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「SSSS」が何の略かがわかりました。ラストシーンの実写の女優さんは誰でしょうか? - アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』12話(最終回)の感想

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毎週日曜日01:00(土曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』が放送されています。

2018年12月23日の放送は第12話「覚醒」でした。最終回です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』

gridman.net

 

twitter.com

 

アニメ『SSSS.GRIDMAN』、2018年12月23日の放送は第12話「覚醒」でした。

本作のサブタイトルは「○・○」と二文字の熟語の間に「・(中黒)」が付けられることが常だったのですが、最終話となる12話のサブタイトルには「・」が付けられていませんでした。

「覚醒」、その言葉どおりに覚醒したことで、躊躇が一切ないことを示しているのでしょう。というように私は受け取りました。

 

主な登場人物

アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』の主な登場人物です。

本作の主人公は「響裕太(ひびき・ゆうた)」です。

記憶喪失の状態、両親は出張中。

後述する内海は、記憶喪失以前の裕太のことを「普通としか……まぁ、悪い奴ではない」と言っています。

 

グリッドマン」。

後述する六花の家が営むジャンクショップ「絢」の店内に置かれた古いパソコンから裕太に語りかけた存在で、「ハイパーエージェント」と自ら名乗っています。

使命を思い出せと裕太に語りかけ、彼と融合して突如出現した怪獣と戦いました。

 

内海将(うつみ・しょう)」。

裕太の友人でクライメイトの男の子。

特撮、特にウルトラマン好きのようで、その知識を活かして、モニターに映った怪獣を分析し、弱点を見つける役割になりそうです。

 

宝多六花(たからだ・りっか)」。

裕太たちのクラスメイトの女の子。

裕太は六花の家の前で倒れていて、彼女と彼女の母親が彼を家に運んで介抱、六花の家にあるパソコンのモニターに映ったのがグリッドマン。

戦いにおいては、内海の分析をパソコンのキーボードに打ち込んでグリッドマンに伝える役目です。

 

グリッドマンの仲間、アシスト・ウェポンが4人います。

サムライ・キャリバー」と「マックス」と「ボラー」と「ヴィット」の4名で、彼らは「新世紀中学生」と呼ばれています。

 

サムライ・キャリバーがパソコンの前でアクセスコードを叫ぶと、あちらの世界へ行き、グリッドマンの装備「電撃大斬剣グリッドマンキャリバー」に変身します。

マックスは自動車のような「バトルトラクトマックス」へと変身し、グリッドマンと合体することでグリッドマンが「剛力合体超人マックスグリッドマン」となります。

ボラーは戦車のような「バスターボラー」へと変身し、グリッドマンと合体することで「武装合体超人バスターグリッドマン」に変身します。武器はミサイルとドリルで、ミサイルは「凝固弾頭弾」など複数の種類があり、弾数は「無限」。

ヴィットはガンダムでいうGスカイのような飛行メカ「スカイヴィッター」へと変身し、グリッドマンと合体することで「大空合体超人スカイグリッドマン」に変身します。武器は追尾型レーザー「アップレーザーサーカス」と機銃、スカイグリッドマン形態では、煙幕弾の「ラッキースモークスクリーン」を発射していました。ライトセイバー的な装備も。

グリッドマンがアシストウェポン全員と合体した姿は「超合体超人フルパワーグリッドマン」です。

4体のアシストウェポンだけで合体し「合体戦神パワードゼノン」として動くことも可能。

 

怪獣少女アノシラス(2代目)」。

裕太に世界の秘密、「街の外には何もない」「怪獣は新条アカネの心から生まれた」「アカネは神」であることを教えてくれた存在です。

自身はアカネから生み出された怪獣ではなく、ツツジ台に昔から存在していたようです。

 

新条アカネ(しんじょう・あかね)」。

裕太たちのクラスメイトの女の子。

内海いわく「誰にでも優しい才色兼備・才貌両全の最強女子で、クラス全員に好かれる奇跡みたいな女」だそう。

2話で、怪獣を作っているのはアカネであることが判明しています。外面は良いけど、性格が「かなり」悪い。

 

