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「策士・菜生」再び!律と鈴愛が相合い傘で急接近してドキドキでした - 朝ドラ『半分、青い。』29話の感想

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NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月4日放送の29話は鈴愛と「ゴア」の対決のその後です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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『半分、青い。』第5週「東京、行きたい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年4月30日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第5週「東京、行きたい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という、おそらく実在しない町です。

時代は1989年(平成元年)です。

本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第5週現在18歳、高校3年生。

鈴愛の実家の楡野家は、家族で梟(ふくろう)商店街の「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が鈴愛の年子の弟「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」、祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」です。

1980年時点で廉子さんは既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」です。

律の実家は写真店「萩尾写真店(?)」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」等がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家はふくろう商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

鈴愛が暴れるので「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」もちょいちょい登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

高校では鈴愛も律も菜生もブッチャーも、皆同じ高校に通っています。

 

第3週からは今後鈴愛が世話になるであろう、東京にある漫画スタジオ「ティンカーベル」が登場しています。

スタジオには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、アシスタント陣に「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、ユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」などがいます。

 

 

やっぱり農協で働く?

鈴愛が漫画家・秋風羽織からスカウトされ、それに反対する母・晴子さんとの対決が前々回ありました。

結局は晴子さんも鈴愛の熱意に折れて、認めることにしています。

しかし29話冒頭では、話し合いのとき晴子さんが見せた、愛娘と離れ離れになる寂しさから来た涙を見て、鈴愛の心境に変化が生まれたようです。

翌日、祖父・仙吉と晴子と3人で農協へ就職の辞退とその謝罪に向かおうとしましたが、鈴愛はスーツを着ていません。

鈴愛は「私もう一度考えたんやけど、農協、行ってもいいよ」と考えを変えています。

お母ちゃんとは離れることを考えていなかった、私もここに居たい……かもしれんと。

 

「あんたの夢を、沢山の人が一緒に見るのかもしれん。あんたの作る世界をたのしみにするのかもしれん。鈴愛の夢はお母ちゃんの夢や。娘が夢を持つことは嬉しい」

「もしかしたら鈴愛の漫画が『つくし食堂』の本棚に並ぶかもしれん」

 

それまでは自分のことばかりを考えて進路を決めてきた鈴愛、晴子さんの意見と後押しをもらって、改めて東京行きを決意するのでした。

こういう親からの心からの支援をもらえることで、子どもは思い切って前に足を踏み出せるものかもしれないな、とこのシーンを見て思いました。

結構重要なステップかもしれないですね。

 

 

実はわかってなかった

梟商店街の「喫茶ともしび」にて、ふくろう会のメンバーが集って鈴愛の就職祝いが催されました。

ふくろう会とは、幼馴染みの4人、鈴愛と律と菜生とブッチャーのこと。

そこで鈴愛から衝撃の発言がありました。

晴子さんとの話し合いの中で鈴愛が言っていた、就職試験に不合格の理由が鈴愛の左耳であること、そのことは実はわかっていなかったようです。

喧嘩では不合格の理由が耳であることはわかっていた、でも嘘をついて合格なんてしたくなかった、正々堂々勝負したかった的な発言をしていましたが、それはその場の思いつきでとっさに出た発想だった、ということです。

どうしてその発想が出たのか、自分でもわかっていないですけど、ここが東京に行けるか行けないかの勝負のしどころだと感じて、とっさに出た言葉だと。

律は、鈴愛にそんなことができる勇気はないと考えていたことから、怪しいと思っていたようです。

 

ちなみに、ブッチャーは舞鶴学園大学でしたっけ、京都の大学の推薦を取り、進学が決まりました。

菜生は名古屋の服飾系の専門学校でしたか?忘れましたが確かそうです。

受験はまだですけど、律は京都大学への進学をするつもりでいるため、律とブッチャーは京都ですけど、他は離れ離れになります。鈴愛が特に遠いですね。

 

 

ドキドキ

律は鈴愛と2人だけで「ともしび」を出ました。外は雨。

菜生ちゃんが2人で帰したようで、「2人に何か起こるとしたら今!」とブッチャーに言っていました。策士。

実は鈴愛の上京に関して、律は晴子さんが地球を制服に来た「(マグマ大使の)ゴア」の力で止める、と思っていたようです。

 

そう思った底には、生まれたときから一緒にいる鈴愛と別れる寂しさがあることは間違いないと思いますけど、律がそこに気がついているかはわかりません。

鈴愛の色々なことに気がつく律ですけど、自分の気持ちには色々なフィルターがかかっていて気がつけない、律に限らずそういうものな気がします。

 

