毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『3月のライオン』が放送されています。
2018年3月10日の放送は40話(第2シリーズ18話) 「Chapter.81 焼野が原③」「Chapter.82 焼野が原④」でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
アニメ「3月のライオン」
【放送開始まで2時間半】
— TVアニメ「3月のライオン」公式 (@3lion_anime) 2018年3月10日
今夜23:00からNHK総合テレビにて、 #3月のライオン 第40話(第2シリーズ18話)が放送です。https://t.co/XbtiihwgJ6 pic.twitter.com/P27WJWJeKb
2018年3月10日の放送は第40話 「Chapter.81 焼野が原③」「Chapter.82 焼野が原④」でした。今回が第2シーズン18話です。
40話 「Chapter.81 焼野が原③」「Chapter.82 焼野が原④」
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「島田開(しまだ・かい)」と「柳原朔太郎(やなぎはら・さくたろう)」が「棋匠」の最終局を戦っています。
主人公「桐山零(きりやま・れい)」と零のライバルの「二海堂晴信(にかいどう・はるのぶ)」が大判解説です。
柳原は現役最年長の棋士で現在もA級在位、タイトルは通算14期、棋匠の現タイトルホルダー、今回タイトルを防衛すると通算10期となり永世の称号を得られます。
長らく戦ってきたため会場にいる記者は関係者は、柳原の身内感覚でいて、挑戦者の島田とすればやりにくいことこの上ない対戦となっています。アウェイ。
島田としても今回優勝すれば初のタイトルとなり、こちらとしても負けられない戦いです。
棋匠戦の結果は?
漢!(色彩設計:渡辺康子) pic.twitter.com/2P4sr22jd2
— シャフト (@shaft_official) 2018年3月10日
棋匠戦の結果は柳原の勝ちでした。
将棋人生で、これは記者など立場が違う人間を含め、共に戦ってきた何人もの仲間たちから受け取ってきた「人生の襷」の大きさ、多さ、重さの違いが結果となって出た対局だったのかもしれません。
【放送開始まで1時間】
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島田だってそれがない訳ではない、でも……という。
別の見方をすれば、そういった将棋の実力とは直接関係がない部分で勝敗がつくくらいに実力は拮抗していた、とも言えるでしょうか。
この勝利により、柳原は永世棋匠の称号を獲得です。
手放しちゃいけないもの
柳原は対局中、己との戦いに敗れそうになっていました。
仲間たちの人生の襷が自分の身体から外そうとしていたそのとき、彼はこう思うのです……
【3月のライオン】第18話、ご視聴いただきありがとうございました!#3月のライオン https://t.co/LhNt5IJXny pic.twitter.com/7QX5FQpl2I
— シャフト (@shaft_official) 2018年3月10日
「駄目だ!」
「わからんが、これは俺が絶対に手放しちゃ……いけねぇもんだ!!」
「俺が担いで届けるものだ!!」
「精一杯頑張った人間が最後に辿りつく場所が、焼野が原なんかであってたまるものか!!」
人生を賭けて戦ってきた人間の最後が、焼け野原であってはならない。
もちろん棋匠戦の決勝で負けたとしても、仲間たちは決して柳原を責めることはないでしょう。
むしろ自分たちの分まで戦ってくれたことを感謝するはずです。
しかし、それでは駄目なんだ、と思い直すのですね。
「時が経てば、焼け野っ原には嫌でもまたあっという間に草が生える」
「一面の緑にな……」
「それを一緒に見るんだよぉ……」
サヨナラだけが人生だ
「サヨナラだけが人生だーー誰が言ったんだっけ? 清々とした良い言葉だ」
「一人ずつ欠けていくことも解ってる。将棋からも、人生からも……」
「でもな、俺は覚えている」
「好きな奴も嫌いな奴も山ほどいたが……間違いねえ。今の俺はその全部の欠片でできている」
「襷ってのは『期待』だ。何百何千とかけられたそれは、ときに身動きさえ取れぬほど重いものであったが……」
「火だるまになる恐怖からも……重く……逃げ出せぬように縛りつけてくれていた」
このように、対局後、仲間や島田、零、二海堂たち一緒に記念写真を撮る中で、柳原はしみじみと感じていました。
この「サヨナラだけが人生だ」は「井伏鱒二(いぶせ・ますじ)」ですか。
「于武陵(う・ぶりょう)」が詠んだ漢詩『勧酒(酒を勧む)』を和訳したものですね。
『厄除け詩集』に収録されています。
おわりに
この対局は多く語るものではないです。
そして、この対局は結果が見えていたものでした。
物語の動きは大きくなく。
しかし、柳原の「手放しちゃいけねぇもんだ」の件を中心にとても見応えのある内容で、ぐうぅっと引き込まれました。
「3月のライオン」第2シリーズ18話(第40話)をご覧いただいたみなさまありがとうございました。
— TVアニメ「3月のライオン」公式 (@3lion_anime) 2018年3月10日
エンドカードイラストは、いくえみ綾先生に寄稿いただきました!https://t.co/ce18yuzLj2#3月のライオン #2期18話 pic.twitter.com/OON8OjhgNO
個人的にはそれでも島田に勝ってもらいたかったですけど。
見ていて気になったのは、柳原も日本将棋連盟会長の「神宮寺崇徳(じんぐうじ・たかのり)」も、来年古希を迎える点です。
古希とは70歳のことで、つまり2人ともまだ60代です。
それにしては少々見た目がおじいちゃん過ぎるかなと思うのですね。
アニメの見た目は年齢から10歳ほど年上に見えてしまいます。
プロの世界で長年トップクラスとして戦っていると、そのくらいの見た目になるくらい消耗するということかもしれませんが……。