ディスディスブログ

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最終回。タイムマシンが飛び立つ瞬間を観測することがシュタインズ・ゲート世界線へと繋げる大きな鍵になりました - アニメ『シュタインズゲートゼロ』23話「無限遠点のアークライト」の感想

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毎週木曜日01:35(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送されています。

2018年9月27日の放送は第23話「無限遠点のアークライト」でした。最終回。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』

TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」公式サイト

 

アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』、2018年9月27日の放送は第23話「無限遠点のアークライト」でした。最終回です。

 

 

23話「無限遠点のアークライト」(最終回)

22話では、「橋田至(はしだ・いたる)」が密かに開発していた「Dライン」により、「アマデウス」と「牧瀬紅莉栖(まきせ・くりす)」の記憶データの存在を消し去りました。

これにより世界線変動率は「1.123581 (%) 」へと移動。

アメリカの「ストラトフォー」と「DURPA(ダーパ)」とロシアの「対外情報庁」による、「阿万音鈴羽(あまね・すずは)」が未来から乗ってきたタイムマシン争奪戦からロシアが排除されたはずです。

あとはいかに「アレクシス・レスキネン」を退けて、鈴愛と「椎名まゆり(しいな・まゆり)」を紅莉栖救出を失敗したときの「岡部倫太郎(おかべ・りんたろう)」の元へ運ぶか、即ち「オペレーション・アークライト」を成功させるかになりました。

 

萌郁が救われるゼロ

アマデウスが存在しない「1.123581% 」の世界線でも、岡部たちは「比屋定真帆(ひやじょう・まほ)」と知り合い、「未来ガジェット研究所」のメンバーに彼女を加えています。

そういう収束を見るようです。

岡部は過去へと跳ぼうとしている鈴羽と「まゆり」の元へ向かったものの、たどり着く直前にレスキネンに止められます。

背後から銃口を向けられた岡部でしたが、岡部の後を付いて来ていた「桐生萌郁(きりゅう・もえか)」によって救われます。

それでも負傷してしまった岡部を、病院へ運ぼうと近づく萌郁に……

 

「そんな余裕はない、手を貸してくれ

ラボメンナンバー005、桐生萌郁!」

 

……と岡部は言いました。

シュタゲ無印では、FBのラウンダーとして岡部の前に立ちはだかった萌郁、ゼロでの彼女は岡部の味方で居続けてくれていて、見ているこちらも救われる思いです。

あまりに救いがなく可愛そうでしたからね。

 

「かがり」にとっての

「1.123581% 」の世界線では、レスキネンは完全に「椎名かがり(しいな・かがり)」を洗脳しきれていません。

洗脳されきっていない「かがり」はレスキネンの元を離れて独断で動いていました。

「かがり」はタイムマシンのある「ラジ館」屋上へと向かっていて、タイムマシンを奪おうと鈴羽と「まゆり」を襲った「ジュディ・レイエス」を銃で撃ちます。

 

レイエス……彼女は一体何者だったのか、ゲームでは語られているのでしょうけど、アニメではよくわからないままでした。

レイエスの正体はルートによっても変わるのでしょうか。

 

「かがり」は鈴羽もまた止めようとします。

その理由は過去を変えさせたくないから。

せっかく「まゆりママ」会えたことをなかったことにさせない、どんな未来であっても自分にとってはたった一つの大切な未来なんだ。

鈴羽も自分から「まゆり」を奪おうとする存在であることは変わらないのです。

 

「まゆり」にとっての

銃口を向け合う「かがり」と鈴羽、「まゆり」は2つの銃口の間に自らの頭を差し出して、2人から構えた銃を解かせました。

 

未来は変えられないと言う「かがり」に、「まゆり」は岡部には未来を変える力があると説きます。

背中を押すこと、それが「彦星様」に自分がしてあげられることだからと。

 

岡部はそこに現れて、自分が未来からタイムリープマシンを使って戻って来たこと、「かがり」も「まゆり」たちと一緒に過去へ行けと頼みます。

もうすぐここは戦場になるから。

 

「ラボメンナンバー002、椎名まゆり!!

『オペレーション・アークライト』を完遂しろ!

情けない『俺』を……引っ叩いてきてくれ」

 

「まゆり」は「うん! 任せて!!」と答えます。

 

このとき、自分は岡部にただ守られているだけのお荷物じゃない、戦力として岡部に頼られているのだと実感したはずです。

このときの「まゆり」の表情は特に生き生きとしていました。

 

「かがり」の選択

萌郁に気絶させられたレスキネンが意識を取り戻し、部隊を率いて屋上へと迫ってきます。

 

(どうしてレスキネンを気絶させたときに拘束したり通信機器を破壊したり、めを潰したりしたを切り落としたりてやうでを切り落としたりころしたりしておかなかったのか?)

