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亜里沙とは誰でしょう? コンクール本選で便所姫・誉子がまるで海のようでした - アニメ『ピアノの森』5話の感想

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毎週月曜日00:10(日曜深夜)より、NHK総合にてアニメ『ピアノの森』が放送されています。

2018年5月7日の放送は5話「コンクールの神様」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『ピアノの森』

piano-anime.jp

 

 

2018年5月7日の放送は第5話「コンクールの神様」でした。

 

 

5話「コンクールの神様」

主人公「一ノ瀬海(いちのせ・かい)」は、音楽教師「阿字野壮介(あじの・そうすけ)」からの教えを受けて、ショパンの「子犬のワルツ」が弾けるようになった見返りに、お金のかからない願い事を一つ聞くことにしました。

阿字野は「『全日本学生ピアノコンクール』に出場してもらおう」と提案し、海はコンクールに出ることになります。

前回4話では、海が『全日本学生ピアノコンクール』第56回中部南地区予選に出場して、課題曲のモーツァルト「ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K.280 ~第1楽章」を、阿字野の真似ではない、自分のモーツァルトで弾くことができました。

海を最大のライバルと思っている海と同じ小学校に転校してきた「雨宮修平(あまみや・しゅうへい)」も海のピアノに対して負けを認め、コンクール会場で海が出会った女の子「丸山誉子(まるやま・たかこ)」も会場も魅了していました。

しかし、審査員は海の、審査の基準を飛び越えたピアノを認めず、予選突破はできませんでした。

 

 

海を世界へ

阿字野は予選の後、海の母「一ノ瀬怜子(いちのせ・れいこ)」にとんでもない提案をしていました。

 

一ノ瀬を、海を、世界に出してみませんか?

 

怜子は阿字野が自分たちに気を使っているのだと話を信じようとしませんでしたし、海も中部地区予選で予選落ちるような自分が世界になんてと考えているようでした。

一ノ瀬親子には阿字野の発言があまりに荒唐無稽、現実味のない話に聞こえたのですね。

しかし、阿字野は初めて会ったときから、海のピアノを初めて聴いたときから、海は世界を狙える逸材だと本気で考えていたのでしょう。

 

「彼のピアノは日本では狭すぎる」

 

阿字野はこう言ったのでした。

 

 

雨宮洋一郎の海の評価

予選の帰りの車中で、修平の父で日本でも有名なピアニストである「雨宮洋一郎(あまみや・よういちろう)」が、息子の修平と海のピアノについてこのように話していました。

 

「彼のピアノには順位を付けられないのだよ」

「残念だが、これがコンクールの限界、今の日本の現状なんだ……」

「(だとしたら阿字野は一ノ瀬海を……)」

 

凄く高い評価ですね。

阿字野は一ノ瀬海を……の続きは、海を日本には置いておかないで世界に連れて行こうとするのではないか、と雨宮洋一郎は考えたはずです。

ピアノの、クラシック音楽の本場といえば、ヨーロッパのオーストリアでしょうか。ウィーン。

 

 

森のピアノが壊れる

人前でピアノを弾くことの悦びを知ってしまった海は内心、本戦に行けなかったことを非常に悔やんでいます。

阿字野も怜子もそれはわかっていました。

それでも海は人前ではショックを受けていたことを隠して平静を装っていました。

 

実はコンクール予選の後、森のピアノの音が一部出なくなっています。

予選落ちのショックからか、ピアノを遠ざけていた海は、雨が降ったときにピアノを守ろうとはしませんでした。

これまでだと、雨が降った場合にはバーの手伝いをほっぽらかしてまで、雨からピアノを守ろうとしていたみたいですけど、今回は意固地になってなかなか森へ行こうとしなかったのです。

 

原作だと雨が降ったときの描写などは以前からあったのかもしれませんけど、アニメでは雨が降ったときの様子は初めて描かれたように記憶しています。

 

遅れて森のピアノに行ったときにはピアノは既にびしょびしょに濡れていて、音が全く出なくなってしまいました。

濡れただけで乾いたら音が出る、と強がってみせた海ですけど、乾いても音は出ません。黙ってしまいました。

それはまるで森のピアノが海に「もうここにいるな、世界へ行け」と言っているかのようで……。

 

 

修平の転校

修平は転校してきたばかりでしたが、親の仕事の都合でしたか、再び東京に引っ越しをしています。

海にとっては初めてのピアノを分かりあえる友だちでしたし、修平にとっても海は友だちであり、また自分を超える実力を持つと認める最大のライバルとの別れになりました。

でも本当は、修平は海と離れられてホッとしています。

 

