ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

鈴愛は「メシアシ」。和子の策略にハマる律は鈴愛から離れられそうにありません - 朝ドラ『半分、青い。』35話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月11日放送の35話で鈴愛のアシスタント生活が始まりました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

スポンサーリンク

 

『半分、青い。』第6週「叫びたい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年5月7日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第6週「叫びたい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町です。

時代は1989年(平成元年)から1990年(平成2年)になりました。

本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第6週現在18歳、高校3年生。

鈴愛の実家の楡野家は、家族で梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。

祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真店(?)」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も鈴愛たちの小学生時代ほどではないですけど、ちょいちょい登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

高校では鈴愛も律も菜生もブッチャーも、皆同じ高校に通っています。

 

第3週からは今後鈴愛が世話になるであろう、東京にある漫画スタジオ「ティンカーベル」が登場しています。

スタジオには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、アシスタント陣に「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、ユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」などがいます。

菱本さんは秋風の右腕的存在で、もしかしたら私生活でもパートナーかもしれません。

 

 

鈴愛は「メシアシ」

鈴愛が岐阜の実家を出て、東京にある漫画家・秋風羽織の自宅兼スタジオの「オフィス・ティンカーベル」に入社しました。

前回34話はオフィスに着いて、自分のボロ下宿の一室を紹介され、一人で夕ご飯を食べ一人で床につく、実家から出て初めての切ない夜を過ごしていました。

翌朝からいよいよ本格的に秋風のアシスタントとしての生活が始まりました。

がしかし、菱本から鈴愛は「あなたはメシアシです」と言われていました。

メシアシとは「メシ(飯)アシスタント」の略称です。

つまりペン入れなど作画のアシスタントではなく、秋風や菱本、ボクテを始めとするアシスタント陣のお茶を出しや炊事、ペン先を拭くなど描き手さんの身の世話をする係でした。

鈴愛はおそらく、下っ端の下っ端だからそういう下働きをして下積みをし、いずれはボクテたちのように絵描きのアシスタントとしてペンを持たせてもらえると思っています。

しかし、ナレーションの言い方からすると、メシアシはずぅ〜っとメシアシのままの可能性が高そうで……それ先週末に流れていた今週の予告動画の鈴愛の「騙しましたね!」の台詞へとつながっていくのでしょう。

予告では鈴愛は秋風の原稿を人質(物質?)に取っていたはずです。

 

 

アシスタントたち

作画のアシスタントは、ユーコとボクテの他に2人のベテランがいます。

「中野」さんと「野方」さんの2人で、中野さんは「河井克夫」さんが演じ、野方さんは「猫田直」さんが演じています。

この2人は忙しいときだけヘルプで来てくれます。

中野さんは既にプロデビューしていて自分の仕事と掛け持ち、自分の漫画はいまいち売れていないとのこと。その辺りはデリケート。

野方さんはプロのフリーのアシスタントです。

 

 

左耳が聞こえないことに甘えるな

鈴愛は、自分の左耳が聞こえないことを秋風に言わずに就職してしまったことを気にしていて、今回秋風に告白しています。白状というか。

告白を聞いた秋風はこう言いました。

 

「だから?」

「私は左の耳が聞こえないから人と違った物が描ける。人とは違った世界を知っているからオリジナルなものが描ける、とでも?」

「いいか。そういうことに甘えるな」

「経験があるから描ける、ないから描けない。自分の境遇は描ける、そうじゃないものは描けない、だと描くものは狭まる」

「要は『想像力』だ」

「それさえあれば何だって描ける。『想像の翼』はどこまでも飛び立つ!」

「ま、でも、片耳聞こえないなんてのは良いフックになるだろうな。いつかそんな話描いてみたら?」

 

……と。

大事なことは、この発言は何も鈴愛をフォローするために、つまり耳が聞こえないくらいなんだ、そんなものは関係ない、気にするなと言っているのではない、マジで言っているということです。

ボクテが、秋風先生は作品のためなら何でもする、作品が全てだと秋風発言の補足をしていました。

鈴愛の今の家、アシスタントたちが住んでいる下宿も実は、火事のシーンを描きたいがために、わざわざあの家を購入して火をつけたのだそう。

 

秋風は鈴愛のためには言っていない、でもだからこそ鈴愛には救いになりました。

気を遣ったのではなく本当に耳が聞こえないことなんて漫画を描くには関係ない、むしろそれが取っ掛かりになることだってある、と言ってくれたのですから。

嬉しかったのでしょう、鈴愛はそのことを夜、早速岐阜の実家に電話をし、母・晴子さんにそのことを伝えていました。

耳のために就職試験を13社も落ちていたことを晴子さんから聞いたので、オフィス・ティンカーベルではそのようなことは関係ないんだと伝えたかったのですね。

ボクテは鈴愛にある種のシンパシーを感じているようです。

彼はゲイですが、ゲイだからといって秋風はどうこうはないですから。

必要なのは漫画が描けるか、秋風の要求する絵を描けるか、です。

 

 

ユーコの過去に秘密がある?

ボクテとは対照的に、ユーコは鈴愛と接点を持ちたがっていないようです。

同じ下宿に住んでいますが。

35話でも、先ほど書いた鈴愛と晴子との電話の後に、冷ややかな笑みを見せていました。

 

「『お母ちゃん』って言ったのがおかしい?」

と聞く鈴愛に対して「別に……」と沢尻チックに言葉を返しています。

 

ユーコは両親との関係が上手く行っていないのかも知れませんね。

ユーコの過去も今後明らかになってくるのでしょう

 

 

新宿区と港区

鈴愛から1週間ほど遅れて律が上京しました。

和子さんも一緒に東京に来て、荷物の整理やら各手続きやら入学式の出席やら忙しく動いていたようです。

落ち着いたところで、和子さんから衝撃の告白がありました。

 

「そうそう、鈴愛ちゃん近所だから。(は?)鈴愛ちゃん、きんじょ」

「晴さんと相談してね、2人近い方が何かと安心だし、鈴愛ちゃんにもまだ内緒」

 

律は新宿区、鈴愛は港区、近所な訳ないじゃん、と言う律に……

「ううん、それ隣り同士なの」

律はまだ地理関係に疎いのでしょう。わからなかったようです。

確かに新宿区と港区は隣りですね。家は中央線「信濃町駅」を挟んだ地域になるのでしょうか?

 

露骨に嫌がる律に和子さんは……

「お母さんはね、あなたのお母さん20年近くもやってるの。あなたが考えそうなことくらいわかります」

「あなたは岐阜を捨てて『東京の人のふり』をして、遊びまくろうとしてる」

……だから和子さんは、鈴愛にはそんな律の蓋になってもらおうとしているようです。

バレバレでしたね。

 

 

おわりに

鈴愛はどうすれば絵描きのアシスタントに昇格できるのでしょうね。

でもまぁ漫画を描いて認めさせる他はないと思いますけど……ペンの技術を上げるしかないです。たぶん。

人物はもちろん、背景を描いたり、ベタやトーン貼りもできるようにならなければ難しいでしょう。

鈴愛は鉛筆でしか描いたことがありませんから、道のりは険しそうです。

 

スポンサーリンク