 

萌郁だけではレスキネンたちを抑えきれないと感じたであろう「かがり」は迷います。

自分も一緒に過去へと飛ぶか、今に残ってタイムマシンが過去へ飛ぶのを援護するか。

 

迷う「かがり」は、ママに会えなくなってもいいの?淋しくないの?と岡部に聞くと、岡部はこう答えます。

 

「何を言っている。『まゆり』は俺の大切な人質だ。

必ず迎えに行って連れて帰ってくる!!(ニヤリ」

 

これで決まりです。

「かがり」は今に残って「まゆり」と鈴羽を過去へ送ることをアシストする決意をしました。

 

「ママの彦星様、信じたからね

必ずママにまた逢わせてくれるって」

 

孤独の観測者

レスキネンはヘリにタイムマシン破壊を命じます。

直後にラジ館上空にヘリが現れ、タイムマシンに向けてミサイルが発射されました。

 

「見るんだ、今度こそ」

「恐れるな」

「『瞬間』をっ!!」

 

ミサイルが着弾する直前にタイムマシンはその場から消えていて、消えた直後にミサイルは着弾しました。

岡部は確かに見届けた。

 

岡部はタイムマシンの側にいましたから、間違いなく爆破に巻き込まれています。無傷では済まされないでしょう。

しかし、岡部は2025年に死ぬことがわかっています。

逆を言えば、2011年では死なないこともわかっている。逆手に取ったのですね。

 

Hacking to the Gate

Hacking to the Gate」ですか、「いとうかなこ」さんの曲があります。

アニメ『シュタインズ・ゲート』無印のOP。

 

その歌詞にあるように、岡部は「孤独の観測者」です。

岡部が観測した事象が事実として世界に認識される、そういう能力が岡部にはあります。

ですから、これまで着弾の瞬間を見てこなかった岡部は、着弾の瞬間を観測したことで、ヘリのミサイル攻撃はタイムマシンには当たらず過去へと飛んでいなくなり、「まゆり」と鈴羽は死ななかったことが、この瞬間に世界に認識されました。

事実となったのです。

 

「ハハハ……クククッ、フゥワッハハハハハハハ………!!」

「よく聞け、マヌケども」

「『シュレディンガーの箱』は開いた」

「貴様らが手に入れようとしたタイムマシンは、もうここには存在しない」

「時空の彼方へと既に消え去ったのだ!!」

「悔しがるがいい、恐れるがいい!」

「この鳳凰院凶真は、貴様らにも運命にも負けることはない!」

「俺は必ず『シュタインズ・ゲート』を見つけてみせる!」

「それが、この俺の選択だ!!」

 

勝利宣言です。

 

シュレディンガーの猫:実験でたどる物理学の歴史 (創元ビジュアル科学シリーズ2)

シュレディンガーの箱とは「シュレディンガーの方程式」のことでしょうか。

『涼宮ハルヒの憂鬱』でも扱われていたような。

 

箱の中にいる猫は生きているか死んでいるか、箱を開けてみなければわからない。

空けて中身を確認した瞬間に、その猫は箱の中で生きていたのか死んでいたのかを初めて認識されるのだから、開ける前の猫は生きているとも死んでいるとも言える、ということでしょうか?

タイムマシンが爆破されたかどうかを確認しない限り、「まゆり」と鈴羽の生死はどちらとも言えない。でも爆破されなかったことを確認した(箱が開けられた)今、「まゆり」も鈴羽も生きていることが世界からも認められたのだということ……なような。

 

アマデウスを消した意味は?

ただ思うのは、タイムマシン爆破が世界線の収束事項ではないのなら、前回アマデウスを消去した意味ってなくないですか?

ロシアがいようがいまいが、最終的には岡部がタイムマシンが爆破されず過去へ飛ぶところを観測しさえすれば良かったのですから、アマデウス紅莉栖がいても(いた方が?)解決方法を見つけられそうな……?

