ディスディスブログ

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絵本『まものと王子様』の内容がヒロとゼロツーの結末を予感させるもので怖いです - アニメ『ダーリンインザフランキス』13話の感想

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毎週土曜日23:30より、TOKYO MXにてアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』が放送されています。

2018年4月7日の放送は第13話「まものと王子様」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト

 

2018年4月7日の放送は第13話 「まものと王子様」でした。

 

 

登場人物のおさらい

アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の主な登場人物のおさらいです。備忘録。

オトナとコドモという名称が登場しますが、これは進化した人類のことを指す言葉だそう。

コドモは全てコードナンバーで呼ばれています。

 

主人公・ヒロイン

本作の主人公は「ヒロ」、コードNo.016。

ヒロインは「ゼロツー」、コードNo.002。

ヒロとゼロツーのペアが操る「フランクス(ガンダムでいうところのモビルスーツのこと)」の名前は「ストレリチア」です。

 

  • ゼロツーは謎の巨大生命体「叫竜(きょりゅう)」の血を引いている存在らしい。
  • ゼロツーのパートナーになった人間は3度以上一緒に乗れていないらしい。

 

上記2点がゼロツーの鍵を解くキーポイントになっているはずです。

 

他のコドモたち

ヒロたち13部隊のコドモたちの名前は全て、ヒロがコードナンバーから語呂合わせで名付けたものです。

 

「イチゴ」、コードNo.015。ヒロの幼馴染み。

イチゴのパートナーが「ゴロー」、コードNo.056、ヒロのルームメイト。

イチゴとゴローのフランクスは「デルフィニウム」です。 

 

「ミク」、コードNo.390。

ミクのパートナーが「ゾロメ」、コードNo.666。

ミクとゾロメのフランクスは「アルジェンティア」です。

 

「ココロ」、コードNo.556。

ココロのパートナーが「ミツル」、コードNo.326。

ココロとフトシのフランクスは「ジェニスタ」です。 

 

「イクノ」、コードNo.196。

イクノのパートナーが「フトシ」、コードNo.214。

イクノとミツルのフランクスは「クロロフィッツ」です。

 

11話まではココロのパートナーがフトシで、イクノのパートナーがミツルでしたが、11話でパートナーがシャッフルされて、12話のOPではシャッフル後のものが反映されています。

しばらく(誰かが戦死するまで?)はこのままのパートナーで行くみたいです。

 

APE作戦本部関係

人類を統治している機関「APE」の人たちです。

APE作戦本部パラサイト管理官の「ナナ(7?)」とAPE作戦本部都市防衛作戦司令官「ハチ(8?)」、「フランクス博士」などがいます。

フランクスのクスは「X」だとすればギリシャ数字の「10」になりそうです。

 

パラサイトのこと

「パラサイト」とはフランクスに搭乗・操縦する者たちの総称で、パラサイトのうち女性を「ピスティル」、男性を「ステイメン」を呼ぶとのことです。

 

 

13話「まものと王子様」

13話は、12話の続き、ゼロツーの身体に変化が起きているようで、その影響から精神的にも不安定になっています。

叫竜との戦いにおいても、叫竜への敵意を剥き出しにして、「化物め!ボクはお前たちを殺して、人間になるんだ!」などと叫んでいます。

そんなゼロツーの思考が、彼女と共にストレリチアに乗るヒロに流れてきたようです。

 

 

絵本『まものと王子様』の内容

13話サブタイトル「まものと王子様」は、ゼロツーが幼少期にある人物(?)からもらった絵本のタイトルです。

EDが特殊EDで、下記引用部の文章とともに、絵本の絵が表示されているものでした。

この絵本は物語の核心を突くものと思われるため、書き残しておきましょう。

 

文字はかなり小さく、私のテレビでは潰れてしまっていた箇所も幾つかあり、もしかしたら間違えているところがあるかもしれません。

では、絵本「まものと王子様」の内容です。

 

とある国の真っ暗な森のその奥に、
ひとつの種族がひっそりと暮らしていました。
背中に大きな翼を持つ彼らは美しく、
しかし“魔物”と呼ばれる存在でした。

 

