NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月3日放送の28話は鈴愛と「ゴア」の対決の続きとその後です。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『半分、青い。』第5週「東京、行きたい!」
2018年4月30日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第5週「東京、行きたい!」の放送が始まりました。
物語の舞台は岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)という、おそらく実在しない町です。
時代は1989年(平成元年)です。
本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第5週現在18歳、高校3年生。
鈴愛の実家の楡野家は、家族で梟(ふくろう)商店街の「つくし食堂」を経営しています。
鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が鈴愛の年子の弟「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」、祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」です。
1980年時点で廉子さんは既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。
鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。
律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」です。
律の実家は写真店「萩尾写真店(?)」を営んでいます。
鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」等がいます。
ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。
父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。
菜生の家はふくろう商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。
菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。
鈴愛が暴れるので「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」もちょいちょい登場します。
鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。
高校では鈴愛も律も菜生もブッチャーも、皆同じ高校に通っています。
第3週からは今後鈴愛が世話になるであろう、東京にある漫画スタジオ「ティンカーベル」が登場しています。
スタジオには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、アシスタント陣に「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、ユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」などがいます。
漫画は競争の世界じゃない
鈴愛が漫画家・秋風羽織からスカウトされました。
秋風塾なる若手育成のための養成所(?)に入ること、東京では家などの斡旋もするようですし、漫画家を育ててつつ秋風の漫画制作を手伝うこと、そしてデビューに際しては秋風のつながりのある出版社を紹介し尽力する、そういう条件が秋風側から提示されていました。
鈴愛の母・晴子さんは娘の東京行きに反対をしていて、夜、家族での話し合いの場で、鈴愛が就職試験に落ちたのは耳のことも何でも正直に話しすぎるからだと、東京はこちらみたいに良い人ばかりじゃない、世の中の厳しさを知らないから東京でやっていけるはずがないと言うのです。
しかし鈴愛は実は自分が就職試験に落ち続けた理由をわかっていました。
それでも尚、自分の耳のことを隠さず会社に言ってきたことは、嘘をついてまで会社に入ることは絶対に嫌だ、本当のことを書いて入ってやると思ったからだと晴子たちに言います。
晴子はそれでも、多くの漫画家になる夢を持った若者が東京にやってくる、鈴愛がその競争に勝てるとは思えないと言いました。
それに対して鈴愛は「母ちゃん、漫画は競争の世界やない、『夢の世界』や」と答えるのでした。
鈴愛の漫画家になる夢についての周囲の反応
その翌日でしょうか、楡野家の人たちは鈴愛の東京行きについて真剣に考えることになります。
和子さんの反応
晴子さんは律の母親で自分の友だちである和子さんに相談しています。
和子さんは鈴愛が描いた漫画を読んだ後にこのようなことを話しています。
「鈴愛ちゃんには鈴愛ちゃんの人生があって、律には律の人生があって……私たちはさ、子どもがSOSを出したときしか、もう立ち入っちゃいけないかなって」
「もうあの子ら大人になってまった」
楡野家男性陣の反応
梟商店街の「喫茶ともしび」では、楡野家の男性陣、鈴愛の祖父・仙吉と父・宇太郎、弟・草太が集って女子会ならぬ男子会をしていました。
仙吉は鈴愛の東京行きに賛成です。
「この歳になると先がわかる。先がわからんというのは最高に贅沢な気がする」
「夢は見ているだけで贅沢や」
「(叶わなくても?)おう、その時間が良い。夢見ている時間だけでも元を取れるな」
……という理由でした。
草太も賛成でした。
「俺は行くべきやと思う」
「あの秋風羽織がただで住むところも食べるものも提供してくれて、それでデビューまで面倒見てくれる。姉ちゃんに実力があるかどうかやと思うけど、これは大チャンスじゃないの?良い話じゃないの?」
「宝くじに当たったようなもんだよ」
……と言っていました。
宇太郎は……「俺は正直ようわからん」でした。
父親として難しいところではあるので悩む気持ちはよくわかります。
そこへ「ともしび」の店主「まさこ(演:ふせえり)」さんが男子会のテーブルに料理を持ってきてこう言っています。
「その宝くじ、鈴愛ちゃん自分で引いたよ。人からもらった物じゃない」
そして前回でしたか、夜「ともしび」の電話を使って10分おきに秋風のスタジオに電話をかけていたエピソードを、宇太郎たち楡野家男性陣に話していました。
まさこさんから話を聞いて、宇太郎も賛成の決意を固めたようです。
晴子さんの反応
家に戻ると晴子さんと話して、2人で鈴愛が成長したと大人になったと、確認するのでした……子どもの巣立ちは嬉しい、でも寂しいし切ない……くぅ。
夜、家族が鈴愛の東京行きを認めたことを鈴愛に伝えました。
就職先の農協には既に仙吉さんから話をつけていて、後日鈴愛も謝りに行くようです。
「あんたは楽しみばかりで良いね」
「お母ちゃんは……お母ちゃんは寂しくてたまらん……」
「あんたはもう18かもしれんけど、母ちゃんの中には3つのあんたも、5つのあんたも、13歳のあんたも……全部いる……まだいる」
「大人やって、もう大人やって言われてまった……」
晴子さんはこう言っていたかと思います。
もうね、このシーンの松雪さんすごく良かったですね……観ていてこみ上げるものがありました。泣けた。
28話で登場した89年当時の出来事
今回28話で1989年当時ネタは……?なかったように思います。
そういう回ではない感じ。
おわりに
今回は名台詞のオンパレードでしたね。
とても良かったです。特に松雪さんが。
母親として、子どもが成長するのは嬉しいことだけど、子どもではなくなり親から離れることは悲しいし寂しい、そういう複雑な思いが綯い交ぜになっている感じ……それがよく表れていました。
いやいや、本放送でも涙が出て、ブログを書くのに確認していても涙が出て……涙腺が緩みっぱなしでした。