毎週日曜日01:00(土曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』が放送されています。
2018年11月4日の放送は第5話「挑・発」でした。
世界観の設定を知る上で重要な示唆が含まれていた回です。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』
- 主な登場人物
- 5話「挑・発」
- 箱庭なのか?
- 夢が意味すること
- バスターボラー
- 深淵もまたあなたを覗き込む
- 5円は誰か?
- その他5話でわかったこと
- おわりに
アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』
アニメ『SSSS.GRIDMAN』、2018年11月4日の放送は第5話「挑・発」でした。
主な登場人物
アニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』の主な登場人物です。
本作の主人公は「響裕太(ひびき・ゆうた)」です。
記憶喪失の状態、両親は出張中。
後述する将は、記憶喪失以前の裕太のことを「普通としか……まぁ、悪い奴ではない」と言っています。
「グリッドマン」。
後述する六花の家が営むジャンクショップ「絢」の店内に置かれた古いパソコンから裕太に語りかけた存在で、「ハイパーエージェント」と自ら名乗っています。
使命を思い出せと裕太に語りかけ、彼と融合して突如出現した怪獣と戦いました。
「内海将(うつみ・しょう)」。
裕太の友人でクライメイトの男の子。
特撮、特にウルトラマン好きのようで、その知識を活かして、モニターに映った怪獣を分析し、弱点を見つける役割になりそうです。
「宝多六花(たからだ・りっか)」。
裕太たちのクラスメイトの女の子。
裕太は六花の家の前で倒れていて、彼女と彼女の母親が彼を家に運んで介抱、六花の家にあるパソコンのモニターに映ったのがグリッドマン。
戦いにおいては、将の分析をパソコンのキーボードに打ち込んでグリッドマンに伝える役目です。
グリッドマンの仲間、アシスト・ウェポンが4人います。
「サムライ・キャリバー」と「マックス」と「ボラー」と「ヴィット」の4名で、彼らは「新世紀中学生」と呼ばれています。
サムライ・キャリバーがパソコンの前でアクセスコードを叫ぶと、あちらの世界へ行き、グリッドマンの装備「電撃大斬剣グリッドマンキャリバー」に変身します。
マックスは自動車のような「バトルトラクトマックス」へと変身し、グリッドマンと合体することでグリッドマンが「剛力合体超人マックスグリッドマン」となります。
ボラーとヴィットは4話終了時点では不明。
「新条アカネ(しんじょう・あかね)」。
裕太たちのクラスメイトの女の子。
将いわく「誰にでも優しい才色兼備・才貌両全の最強女子で、クラス全員に好かれる奇跡みたいな女」だそう。
2話で、怪獣を作り出っているのはアカネであることが判明しています。外面は良いけど、その実……という女の子です。
簡潔に言えば性格が「かなり」悪い。
「アレクシス・ケリブ」。
グリッドマンのようにモニターに映っている存在で、アカネが作った模型の怪物を実体化させる能力を持つようです。
臥薪嘗胆怪獣「アンチ」。
アカネがグリッドマンを倒すために作ったオートインテリジェンス怪獣。
人間の少年の姿をしており、アンチはアカネの指示を受けると巨大な怪獣へと変身します。
相手の力をコピーする力、超高速移動、全身から光弾を発する力、両腕から爪を出して攻撃する能力を持っています。
アンチは3話以降、毎回登場しグリッドマンと戦い、そして敗れてます。他の怪獣と違って毎回生き残っています。
5話「挑・発」
このあとは『SSSS.GRIDMAN』第5回「挑・発」放送です!
— SSSS.GRIDMAN公式アカウント (@SSSS_GRIDMAN) 2018年11月3日
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TOKYO MX| 25:00~
MBS| 27:13~※65分繰り下げ
BS11|25:00~
WOWOW| 0:00~
是非見てくださいね! PC北林https://t.co/q4CGFUrerB#SSSS_GRIDMAN
1話「気炎万丈怪獣 グールギラス」、2話「因果応報怪獣 デバダダン」、3話「臥薪嘗胆怪獣 アンチ」、4話「朝雲暮雨怪獣 ゴングリー」を倒した裕太たち。
5話では裕太たちの学校のクラスで校外学習として山へ行き、ラフティングをしていました。
ラフティング (rafting) とは、ラフトを使用し川下りをするレジャースポーツ。特に急流を下ってスリルを楽しむホワイトウォーターラフティングを指すことが多い。
ラフティングのWikipediaにはこのように書かれています。
ラフトの意味は「いかだ」のことで良いでしょうか。レジャー・スポーツ的に言えば小型のボートのようなものになろうかと思います。
箱庭なのか?
