ディスディスブログ

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「あきら」は陸上を再開するのか?店長はちひろに「書かない」と図星を突かれた後に執筆を再開しそうです - アニメ『恋は雨上がりのように』11話の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『恋は雨上がりのように』が放送されています。

2018年3月23日の放送は第11話「叢雨(そうう)」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『恋は雨上がりのように』

www.koiame-anime.com

 

2018年3月23日の放送は第11話「叢雨(そうう)」でした。

叢雨とは、10話の白雨、それと村雨と同じ意味みたいですね。

にわか雨や通り雨のように、わっと降ってすぐに止むような雨のこと。

Twitterにあるように、原作漫画が最終回を迎えたとのこと。

 

 

11話「叢雨」

本作のヒロイン、風見沢高校2年生の17歳「橘あきら(たちばな・あきら)」は、自分の右足首の怪我から部活を退部しています。

アキレス腱の怪我のようです。

前回10話では、主治医の医師と看護師の会話から、怪我は治っているようでした。

しかし、いくら肉体的に陸上を再び始めることが可能になったからと言って、「あきら」自身の気持ちが向かわない限りは……という。

11話では季節が10話から進んで秋になっています。

 

高校の陸上部では、ある話題で持ちきりでした。

話題とは、「あきら」と同時期に同じアキレス腱を怪我した女子選手が、陸上に復帰して自己新を出した、というものです。

競技も100mと「あきら」と同じ。

しかも県大会の100mの大会記録は「あきら」が持っているらしい。

このままだとあるいはその選手が「あきら」の記録を塗り替えるのではないかと、陸上部では話をしていました。

関係がギクシャクしている同じ高校の陸上部「喜屋武はるか(きやん・はるか)」は、そんな「あきら」にもどかしさのようなものを感じているようで……。

「はるか」も、同じ怪我をした子が復帰して自己新を出したからといって、「あきら」にも全てが同じようなことが起こる、同じことができるとは考えていません。

理屈ではわかっているつもりでも、やはり……。

 

 

はるかがガーデンに乗り込む

「はるか」は何と、「あきら」のアルバイト先のファミレス「ガーデン」へ一人で向かいました。

「あきら」を付けたのでしょうか?

以前の祭のときにバイト先を聞いて知っていたのでしょうか?

一人で店内に入った「はるか」を接客をしたのは「あきら」です。

「はるか」は「あきら」に、前述した「あきら」と同じ怪我をして自己新を出した子の話をし、「あきら」に部に復帰して陸上を再開するよう誘いをかけていました。

 

「このままだと、あきらと陸上が……私たちとも……どんどん離れて行っちゃう。そんなの悲しすぎるよ」

 

そう言って「はるか」は店を後にしました。

その場で「あきら」の答えは聞かず、ずっと待っていると言い残して。

店長「近藤正己(こんどう・まさみ)」も、その様子をバックヤードから聞いていたのか、聞こえなかったのか、距離は微妙でしたがおそらく聞こえていたのでしょう。

「あきら」はどのような結論を出すのか、店長は「はるか」の言葉を聞いて何を思ったのか……?

 

 

九条ちひろが店長宅を訪ねる

店長の大学時代からの親友で、今はテレビにも出演するくらい売れっ子作家となっている「九条ちひろ(くじょう・ちひろ)」が、ある日突然店長の住むアパートを訪ねてきました。

以前店長が図書館で借りて読んでいた、「ちひろ」の著書『波の窓辺』が映画化されることなりました。

 

ち「あんな小説、大衆に媚びた糞だ」

店「けどお前の作品はたくさんの人を救う」

ち「文学ってのは人を救うためのもんじゃねえんだよ!文学ってのは毒であるべきものなんだ!そうだろ、近藤?!」

 店「まさかそれが言いたいがために今日ここに来たのか?」

ち「悪いか? あと、お前の顔を見たくて来た。走り出す前の俺を知ってるお前に会いたくなったんだ」

「一度走り出したら止まらねぇ。躓くことさえ許されない。突っ走る。ゴールがどこなんてわかりゃしねえ。周りの期待に押しつぶされそうになりながら、結局糞を生み出し続けている」

