2018年4月4日水曜日23:00より、Eテレにて『ふるカフェ系ハルさんの休日』の新シリーズの放送が始まりました。
2018年8月22日放送の2018年度シリーズ第20回(再放送を除けば第16回?)は「北海道・江別~レンガの楽しみが積まれたカフェ」でした。
目次
- ふるカフェ系 ハルさんの休日
- 北海道・江別編のカフェは「カフェ ハックベリー」さん
- 「カフェ ハックベリー」の場所と営業時間・定休日
- 「カフェ ハックベリー」は赤レンガの建物
- 「カフェ ハックベリー」のパンケーキ
- おわりに
ふるカフェ系 ハルさんの休日
今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。
こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。
ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。
台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。
ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。
当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。
基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。
ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。
古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。
北海道・江別編のカフェは「カフェ ハックベリー」さん
2018年8月22日放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の北海道・江別編で、ハルさんが足を運んだカフェは「カフェ ハックベリー」さんです。
番組内では「築65年! レンガの楽しみが積み重なったカフェ」と紹介されていました。
紹介に書かれているとおり、赤いレンガのこぢんまりとした良い建物でした。
「カフェ ハックベリー」の場所と営業時間・定休日
今回ハルさんが訪れたカフェ「カフェ ハックベリー」さんのある場所は北海道の江別市(えべつ・し)です。
ハックベリーさんのWebサイトはないのでしょうか、少し探した感じではなさそうで……最近のカフェでは珍しいですね。
Webで検索したところ、住所は「北海道江別市東光町25-8-2」とあります。
最寄り駅は劇中ではわかりませんでした。
Webで地図を見ると、JR北海道の函館本線「江別駅」が最寄り駅になるようです。
江別駅から「市街地東光通」を北東方向へ進み、「千歳川」を渡った先、道路沿い右側にお店があるようです。
実は「カフェ ハックベリー」で検索をかけると、移転前の住所などの情報が出てきてしまいます。
以前「ハックベリー」で営業をしていて、移転と共に店名を「CAFE.3 TROIS (カフェ トロワ)」にして営業をしていたけど、再び「ハックベリー」に戻した、ということなのでしょうか。
Webの情報が少々わかりにくいので注意が必要です。
追記 (2019/06/20) :
Facebookページがありました。
(追記ここまで)
営業時間は、11:00-19:00で、定休日が火曜日と第2・4水曜日とのこと。
予約を受け付けているかはわかりませんでした。
放送後のお昼前後は特に混雑が予想されますので、来店前にお店と連絡を取っておくと良いかもしれないですね。
「カフェ ハックベリー」は赤レンガの建物
ハルさんが今回訪れた「カフェ ハックベリー」さんの建物は、こぢんまりとした赤レンガの建物でした。
まず外観です。
着いた瞬間に「う、うつくしい……」とハルさんが感想を漏らしていたように、デザインとしてとてもまとまっているように見えます。
外壁や戸に「CAFE」と書かれているだけのシンプルな外観をしていました。
レンガは、鉄分が多い江別の粘土が主原料で日本で最も赤いと言われている「江別レンガ」を使っています。
江別レンガは明治24年から大量に生産され始め、北海道の開拓を支えたのだそうで、地元の誇りなのだとか。
昭和24年、現在の建物の大家さんが25歳のとき、建てられました。
幕末に長崎に渡来したオランダ人「ヘンドリック・ハルデス」の指導で作られた、厚みや色が少し薄いのが特徴の、日本で最初に生産された「ハルデスレンガ」なるレンガを、ハルさんは持参していました。
江別レンガは大きく分ければハルデスレンガに分類される、ということでしょうか?
