NHK連続テレビ小説『まんぷく』、2018年10月17日放送の第15話は世良はやっぱり、でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『まんぷく』2週「そんなん絶対ウソ!」
朝ドラ『まんぷく』は、2018年10月15日月曜日から第3週「そんなん絶対ウソ!」が放送されています。
物語の舞台は昭和17年夏の大阪です。
ヒロインは「今井福子(いまい・ふくこ、演:安藤サクラ)」です。
福子は今井家の末娘です。貧しいながらも愛情をたくさん受けておおらかに育った楽天家で、食べることが大好きな人です。
福子は女学校を卒業したばかり、「大阪東洋ホテル」で電話交換手として働き始めましたが、1ヶ月後には後述する恵の推薦でフロント係へと転属されています。
福子の母は「今井鈴(いまい・すず、演:松坂慶子)」、福子の長姉は「咲(さき、演:内田有紀)」、次姉「克子(かつこ、演:松下奈緒)」です。
咲は年齢30歳前にして「小野塚真一(おのづか・しんいち、演:大谷亮平)」と結婚をし、名前も小野塚咲となりましたが、昭和17年春、結核を患い亡くなりました。
克子は名字が「香田」です。夫がいます。
夫は売れない芸術家・画家「香田忠彦(こうだ・ただひこ、演:要潤)」で、「タカ」と「吉乃」と「重之」と「学」の4人の子どもがいます。
家計は苦しく香田の実家から援助をしてもらっている様子。
福子の父は1話時点で既に他界しています。色々な物に手を出した挙げ句に亡くなったのだそう。
福子の女学校時代からの友だちには、専門学校に通う「鹿野敏子(かの・としこ、演:松井玲奈)」とタイピストの学校に通う「池上ハナ(呉城久美)」がいて、大阪東洋ホテルの先輩でフロント係の「保科恵(ほしな・めぐみ、演:橋本マナミ)」とも仲がよくなっています。
福子が電話交換手として初めて応対した人物が「立花萬平(たちばな・まんぺい、演:長谷川博己)」でした。
萬平は「たちばな工房」という店を経営しているようです。発明家。
昭和16年には社名が「理創工作社(りそう・こうさくしゃ)」が変わっていました。
萬平の周りは、萬平の会社の共同経営者「加地谷圭介(かじたに・けいすけ、演:片岡愛之助)」、萬平を評価する世良商事の社長「世良勝夫(せら・かつお、演:桐谷健太)」がいます。
「たちばな工房」から萬平たちの下で働いている「竹ノ原大作(演:宮田佳典)」も。
咲に惚れていた歯科医「牧善之介(まき・ぜんのすけ、演:浜野謙太)」と、福子に惚れていたホテルの調理室係「野呂幸吉(のろ・こうちき、演:藤山扇治郎)」は、いずれも第3週時点で保科恵に鞍替えしています。
鈴があれ
福子が「大阪憲兵隊東大阪」へ、萬平を取り返しに行きました。
下手をすると福子まで逮捕される危険があったため、様子を見ていた牧と野呂が飛び出して福子を助け、恵と敏子とハナも一緒に皆で今井の実家へ戻ると、家で待っていた鈴に事情を話します。
当然ながら鈴は事情を知って驚き、また改めて萬平とのお付き合い・結婚を反対しています。憲兵に捕まるような人なんて、という理由です。
福子は萬平が悪いことをするはずがない、萬平と結婚できないなら生涯独り身でいるとまで言い鈴に反抗します。
鈴には、福子がたった2度しか会っていない人にどうしてそこまで入れ込んでいるのか理解できません。理解しようとすらしていないのですから、理解できるはずもないのですが……。
鈴の言動にイラッとしますね。私と同じように、鈴に対してイラッとしている方は脚本や制作の罠にハマっていますよ。
世良はやっぱり世良
福子が働く「大阪東洋ホテル」に世良がやって来ました。仕事で。
フロントと話しているときに、福子の名札を見て、この子が萬平が話していた女の子かと気が付き、萬平とは上手くいっているかなどと聞きます。
福子も世良とは初対面で、萬平とはどういう関係なのかと尋ねると、世良はラーメンを一緒に食べるくらいの親友だと答えます。