そこで暮らす魔物の姫。その背中には
大きく成長した灰色の翼がありました。
彼らは16の歳になると、その翼で
森の外まで飛ぶ事が許されていました。

 

そして、迎えた誕生日、
姫は初めて森の外へと飛び立ちました。
険しい山を越え、小川を越え、
辿り着いた先は種族の違う、ヒトの国。
空には月が顔を覗かせています。

 

大きなお城の庭に降り立つと、
月を見上げる一人の青年の姿がありました。
姫は茂みに隠れ、青年の姿を見つめます。
それは初めて芽生えた恋でした。
しかし、彼らはあきらかに自分とは違う種族。
魔物がヒトと結ばれる事などありません。

 

姫は森に暮らす、魔女の元へ訪れました。
「ヒトとして生きたい。あのヒトと結ばれたいの」
すると魔女は言いました。
「いいとも、お前の翼と引き換えだ。
しかし、覚えておいで。どんなに姿を偽っても、
魔物のお前はいずれ、王子の生命を食ってしまうだろう」

 

背中の大きな翼をもぎとると、今まで感じた事のない、
恐ろしいほどの痛みが姫を襲います。
二度と空を飛ぶことの出来ない姿。

それでも姫は嬉しくて、涙ながらに笑いました。
「ニンゲン!ニンゲン!私はあの人と同じになれた!」

 

姫は再び自分の足で人の国へと向かうと、砂漠に人影がありました。
「大変だ! 誰かこのお方を助けられる方はいないのか!」
そこには毒蛇に足を噛まれた青年の姿。
姫は慌てて噛まれた傷口の毒を吸いだします。
「ありがとう。なんて勇敢な人なんだ。僕はこの国の王子です」
王子は姫がお城で出会ったあの青年でした。
「貴方は僕の生命の恩人です。僕と結婚してください」

 

結婚式はすぐにとり行われました。
純白のウェディングドレスに
身を包んだ姫に、神父は問います。
「病める時も健やかなる時も、
死が2人を分かつまで、
寄り添い続けると誓いますか?」

 

「はい、誓います」
結婚指輪を交換し、神父の合図で
2人は誓いのキスをすると、
「王子の命を救った勇敢な少女に祝福を!」
大きな歓声と共に、国中が
喜びに溢れました。

 

「人間、人間!空飛ぶ力強い羽もなければ、
鋭い牙も爪もない。弱くて脆くて儚い生き物。
でも、なんだかとても温かい。人間って素敵だわ」

 

それから、人の国の姫として、幸せな日々を送ります。
お仕事をする王子を隣で支え、
時にはゆっくりと色んな場所へ旅にでかけました。
サファイアを散りばめたような大海、煌めく光の草原、
燃え盛る炎のように揺らめくオーロラ。
姫は王子の手を握り、微笑みました。
「私を離さないでね。ghjkl(何者かによって塗り潰されている)」

 

しかし、姫の幸せは長くは続きませんでした。

身体を焼かれるような痛みに目を覚ますと、
そこには醜い魔物へと変わろうとする自分の姿。
鋭く尖った爪はメキメキと音をたてて伸びていきました。

 

「どうして? 私はニンゲンにしてほしいと頼んだはずよ」
その背中から醜い真っ黒な翼が肉を皮膚を
突き破るように広がっていきます。
「魔法を使うからには代償もある。お前は十分
ニンゲンとしての幸福を得ただろう。
後は我を失い、醜い化物になるだけだ」
森の魔女の言葉が次々と姫へと囁きかけます。
「しかし、お前が最も愛する者をその手で殺せば、
お前の呪いも解け、元の魔物の姿に戻れるだろう」

 

姫は愛する王子を見つめました。
王子の首へと伸びる長い爪。
誰よりも愛おしいヒトなのに、今にもそののど元を
掻っ切ってしまいたいという気持ちが湧き上がってきます。
必死に押え付ける自分の手からは血が滲んでいきます。

 

「王子を殺せば、呪いは解ける……」
姫は涙を流しながら王子の頬にキスをしました。

 

王子が目を覚ますと、隣に姫の姿はありません。
代わりに、ベッドの上にはたくさんの
漆黒の羽がありました。

 

