ディスディスブログ

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九条ちひろ登場!店長は早大出で今も小説を書いていて元奥さんの名は「みどり」と判明しました - アニメ『恋は雨上がりのように』9話の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『恋は雨上がりのように』が放送されています。

2018年3月9日の放送は第9話「愁雨(しゅうう)」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『恋は雨上がりのように』

www.koiame-anime.com

 

2018年3月9日の放送は第9話「愁雨(しゅうう)」でした。

愁う(うれう)あめ。

 

 

9話「愁雨」

前回8話で、本作のヒロイン、風見沢高校2年生の17歳「橘あきら(たちばな・あきら)」は現代国語の補修の宿題について、アルバイト先のファミレス「ガーデン」の店長「近藤正己(こんどう・まさみ)」と話をしていました。

話の内容は「芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)」の作品『羅生門(らしょうもん)』で、作品の主人公である下人が、死人の髪を集めて鬘(かつら)を作り売ろうとしていた老婆とやり取りをしていく中で、価値を180度の転換をしていたことについてです。

下人のような行動は自分にはできないと言う店長、それに対して「あきら」は自分の右足首の怪我から部活を退部して以来、関係がギクシャクしていた同じ高校の陸上部「喜屋武はるか(きやん・はるか)」との関係改善を図りました。

「あきら」は住吉神社でしたっけ、ガーデンの近くにある神社の夏祭りに「はるか」を誘ったのです。

 

 

喜屋武4姉弟

「はるか」は歳の近い弟と、歳の離れた双子と思われる妹2人も連れてきています。

弟は「喜屋武翔太(きやん・しょうた)」という名で、妹は……エンドクレジットに書かれていなかったかと思います。

祭りを楽しむ5人、途中で妹がトイレに行きたいと言うので翔太が連れていき、「あきら」と「はるか」は2人きりになりました。

そこで仲が元通りになりつつあったように見えたのですが……。

 

 

はるかに店長のことがバレる

店長と息子の「勇斗(ゆうと)」も同じ祭りに来ていて、それを「あきら」が見つけます。

その「あきら」が話を遮って「はるか」を置いて店長を追いかけます。

そのときの「あきら」の店長を見る眼差しと顔が赤らんでいる様子、店長の元へ駆けて行った様子、店長と話しているときの表情、店長の所から戻ってきたときの表情や髪を直す仕草……

そういったところから、「はるか」は「あきら」が店長のことを好きであることを理解してしまいました。

 

はるか「あきら、今の人のこと好きなの?」

 

そう聞かれると「あきら」は顔を真っ赤にして、いや、顔だけではなく耳や首までも真っ赤にしていました。

 

「はるか」は「嘘でしょ?! 超おじさんじゃん。ていうか一緒にいる男の子って……」

 

……と思わず、口走ってしまうのです。

「はるか」は「あきら」がバイトをしていることは知っていても、店長の存在も店長のことが好きであることも何も知りません。

それを聞いた「あきら」は「もういいじゃん!」と強めに言葉に出すと……

「はるか」は「あきら、最近何も話してくれないんだね、何考えてるのかわかんないよ」と張り合うように語気を強めて言います。

怪我をして部活を辞めてからの「あきら」との距離感に、改めてもどかしさを覚えているのでしょう。

「はるか」にとって以前は何でも知っていてた「あきら」だったのに、今や自分の知らない「あきら」の生活がそこにはありますから。

でも、それは「あきら」にとっても同じなはずで……

「はるかだって聞いてこないじゃん」と「あきらが」やり返すし、「はるか」は「聞ける訳ないじゃん!」と大声を出し……「あきら」が声を掛けるな何も聞くなという空気を出していると言うのです。

 

 

もう元には戻れない

そこへ弟妹が戻ってきて、すぐに妹たちは険悪な空気を感じ取って泣き始めます。

「あきら」は追い打ちをかけるがごとく「もう元には戻れない」と言ってしまい、「はるか」も泣き始めてしまいました。

「あきら」の「元には戻れない」の意味には、怪我が完全には治らないのでしょうから、陸上には復帰できないことへの諦めのような雰囲気が含まれているはずです。

「はるか」にとっては、友人関係が怪我以前のようには戻れない、と受け取ったみたいで、泣いたのです。

結果的には同じようなものかもしれませんけど、2人の意図や解釈には微妙な齟齬があるように感じられます。

齟齬があるからには埋める余地もあるようなないような。

「はるか」は帰ってしまい、姉を追いかけて弟と妹ズも帰ってしまい、「あきら」は一人取り残されてしまいました……。

 

 

店長と九条ちひろ

店長はというと、「九条ちひろ(くじょう・ちひろ)」と10年ぶりでしたか、再会を果たしています。

九条のCVは「宮本充(みやもと・みつる)」さん。

図書館で九条ちひろの本を借りていて、九条とは昔の馴染みであろうことは推察できました。

店長と九条はどうやら大学のサークル仲間で、親友のようです。

 