今回5話で、裕太たちが住む世界の設定に関して、大きな示唆がありました。
大きな示唆、それは裕太たちの住んでいる街が大きな「箱庭」のようなものであることです。
グリッドマンの世界は、裕太がグリッドマンと融合して街に出現した怪獣を倒すと、グリッドマンや怪獣に破壊された街は何事もなかったかのように元に戻っています。
人間はその限りではなく、怪獣に消されると元に戻った世界でも亡くなっています。
その代わり、その人は過去に事故など何らかの出来事によって亡くなった設定が出来上がっていて、人々はその設定下で何事もなく生活しているのです。
現状、設定変更前と後の変化の違いを認識している人物は、裕太と将、六花、それとアカネの4人だけのようです。
今回、裕太たちは校外学習のため、街を離れた山間部に向かう足に「電車」を使いました。
電車がまだ街の中を走っているときは今まで通りの風景が広がっていましたが、裕太と将が話しているうちに景色が霧に包まれ(裕太たちは気づいていない)、その後裕太も将も電車の中で眠ってしまい、降りる予定の駅に電車が停車したときに裕太たちが目を覚ましていました。
怪獣が現れ、裕太たちがマックスたち新世紀中学生を呼んで、彼らに電車で「ジャンク (PC) 」を持ってきてもらった際も、マックスたちは電車の中で寝ていました。
怪獣を倒した後、裕太と将、マックスたちが電車に乗って地元に帰っている間も裕太たちは眠っていました。
マックスだけが考え事をしていて起きていましたが、その後眠っているはずです。
眠ってしまう理由、これは電車のガタンゴトンと揺れるリズムが心地良いから、あるいは戦闘に疲れたからでしょうか?
それもあるかもしれないですけど理由はそれだけでなく、街の外側が作られていないことを意味している、そういう可能性があります。
街が箱庭であることを、裕太たちに気づかれると不味いから眠らせている可能性ですね。
それを裏付けるように、山間部には家々はあっても人が暮らしている様子はありませんでしたし、怪獣を倒して裕太たちが山間部を離れた後に、山間部は街のように修復されずに崩壊していました。
まるで誰かが「残しておいても意味がないから復元させる必要がない」と判断したかのようです。
では誰が箱庭を作ったのでしょうか? 作った存在がラスボスになるのかもしれません。
夢が意味すること
関連して、裕太が電車に揺られながら眠っていたときに、彼はある「夢」を見ています。
それはハッキリとは描写されませんでしたが、グリッドマンが「ロンギヌスの槍」のようなものに胴体を串刺しにされているものと、その直後に星が6つに分かれて別々の方向へ飛び散ったものの2カットです。
6つの星が飛び散った描写は実は1話にも全く同じものがありました。
1話冒頭で、裕太は(六花の家の前で倒れ、六花に家に運ばれ介抱され、)目を覚ますと記憶喪失となっていましたよね。
裕太が目を覚ます直前にアカネが学校の屋上でしょうか、そこから見上げた空に浮かんだ1つ星から6つに飛び散るシーンがあったのです。
昼間なのに星がハッキリ見えていました。
録画データをお持ちの方は是非見返してみてください。
今回裕太が見た夢は夢などではなく現実で、一度裕太とグリッドマンは何者かに敗れたことを示しているのではないかと推測されます。
6つの星は、裕太とグリッドマン、サムライ・キャリバー、マックス、ボラー、ヴィットでちょうど数が合いますから、彼らを表しているでしょう。
あのシーンは、6人全員で合体していたグリッドマンが何者かに敗れ、胴体を槍で貫かれバラバラになったということのように受け取れます。
その相手が箱庭を作った存在なのでしょうか?
星が砕け散ったときをアカネは屋上から(?)見ていたことから、彼女がグリッドマンを倒した相手ではないでしょう。ケリブ? ケリブの親分?
バスターボラー
これまで、新世紀中学生たちのアシスト・ウェポンはサムライ・キャリバーとマックスのそれが明らかになっています。
前回、一度全員が変身していましたから全て明らかになっていると言えばそうですけど、あれは私的にノーカンです。
今回は、オレンジの髪色でツインテールの髪型をした少年「ボラー」が、グリッドマンのアシストを担いました。
ジャンクPCのスペック的にグリッドマン+1人しか変身できません。
ボラーがジャンクに向かって「バスターボラー」のアクセスコードを告げると、戦車のような姿に変身します。
バスターボラーの武器はミサイルとドリルで、ミサイルは「凝固弾頭弾」など複数の種類があるようです。ミサイルの弾数は「無限」とのこと。ドリルはダブル。
超多軸変形! 武装合体超人!!