親友なのに萬平の置かれている状況を知らないのかと、福子の隣りにいた恵が聞くと……そこで初めて世良は萬平が逮捕されたことを知るのです。
憲兵に逮捕される、これはアウトだなと感じたのでしょう、世良は萬平を助けて欲しいと言ってくる福子に、今度は「僕に立花くんを助ける義理はない」と答えいます。
ラーメンを一緒に食べただけの間柄だと。こういう人なんですね。
「不幸というやつは伝染するんや。せやら僕はそういうところには近づかへん」というのが世良の信条みたいです。それは何となくわかる気がします。
加地谷が主犯っぽい
後日、世良は理創工作社に赴き、加地谷と萬平逮捕の話をしています。
萬平の逮捕は御社にとっては大打撃でしょう、と言った世良に加地谷は……
「うちが弱ってたら乗っ取ろうとでも?」
「立花がおらんようになって、むしろ良かった。今の御時世、新製品の開発なんてできへんからな」
……と答えました。やっぱり怪しい。
また、憲兵隊のうちの一人がどうしても萬平を始末したがっています。
その憲兵が「カツラギ」から萬平がジュラルミンの横流しをしているとの情報を聞いたと上官に報告していることから、加地谷と繋がっているのはこの憲兵でしょう。
自分たちの不正がバレてしまわないよう一刻も早く萬平を始末しておきたい、とその憲兵は考えているはずです。
しかし、上官は萬平に共犯者がいる可能性があるから取り調べを続けろと命令していました。
稲村は良い人そう
萬平が閉じ込められている牢屋の主のような「稲村大悟(演:六平直政)」は、前回の記事にも書いたように、萬平の味方になりそうな人です。
自分の無実だと主張するため、出される飯に一切手を付けない萬平に、稲村は「生きて大事な女に会いたかったら食わなあかん」と言い、紙に包まれた握り飯1つを手渡しています。
萬平は稲村の言葉を聞いて、渡された握り飯を口に頬張っていました。
真一と忠彦
真一が香田の家を訪れました。克子と子どもは出かけていて家には忠彦のみいました。
忠彦は真一を家にあげると、真一からあるものを託されていました。
咲が結核で入院しているときに忠彦が描いた桜の絵を。
真一には赤紙が届けられ軍に入隊することになったから、自分が戻ってくるまで咲が大事にしていた絵を預かっていてもらえないかということです。
忠彦はそれを快諾。
また真一が忠彦から福子が萬平と結婚の約束をしていたことを知ると、自分が福子をけしかけたかもしれないと言います。
でも鈴には悪いが自分は本当にそう思う、とも。そう思うというのは、「大事に想っているなら手放してはいけない」と福子に話したことですね。
そして忠彦は、後に家に帰ってきた克子に、自分も真一と同じ考えだと、こんな時代だからこそ後悔のないように生きたいと言っています。
近江アナがショックを受ける
『まんぷく』の次に放送されている朝の生活情報番組『NHKあさイチ』では、オープニングで朝ドラ受けトークが展開されます。
そこで司会の「近江友里恵」NHKアナウンサーがショックを受けていました。
というのも、同じく司会の「博多華丸・大吉」のうち「華丸」さんが、一緒にラーメンを食べればもう親友、的なことを言ったのですね。
華丸さんの言葉は、本文中の世良が萬平のことをラーメンを食べただけの関係だと言っていたことに対してのものです。
それに対して近江アナは、私は華丸さんとラーメンを食べていないからまだ友だちじゃないんだと、ショックを受けていましたね。
ショックを受けていたということは、近江アナは華丸さんを友だちだと思っていたのでしょうか?
おわりに
鈴は福子に、萬平のことを「一度や二度会っただけの、よく知りもしない人」にどうしてそんなに入れ込むのかと言っていました。
でもそれは、そのまま鈴に返したい言葉でもあります。あなたこそ、ろくに話をしたこともない人の何がわかるのかと。