アレクシス・ケリブ」。

グリッドマンのようにモニターに映っている存在で、アカネが作った模型の怪物を実体化させる能力を持つようです。 

 

臥薪嘗胆怪獣「アンチ」。

アカネがグリッドマンを倒すために作ったオートインテリジェンス怪獣。

人間の少年の姿をしており、アンチはアカネの指示を受けると巨大な怪獣へと変身します。

相手の力をコピーする力、超高速移動、全身から光弾を発する力、両腕から爪を出して攻撃する能力を持っています。

アンチは3話以降、毎回登場しグリッドマンと戦い、そして敗れてます。他の怪獣と違って毎回生き残っています。

10話でアンチは「グリッドナイト」という、怪獣・アンチ時のカラーリングや造形を残しつつもグリッドマンに酷似した姿になりました。

能力もグリッドマンのコピーになっているそうですが、オリジナル技と思われるウルトラマンの「八つ裂き光輪」的な「グリッドナイトサーキュラー」で怪獣を倒していました。

 

12話「覚醒」

1話で「気炎万丈怪獣 グールギラス」、2話で「因果応報怪獣 デバダダン」、3話で「臥薪嘗胆怪獣 アンチ」、4話で「朝雲暮雨怪獣 ゴングリー」、5話で「多事多難怪獣 ゴーヤベック」と、7話で「幽愁暗根怪獣 ヂリバー」、8話で「捲土重来怪獣 メカグールギラス」、9話で「有象無象怪獣 バジャック」を裕太たちが、10話「怪獣 ナナシ」を、アンチが姿を変えた「グリッドナイト」が倒しています。

11話では、アレクシス・ケリブが10話までに登場した全ての怪獣を復活させて、「ツツジ台」の街を襲わせていて、グリッドマンとグリッドナイトの共闘で倒していました。

11話ラストで、アレクシスは怪獣を作れないと主張するアカネを怪獣に変えて……!!

 

 

12話は最終回ということもあって、Aパートでアカネ戦、Bパートでアレクシス戦が展開されました。アカネ戦はナイト、アレクシス戦は真・グリッドマン(便宜上名付けました)が戦っていました。

 

「SSSS」の意味は?

12話で、ラスボスであるアレクシスとの戦いに向かう裕太(=グリッドマン)と六花、内海、新世紀中学生。

 

ジャンクPCの前に立ち、アクセスフラッシュをする際に裕太と新世紀中学生、アンチもでしたか、彼らの手首にはこれまでのアクセプターではなく別デザインのアクセプターが取り付けられていました。

 

電光超人グリッドマン Blu-ray BOX

おそらくですけど、これは特撮版『電光超人グリッドマン』で、主人公が付けていたアクセプターと思われます。

私は特撮版を見ていないので、あくまで予想して書いています。

 

 

また、アクセスフラッシュをする際に、ジャンクPCのモニター内でグリッドマンを呼び出す画面デザインも、今からすると古いものになっていたため、これも『電光超人グリッドマン』のデザインなのでしょう。

 

六花か内海かは忘れましたが、どちらかが画面の「ACCESS CODE」欄に、キーボードを使って「GRIDMAN」と入力したところ、画面に「Special Signature to Save a Soul」の言葉が表示されました。

 

 

この「Special Signature to Save a Soul」こそがアニメのタイトル『SSSS.GRIDMAN』の「SSSS」の本来の言葉なのですね。

「Special Signature to Save a Soul」の意味は、直訳すれば「魂の救済のための特別なサイン」となるでしょうか。

真・グリッドマンを呼び出すためには「GRIDMAN」のアクセスコードが必要ということ。

しかし、ただアクセスコードを入力するだけではおそらく駄目で、裕太を始め、内海や六花、新世紀中学生といったグリッドマンの「本当の仲間」と「本当の信頼」が不可欠だったのでしょう。

 

ラストシーンが!

