NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年8月9日放送の112話はボクテが狂言回し役になっていました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第19週「泣きたい!」
2018年8月6日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第19週「泣きたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は2008年(平成20年)。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第17週現在29歳と思われます。
第16週でしたか、後述する森山涼次と結婚して「森山鈴愛」になり、第17週には「花野(かの)」と名付けた女の子を出産しています。
が、第18週で涼次とは離婚しました。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
2008年時点で草太が新しい店長となって、「ふわとろカツ丼」を看板メニューに店を盛り返しています。
草太には「里子(さとこ、演:咲坂実杏)」という嫁がいて、「大地(だいち)」という息子もいます。
また、草太には「健人(けんと、演:小関裕太)」という弟子もでき、健人はかつての鈴愛の部屋に住み込んで店で働いています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
2007年末、鈴愛は結婚をしていたリョウちゃんこと「森山涼次(もりやま・りょうじ、演:間宮祥太朗)」から離婚を切り出され、考え直すよう説得を試みるも涼次の決意は固く、離婚を受け入れました。
涼次は一時諦めていた映画監督への道を再び歩み始めています。
涼次の師匠でもある映画監督の「元住吉祥平(もとすみよし・しょうへい、演:工藤工)」等から、小説『恋花火』の脚本と監督を任されています。
鈴愛の漫画家時代の仲間、漫画家として有名になったボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」と漫画家を辞めて結婚をした「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」とは現在も交流があります。
鈴愛の漫画の師匠「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秋風の秘書「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」も同様です。
ボクテとユーコの襲来
鈴愛は2008年現在、一人娘の花野を連れて実家「つくし食堂」に出戻っています。
そこへ漫画家時代に苦楽をともにして、
今もなお親友のボクテとユーコが遊びに来ました。
2人は楡野家の人たちに歓迎されていました。
開店中の店も閉めてしまうくらいに……良いのでしょうか。
ボクテとユーコの近況
ボクテは今も変わらず漫画家でしょう
特には話していなかったと思います。
でも鈴愛の弟・草太がボクテにサインをお願いしていました。
ボクテは美容師の彼氏はできたそう。
事情を知らない仙吉さんは大層驚いていましたね。
ユーコは看護師になるために看護学校に通っていて、今は2年生。
そういえば以前そのようなことを話していた気がしますね。
ユーコの子どもは現在、中学生だそうです。
イケメン君やな、と鈴愛は表現していました。
ボクテの暴挙
楡野の家には律も呼ばれていました。
律が持ってきた日本酒「ふくろうの山」と言っていたでしょうか、
それらを飲んで酔っ払ったボクテが、暴挙を働きます。
ボクテは酒をほとんど飲めないのに、嬉しくて飲んでしまったそう。
ボクテは律に関して、
かつてから腑に落ちなかったことをスッキリさせたがっています。
何に腑に落ちないのか?
それは、かつて「夏虫駅」で律が鈴愛にプロポーズをしたこと。
鈴愛が律のプロポーズを「無理」と断ったこと。
律が「無理」の言葉の意味を履き違えているであろうこと。
つまり鈴愛と律の間に齟齬が生じたままであること……ですか。
↑リンクは以前の当ブログの感想記事です。
「2人が誤解したままとかあるべきじゃないって思う」と。
鈴愛ちゃんは本当は律くんが!
「あの日あの時あの場所で、
鈴愛が律のプロポーズを『無理』って言ったのは、
律くんを『嫌い』だって言ったんじゃないんだ」
この「あの日あの時あの場所で」は
小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」
これを強く意識しているはず。
「あの時鈴愛ちゃんはちょうどデビューしたてで、
ボクは鈴愛の漫画をパクって首になり、
ユーコちゃんは結婚でそこを辞めて、
一人残った鈴愛ちゃんはオフィス・ティンカーベルを、
秋風先生のところを辞める訳にはいかなかったの」
「東京を離れる訳にはいかなかった。
そのために『無理』って言っただけなんだ。
本当は鈴愛ちゃんは律くんのことが……」
……と、ここまでボクテが言ったところで、鈴愛はボクテを止めました。
ちょっと待ってこれ以上はちょっと待ってと。
でも止まりませんでした。
「待たない!
鈴愛ちゃんは律くんのことが好きなんだ!」
と言ってしまいました。
晴さんも宇太郎も仙吉さんも草太も花野も、
家族全員がいる前で恋愛の暴露話をぶち撒けられる……
鈴愛にとってはこれ以上の拷問はないであろうレベル。
さすがに可哀想になってきます。
ボクテは「狂言回し(きょうげん・まわし)」役でしたね。
狂言回し(きょうげんまわし)とは、物語において、観客(あるいは読み手などの受け手)に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。
狂言回しのWikipediaにはこのように書かれています。
今回のボクテはこれでしょう。
より子は教育ママ
律の父・弥一さんと母・和子さんが、
鈴愛がわざわざ実家に電話をかけてくることについて話していました。
お互い携帯電話を持っているのに。
和子さんが言うには、それは鈴愛なりに自分を気遣っているからです。
律に電話をするついで、という体で自分の体調を窺っているのだと。
律は今、和子さんの体調を気遣って、名古屋に転勤し実家にいます。
律の妻「より子(よりこ、演:石橋静河)」と息子・翼を大阪に残して。
弥一さんは律の相手が鈴愛ちゃんと一緒に…と口に出してはいけないことを
少し軽いノリで話していて、それを和子さんに諌められていました。
弥一さんは翼を幼稚園のときから受験させようとしている母親に対し、
あまり良くは思っていないようで……。
以前、ブッチャーでしたか、より子が教育ママで、
息子の教育方針について両親が意見不一致のようなことを言っていたかと。
おわりに
今回、鈴愛は「ちょっ、待てよ」とも言っていましたか?
木村拓哉さんの台詞を言っていたように聞こえました。
あの日あの時あの場所でといい、
「ダチョウ倶楽部」の「どうぞどうぞ」をやろうとしたことといい、
ちょっと狙いすぎですね。
プロポーズの件は、
事の真相を聞いた律が、鈴愛に本当のことかと確認を取っていました。
でも当時とは異なり、今の彼には家族がいますからね。
ハッキリと断るというか、よりを戻すというか、
そういうことは言わないと思います。
言わないというか、より子と別れて鈴愛と一緒になることはない、
と言うのではないでしょうか。
さすがにないでしょう。
いや、あるのでしょうか?