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忠彦の「浮世離れした美人」発言に福子も克子も引き気味。昭和21年当時の流行歌は並木路子さんの「リンゴの唄」のようです - NHK朝ドラ『まんぷく』35,36話の感想

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NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年11月10日放送の第36話は初めての塩ができました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

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『まんぷく』6週「お塩を作るんですか!?」

www.nhk.or.jp

 

朝ドラ『まんぷく』は、2018年11月5日月曜日から第6週「お塩を作るんですか!?」が放送されています。

物語の舞台は昭和21年(1946年)5月の大阪です。

 

ヒロインは「立花福子(たちばな・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。

福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。

「大阪東洋ホテル」のフロント係として働いていましたが、第3週のラストに萬平と結婚をし、同時にホテルを退職しました。

結婚したことで名字が今井から立花に変わりました。

第5週では太平洋戦争が終わって疎開先の上郡から大阪に戻って、後述する克子の家に家族で居候していました。

 

福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。

 

咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。

真一は戦争時に軍から召集を受け中国へと出征していましたが、30話で日本に無事戻ってきました。

 

克子は名字が「香田」です。夫がいます。

夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、長女「タカ(演:岸井ゆきの)」、次女「吉乃(よしの、演:濱田優音)」、長男「重之(しげゆき、演:栗田倫太郎)」、次男「学(まなぶ、演:西村竜直)」の4人の子どもがいます。

家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。

忠彦は真一と同様、戦争中に軍から召集を受け、彼はフィリピンへと出征していましたが、こちらも帰国しています。しかし照明弾の光を受けて色の判別ができなくなっているようです。特に赤と緑の。

色の判別がつかないことは画家としては致命的ではありました。一度は諦めようとしていた忠彦でしたが、結局止められずに「ならでは」の絵を模索することになりそうです。

 

福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。鈴が言うには山師だったと。

 

福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。

2人とも戦時中に結婚をして、敏子が鹿野から「桑原」姓に、ハナが池上から「水島」姓に変わっています。

 

福子と結婚したのは発明家「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」です。

「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」は戦争の空襲によって完全に破壊され、同時に会社も解体されたようです。

戦中は憲兵隊に捕まり拷問を受けてからなかなか体調が戻らず、疎開先でも療養に努め、戦後は大阪の香田の家でハンコ屋を始め生計は立っていました。

第6週からは家族で大阪の泉大津へと向かっています。

 

萬平の周りは、萬平を裏切った元共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価したり捨てたりする世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。

加地谷は戦後、闇市でハーモニカを吹いて金を集めて何とか暮らしているようです。世良は闇市の業者をしており、萬平に泉大津の物件を紹介しています。

「たちばな工房」から萬平たちの下で働いていた「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」は、戦争で出征した後の生死は不明のままです。

 

咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」は、恵と結婚をしています。

牧と恵は戦後2ヶ月ほどで福子たちと無事に再会しています。

福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、後に恵に鞍替えしていましたが、戦争で軍に入隊をして以降の消息は不明です。

 

5週では「神部茂(かんべ・しげる、演:瀬戸康史)」が登場しています。神部は香田の家に忍び込んだ泥棒でしたが、萬平たちに許されるとそのまま香田の家に住み着きました。大阪帝大卒の秀才。

 

喧嘩

前回35話は、萬平と神部に14人の作業員が加わって「塩」作りの準備が始まりました。

 

今一度おさらいすると、14人の作業員たちは、「岡幸助(おか・こうすけ、演:中尾明慶)」の他、「小松原完二(演:前原滉)」と「森本元(演:毎熊克哉)」、「佐久間春男(演:川並淳一)」、「赤津裕次郎(演:永沼伊久也)」、「長久保陽介(演:スチール哲平)」、「大和田英二(演:梅林亮太)」、「高木一夫(演:中村大輝)」、「峰岸政利(演:三好大貴)」、「野村泰造(演:南川泰規)」、「堺俊一(演:関健介)」、「倉永浩(演:榎田貴斗)」、「堀和則(演:原雄次郎)」、「増田誠一(演:辻岡甚佐)」です。

 

……が、血気盛んな若者が集まっていますからどうしても喧嘩が起こってしまいます。

喧嘩を鎮めたのは萬平や鈴で、鈴は慣れない食事の世話などで身体の疲労が蓄積し、そこに気苦労も加わって倒れてしまいます。

大事には至ってはいないようで、しばらく床に入って眠っていました。

 