ラストシーンでは、何と実写が展開されていました。

実写にした理由は、『SSSS.GRIDMAN』の世界は、特撮版『電光超人グリッドマン』の世界とつながっていることを示していると思われます。続編的な意味で。

 

あくまで、アニメ版のツツジ台の世界はアカネが作ったもので、世界を作った張本人であり神様であるアカネは本来、世界にいてはいけない存在です。

だから彼女はリアルの世界(『電光超人グリッドマン』世界)に戻って行ったし、だから最後、アカネを実写で描く必要がありました。

 

一方で、内海や六花といった人物は、あくまでアカネが作ったアニメ版世界=コンピュータワールドで生み出された、言い換えるとアカネが作った人間だからコンピュータワールドに留まるしかないのです。

このように私は解釈しました。正しいかはわかりません。

 

実写でアカネを演じた女優さんは誰でしょうね?

私にはわかりませんでした。

 

どうかこの願いがずっと叶いませんように

アカネがコンピュータワールドからリアル世界に戻る直前に、アカネの部屋の中で六花がアカネの隣りに座っていました。

卑怯で、臆病でズルくて、弱虫で……と泣きながら自らを卑下するアカネに、六花は友だちだから全部知っている、と言ってあげるのですね。

あなたの短所や欠点をわかった上で自分はあなたと友達になっているんだよと。言葉に救いがあります。

 

アカネは、騒ぎを起こしたことに対して、「ごめんなさい」と泣きながら素直に謝ってもいました。コンピュータワールドとは言え、世界の人々を悲しませ・苦しませたことへの謝罪をするアカネ。

六花は、何話でしたかアカネのために購入していた「パスケース」と思われるものを、最後の最後にアカネに手渡していました。プレゼント。

「どこへ行っても私と一緒」と六花は言っています。

 

 

「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっと叶いませんように」

 

六花は「神様」にそう願い、それを「神様」が叶えたことで、六花の隣りで泣いていたアカネはコンピュータワールドから姿を消しました。

友だちのアカネを、本来いるべき場所に帰そうと心から願うからこその「ずっと叶いませんように」なのですね。

 

ドラえもん (7) (てんとう虫コミックス)

ちょっと違うのですが、この六花の願いごとを言うシーンで、『ドラえもん』の「ウソ800(うそ・えいとおーおー)」を思い出しました。

「ウソ800」が出てきたエピソードは「帰ってきたドラえもん」でしたか。単行本7巻。

感動しますよね、このエピソードは。子どもながらに泣いた思い出があります。

 

ウソ800を飲んだ後で言った言葉は全て反対の意味で実現する道具、でしたっけ?

だから「のび太」は、ドラえもんとずっと一緒に暮らさない、と言うのですね。

子どもの頃に読んだきりですから、記憶に誤りがあるかもしれません。

 

ドラえもん (6) (てんとう虫コミックス)

いや、「帰ってきたドラえもん」の前の、単行本6巻に収録されている「さよならドラえもん」のエピソードが神がかっているのですね。

さよならドラえもんがあって、帰ってきた〜を読むと……号泣必至。

読んだことがない人なんているのか、というくらい有名な話と思いますが、もし読んだことがない人がいましたら是非おすすめします。

 

六花への想い

グリッドマンと新世紀中学生が、内海と六花とお別れするときに、グリッドマンが唐突なネタバレをしていました。

 

内海と六花としては「アニメ1話から苦楽を共にして関係を築いてきた裕太」とのお別れを意味します。

内海と六花に対して、裕太の体に入り込んだグリッドマンがこう言っています。

 

「例え記憶がなくとも、裕太の体には刻まれている。私が宿ってもなお、六花への想いは変わらなかったように

 

六花からすれば、まさかのタイミングでの告白でした。

 

でも1話冒頭の様子から察するに、記憶を失くす前の裕太も六花に告白をしていた、あるいは告白しようとしていたのだと思います。

だから裕太は六花の家の前で倒れていたし、六花は家の中に入れたし、六花は裕太に何も覚えていないの?的なことを聞いたのでしょうし。

 

dysdis.hatenablog.com

 