— 田中 ヒロ (@gsc_hiro) 2018年11月4日
現在予約受付中の「グリッドマンDXアシストウェポンセット」の合体形態のひとつ「バスターグリッドマン」形態を初公開!詳しくはこちら⇒メカモノブログ https://t.co/ivIgKYpBNJ
#SSSS_GRIDMAN #goodsmile pic.twitter.com/zrOYBBAPkX
バスターボラーがグリッドマンと合体することで「武装合体超人バスターグリッドマン」になります。
サムライ・キャリバーは単純に剣の形状をした変身でグリッドマンはそれを剣として使うのみでしたが、ボラーと前回前々回のマックスは追加装甲型のウェポンです。
両手のガトリングと両腕のミサイルの装備があり、それを発射。両肩にはドリルが付き、ドリルはドリル形態と展開してパラボラ形態のときとがありました。
パラボラのときには「バスターグリッドビーム」を放ちます。今回の怪獣はドリルではなくビームで倒しました。
深淵もまたあなたを覗き込む
校外学習中にアカネが裕太に近づき探りを入れていました。前回は六花から聞き出そうとしていましたね。
アカネが探りの中で「君が変身しているんでしょ?」と聞くと、裕太がついうっかり「うん」と答えてしまいました。
そのときアカネは立て続けに質問をしていたので、裕太の「うん」は考えて発言したというより、話の流れに任せて言っただけのようにも受け取れます。
しかし、一応これでアカネ的にはグリッドマンに変身しているのが裕太であることはハッキリしたようです。当然ながら裕太と仲が良い将と六花も「一味」であるとわかったことでしょう。
有名なニーチェの「怪物と戦う者は、自ら怪物にならぬよう用心したほうがいい。あなたが長く深淵を覗いていると、深淵もまたあなたを覗き込む」の言葉にあるように、アカネの発言をきっかけに裕太もまたアカネを疑い始めています。
疑うというとまだ語弊があるかもしれないですね。心に引っかかりができた、と言った方が良いでしょうか。
5円は誰か?
今回、新世紀中学生の4人が六花ママからジャンクPCを買い取っています。
裕太が山間部に行っているときに同じ場所に怪獣が現れたため、ジャンクとは距離が離れていてグリッドマンとアクセスフラッシュ(変身、融合)をすることができずにいました。
公衆電話から怪獣発生の連絡を受けた新世紀中学生たちが、六花ママからジャンクを買い取って現場まで電車で運んで
ママが提示したジャンクの値段は37,429円……高い。いや、レアの可能性もあるので、実は安いかも?
新世紀中学生が全員でお金を出し合い購入していました。
出した金額は、マックスが1万円札と5千円札、他にも2枚の紙幣、他、2千円と1円玉4枚の人、10円玉2枚の人、5円玉1枚の人がいました。
このとき画面には手だけが映っていたので、誰が何円持っていたのかはわかりにくいのですが、立ち位置の関係から2,004円の人がサムライ・キャリバーで、20円がボラーで、5円がヴィットと思います。
ヴィット……ボラーも大概ですけど。
その他5話でわかったこと
その他、5話でわかったことを書き出してみましょう。
まず、将のお腹が出ている(太っている)こと。意外でした。
裕太がアカネを疑い始めたように、マックスもまた、裕太たちの周りにばかり怪獣が出現する理由を考え始めています。アカネの存在にたどり着く日もそう遠くない?
戦闘後、山の藪にアンチが一人で立っている様子を六花が見つけました。
以前、六花はアンチと出会っていましたから、アンチの顔は知っているはずですが、今回のセリフは「何でこんなところに」としか言っていないため、あのときの少年と今回の少年が同一人物と気がついていないかもしれません。気づいているかもしれません。
アンチはいずれ、裕太たちの仲間になると思っていますがどうなるでしょうか。
グリッドマンは大きくなれます。ただし最大出力サイズでも70mが限界とのこと。大きくなればそれだけエネルギー消費量が大きく、裕太とのアクセスフラッシュを維持できないそうです。
こんなところですか。私のことですから見落としがきっとあるはず。
おわりに
グリッドマン第五話。見てくれた全ての人に感謝。
— 長谷川圭一 (@dinahasegawa) 2018年11月3日
超巨大怪獣はビッグサイズソフビで欲しいスね pic.twitter.com/XBOpsEtOHy
今回の怪獣はドラゴンクエストに出てくる「エグドラシル」みたいな外見でした。超巨大怪獣。
北欧神話に登城する「ユグドラシル」は大きな木で、ドラクエのエグドラシルも大きな木の形をしたモンスターのようですが、グリッドマンに登場した怪獣は木というより岩山のように見えました。
怪獣が超巨大だったことから、先ほど書いたようにグリッドマンにどれだけ大きくなれるかを裕太が聞いていたのですね。アカネも今回、グリッドマンがどれだけ大きくなることができるかを試したみたいです。
5話は単なる水着回かと思わせて、非常に重要な示唆を幾つか入れ込んできていました。
考察のしがいのある回ですし、物語ですね、グリッドマンは。