毎月最終週の日曜日18:00よりEテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』、2018年8月26日の放送は「葉月 おしゃれ精進 夏休み」でした。
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Eテレ『やまと尼寺 精進日記』
豊かな季節の恵みを知恵を工夫で極上の精進料理にする、奈良・桜井の尼寺。笑顔あふれる日々を美しい映像で!
Eテレで月イチで放送されている『やまと尼寺 精進日記』の番組説明です。
http://www.ac.auone-net.jp/~otowa/
音羽山観音寺 - 奈良県 桜井市 - 仏教寺院 | Facebook
『やまと尼寺 精進日記』は、奈良県桜井市に居を構える「音羽山観音寺」の住職と副住職、そしてお寺の手伝いをしている方の3人の女性が、毎回様々な精進料理を作っている様子などを映像にした番組です。
料理を作ることを番組のメインに描きつつ、彼女たちの普段の生活の様子が紹介されていて、都会から距離を置いた田舎での暮らしぶりは私の目に新鮮に映ります。
3人が3人とも楽しそうに日々の作業をしていて、笑顔が耐えない様子を観ていると、こちらも釣られて自然と笑顔になってしまう、そんなほのぼのとした雰囲気が特長の番組です。
当番組の放送日時は、2017年度からエコ・ライフスタイル番組『猫のしっぽ カエルの手 京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし』と同じになり、月の最終週のみベニシアさんの代わりに『やまと尼寺〜』の放送をするようになりました。
番組の出演者は前述した3人の女性がメインになります。
音羽山観音寺のご住職である「後藤密榮(ごとう・みつえい)」さんと、副住職の「佐々木慈瞳(ささき・じとう)」さん、そして4年ほどお寺のお手伝いをしている「まっちゃん」の3人。
お寺には番犬の「オサム」と「タロー」と「スイカ」、飼い猫の「スージー」と「チロ」と他にも2匹います。
正しくは3人+3頭+4匹ですか。
番組のナレーションは俳優の「柄本佑(えもと・たすく)」さんです。
2018年8月「葉月 おしゃれ精進 夏休み」
2018年8月26日日曜日の『やまと尼寺 精進日記』の放送は8月編、サブタイトルは「葉月 おしゃれ精進 夏休み」でした。
8月は尼寺でも夏休みだそう。
今年の夏はご住職が入山して以来、体験したことのない暑さのようで、音羽山でも猛暑の影響が出ている様子。
今回は、麓の方が育てたブルーベリーを頂いてそれをジャムなどにしたり、境内で飼っているミツバチから蜂蜜を採取したり、書道のお稽古をしたり、夏野菜をたっぷり使った洋風の精進料理をこしらえたり、夏を満喫していました。
木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説が有名である。
他には、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説などがある。また、「月見月(つきみづき)」の別名もある。
8月のWikipediaにはこのように書かれています。
葉が紅葉して落ちる月、稲穂が張る月など諸説あるようですね。
先日散歩をしていて、田んぼの近くを通ったら、穂が色づいて頭を垂らしていました。
今年は全てが少しずつ早く動いているような。
百花蜜とは?
今回の放送で個人的に気になったことは「百花蜜」です。
蜂蜜(はちみつ)のこと。
観音寺では、お寺の鐘の脚元に「ニホンミツバチ」を飼っています。
きちんと養蜂箱を用意して、そこにたくさんのミツバチがいて……。
ということも、今回初めて知りました。
ご住職たちはミツバチのことをあまり知らない様子を窺えたので、今年になってから始めたことかもしれません。
番組のためなら、少々げんなりしてしまいますが……そういうことはないでしょう、ないと思いたい。
養蜂というと、日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』の番組内でトライしている様子が何度か見られました。
例えば、かつてのコーナーでいえば「DASH村」、現在放送されているコーナーでいえば「新宿DASH」で。
DASHでは養蜂箱に蜂を定着させることから一苦労な印象がありましたから、観音寺の皆さんが養蜂箱に定着させているだけでも凄いことに感じられました。
箱の中にはミツバチがたくさん入っていましたし、蜂蜜も採蜜できるくらい出来ていて。
観音寺の養蜂箱は重箱のようになっていて、今回はお重の一番上の段からのみ蜂蜜を採取していました。
採蜜した蜂蜜は、黄金色をしていてトロ~ンとしていて……それはもう美味しそうでした。
いや、蜂蜜大好きなんですよねぇ……毎日食べても飽きない。
採りたての蜂蜜は「あま〜い」「美味しい」「喉詰まりそう、すごく濃いよ」とのこと。
百花蜜については、たくさんの種類の花から蜜を採っていることから名付けられているようです。
ミツバチの行動範囲は半径2kmと言っていましたか、麓の地域の畑などからも蜜を採ってきているのでしょう。
蜂蜜の専門店に行くと、アカシアから採ったとかリンゴから採ったとかミカンから採ったとか、クローバーとかローズマリーとか、まぁ色々な種類がありますよね。
そういう蜂蜜は一種類の花から蜜を採っていて、百花蜜はそういう単種ではなく複数の花の蜜からできた蜂蜜、となりそうです。
百花蜜を「綺麗な言葉」とご住職が仰っていましたが、本当そうですね。
住職さんが蜂に刺されたエピソード
蜂蜜に関連して、「まっちゃん」は面白エピソードを明かしてくれました。
「ミツバチに砂糖水あげてて溺れたから、『ハァ!可愛そう可愛そう』って助けようとして刺されたんです」
……というもの。
「危ないから、そんなんしたらアカンて慈瞳さん言うてんのに、『いや、だって可愛そうやん、飛ばれへんやん、拭いたろ』言うて刺されてました」
と笑いながらエピソードトーク。
話している「まっちゃん」の隣りには住職ご本人がいて、笑いながら「まっちゃん」の話を聞いていました。
かわいい。
ミツバチの針にも少し毒はあったと思いますから気をつけねばならないです。
アナフィラキシーショックもないことはないのでしょうか。
広島県医師会のページを拝見すると、アナフィラキシーショックについてはミツバチにも気をつけるよう記載されています。
気をつけねば!
