ディスディスブログ

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北川悦吏子さん曰く「神回」です!鈴愛がユーコに「逃げた奴に何がわかる!!」と言っていました…ないわぁ - 朝ドラ『半分、青い。』78話の感想

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NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年6月30日放送の78話は神回だったみたいです。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

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『半分、青い。』第13週「仕事が欲しい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年6月25日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第13週「仕事が欲しい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は東京、時代は1992年(平成4年)から1995年(平成7年)に進んでいます。

本作のヒロインは「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」です。

鈴愛は楡野家の長女。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第13週現在25歳です。

鈴愛の実家の楡野家は、岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という架空の町の、梟(ふくろう)商店街という場所で「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。

祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

 

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真館」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

 

1995年現在、鈴愛は東京にある漫画スタジオ「オフィス・ティンカーベル」の敷地内にある「秋風ハウス」に住んでいて、その一部を改装し仕事場にもなっています。

この時点で秋風のアシスタントはしていない様子。

かつてのアシスタント仲間の一人、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」は、ティンカーベルを出て行き、『女光源氏によろしく』でコウダンカン出版からデビューし、それがヒットしたことで映画化をまでしている売れっ子です。

もう一人のアシスタント仲間のユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」は結婚して漫画の世界から足を洗いました。

ティンカーベルには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、秘書の「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」がいます。

 

律は、1990年に鈴愛と別れをして以来、一度も会っていませんでしたが……?

律は上京直後に住んでいたマンションで、同じ大学に通う「朝井正人(あさい・まさと、演:中村倫也)」と知り合い、また「伊藤清(いとう・さや、演:古畑星夏)」と付き合っていました。

 

神回、らしい。

今回78話は神回らしいです。

脚本を手がけていらっしゃる「北川悦吏子」さんがTwitterで仰っていました。

放送をすごく楽しみにしていました。

過去形。

 

ていうかそもそも自分から神回なんて言います?

本来は、視聴者が見て、それに感動したり凄く面白いと思ったりして「神回」と評価するものではないのでしょうか?

 

鈴愛が律の家に行く?

前々回76話で、鈴愛は律が「より子(はぎお・よりこ、演:石橋静河)」さんと結婚をしたことを知りました。

結婚を知らせるハガキが届いていてそれを読んだのです。

言い方を変えると、ハガキが届くまでブッチャーや菜生、晴さんたち家族などから一切知らされていませんでした。

葉書をもらった鈴愛は居ても立っても居られなくなったのか、ハガキに書かれた住所「〒543-0019 大阪府都島区朝日ヶ丘5-12-8」へ向かいます。

家の前では、より子がベランダで洗濯物を干していて、家の前まで来ていた鈴愛の存在に気が付き、声をかけていました。

鈴愛はコンビニを探していると咄嗟に嘘をついていましたが、手にハガキを持っていたのをより子が目ざとく気がついて指摘しています。

律はすぐに帰ってくるから中で待っていてください、と。

家には和子さんも来ているみたいでした (SOUND ONLY) 。

誘われてもやはり鈴愛はコンビニが……などと言って誘いを拒否、結局何もすることなく東京に戻ってきました。

会いたいのは律、でも律はいない、ライバル(?)のより子と話などしたら以前に清とやり合ったときみたいになる……帰って正解、行かないのがもっと正解、だったのでしょう。

 

律のところへ行った理由

鈴愛は帰ってきて、心配していた秋風や菱本、ユーコ、ボクテの前に姿を見せ、どこへ行っていたかとその理由を伝えています。

 

律のところへ行った理由は「とことん自分を追い込む」ためでした。

痛みから逃げるな、そこに真実がある、とかつて秋風は鈴愛に言っていた。

だからその通りにしてみた、「自分の傷口に塩を塗った」。

律の結婚生活を見ればどれだけ傷つくか。

傷ついたからこれで名作が描ける……と。

 

鈴愛は今、というかここのところずっと漫画を描けません。

スランプなのか才能の限界あるいは枯渇なのか……。

後者のような描写に見えます。

 

『一瞬に咲け』が打ち切りになってからなかなか仕事が来ず、今回も秋風やボクテのおかげで読み切りの枠をもらっていました。

その締切が1週間ほどにまで迫っているにもかかわらず、ネームすら描けていません。

追い詰められている鈴愛に律の結婚報告が届いたのですね。

 

だから自分を追い詰めるために律のところへ行った。

より子も見た、傷ついた。

だから漫画を描ける。

と思ってネームを描いてみましたが……。

 

逃げた奴に何がわかる!!