 

アマデウスを消去したことによって「タイムマシンの爆破」が世界線の収束事項から外れた、と捉えるべきところなのでしょう。たぶん。

 

2010年8月21日17:55

タイムマシンで過去へと飛んだ「まゆり」と鈴羽は「AD 2010.08.21 17:55:00:00」のら時間へとたどり着きました。成功です。

「まゆり」はタイムマシンの中から過去の「まゆり」へ電話します。

直接会ってしまうとタイムパラドックスが発生するからでしょう。

 

電話で「まゆり」は、鳳凰院凶真(岡部ではない!)が紅莉栖を助けられずに戻ってきてしまうから、心が折れた「あなたにとっての彦星様」を蹴飛ばしてでも呼び覚まして欲しい、とお願いしました。

 

「まゆり」たちはすぐさま再び飛び立ち、過去の「まゆり」は「まゆり」が言った通り、返り血を浴び打ちひしがれて戻ってきた岡部に対しビンタをしていました。

 

交差座標のスターダスト

ビンタされた岡部が、携帯電話のムービーメールを見ます。

そこには未来の自分からのメッセージがありました。

 

 

「これより最終ミッション、『オペレーション・スクルド』の概要を説明する」

確定した過去を変えずに結果を変えろ

「最初のお前を騙せ、世界を騙せ」

「それが、シュタインズ・ゲートに到達するための条件だ」

「健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ」

 

これで「シュタインズ・ゲート世界線」へのルートが開かれたことになります。無印の終盤の話につながっていますね。

 

2025年に作られたムービーメールは2010年の過去へと送られました。

そのムービーメールを作っていたシーンが「交差座標のスターダスト」です。

2025年は岡部が死ぬとされている年。

 

「俺はそんなつもりは毛頭ないぞ。絶対に成功すると信じている」

「こう解釈できないか?」

「2025年、岡部倫太郎は死んだのではなく、記念すべきタイムマシン初号機に乗って別の時空間へ旅立った」

「この世界線から消えるということは『死』と同じ意味になるんじゃないか、ということさ」

 

世界を騙せ。

 

「『カー・ブラックホール・トレーサー』がきっと2人のローカスを見つけ出し、俺をたどり着かせてくれるはずだ」と2025年の岡部は言います。

 

そうして2025年の岡部はタイムマシン初号機に乗って、2011年に過去に飛び立ったまま行方不明になっている「まゆり」と鈴羽を見つける旅に出ました。

初号機の処女航海がいきなりの人体実験にもなっています。

 

このオペレーション名は「オペレーション・アルタイル」です。

アルタイルは七夕の彦星のこと。

 

2025年の岡部は「比屋定真帆」といい感じになっていましたね。

真帆が岡部の胸(腹?)に顔を埋めて。

 

BC 18000

タイムパラドックスを避けるべく再び飛び去ったタイムマシンは、時間跳躍の途中で燃料を失いました。

 

どこかへ放り出されるのか、自分たちがどうなるのかもわからないと鈴羽も言います。

それでも「まゆり」は鈴羽に感謝をしていました。

 

「すずさん、ありがとう。

私をこの日に連れてきてくれて。

あとはきっと、向こうのまゆしぃと私の彦星様が何とかしてくれるよ」

 

「まゆり」と鈴羽は「BC 18000」に飛ばされました。

紀元前18,000年……地表に何もない暗闇の世界です。

地球なのかどうかもよくわからない。

激しい砂嵐が吹いています。

 

と、タイムマシンの遠くに強い光が発せられました。

「まゆり」と鈴羽が光の方を見つめていると、光が発せられた場所から、光を背後に人が一人立っている様子が確認できます。

人の影は次第に大きくなっていき、歩いていることと男であることがわかってきました。

その男はコートのような丈の長い服を着ているようです。

そう、白衣を着、ポケットに手を突っ込んでいる岡部です。

「まゆり」も鈴羽も既に岡部だと気がついています。

 

「待たせたな、2人とも!!」

 

ここでアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』の物語が終わりました。

 

オペレーション・アルタイルを達成させることも、シュタインズ・ゲート世界線を開くための道なのでしょう。

「まゆり」と鈴羽をBC18,000年から救い出してからシュタインズ・ゲートへの道を開かないと、シュタインズ・ゲート世界線でもBC18,000年に飛ばされる危険はあるでしょうから。

 

おわりに

シュタゲゼロはあくまでゼロ、シュタゲ(無印)につながる物語。

この世界線での解決はしない、あくまで解決はシュタゲ無印のトゥルーエンドですから。

個人的にはこの終わり方で良かったと思っています。

この後にシュタゲ無印のトゥルーエンディングのバージョンを再び見ると良いでしょうね。

 

ネット情報を見ると色々言われていますが、まぁ2クールを観終えると感慨が湧いてきますね。湧いてこない作品もあったような。

 

ただ本文中に書いたように、アマデウスを消去しなくても良かったのではないかなという疑問は残ってしまいましたし、新型脳炎だったりレイエスの正体だったり、一度タイムリープを失敗したことだったり、回収できていないであろう伏線が幾つかあったようにも思いました。

この辺りはゲームをプレイしてね、ということでしょうか。

 

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