「そんな自分を戒めたくて、お前に会いに来た。見失ってしまいそうな自分を確かめるためにな……な〜んちゃって」

 

……と最後におちゃらけて見せましたが、彼の本心なのだと思います。

 

 

書けないじゃなく書かない

「ちひろ」が店長の家に来たのは、昔の自分を知っている相手に弱さをさらけ出すためだけではないようでした。

 

「ちひろ」は「お前さっき『前みたいに書けない』って言ったよな?」

 

小説のことです。

 

「本当は『書けない』んじゃなくて『書かない』んだろ」

「昔と同じような気持ちでなきゃ書いちゃいけねぇって思ってる」

「そうじゃねぇと過去の自分に失望されちまう」

「お前を邪魔してんのはお前だよ」

 

図星を突いてきました。

 

 

夢一個

「もうこの歳だ。あの頃に戻れるはずもないし、青臭い感情だけではどうにもならないことがたくさんあった……」

「でも、書くことだけは夢や憧れに正直でありたい」

「たった一行でいい、猛毒を落としたい。たった一人、その一人の心を毒で侵したい…………なんちゃって」

と、店長もやはり本音を言った後におちゃらけて見せました。

 

ち「実際、近藤ってさ正直な人生だよな。あの頃のまま夢一個で生きている。あの部屋(書斎)だって未練じゃなくて執着なんだ」

店「じゃあちひろ、お前も同じだ。夢一個握り締めて、より高い文学の頂に挑んでいる。あの頃のままに」

 

成功した者と挫折した者、ある意味で正反対な人生を歩んでいる2人ですけど、その根元にあるものは2人とも学生時代のままなのですね。

成功と挫折に関しても、それはあくまで現時点の話であって、これから先もずっと同じ関係であるとは限らないのです。

 

 

あきらの地雷

後日、ガーデンの事務所にて、「あきら」が店長にシフト希望を提出していました。

そこには日曜日も入れることが書かれてあり、店長は「あきら」に気を遣ってこう言います。

 

「バイトよりもやりたいことがあったら、そっちに時間を取ってもいいよ?」

「うちは人手不足だけど、何とかなるっちゃなるし、学校とかそのぉ……色々あるでしょ」

 

先ほど書いた「はるか」のことを、店長なりに陸上のことだと察していて、それで気を遣って言ったことなのだと思います。

しかし……

 

「他にやりたいことなんて、ありませんっ!!」

 

と「あきら」は語気を荒げて反応するのでした……。

以前、「あきら」が店長の傷に触れて「俺の何を知っている」と怒らせてしまったことがありましたが、今度は店長が「あきら」の傷に触れて怒らせてしまったと。

 

ていうか語気を荒げている時点で未練たらたらじゃないですか、という話なのですが。

本当に興味を失くしているのなら、前回「あきら」自身が言ったように「本当に飛ぶことを諦めたツバメは、きっと空を飛ぶことも忘れてしまうでしょうから」なはずなので、語気を荒げて反応しないのですね。

 

 

おわりに

次回が最終回のようです。

どのように物語は終わるのでしょうね。

アニメで言えば、店長は執筆活動を再開させるのか、「あきら」は陸上を再開させるのか、この2点が最終回の肝になろうかと思います。

ただこれは内容を観なくてもわかりきっている話だと思います。

2人とも再開します(断言)

そうでなければいけない流れですからね、物語的に。

紆余曲折はあるでしょう、あるでしょうけれども再び走り始めるはずです。

どのようにして再開させるのか、「あきら」の再スタートには店長の言葉や行動が必要になるでしょうし、店長の再スタートにも「あきら」の言葉や行動が必要になるのでしょう。

店長は、自分が文学と再び向き合うことに決めたとき、「あきら」への想いにも気がつく、そういう流れです。

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