水出しコーヒー
今回の放送の終盤に、慈瞳さんと「まっちゃん」が番組スタッフにコーヒーを出していました。
番組的にはナレーションの柄本佑さんに出している体で。
コーヒーは「水出しコーヒー」でした。
観音寺の信者の方が、音羽山の水は美味しいから水出しコーヒーを淹れてくれ、と自作の水出しコーヒーメーカー(?)をプレゼントしてくれたのだそうです。
何と羨ましい。
水出しコーヒーは、名前のとおり「水出し」ですから、お湯ではなく水から時間をかけてコーヒーを抽出する方法ですよね。
麦茶のような感覚で飲む的な立ち位置でしょうか。
「ハリオ」さんのページに水出しコーヒーについての記載がありました。
英語では「Cold Brewed Coffee(コールドブリューコーヒー)」というのですね。
どうやら水出しコーヒーには「滴下式(てきかしき)」と「浸漬式(しんししき?)」とがあって、番組を観たところでは観音寺のものは前者の「滴下式」でした。
滴下式は粉受にコーヒー粉を入れ、上から水をポタポタと垂らし、粉受からサーバーにコーヒーがポタポタ落ちていく淹れ方みたいです。
観音寺のものは、昨夜から淹れているものが午後でしょうか、そのくらいの時間にサーバーいっぱいになるところでした。
時間がかかるのですね。
浸漬式は、麦茶パックから麦茶を作るような、豆を入れたコーヒーバッグを、水を入れたポットに入れて、数日置いて……みたいです。
滴下式よりも時間がかかるのかも。
ドリップコーヒーを始めた
実は、私も少し前からコーヒーを始めています。
ドリップコーヒーを。
番組の影響を受けた訳ではなく。
でもタイミングが良く、縁を感じました。
ドリップコーヒーを始めたきっかけは、『フジイ』の「月兎印」、「スリムポット」を購入したことです。
ポットの色は赤。
あるリサイクルショップで何となしに品を見ていたら、1,000円ほどで売られているのを発見して、つい買ってしまいました。
画像が、赤いスリムポットと、ドリッパーとフィルター。
お金がないので、ドリッパーとペーパーフィルターと計量スプーンは100円ショップの「Seria(セリア)」で購入しました。
フィルターはドイツ製と書かれています。
ドイツ製なら何でも良い訳ではないですけど、良い物を見つけた気がして、気がついたときは嬉しかった。
100均にドイツ製があることは私にとって意外で。
コーヒーサーバーはなし。
ドリッパーからマグにそのままコーヒーを投入しています。
できれば『キントー』の「コーヒージャグ」が欲しいんです。
サーバー代わりのマグは30年ほど毎日のように使い続けています。
私の相棒のようなものですね。
私が子どもの頃に、母親が『モスバーガー』のポイントを集めて交換して手に入れたマグ。
画像は初めて淹れたときのものなので淹れ方は下手っぴです。今も下手ですが。
人様に出すでもなくお店をやるでもなく、あくまで自分のためにやるのですから、下手でも全然OK。
とはいえ上手く淹れられればそれに越したことはないですから、急がず徐々に上達できればよいのではないかと思っています。
コーヒーミルはニトリで999円のものを購入しました。
これで豆を挽く。
ゴリゴリ豆を挽いている時間も私は楽しめています。
いずれ面倒になったら電動を買うかもしれませんが……。
いやでもあれなので挽けなくなるまでコイツでがんばります。
豆は『業務スーパー』で「ラグジュアリッチ コーヒー」を購入しました。
価格は350円ほどでしたか。
内容量は400gということは、1gにつき1円しない計算、安いです。
豆はアラビカ種100%、ブラジルとコロンビアの豆と書かれています。
私たちが普段飲んでいるコーヒー豆は、そのほとんどがアラビカ種ですよね、確か。
で、上記の道具やコーヒー豆を使って初めて淹れたコーヒーです。
それまではインスタントコーヒーを毎日のように飲んでいましたが……比べ物にならないくらいに、飲む直前に豆を挽きドリップしたコーヒーの方が美味しいです。
ドリップの口に含んだときのコーヒーの香りが鼻に抜ける感覚は格別でした。
このときインスタントも一緒に淹れてドリップと飲み比べをしたのですが、インスタントは味がないくらいに感じられます。
画像のマグの後ろにあるキャニスターもセリアで買いました。100円。
キャニスターは近いうちに使いきれそうな分の豆を入れています。
しばらく使わなそうな豆は、ジップロックに小分けにして保存しています。
ジップロックならある程度空気を抜くことができます。
豆は空気に触れさせない方が長持ちするみたいなので。
何だかんだお金がかかって金銭面では痛いですけど、でも想像していた以上に美味しいので買って良かったと今は思っています。
おわりに
水出しコーヒーを出す前、スタッフさんがお暇しようと慈瞳さんと「まっちゃん」に声をかけていました。
すると、2人が……
「あ〜もう帰っちゃうんですか?」
「もう帰るの?」
「なぜ?」
「今コーヒー淹れてるから飲んでいって」
と引き止めていたのです。
これは嬉しいですよね。
客として訪れて、その家の人からもう帰るのと言われるのは嬉しいことです。
受け入れてもらえていると思えるから。