ディスディスブログ

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最終回は大団円!龍・アズラバラクラはやはり隆だったのか…岳蔵と栄子が迎えに来たシーンは泣けました - アニメ『プラネット・ウィズ』12話の感想

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毎週日曜日22:30より、TOKYO MXにてアニメ『プラネット・ウィズ』が放送されています。

2018年9月23日の放送は第12話「見ろ、宇宙は祝福に満ちている」でした。

最終回です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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アニメ『プラネット・ウィズ』

TVアニメ「プラネット・ウィズ」公式サイト

 

2018年9月23日の放送は第12話「見ろ、宇宙は祝福に満ちている」でした。

最終回。

 

主な登場人物

備忘録を兼ねたアニメ『プラネット・ウィズ』の主な登場人物です。

 

主人公陣営(ネビュラ穏健派)

主人公陣営のキャラクターです。

主人公は「黒井宗矢(くろい・そうや)」、転校してきて間もない高校生です。

記憶喪失に陥っており、気がついていたら後述する「銀子」と「先生」とアパート暮らしをしていました。

7話時点で既に記憶は取り戻しているようです。

 

ヒロイン(?)は「高天原のぞみ(たかまがはら・のぞみ)」、宗矢のクラスの委員長で、何かと宗矢のことを気にかけてくれるメガネっ娘。

主人公陣営に書いていますけど、のぞみが宗矢たちの正体を知ったときにどちら側に付くかは現状不明。

 

「黒井銀子(くろい・ぎんこ)」、宗矢と先生と暮らす謎のゴスロリ少女です。

宗矢と先生の料理、それと先生の言葉の通訳を担当しています。

「先生(せんせい)」、宗矢と銀子と暮らす人間サイズの猫ような姿をした何かです。

そのほとんどが謎で、キャベツと二次元美少女をこよなく愛しています。

 

先生と銀子は、愛の進化種族による宇宙政府「ネビュラ」のうち「穏健派」に属しています。

穏健派は、あくまで未成熟種族見守ることを主眼として、力を奪うのみです。

宗矢は現状、先生と銀子と行動を共にしていますが、どこにも属していないはず。

 

ネビュラ封印派

猫のような姿をした先生とは対象的に、犬の姿をした「閣下(かっか)」は、ネビュラの「封印派」です。

封印派は「未成熟種族の攻撃的進化の抑制と封印」を考えています。

 

「国民安全管理局」陣営

宗矢たちと敵対する「国民安全管理局」の陣営です。

後述する特殊防衛課の7人のサイキッカー「グランドパラディン」を指揮するのが「竜造寺隆(りゅうぞうじ・たかし)」です。

隆は6話における宗矢との戦闘で死にました。

竜造寺の秘書?参謀?の「白石こがね(しらいし・こがね)」。

白石は後にネビュラの「封印派」だと判明。

 

 「グランドパラディン」の7人のサイキッカーです。

「虎居英雄(とらい・ひでお)」、1話で宗矢たちと戦い、ロボットになる(?)力を奪われた、元(?)消防士です。

他、「因幡美羽(いなば・みう)」と「能代晴海(くましろ・はるみ)」、「根津屋正義(ねずや・ジャッジメント)」、「鷹取紅華(たかとり・べにか)」、「羊谷葉介(ひつじたに・ようすけ)」、「竜造寺岳蔵(りゅうぞうじ・たけぞう)」がいます。

グランドパラディンのお爺ちゃん「竜造岳蔵」はグランドパラディン指揮者の「竜造寺隆」の父親のようです。

が、6話終了時点で彼ら全員が宗矢に敗れ、または戦わずにして「竜の力」の入った小瓶を宗矢に明け渡して、自らのロボットに変形する(ロボットを呼び出す?)力を失っています。

 

12話「見ろ、宇宙は祝福に満ちている」

いよいよ龍「アズラバラクラ」との最後の戦いです。

アズラバラクラは「楽園の民」であり、宗矢たちの前に現れ、ネビュラに「龍を種族本来のコミュニティに迎えること」を望んでいる、宗矢には自分の兄のように見えているあの「楽園の民」の弟。

戦いといっても倒すことが目的ではありません。

宗矢にとっては、自分の星や同胞を殺した龍を許すための戦いになります。

 