11話の感想記事で書いているように、グリッドマンが裕太に宿ることができた理由は、アカネが作った「皆がアカネを好きになる世界」で唯一、彼女のコントロールを外れて六花を好きだった人物だから、でしょう。

それを裏付けるようなことが、最終話の終盤の映像で示唆されていましたね。

 

アンチとアノシラス

真・グリッドマンは「グリッド・フィクサービーム」という技を使い、破壊された「ツツジ台」、そして神様であるアカネの心をも修復しました。

 

 

結果としてツツジ台は時間が再び動き出したようで、裕太たちの両親も家に戻ってきています。「霧の外側には何もない世界ではなくなった」ことを示しています。

 

アンチは、アレクシスに怪獣にされたアカネの中から、人型のアカネを取り出すことで救い出したものの、直後にアレクシスに刺されてしまいました。

が、アレクシスが倒された後も生き残っていて、グリッドマンたちと「ハイパーワールド」に戻ることなく、コンピュータワールドに残ることになりました。

 

怪獣少女の「アノシラス(2代目)」がアンチの命を救ったみたいです。

以前アレクシスに傷つけられ包帯(布)を巻いていたアンチの右目部分が、包帯を解かれてからは、その黒目が赤色ではなく青色になっていました。

 

右目が青色になったことはどういう意味があるのでしょうか? コンピュータワールド世界の要素が混ざったということ?

 

グリッドナイトとなったなら、本来であればアンチはグリッドマンたちとハイパーワールドに戻るべき存在なのでしょう。

しかしアノシラスに助けられ、コンピュータワールド要素が混ざってしまったために、戻れずにコンピュータワールドに留まることになった、という認識で良いでしょうか。

 

懐かしい姿

真・グリッドマンと対峙したときに、アレクシスが真・グリッドマンを「懐かしい姿」と表現していました。

アレクシスは特撮時代にも登場していたのでしょうか?

 

またこの「懐かしい姿」発言は、グリッドマンが槍か何かで串刺しにされ、1話冒頭の空に星が光った後に方方に散らばったシーンが、アレクシスと戦い、そして敗れたことを示していたようにも受け取れます。

 

何話か覚えてないのですが、アレクシスが「外の世界のお客様」がどうとかと言っていた言葉も、グリッドマンや新世紀中学生のことを示しているのでしょう。たぶん。

 

全体の感想

終わりました……私はこの終わり方自体悪くないと思っています。実写も個人的にはあり。

 

ただ序盤の盛り上がり方から、期待値が上がりすぎてしまったために、終盤に物足りなさを感じられたことも、事実としてあります。

考察をすることは楽しかったです。楽しかったですけど考察をしすぎてしまったが故の物足りなさもありました。これは私自身のせい。

実際にはあそこで深掘りしなくてよかったかなという。

 

他に不満な点としては、特撮版から世界観が続いている設定にしたために、世界観が特撮版ありきになってしまったこと、です。

私のようなアニメ版のみを見ている人間にとっては、コンピュータワールドなどのグリッドマンの世界観をつかみ辛い状況が生まれてしまっていて、視聴のハードルが高くなっていました。

最終回の、覚醒したグリッドマンに変身するシーンなどは、特撮版を視聴していなくてもある程度想像はできましたが、観ていれば間違いなく面白さが増していたことでしょう。

特撮版が放送されたのが1993年だそうですから、当時の放送を観ていた人であっても全ての設定や内容を覚えている訳ではないでしょう。

そういったところは少なからず不親切で、もったいないなと感じられます。

超絶面白くなりそうだったけど、原作に寄りすぎてしまったがために、自ら制約をきつくしていたかなぁ、と。

 

おわりに

ということで『SSSS.GRIDMAN』の12話、最終回についての記事でした。

いや楽しかったですよ、本文中に不満点を書いていますけど。

 

結局、2018秋アニメで完走した作品は、本作と『ジョジョ5部』のみでしたから、楽しめました。

tvkさん辺りで『電光超人グリッドマン』を再放送してくれると嬉しいです。特撮を観てから再度アニメを観ればまた違った感想が出てきそうです。

 

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