ちょっと私には理解できませんでした。
江別レンガは規則正しく並んでいてとても美しい配列です。
ところが、ある一角、正面から見ると左側の壁面の一部、トイレがある箇所だけが、他とは並びが異なっていました。
そのトイレ部分だけが、分厚く強度がある「イギリス積み」を採用しています。
他は断熱を意識したもののようで「長手積み」でした。
長手積みに、少し間を空けて内壁を設置、そうすることによて壁と壁の間に空気の層が生まれて、空気が断熱の役割を果たしてくれる、ということ。
建っている場所が寒さの厳しい北海道ですから、建物の中でも積み方を工夫して冬の寒さを乗り越えていたのですね。
建物は平屋建て。
入り口は3重扉、3回も引き戸を開ける必要があり、3つ目を開けることでようやく内部へ入ることができました。
北国ならでは。
内装はシンプル、外観から想像するよりも内部には奥行きがあり、4人用のテーブル席が3つほど、窓辺に外を見られるように設置されているテーブル席もいくつかありました。
窓は、日本に広まった西洋建築の定番アイテム「上げ下げ窓」が使われています。
壁はオフホワイトと、一部はレンガがむき出し、そして使い込まれた茶色の木材とで色が統一されていて、まとまりを感じます。
どうやら元からあった天井を取り払っているようで、かつて天井だったところはレンガがむき出しになっていました。
ところがそのレンガには一部に木材が使われていました。
木材を使っていた理由は、レンガでは天井を取り付けるにも釘を打てませんから、一部に釘を打てる木材を使う必要があった、ということのようです。
なるほど。
お店を経営してらっしゃる方はお二人だったでしょうか。
元々2人は札幌でクレープ屋を営んでいたそうですが、クレープ屋が閉店していたのをきっかけに、厨房で働いていた女性の地元・江別で2人でカフェを始めることにしました。
そうして2011年に、地元の食材を使った手作りスイーツを提供すべく、オープンしたとのことでした。
「カフェ ハックベリー」のパンケーキ
ハルさんは「カフェ ハックベリー」さんで「パンケーキ」を頼んでいました。
「ハルユタカ」という、江別で栽培されている新種の小麦から作られたパンケーキを。
ハルデスレンガといい、パンケーキのハルユタカといい、ハルさんには親近感のある名前のものが江別には存在します。
「ハルユタカのパンケーキ」は高さが出ていて立体的、加えてメープルシロップとホイップでしょうか、それが付いていました。
パンケーキの上からメープルシロップをタラーっとかける様子が既に美味しそう。
「う〜ん、とろける!」
「もっちりとした食感もちゃんとある」
「幸せ……」
……だそうです。
絶対美味しい、見ただけでわかります。
ハルユタカは、国産小麦のうちわずか1%しかありません。
その多くが江別で生産されています。
他の国産小麦に比べてタンパク質が多いため、もちもちふっくら焼き上がる小麦だそうです。
ところが、ハルユタカは雨に弱く、栽培するのが難しい品種のため生産量が少なく、「幻の小麦」とも呼ばれています。
ハルユタカのパンケーキの作り方は……
牛乳、バターミルク、卵黄、小麦粉(こし器で)をボールに入れ混ぜます。
もちもちふわっふわにするポイントは、混ぜる割合だそうですが企業秘密みたい(当たり前)。
混ぜたものを、さらにメレンゲとさっくり混ぜ合わせます。
混ぜたものを、175℃で7分焼きます。
焼き色がついたら返して再び7分、これで完成です。
ざっくり。
あと、ハルさんは手作りソフトクリームも食べていましたね。
酪農学園大学の学生さんが、育てた牛から取れた牛乳で。
おわりに
今回のレンガ積みの古民家は古さを感じさせない良いデザインの建物でした。
余計なものがほとんどないような、シンプルで飽きの来づらいデザイン。
看板も「CAFE」とだけにしたお店の方のセンスの良さも光ります。
行ってみたいです。
私は子どもの頃に一度だけ北海道に行ったことがあります。
祖母の故郷なので、連れられて行きました。
札幌、小樽、函館、登別、昭和新山も見た記憶があるのでそっち方面も行ったのでしょう。
江別は札幌の隣りの市ですか、行きたいなぁ。