落とし穴に叩き落とす作戦

ネビュラの作戦は、テレパス部隊を使って龍を「ある座標」におびき出すことです。

ある座標には「落とし穴」があります。

かつて時空追放刑を受けて亜空間に放り込まれた龍が月に来たときに、自ら空けたか元からあったかはわからないものの、使った亜空間の出口があるはず。

そこに龍をもう一度叩き落とすことです。

 

正義の後継者

作戦は実行に移され、成功するかと思われたとき、龍は宗矢に向けて何か攻撃を仕掛けました。

これはネビュラウェポンが地球に現れたとき、それを阻止しようとしたグランドパラディンに対して仕掛けた精神攻撃と同じ類のもののようです。

 

宗矢は1話冒頭のとき、シリウスが龍に襲われる直前にまで意識を飛ばされたのか、目を覚ますと眼の前に宗矢の兄が立っていました。

自分の姿形も10話までの少年の頃のものに戻っています。

2人で将来のことなどを語り合っていると、龍が街を襲い始めました。

兄たちサイキッカーたちが応戦に向かいましたが……。

 

気がついたときには、龍が宗矢の眼の前にいて、宗矢に語りかけてきます。

 

「私を憎め、黒井宗矢! お前の故郷を、愛する者たちを、幸福を、お前の全てを破壊した私を憎め!」

「悪を憎む孤独なる者よ。お前こそ私の正義の後継者にふさわしい」

「さあ、悪に成り果てた私を滅ぼし、正義を執行しろ!」

 

宗矢は何と答えたか?

答えるとき、宗矢の姿は大人のものへと戻っていました。

目が覚めた演出でしょうか。

 

「悪いけど、俺もう、ネビュラに内定決まってるから」

 

そう答えました。

なぜだと聞く龍。

 

「お前の希望には添えないぜ」

 

と言って、楽園の民に宙へと引っ張られる宗矢。

龍の精神攻撃に耐えてみせました。

 

下駄最強説

戻った宗矢は、銀子と先生の乗る先生(ややこしい)で、「テラキャット“下駄”ハンマー」を龍に炸裂させ、穴に落ちまいと踏ん張る龍を亜空間に押し込むことに成功させます。

下駄最強説。

龍が亜空間に入ったところで、龍の体に付着し押していたネビュラの着ぐるみ族部隊と、宗谷たちも龍から離れて亜空間から脱出しようとします。

ところが、龍のスピードは予想以上で、ネビュラたちと共に龍も脱出してしまいそうです。

そこで宗矢と銀子と先生が乗る先生(ややk)は引き返して、自ら犠牲となって龍と道連れになることで皆を脱出させることに成功しました。

ほぼ同時に亜空間の出口は閉じ、作戦は成功、しかし3名の犠牲者が生まれてしまうという……。

 

アズラバラクラに会いにいく

宗矢たち3人は覚悟の上で亜空間に残る選択をしました。

亜空間の中ではわずかしか生きることはできないようです。

龍が以前閉じ込められたときは偶然に次元の穴を見つけられたけど、あのような奇跡は2度は起こらないと龍は考えています。

 

宗矢たちは龍の体内に入って、念動装光が重なってできた体の中心部分へと向かいます。

その先にいるのはアズラバラクラです。

アズラバラクラは椅子に腰掛けている人間のような、髪の毛が伸びたのか根が伸びたような、そんな姿になっています。

既に動くことはできず、でも意識だけはあるようで、会話(念話?)はできます。

 

宗矢は言いたいことがあるとアズラバラクラに語りかけます。

 

「夢を見せてくれてありがとう。俺の故郷はちゃんとここ(胸)にあるって確認できた」

「幸せだったことを俺は忘れない。そして憎しみだけを忘れる。俺はあんたを許すよ」

 

銀子も言いたいことがありました。

 

「初めまして、私はリエルの者です」

「これは決してあなたがシリウスにしたことを称賛する言葉ではありません」

「ですが……リエルの民はあのとき確かにあなたに救われました」

「ありがとうございました!」

「……言えた……」

「……長かった……長かった……これを言うために僕は……僕は……」

 

宗谷は姉・銀子の頭を撫でながら

「俺からも、俺の姉ちゃんを助けてくれてありがとう」

と言いました。

血のつながった姉弟ではありません、でも本当の姉弟なのです。

詳しくは11話を。

 