今回、店長から九条に連絡を取ったようです。

下人の勇気について考えた結果、なのでしょう。

自分が変わらなければ物事は動かないと。

 

学生時代によく飲んでいた、高田馬場にある居酒屋「どんでん」で待ち合わせをすると、店長と九条の2人は当時に戻ったように仲の良いところを見せていて、昔話に花を咲かせます。

店長にとっては劣等感を抱かせる相手だったはずですけど、会ってみるとそういう思いは霧散するのでしょうか。そういうものかもしれません。

九条は有名人みたいで、居酒屋の客の大学生と思われる若者たちは、そんな九条がタメ口で仲良さそうにしている様子を珍しそうに眺めている様子がありました。

九条さんと話しているあの男は何者だ?という感じで。

 

 

早大文芸サークルと「みどり」

九条は、店長と会うということで大学のサークルの同人誌を持ってきていました。

同人誌のタイトルは『望郷』です。

表紙には「早大文芸サークル」と書かれていましたから、高田馬場という場所もあり、店長は早稲田大学の卒業生(か中退)のようです。

ちなみに、店長の別れた元奥さんも同じサークルのメンバーだったようです。

九条が「みどりちゃん? お前離婚して何年目? 今でも会ったりすんの?」と聞いていました。

「会ってねぇよ。息子のことでたまに電話で話すくらい」と店長、会っていないみたい。

「お前は俺とのインド旅行ぶっちって結婚、俺は向こうで孤独〜に書いた小説で文壇デビュー!ケケケケケ……」

と九条は言っています。

お互いの人生の分水嶺がその辺りにあったのですね。

 

 

店長は今も小説を書いている

九条「お前、今も書いてるんだろ?」と切り出しました。

ずっと書いていないと返事をする店長に、九条は「書いてます」って顔をしてると指摘すると、店長は顔を赤らめて「まぁときどき、ちらっと少しは……」と煮え切らない返事をしました。

あの「あきら」が覗き見た書斎で店長は今も書いているのです。

しかし、最後まで書ききったのはもう4、5年ないし、誰かに見せる予定もない、ほんの細やかなものだ、自分の周りに小説を書いていると知っている人も一人もいない、とも言っています。

そんな店長の言葉に「別に、人にペラペラ話すことでもないだろ」「それに、話したくなったら俺に話せばいいだろ!」と九条は肯定してくれるのでした。

「あきら」にとっての「はるか」のような、店長にとっては「九条」がそういう存在なのかもしれません。

別れ際、「俺たちは大人じゃねぇよ。同級生だろ」と九条は店長に言っていました。

幾つになっても、互いの社会的立場が変わっても、2人でいるときはずっと大学のときのままだ、そう九条は言いたかったのでしょう。

あの、九条の店長への心の許し方からして、九条は店長のことが大好きだったのでしょうし、自分から連絡をするまで待っていた様子からも、今でも店長のことが好きなのですね。親友として。

 

 

スーパームーンは願いを叶えてくれる

後日、ガーデンで、店長は落ち込んでいるように見える「あきら」を心配して事情を聞きました。

「あきら」が祭りでの「はるか」のことを話すと、店長が怪我が原因であろうことを察します。

店長はバイト終わりの「あきら」を呼び止め、事務所の外で空を指差すと、その先には大きな満月が浮かんでいます。

スーパームーンです。

 

スーパームーン(Supermoon)とは、満月または新月と、楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、地球から見た月の円盤が最大に見えることである。

スーパームーン - Wikipedia

スーパームーンのWikipediaにはこのように書かれています。

願い事を叶えてくれるジンクスもあるらしいと店長は言います。

店長は九条と会ったときのことを話し始めました。

何となく気まずくなって疎遠になっていたけれど、10年ぶりに会ってみたら楽しかったと、俺たちは大人じゃない同級生だと言ってくれたと打ち明けます。

店長は何が言いたいかと言うと、「例え今、橘さんとその友達が離れてしまっているとしても、きっと一緒に過ごしたかけがえのない時間があったはず、それはどんなに時が経っても決して消えてなくなったりしないよ」ということでした。

 

 

おわりに

「すれ違う想いに今は不安を感じていても、いつかまた満ちる日が来るよう、この満月に願いをかけて」

と「あきら」は月に願っていました。

今回のことで店長のことがもっと好きなったでしょうね。

「あきら」の場合は、右足首の怪我の完治は難しいとしても、今の身体の状態で何か別にできる陸上競技はないのでしょうか。

いや、陸上競技でなくても良いので、打ち込める何かがあれば、変わっていけそうな気がするのですが……。

今回の放送を見て、私も学生時代に仲の良かった友人と久しぶりに会ってみたくなりました。

が、私の今の状況を知ったらどう思うのか、どういう表情をされるのかを想像すると怖くて動けないです。 

 

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