ディスディスブログ

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最終回は転生エンドか?VIRMとの最終決戦は皆の思いを乗せた「科学忍法・火の鳥」でした - アニメ『ダーリンインザフランキス』24話の感想

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毎週土曜日23:30より、TOKYO MXにてアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』が放送されています。

2018年7月7日の放送は第24話「わたしを離さないで」でした。

最終回です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

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アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト

 

2018年7月7日の放送は第24話「わたしを離さないで」でした。

2クール続いた物語もいよいよ最終回です。

 

 

登場人物のおさらい

アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の主な登場人物のおさらいです。備忘録。

オトナとコドモという名称が登場しますが、これは進化した人類のことを指す言葉だそう。

コドモは全てコードナンバーで呼ばれています。

 

主人公・ヒロイン

本作の主人公は「ヒロ」、コードNo.016。

ヒロインは「ゼロツー」、コードNo.002。

ヒロとゼロツーのペアが操る「フランクス(ガンダムでいうところのモビルスーツのこと)」の名前は「ストレリチア」です。

 

他のコドモたち

ヒロたち13部隊のコドモたちの名前は全て、ヒロがコードナンバーから語呂合わせで名付けたものです。

 

「イチゴ」、コードNo.015。ヒロの幼馴染み。

イチゴのパートナーが「ゴロー」、コードNo.056、ヒロのルームメイト。

イチゴとゴローのフランクスは「デルフィニウム」です。 

 

「ミク」、コードNo.390。

ミクのパートナーが「ゾロメ」、コードNo.666。

ミクとゾロメのフランクスは「アルジェンティア」です。

 

「ココロ」、コードNo.556。

ココロのパートナーが「ミツル」、コードNo.326。

ココロとフトシのフランクスは「ジェニスタ」です。 

 

「イクノ」、コードNo.196。

イクノのパートナーが「フトシ」、コードNo.214。

イクノとミツルのフランクスは「クロロフィッツ」です。

 

11話まではココロのパートナーがフトシで、イクノのパートナーがミツルでしたが、11話でパートナーがシャッフルされました。

 

APE作戦本部関係

人類を統治している機関「APE」の人たちです。

APE作戦本部パラサイト管理官の「ナナ(7?)」とAPE作戦本部都市防衛作戦司令官「ハチ(8?)」、「フランクス博士」などがいます。

フランクスのクスが「X」だとすればギリシャ数字の「10」になりそうです。

 

パラサイトのこと

「パラサイト」とはフランクスに搭乗・操縦する者たちの総称で、パラサイトのうち女性を「ピスティル」、男性を「ステイメン」を呼びます。

 

「9's(ナインズ)」

APE直属の親衛隊「9's(ナインズ)」。パパの手先?

「9'α(ナインアルファ)」と「9'β(ナインベータ)」「9'γ(ナインガンマ)」「9'δ(ナインデルタ)」「9'ε(ナインイプシロン)」「9'ζ(ナインゼータ)」のようです。 

ゼロツーもかつて9'sに所属していて、そのときのコードネームは「9'ι(ナインイオタ)」です。

 

叫竜の姫

「叫竜の姫」はコードナンバー「001」です。

赤鬼のような、ゼロツーと対になる青鬼のような存在でしょうか?

 

24話(最終回)「わたしを離さないで」

最終回は、ヒロとゼロツーの「ストレリチア 真・アパス」と「VIRM」との戦いでした。

この点はどうこうないかなと思います。

 

VIRMとの最終決戦

VIRM本体は、ストレリチア 真・アパスをもってしてもゲート通過後数年かかる遠い宇宙の果てにありました。

その間に、地球に残ったココロとミツルに子どもが生まれていたり、「ナオミ」たち他のコドモも復活を遂げていました。

フランクス博士によってカプセルで生命を保たれていたのでしたっけ?

ヒロたちの危機を察した地球の皆は、地球に残った石化した(?)ゼロツーと手をつないで、ヒロとゼロツーに念のようなものを送って力を与え、ストレリチア 真・アパスはVIRMをやっつけることができました。

 

最後、ストレリチア 真・アパスの中から金色のストレリチアが出てきて、『ガッチャマン』の「科学忍法 火の鳥」みたいな、鳥のような形になって体ごとVIRMにアタックして倒していたかと思います。

 

めでたしめでたし……ではないような気もしますが、一応の決着を見ました。

実体を持たないVIRMを完全に倒すことはできないみたいで、いつのことになるかはわかりませんけど再戦がありそうな台詞を残してVIRMは去っています。

 

ゲート通過から8年後

ヒロとゼロツーがゲートを通過してから8年が過ぎていました。

 

イチゴたちは身体が成長して大人の体格に成長していて、元コドモたちにもたくさんの子どもが生まれています。

ココロはミツルとの間に4人ですか、子どもがいて、イチゴはゴローの子を身ごもり、フトシも相手が誰かわかりませんけど3人子どもがいるみたいです。

ミクとゾロメは結婚をしていないのでしょうか。

子どもがいる描写はないようでしたが、相変わらず仲が良いです。

 