銀子の故郷であるリエルはシリウスの侵略攻撃を受け、龍がそれを退け報復にシリウスの星を滅ぼした経緯がありました。

銀子はネビュラの敵となっている龍に感謝をし、シリウス人の宗矢を許し、また宗矢は銀子に許しを得、そして龍を許したということです。

巡っているのですね。

 

先生も、

「全ての物事に側面がある、愛を以って視点を変えれば」

「見ろ、宇宙は祝福に満ちている」

「龍よ、私は証明したぞ」

と龍に語りかけました。

 

隆と岳蔵

「ふん、そんなことを言うためにわざわざ……

だがもう終わりだ、何もかも。

私の力ももう限界だ。

さらば、先に冥府で待つ」

 

そう言うアズラバラクラに……

 

「隆」

 

……と語りかける声がありました。

 

シーンは地球、夕方です。

竜造寺隆の姿は子どもの頃に戻っていて、眼の前に壮年の岳蔵と栄子、言い換えれば隆の両親が迎えに来ました。

隆の記憶に強く残っている光景なのでしょう。

 

「今まで頑張ったな。お疲れ」

「おいで、お前を待っている人たちがいる」

 

と若い岳蔵が隆に手を差し伸べています。

すると隆は目に涙を浮かべて、岳蔵に飛びついていました。

 

「いい夢だったよ、父さん、母さん」

 

このシーンは泣けました……。

アズラバラクラはやはり隆だったのですね。

隆にも帰る場所があったじゃないかと。

最期に幸せを感じることができたのは救いでした。

 

龍の念動装光が亜空間に耐えきれず崩壊していきます。

元から動けないアズラバラクラも崩壊する装光と一緒に落ちて行きました……。

 

アズラバラクラを見届けた宗矢たちは、亜空間からの脱出を試みましたが、無理なようで諦めつつあります。

そこに楽園の民が現れ、ある宇宙艦隊が使ったワープゲートの入り口へと案内します。

ゲートを潜ると、目の前にはシリウスがありました。

 

「このタイミングでこのゲートの歪みが亜空間に出現したのは奇跡じゃない、縁だ」

「肉体を卒業した種族にはそういうのがよく見える」

「だから我々は君を選んだ」

「ありがとう。おかげでアズラバラクラは我々のコミュニティに迎えることができた」

「(あれで良かったのか?)好きな角度で見ればいい、この物語を」

「さようなら。縁があったらまた会おう」

 

そう言って楽園の民も消えます。

 

惑星シリウス

惑星シリウスに降り立った宗矢たち。

何とかネビュラと連絡を取ろうとしますが届かないようです。

 

星は既に龍に滅ぼされた後で、一面何もない荒野……のはずでしたが、遠くに何かを見つけます。

宗矢がそこに駆け寄ると、小さな白い花が一輪咲いていました。

シリウスは死んでいない、生きている。

宗矢は涙を流しました。

 

と、そこへ閣下たちがやって来ました。

どうやら「のぞみ」がテレパスで宗矢の居場所を探知したようです。

 

「おおのれぇ、ラシャベラクぅ」

「亜空間から生還するとは、あり得んっ!!」

 

閣下はしぶとい奴めと言わんばかりにその顔は怒りの形相をしていますが、尻尾は切れそうなくらいに激しく振られていました。

本当は嬉しいのですね、隠しきれない想い。

 

亜空間では自分たちの宇宙とは違う時間が流れています。

ネビュラにとっても未知の領域で、通常なら見つけることなど到底無理な業、ですが「のぞみ」のテレパスは空間も時間さえも超えて宗矢を探知することができました。

これぞ「のぞさん」の宗矢への愛の為せる業。

宗矢でなければ見つけられなかった、宗矢だからこそというのも楽園の民的にいえば、これもやはり縁なのでしょうね。

 

作戦の犠牲者はゼロに訂正と。

 

おわりに

いやいやいや……よく物語を12話でまとめられましたね。

私が見た中では、ロボットアニメどころではなく、アニメ全体としても昨今ないレベルの高い完成度だったように思います。

素晴らしい最終回でした。

アズラバラクラ=隆にも救いがあったことが何よりでしたね。

悪に見えることでも、愛を以て角度を変えて見てみれば、違った事象が見えてくる。

 

わからない点というと、宗矢がどうして頑ななまでに肉を食べられなかったのか、くらいです。

そこには何らかの意味があると思ったのですが、とうとう最後までわからないままでした。

 

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