王子は悲しみに暮れ、国中を探しましたが、
姫の姿を見た者はいませんでした。

……こういう内容でした。

魔物の姫はゼロツー、王子はヒロを想起させるものです。

だからゼロツーはニンゲンになりたいのです。

ニンゲンになることができれば、愛する人とずっと一緒にいられると思って。

しかし、この絵本どおりに物語が進行してしまうと、2人には別れが待ち構えていますし、またゼロツーの叫竜化、あるいは死が待ち構えていると想像できます。

 

 

血を吸い出したのはヒロ

ただし絵本と物語では異なる展開もあります。

それは「毒蛇に足を噛まれた青年の姿。姫は慌てて噛まれた傷口の毒を吸いだします」の部分です。

13話の、ヒロかゼロツーか忘れましたが、回想シーンでは、ヒロがゼロツーの左膝から流れ出ていた「青い血」を舐めている様子がありました。

ヒロがゼロツーを逃がそうと彼女を連れてガーデンから脱走を図り、その道中のどこかでゼロツーが怪我をしたようで、怪我を治したいヒロは傷口を舐めて治そうとしたのです。

絵本では、姫(ゼロツー)が王子(ヒロ)の毒を吸い出していますから、立場が逆ですね。

 

 

ヒロが3回目の出撃にも耐えられた理由

幼少期のヒロが、ゼロツーの傷口をなめて治そうとした=血を吸ったことは、ヒロが後にゼロツーとストレリチアに乗っても死ななかった理由につながっているでしょう。

ゼロツーとストレリチアに乗ったステイメンは3度目に必ず死んでしまう、ということが噂になっていました。

しかし、ヒロは3度目でも4度目でも死ななかった。

それは、ヒロが幼少期に既にゼロツーの血を体内に入れていたため、ストレリチアに乗ってゼロツーの青い血が自分の体内に入っても大丈夫だったのではないでしょうか。

幼少期に免疫が作られていたのかもしれない、という可能性。

 

 

ゼロツーの名付け親は?

コードナンバー002をゼロツーと名付けたのもヒロでした。

ヒロは13部隊の全員の呼び名を、コードナンバーからの語呂合わせで付けています。

一見すると(一聴すると)、ゼロツーだけナンバーのままのようですが、それも回想シーンで2人が逃走中に、ヒロがゼロツーに名付けていたものとわかりました。

最初は「オニ」と名付けようとしていましたが……外見的に角が生えているゼロツーは鬼のようです。

 

また、ゼロツーは肉にもハチミツをたっぷりかけるほど甘い物好きですけど、これもヒロの影響であることが判明しています。

逃走中にヒロがオトナからもらっていたキャンディ(飴玉)をあげたのです。

ゼロツーはそれまでに甘い食べ物など一度も食べたことがなかったようですから、ヒロからもらったキャンディは特別なもので、それ以来好きになっているようです。

 

 

「コノ記憶ハ消去スル」

ヒロとゼロツーの逃避行は成就することなく、追手に捕まってしまいました。

そして2人とも(?)記憶が消されてしまったのです。

だから、あるタイミングからヒロは人が変わったようになってしまい、ミツルとの約束も忘れてしまい、今の今までゼロツーと出会った記憶も失くしてしまっていたのです。

しかし、13話のED直前に、ヒロは思い出しました。

 

「君があのときの『絵本の女の子』だったんだね」

 

ヒロが涙を流してそう言うと、ゼロツーの目から涙が流れました。

「まものと王子様」が再会を果たした瞬間でした。

 

 

おわりに

いやぁ、もうちょっと伏線を張っていても良かった気がしますけど……今回は良かったですね。

逢うべくして逢っているのだと。

お互いがお互いのことを改めて認識し直したときに、ストレリチアにどのような変化が起こるのか、それによってヒロとゼロツーにも変化が起こるでしょうし、イチゴたち周りのコドモたちにも変化は起こるでしょう。

それをオトナたちは黙っているはずもなく……怖い。

イチゴが正妻の座に座る可能性は完全に潰えた回にもなりました。

物語の鍵は、まだ登場していない「コードナンバー001」と「フランクス博士」が握っている、そう思います。

今回書いた絵本の内容はしっかり読んでおいた方が良いですね。

 

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