NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年10月19日放送の第17話は萬平が釈放されました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
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『まんぷく』3週「そんなん絶対ウソ！」
朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月15日月曜日から第3週「そんなん絶対ウソ！」が放送されています。
物語の舞台は昭和17年夏の大阪です。
ヒロインは「今井福子（いまい・ふくこ、演：安藤サクラ）」です。
福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。
福子は女学校を卒業したばかり、「大阪東洋ホテル」で電話交換手として働き始めましたが、1ヶ月後には後述する恵の推薦でフロント係へと転属されています。
福子の母は「今井鈴（いまい・すず、演：松坂慶子）」、福子の長姉は「咲（さき、演：内田有紀）」、次姉「克子（かつこ、演：松下奈緒）」です。
咲は年齢30歳前にして「小野塚真一（おのづか・しんいち、演：大谷亮平）」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。
克子は名字が「香田」です。夫がいます。
夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦（こうだ・ただひこ、演：要潤）」で、「タカ」と「吉乃」と「重之」と「学」の4人の子どもがいます。
家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。
福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。
福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子（かの・としこ、演：松井玲奈）」とタイピストの学校に通う「池上ハナ（呉城久美）」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵（ほしな・めぐみ、演：橋本マナミ）」とも仲がよくなっています。
福子が電話交換手として初めて応対した人物が「立花萬平（たちばな・まんぺい、演：長谷川博己）」でした。
萬平は「たちばな工房」という店を経営しているようです。発明家。
昭和16年には社名が「理創工作社（りそう・こうさくしゃ）」が変わっていました。
萬平の周りは、萬平の会社の共同経営者「加地谷圭介（かじたに・けいすけ、演：片岡愛之助）」、萬平を評価する世良商事の社長「世良勝夫（せら・かつお、演：桐谷健太）」がいます。
「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作（演：宮田佳典）」も。
咲に惚れていた歯科医「牧善之介（まき・ぜんのすけ、演：浜野謙太）」と、福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉（のろ・こうちき、演：藤山扇治郎）」は、いずれも第3週時点で保科恵に鞍替えしています。
世良と大作
世良が、大阪経済界で力を持つ「三田村亮蔵（みたむらりょうぞう、演：橋爪功）」に取り入るために憲兵隊に捕らえられた萬平を助けることにしました。
世良は、理創工作社へ行き、「たちばな工房」時代からの従業員である大作から話を聞きます。
以前大作は世良に「立花さんは横流しなんか絶対にやっていない」と言っていたことが引っかかっていたからです。
そこで大作が言った言葉は、萬平は何かを作ることが大好きでお金に執着がない人であること、そのため価格交渉や売り込みが苦手で加地谷を共同経営者に迎えたし、今も原材料の仕入れや在庫管理は全部加地谷がしているから、萬平がジュラルミンの横流しなどをすれば加地谷が気づかない訳がない、ということです。
言い換えれば、理創工作社の中で誰にも気づかずジュラルミンを横流しできる人間は加地谷しかいないということ。
一気に加地谷の怪しさが増していきます。
大作は加地谷の部下でもあるのに社長を売ることなど言っていいのかと世良は大作に聞きます。
大作は、自分が出征間もない身であるが故に社長の顔色をうかがう必要がないこと、昔から萬平と一緒に働いている人で萬平という人間のことが好きだから萬平が陥れられた現状を許すことができないこと、この2つの理由から今回世良に全て話しました。
いえ、もう一つありました。
それは最近加地谷が「エンドウ社長」という人物とよく会っていたことです。
しかし理創工作社の取引先の会社に「エンドウ社長」なる人物はいない、と大作は言います。
エンドウとは誰か、それは捕らえられている憲兵の人間ではないか……と思考が繋がっていきます。この流れがとても面白かったです。
加地谷と村城
やはり加地谷は憲兵の一人と通じていました。
シャイニングではありません。まんぷくです。村城啓治です。引き続きよろしくお願いします！！ pic.twitter.com/xlqH4jMe6v
— 平原テツ (@TetsuHirahara) 2018年10月18日
憲兵の名前は「村城啓治」といいます。「平原テツ」さんが演じています。
前回、前々回くらいから、萬平を自白させたがっている、始末したがっている憲兵が一人いましたね。
夜、街の屋台でこの2人が話し込んでいました。
そしておそらく加地谷を尾行したのでしょう、世良が少し離れた席に着いています。
世良の存在に気づかない2人は、萬平は殺さないと不味いと語っていて、それを世良はしっかと聞きました。決定的です。
闇業者に仕立てた男は既に殺したとも言っていたでしょうか。きちんと聞き取れなかったです。
釈放
世良は三田村のところへ行って事情を説明し、後に三田村と2人で「元陸軍大将」の「神宮幸之助」閣下の元へと訪れ、神宮にも説明して手を打ってもらいました。
これで萬平は釈放です。
神宮は「麿赤兒（まろ・あかじ）」さんが演じています。
釈放された萬平、身体は拷問によりボロボロでまともに歩くどころか立つことさえままならない状態でした。
そんな萬平を迎えたのが福子であり世良です。
萬平はヨロヨロしながらも福子の元へと歩いて、福子の手を両手で握りしめます。
変わり果てた萬平の姿にショックを受ける福子、「こんなになって……」と言葉が続きません。涙も止まりません。
吹くこと再会して安心したのか、萬平は膝から崩れて「福子さん……生きていられるとは思いませんでした」と泣くのでした。
一週間
加地谷は雲隠れしました。
まだ捕まっていないため、いつか再び萬平の前に姿を現すかもしれません。
憲兵の村城は軍法会議にかけられているようです。逃げた加地谷の居場所を知っている可能性がありますし、人を殺しているみたいですし、そもそも憲兵として……という。
釈放から一週間経っても、萬平はまだ体調が完全には戻っておらず療養中です。
萬平の家の門には「井上」と「立花」の2つの表札が掲げられていました。これはどういう意味でしょう？
福子は毎日のようにお見舞いし、料理を作って萬平に届けて看病しています。
毎日家に着て鈴さんは反対していないのかと心配する萬平に、福子は鈴は交際を認めてくれたと答えます。もちろん嘘です。
世良も萬平を見舞いに来ていました。
世良としては、三田村に近づくことができ、また萬平に恩を売ることもできたので万々歳なのでしょう。たいそう上機嫌です。
萬平にどうして自分にそこまでしてくれたのかと聞かれた世良は、「そら友だちだからや。ラーメン一緒に食べた親友やないか」と調子の良いことを言っています。
とはいえ彼の調子の良さ、人懐っこさ、抜け目のなさが萬平を助けたこともまた事実です。彼が普段から三田村に近付こうとしていたことも大きかったですからね。
萬平は自分なんかのために三田村会長が動いてくれたのかも世良に尋ねると、世良は福ちゃんが直談判していたと教えていました。
おわりに
いやぁ、面白かったですね、今回。
今回だけではなく『まんぷく』はとても面白い朝ドラです。
桐谷健太さんがハマり役ですねぇ。