浮世離れしたタカが参戦

目が覚めた鈴が1階に戻ると、そこには鈴にとっては孫にあたる「タカ」の姿が。

タカは、福子が香田の家を訪れたときに彼女から塩作りのことや鈴のことを聞いて、自分がお手伝いをしたいと申し出ています。

実は福子は克子に手伝いをお願いしに香田の家を訪れていました。週末だけでいいからと。克子は家族の世話があるからと誘いを断ろうとしていたところに、タカが私が行くと手伝いを買って出たのです。

理由は「萬平叔父さんの仕事を見てみたい」から。

 

愛娘が手伝いを名乗り出たことに父親の忠彦は大いに反発していました。

「男ばっかり十何人おるんやろ。それはようない」と。

手を出すようなことは考える人はいないと言う福子に対して、忠彦は「わからんやないか。タカは美人なんやから」と親バカぶりを発揮します。意外な一面です。

確かに可愛いけどと言う福子に……

「可愛いなんてもんやないでしょう。(タカの方を向いて)お前は浮世離れした美人や」

……と忠彦は真剣な表情で言っています。マジです。

 

忠彦の発言に対し、克子は「それ(浮世離れ)は忠彦さんのことよ」と言い(聞き取りにくく違っているかもしれません)、福子は「芸術家やから、ま、普通の人と違う見方をするんやね」などと母と叔母が酷いことを言っています。

しかし先ほど書いたように忠彦は真剣そのものなのです。「僕は何か間違えていることを言っているか?」などと少し不機嫌そうに克子たちをたしなめていました。

 

塩が出来た

塩軍団(と呼ぶようです)たちは、タカという癒やしの存在が加わったことで、それまでのギスギスした関係が嘘のように、仲が良くなっていきました。

タカが来たときは、女が来たと目の色を変えていたものの、さすがに年が若すぎたようで、その気は失せた様子。○○メンバー的な人はいなさそう。

それもあって、塩作りも順調に進……みませんでした。

というのも、炎天下で海水を汲み鉄板まで運び、バケツで受け止めまた鉄板に流して、水が足りなくなたらまた海まで水を汲み……の単調な作業を延々繰り返すわけですから、メンタルがやられるのですね。

 

そこで萬平は昭和21年当時の流行歌である「リンゴの唄」を歌って気を紛らすことにしています。

 

リンゴの唄

「リンゴの唄」のリリースは1946年1月、曲そのものは戦時中には出来上がっていたようですね。

 

塩軍団も歌いながらの方が黙々と作業をするよりはずっと楽しそうでした。

 

辞めるか続けるか

そうして出来上がった塩を皆で見てみることになりました。

しかし皆の表情は冴えません。

どうしてかというと、あれだけ汗水流して作った塩が思いの外少なかったからです。丸一日かけてこんだけしかできないのか、塩作りは商売になるのかと不満を感じたのです。

 

嫌な雰囲気になっている中、福子は皆の前で、塩作りが嫌だったら大阪に帰ってもらって良い、今日までのお給料はお支払いしますから。そう宣言します。

真っ先に神部が俺は諦めない、せっかくここまで頑張ってきたんやからと言うと、続々と自分も辞めない続けると塩軍団は言い始め、最終的には一人も辞めることなく塩作りを続けることになりました。

辞めて大阪に戻ったとしても仕事がない、という考え方もあったようです。仕事がないよりマシ的な。

 

清香軒へ

仲間と共に初めて作った塩は、売ることなく人にあげています。

「清香軒(せいこうけん)」の「三原竹春(演:阿南健治)」と「まさの(演:久保田磨希)」夫妻にあげました。

三原夫妻のおかげで萬平は塩作りを思いついたのですし、できたらお渡しすると約束もしていましたから。

塩をもらった三原さんは大喜びで、萬平たちのために店を貸し切りにしてお礼にラーメンを振る舞っていました。

戦後は塩が不足していて、買おうにも高額すぎて手が出なかったために、店でラーメンを食べてもらっても塩気がない塩気がないと言われていたので、三原さんとしては本当の清香軒のラーメンを萬平たちに食べてもらいたかったのですね。

塩が効いたラーメンはそれまでとは全く味が違うらしく、萬平たちは清香軒のラーメンを見直したようでした。

そして明日からの塩作りへのモチベーションを高めたのでした。よきかなよきかな。

 

おわりに

さて、次週は第7週「私がなんとかします!」です。

塩製造の認可が降りるようでした……がしかし、塩は萬平たちが思うような値がつかないみたいですし、岡が警察沙汰を起こすみたいですから、世良も絡んで萬平たちは開業早々ピンチに陥りそうな展開でした。

会社は「立花塩業」と言っていたでしょうか。

 

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