と時計どちらかにしか合わないのに、絞って見ると両方にピントが合うのです」

 

「このようにカメラで起こる現象が、人間の目でも同じように起こるのは光学的に近い構造をしているからなのです」

「『夜ふかしワークショップ』、『小さな穴からのぞいてみると』の巻でした。

 

ということでした。

今回は時計を使っていましたけど、少し遠くにあるものなら何でも良いでしょう。壁にかけてある写真とか帽子とかカレンダーとか、本棚にしまってある本の背表紙とか。

確かに実際にやってみると、穴を小さくすれば全体にピントが合う感じを確認することができました。

面白いですね。カメラに興味がある人もない人も試してみてください。

 

被写界深度

ピントが合う範囲のことは、難しい言葉で言えば「被写界深度(ひしゃかいしんど)」と言います。

指でのぞき穴を小さくした場合に時計にも鉛筆にもピントが合いましたね。あれはピントが合う範囲が大きいことから、被写界深度が深いと表現します。

またこの被写界深度、カメラで撮影する場合は、絞りだけでなく「レンズの焦点距離」と、カメラと被写体の距離である「撮影距離」とで決まります。

言葉にするとちょっと難しいですか……。

「夜ふかしワークショップ」で教わった鉛筆を使って実験してみて何となくでも良いので理解できたら、あとは実際にカメラで絞りを動かして撮影してみればわかると思います。

 

おわりに

ということで、『2355』の「夜ふかしワークショップ」でカメラの絞りについて勉強になった記事でした。 

しかし、ただでさえ短い5分間の番組の、一つのコーナーですから数分間しか尺がない中で、あれだけわかりやすく説明ができるという点にも感心しました。

そういった「見せ方」の勉強にもなる番組かもしれません。

 

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