海は修平にコンクールで優勝しろよな、と言い、2人は指切りをしていました。

海は悔しさを微塵も見せず、また修平も自分より海の方が上手かったこともあえて言わずにいます。

軽々しく言葉にすると、相手にはかえって嫌味に聞こえてしまうかもしれない、と配慮があったのではないかな、と私は想像しました。

 

修平は音楽教師の阿字野にも別れの挨拶をしています。

そこで修平は「僕も海くんのように人を感動させられるピアノを弾けますか?」と質問をしていました。遠慮は無用だと。

阿字野もプロのピアニストを目指す修平に、遠慮せずに本当のことを言おうと前置きして「雨宮、君はもっと自分のピアノを好きになった方が良い。そうすればきっとわかる、誰かと比べる必要なんてないんだ」と言いました。

良いピアノだった、楽しみにしていますと。

 

 

コンクール中部南地区本選の結果

『全日本学生ピアノコンクール』第56回中部南地区本選が始まりました。

結果からいうと修平は優勝、「便所姫」こと誉子は審査員特別奨励賞を受賞しています。

ちなみに海はバーのママ(?)から許可されず会場に行けませんでした。

 

 

天才と凡人

実はコンクール本選では、出場した子どもたちが予選より上手く弾けていない、楽譜通りに弾けずミスが続出する事態が起きていました。

それは審査員の一人「佐賀武士(さが ・たけし)」が言うことには、予選での「海の演奏に取り憑かれちゃった」みたいです。

 

「あんなの一度聴いたら、凡人は憧れずにはいられないでしょ」

 

そう言う佐賀自身も頬を赤くしていて、憧れているような。

 

「認めるも何も彼は天才でしょ」

と佐賀は言いつつも、一方でこうも言っています。

「そんな特別な奴は、早いうちに芽を摘んでしまった方が平和のためだと思うよ」

「(10年に1人しか出てこない天才)だからだよ。天才って奴は神にも悪魔にもなる。我々凡人は関わらない方が身のためだ」

だから、予選では実力を認めつつもマナーを理由に0点を付けたと。

どれもこれも本心なのでしょうね。

予選で落としたとしても、海は近いうちに自分たち凡人ピアニストに追いつき、すぐに追い越していく可能性を今から既に考えている、そういう発言内容でした。

凡人が真似をするなら修平のピアノだとも佐賀は言っていましたね。

 

 

誉子が大きく変化

そして何より驚いたことは誉子のピアノでした。

彼女も他の出場者と童謡、予選で海のピアノを聴いて大きく影響を受けていた一人、最も強く影響を受けていた一人でしょう。修平と並んで。

 

「誉子はもう誉子一人の身体じゃないのよ。一ノ瀬海と一緒にこの会場に来たの」

 

誉子は、予選で一番だった海を落とすような審査員に対して抗議をするため、海のピアノを認めさせるために喧嘩を売りに、コンクール本選に来ていたのです。

もう立派な海の虜。

誉子は、海が予選で着ていたのとほぼ同じ衣装を身にまとっただけではなく、演奏までも海のような楽譜通りのものではない、小さな失敗は幾つもあるものの自由で自分も観客も楽しめる、そういうものに変化していたのです。

 

「海、私ね、わかったの。自分のピアノを弾くってことがどれだけ素敵か」

「私、ピアノやってて良かった。頑張ってきて良かった。私が私で良かった」

 

既に海は多くの人に影響を与えているのですね。

そして今回、大会初となる審査員特別奨励賞を受賞したことで、誉子自身だけでなく海のピアノも認めさせることができたのです。

空けた風穴は小さなものだったかもしれませんけど、誉子は勝負に勝ちました。

 

 

おわりに

そういえば、バーで海と一緒に「亜理沙(ありさ)」という、海より少し年下でしょうか、女の子が登場していました。

以前もいたかのように唐突に登場していましたが、アニメではおそらく今回が初登場と思います。

原作では以前から登場していたのでしょうね。

亜里沙はバーのある歓楽街界隈に住む子のようで、海のことも森のピアノのことも知っている子でした。

亜里沙のCVは「広橋涼」さん。

 

海はこれからも日本では大した活躍はできないで、海外へと挑戦する機会を模索するのでしょうか?

素直に阿字野を頼れば良いと思いますが……。

 

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