NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年7月7日放送の84話は「またしても」鈴愛の人間性を疑う行動が出ていました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第14週「羽ばたきたい!」
2018年7月2日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第14週「羽ばたきたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は東京、時代は1999年(平成11年)。
本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。
鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第14週現在25歳と思われます。
鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。
祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
1999年現在、鈴愛は東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」の敷地内にある「秋風ハウス」に住んでいて、その一部を改装し仕事場にもなっています。
この時点で秋風のアシスタントはしていない様子。
かつてのアシスタント仲間の一人、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」は、ティンカーベルを出て行き、『女光源氏によろしく』でコウダンカン出版からデビューし、それがヒットしたことで映画化をまでしている売れっ子です。
もう一人のアシスタント仲間のユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」は結婚して漫画の世界から足を洗いました。
ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」がいます。
1999年現在、律は「より子(はぎお・よりこ、演:石橋静河)」という女性と結婚をし、大阪で新居を建てて2人で暮らしています。
涼次と藤村三姉妹はどんな関係?
前々回82話から新展開が始まりました。
時代は1999年秋、漫画家を辞めた鈴愛は東京某所にある100円均一ショップ「大納言(だいなごん)」でアルバイトをして生計を立てています。
時給750円で月12万円ほどの稼ぎと言っていたでしょうか。
古い風呂なしアパートに住み、清貧……かはわかりませんが貧乏暮らしをしていて、さらにユーコやボクテから食糧や衣料をもらうなどしているようです。
大納言では、近所にある小学校が週末に運動会を催すため、運動会グッズを多数用意していて準備を整えています。
また客数が伸びることも考えて、臨時でアルバイトを雇うことにもしています。
アルバイトとしていやって来たのは、映画会社「クールフラット」の代表で映画監督の「元住吉祥平(もとすみよし・しょうへい、演:工藤工)」の弟子で助監督の「森山涼次(もりやま・りょうじ、演:間宮祥太朗)」です。
2人で開店準備を進めていると、涼次の年齢は28歳で鈴愛と同い年であることが判明します。タメ。
とはいえ鈴愛はバイトの先輩ということがあるのでしょう、涼次は始め丁寧な言葉遣いで鈴愛に話しかけ、鈴愛も「涼ちゃんさん」と呼んでいます。
「さん」付けは要らないと何度か言われてからは「涼ちゃん」になっています。
前後しますが、涼次は「年上の人から『涼ちゃん』と呼ばれている」と言っていました。
それも単に呼ばれているというより「呼ばれ慣れている」感があります。
鈴愛のことを店長と勘違いしたことから、涼次は雇われ店長「田辺一郎(たなべ・いちろう、演:嶋田久作)」とバイト初日に初めて顔を合わせたようです。
店長もその日初めて会ったかのように接していて、面接などをしたのは別の人物であることがわかります。
つまり何が言いたいのかと言うと、涼次は「藤村光江(ふじむら・みつえ、演:キムラ緑子)」と「藤村麦(ふじむら・むぎ、演:麻生祐未9」と「藤村めあり(ふじむら・めあり、演:須藤理彩)」の藤村三姉妹の関係者であろうと思われます。
藤村三姉妹は大納言のオーナーです。
涼次は親がいないと言っていましたから、三姉妹から息子(弟?)同然に可愛がられていて、その縁があって今回大納言に派遣された……とか?
だとすれば面接などしていないでしょうね。
大納言は元帽子屋
店長が言うには、100円ショップ「大納言」は開店から2年目で、100円ショップの前は帽子屋だったそうです。
それも戦前から続く結構な老舗のお店だと。
確か、三姉妹の一番上の光江さんが帽子教室を開いていましたね。
生徒さんが年々減っているという。
その説明を聞いている涼次は何となく「知っている感」を出していました。
鈴愛や店長の前では知らなそうな素振りを見せていましたが。
涼次の私物を勝手に呼んで持ち帰る!
涼次は店が忙しい時間帯だけ仕事をしていくため、18時にはバイトをあがっていました。
バックヤードのテーブルに、涼次のものと思われる手帳が置いてあり、店長が忘れ物か中身を確認しようと開いたところ、間に挟まれていた紙が1枚スルッと床に滑り落ちました。
鈴愛の足元近くに滑り落ちてきたのでそれを拾うと、そこにはポエム(詩)が書かれていました。
鈴愛はこともあろうか、そのポエムを読み始め、しかもバイト終わりに家に持ち帰って布団の上でもそれを読んでいました……えぇ。
手帳の中身を見て誰のものか確認することは良いとして、メモの内容を勝手に読んだり、メモを持ち帰ったり、それは違うのではないかと思うのですが……。
持ち帰ることは普通に泥棒じゃないですか……店長もどうして止めないのでしょうか?
涼次のポエム「僕は。」
ポエムは「僕は。」というタイトルのようです。
僕は、遅いかもしれない。
でも走ろうと思う。
僕は、悲しいかもしれない。
でも、隠そうと思う。
僕は、負けるかもしれない。
でも、戦おうと思う。
僕は、弱虫かもしれない。
でも、強くなろうと思う。
人生は過酷かもしれない。
でも、夢見ようと思う。
翼は折れたかもしれない。
でも、明日へ飛ぼうと思う。
僕は君の望むような僕じゃないかもしれない。
でも、君の、君の心の灯が消えそうなときは、そっとこの手をかざそう。
いつまでも、かざそう。
こういう内容でした。
「何やこれ」
勝手に家に持ち帰って読んだ鈴愛は、そう言いながら感動して泣いていました。
感動して泣いている鈴愛を見て、私はドン引きしていましたが。
何やこれ言いたいのはこちらですよと。
おわりに
本当、鈴愛の行動はどういうことでしょう。
ドラマはエンターテインメントなので、現実からかけ離れていてもいい部分はあると思うんですよ。
幽霊が出てきてもいいし、超能力を使えてもいいし、未来へタイムトラベルできてもいいし、絶海の孤島で殺人事件に巻き込まれて推理を始めてもいいです。
でもこれはいかんと私は思ってしまいました。
鈴愛は幽霊ではないし霊能力者でもないし、超能力者でもタイムトラベラーでも素人探偵でもない普通の女の人なのに。
彼女は道義から外れている行動が多すぎます。
例えば、秋風に対する人格や人生を否定する発言、清に対する「律は私のものだ」発言、漫画を描けないときのユーコたちへの発言、そして今回の行動も。
ここまで続くと、鈴愛が空気を読めない言動ばかりをする女性の設定というより、脚本家さんが空気を読めない、人の心情を汲み取れないタイプの人なのではないかと、疑ってしまいます。
ユーコが漫画を辞めるときの発言も、色々な方向に喧嘩を売るようなことを言っていましたから、そういう言動は鈴愛に限ったことではないのですね。
本人の許可なく、悪びれる様子もなく、持ち帰ったメモを読んで感動する鈴愛に、視聴者が感動できるわけがない。
いや、感動する人もいらっしゃるかもしれないですが…………いますか?
……さて、次週は第15週「すがりたい!」です。
鈴愛と涼次が両思いで、晴さん等、岐阜の実家にも話が行っていたようですから、結婚までしそうな勢いです。
そうそう、鈴愛の母親、晴さんは鈴愛が漫画を描いていないのではないかと怪しんでいて、弟の草太に携帯電話をかけさせていました。
鈴愛は草太に白状し、晴さんには自分から言うからと草太に口止めをしています。
その辺も結婚話と一緒に話をするのでしょうか。