2人で帰っているとき、駄菓子屋の前でしたか、自動車が2人の前を通り抜けた際に、水たまりにタイヤが入って水が飛び跳ね、鈴愛のスカートにつきました。

律がすかさず差していた傘を地面に置いて、着ているパーカの袖を伸ばして鈴愛のスカートを拭いてやります。

鈴愛は久しぶりにふくろう会のメンバーと会うから普段より少しおめかししていました。

鈴愛がそういうと律はわかってると答えます。

 

律がスカートについた水を一通り拭き終わって立ち上がると、鈴愛との顔がとても近くにありました。

しかも鈴愛は傘を差したままですから「相合い傘」です。

目も合わせていて、メンバーならそのままキスをしてしまいそうなくらい近距離……

 

ドキドキ

……鈴愛はドキドキしていました。

菜生の思惑通り何か起こるか?と一瞬期待しましたが、鈴愛は目をそらして家に帰ったら服を洗うと言ってしまいます。

その言動で律もそれ以上踏み込むことを止めたのでしょう、傘から出て行きました。

 

「ドキドキしとった。ほいでも、『この気持ちはないことにしよう』と私は思った。『心にしまって、やがて忘れよう』と」

「律にそんなのは気持ち悪い……私と律にそんなことは……似合わない」

 

そういう風に感じている時点で好きなんですけどね。

これまでの関係性が壊れることが怖いのでしょう。お互いに。

付き合ったとしてその後別れたら、付き合う前の関係に戻れるかというとそうにはならないですからね、基本的に。

 

 

雨の音が綺麗に聞こえる傘

ドキドキエピソードの直前に、並んで歩いている鈴愛の律の会話にこのようなものがありました。

 

鈴「律ぅ……左側に雨が降る感じ……教えてよ。どんなんやったっけ」

律「傘に落ちる雨の音って……あまり綺麗な音でもないから、右だけくらいがちょうどいいんやないの」

鈴「律さ、将来ノーベル賞取るんやろ?  なんか発明してよ、エジソンが取り逃したノーベル賞取る」

鈴「雨の音が綺麗に聞こえる傘!」

律「雨の音が綺麗に聞こえる傘? いいなそれ」

鈴「ほんと?」

律「うん」

鈴「じゃあ律作ってよ」

律「俺?笑」

鈴「うん、約束」

 

これは非常に重要なシーンに感じられます。

本当に律は雨の音が綺麗に聞こえる傘を作るのではないかと思うのです。

実際は補聴器のようなものになるかもしれないですけど、いつか律はそういうものをつくるのではないかと思わる会話でしたね。

大学に受かったら研究をするのではないでしょうか?

今のままだと律は東大も京大も落ちる流れですから、研究ができる大学を選ぶような、そんなことを予感させる会話でした。

 

このシーンは「北川悦吏子節」が色濃く出ていたシーンでしたね。

 

 

29話で登場した89年当時の出来事

今回29話で1989年当時ネタは、以前も紹介した「松任谷由実(まつとうや・ゆみ)」さんの「リフレインが叫んでる」が再び登場したことでしょうか。

菜生が「ともしび」で歌っていました。

 

春なのに

「柏原芳恵(かしわばら・よしえ)」さんの「春なのに」も、菜生が歌っていましたね。

 

ベスト・セレクション

柏原芳恵さんと「榊原郁恵(さかきばら・いくえ)」さんの名前が似ていて、榊原芳恵や柏原郁恵とよく混同するネタ(?)も話していて、それは確かに「80年代あるある」だなぁと思いました。

 

菜生は柏原芳恵さんの「春なのに」のことを「懐メロ」だと言っていました。

しかし、「春なのに」は1983年リリースですから、1989年からするとせいぜ6年前の出来事で、それを「懐かしのメロディー」とはさすがに言わないのではないかな? と感じられます。

この場合の懐メロとはそういう広義の意味で捉えるものではなく、あくまで「菜生たちの世代にとって懐かしいと感じられる曲」という狭い意味で使われたのでしょうけれども。

 

 

おわりに

鈴愛が、就職できないのは耳が理由とわかっていた・嘘はつきたくなかったと晴子さんに言った言葉は、その場の思いつきではなく心からそう思って言った、と私は思いたかったです。

鈴愛は頭が良くない設定なのはわかるのですが、そこに嘘はなくて良かったんじゃ……という。

 

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