ネームを秋風に見せましたが、返事は良いものではありませんでした。

でも鈴愛は既にプロの漫画家ですから強くも言えないし言わない秋風。

そんな秋風に、鈴愛はなぜ以前のように悪態をつかないのかと責めます。

それは自分を見限ったからかと。

描けない自分を可哀想と思ったからか。

 

そんな鈴愛を抑えようとするユーコ。

しかし、鈴愛はそんなユーコにまで「うるさいっ!!」と噛みつきました。

 

逃げた奴に何がわかる!!

 

とまで言ってしまいます。

それ以上の言葉を言わせまいと止めようとするボクテに対しても……

 

「売れているボクテは自分を見て笑ってる!! 高みの見物だ」

 

と、言ってはいけない言葉を連発です。

 

鈴愛は(漫画を辞めて?)結婚をするなどと言うので、ユーコは、鈴愛に届いた「お見合い」の話は相手の男性に別の相手が見つかったから、この話はなくなったことを伝えます。

ユーコが電話で晴さんと話していました。

鈴愛は、誰も言っていないのに、結婚話が破談になったのは、自分の左耳が聞こえないせいかと、自虐します。

漫画も描けない、結婚もできない、恋もできない、結婚もして子どももいるユーコに何がわかるのか、私には何もないと(醜く)泣き叫びます。

 

漫画を描け

そんな鈴愛に秋風は「漫画を描け」と言いました。

今度は初めて鈴愛が漫画を描いたときのように、ネームなしでいきなり本番で描けと秋風は言いました。

確かに、その方が鈴愛には合っていそうです。

 

おわりに

「逃げた奴に何がわかる」

こんな台詞を演者に言わせる脚本家って……というのが正直な感想です。

 

ユーコも漫画を辞めるときにバイヤーや輸入業を営む人たちに喧嘩を売るようなことを言わされていましたし、律も19歳の誕生日に鈴愛と別れることになった際に勝手に自分ルールを押し付けてキレたくせに25歳時プロポーズさせられましたし、今回も秋風がボクテにお前に楡野の漫画を評価する資格なんてないなど言わされていましたし。

鈴愛は結局、以前秋風の人生や人格を否定するような言葉を吐いて、そのことについて謝罪の言葉が結局一つもありませんでしたし……ありましたっけ?

この脚本は一体どうなっているのでしょう。

人間、極限まで追い込まれれば思ってもない言葉を吐き出してしまうこともある、ということなのでしょうか。

しかし私は、思ってもない言葉なんてどんな状況でも口から出てこないと思うんです。

言ってしまう人は、平時は抑えているだけで心のどこかでは思っている。

思っているから、あるいは思ったことがあるから、切羽詰まったときに制御が利かなくなって口から吐き出されるのです。

私にとっては言葉とはそういうものです。

 

今回を神回と捉える人は……まぁいらっしゃるのかもしれませんけど、そうは思わない人も相当数いらっしゃると思います。

私は神回などとは到底思えませんでした。

どちらかというと秋風が言う紙○ずでした。紙回。

 

『半分、青い。』は最初の頃は面白かったのですけどね……どうしてこうなったのか。

 

さて、次週は第14週「羽ばたきたい!」です。

鈴愛は漫画家を辞めるでしょうか?

物語も前半が終わって、次週から新しいステージに変わるみたいで、予告にはこれまで出演していなかった俳優さんが多数登場していました。

「斎藤工」さんや「キムラ緑子」さん、「麻生祐未」さん、「嶋田久作」さんなどが見られました。

ティンカーベルの皆さんともお別れのときが近づいているのでしょう。

 

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