イクノはナオミと仲良さそうに手を繋いでいる様子を窺えたので、そういう関係なのでしょう。

 

イクノは一人だけ老化が早い描写が数話前にありました。

確かに今回もイクノの髪の色が白さを増していて、ベッド上での生活を余儀なくされているようで、他のコドモたちより老化のスピードは早そうです。

しかしその間、イクノはコドモたちの老化スピードを遅くする研究をしたようで、他のコドモたちは皆、年相応の成長をしているように感じられます。

 

フトシはパン職人になっていました。

ミクとゾロメは幼い子どもたちの先生になっているみたいです。

ゴローは世界中を旅して自分たちの同じようなコドモたちがいないかを探索しているとか何とか言っていたかと思います。

ナナとハチはオトナとコドモの狭間の存在として、人間の未来に寄り添い続けることにしているようです。

 

ラストシーン

VIRMを倒したとき、地球にあるゼロツーの石像的なものが崩れ落ちました。

それはヒロとゼロツーの生命も尽きたことを意味しているようで……。

 

しかしその跡にはある木の芽が芽生えていました。

それは8年後に大きなの木へと成長し花を咲かせています。

成長速度が早すぎる気もしますが、そこをツッコむのは野暮というものでしょう。

 

ヒロとゼロツーは8年経っても地球に戻ってきません。

やはり石のゼロツーが壊れたことはそういうことを意味しているみたいです。

 

しかしラストシーンで、その桜の木の下である男の子と女の子が出会っていました。

ラストシーンはゲート通過から8年どころではなく、何十年、何百年も経った後の未来のこと。

男の子は黒い髪をして絵本を読んでいます。

女の子はピンク色の長髪で、左手首に鳥のモチーフがついたブレスレットをしています。

 

女の子が桜の木の根に足を取られ、男の子の前で転びました。

 

男の子「大丈夫?」

女の子「あなたはだぁれ?」

男の子「ボク? ボクの名前は……」

(そして、新たな物語−−−−)

 

そのシーンの直前に、ヒロと思われる青い色の球体とゼロツーと思われる赤い球体が宇宙から地球に降りていました。

ですからその男の子と女の子は、ヒロとゼロツーの生まれ変わりで、2人は再び地球で出会ったことになりそうです。

転生エンド?

 

全体の感想

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物語のまとめは、あれはあれで良い終わり方だったと思います。

できれば転生ではなくヒロとゼロツーが地球に帰還して欲しかったですけど、あの流れは生還する感じではなかったですから。

最終回が駆け足過ぎた感があるので、8年後からの世界を1話丸々使っても良かったかなとも思いました。

 

問題は、脚本も演出も、エヴァンゲリオンだったりグレンラガンだったりエウレカセブンだったり、色々な過去の名作アニメのアイデアが元になっているであろう描写があまりに多かったことです。

TRIGGER作品というかGAINAX作品をベースにして、エウレカやコンクリート・レボルティオなどBONES作品の要素を散りばめた感。

私が見たことのないアニメ作品の設定などもおそらく色々入っていたのでしょう。

そういうオリジナリティの欠如が甚だしく感じられ残念な思いでした。

 

この『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は、コドモたちがオトナの支配から脱却し自立する、青春群像劇を描きたかったのだと思います。

それならば最終的な敵はオトナ、特にコドモたちの絶対的支配者であったパパたちであるべきで、VIRMの存在を登場させる意味はなかったのではないでしょうか。

蛇足だったかなと。

その分、コドモたちが成長して自立する描写をしっかり描いた方が良かったです。

VIRMを登場させなければ、先述した8年後のことも丁寧に描けたかもしれないですし。

 

VIRMを登場させて作品のスケールを宇宙規模に広げて、物語終盤を盛り上げたい気持ちはわからなくはないです。

しかし、VIRMというラスボスを物語終盤に唐突に登場させて、ヒロとゼロツーがそれを倒したとしても、そこから得られるカタルシスは私は全くありませんでした。

 

脚本家など主要スタッフ方が、そういう物語の根幹部分を理解できていなかったのか、作品のピントがぼやけてしまっていた、というのが私の正直な感想です。

 

もっと言えばダリフラはロボットアニメである必要もなかったかもしれません。

フランクスがなくても青春群像劇として物語は成立したのではないかと。

フランクスの戦闘で人間的に成長する話ではなかったですから。

 

その戦闘にしても、ヒロとゼロツーが引き離され、再び会ってキスをして復活、この流れの繰り返しになっていて、作りての引き出しの少なさ・無さも感じました。

 

おわりに

そういえば「9's(ナインズ)」の他のメンバーはどうしたのでしょうか?

「ナインアルファ」は前回爆死したと思うのですが、あと2人くらいいましたよね?

全く触れられずに終わっているような……まぁ生きている可能性はほぼないので、あえて描写する必要もないかもしれないですけど。

ロボットアニメは近頃印象に残る作品に出会えていないですね……。

 

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