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ミスリリコアンドシローらしい漫才は「しゃべらん漫才」。リリコと四郎は結婚しそうな流れです - 朝ドラ『わろてんか』104話と105話と106話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年2月7日放送の106話はリリコアンドシローの突破口が見えてきた回でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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『わろてんか』第19週「最高のコンビ」

www.nhk.or.jp

 

2018年2月5日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第19週「最高のコンビ」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は先週と同じ昭和9年(1934年)と思います。

本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、17週に夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」を亡くしました。

籐吉との間にできた子ども「隼也(しゅんや)」は、通っていた大学を退学して渡米し、「てん」の義理の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」のもとへ身を寄せていましたが、帰国しました。

「てん」は大阪と東京に寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を30軒も出している「北村笑店(きたむら・しょうてん)」のご寮人さん(ごりょんさん)、女将さんです。籐吉亡き後は社長に就任しています。

「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が専務、「てん」の経理を手伝っていた「トキ(演:徳永えり)」は風太と結婚した後は子育てもあって休職していましたが、再び「てん」と一緒に働き始めています。

「てん」のかつての見合い相手で、籐吉の親友でもあった「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」は、トーキー映画を扱う映画会社から不動産、百貨店など手広く手掛ける「伊能商会」を経営しつつ、北村笑店の役員として「てん」を支えています。

「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」は従業員のままでしょうか。

「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」は、現在は芸人を辞めて北村笑店文芸部の部長として、漫才のネタを書く作家業に専念、吉蔵の妻「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」は芸人からカフェ「マンマン」の経営者の専業に戻っています。

かつての「てん」のライバル「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」は、北村笑店文芸部に入って後述する「ミス・リリコ・アンド・シロー」のネタの台本を書いています。

藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」と「アサリ(演:前野朋哉)」はしゃべくり万歳でお笑い界のトップにいるようです。「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は芸人のままでしょうか。

 

 

川上四郎のしゃべくり

「リリコ(演:広瀬アリス)」が映画俳優から女芸人に戻り、栞が連れてきた「川上四郎(かわかみ・しろう、演:松尾諭)」とコンビを組むことになりました。

コンビ名は「ミス・リリコ・アンド・シロー」です。

早速2人は北村笑店が主催する天下一決定戦「大漫才大会」に出場し、キース・アサリを破ってお笑いの頂点に立とうとしました。

しかしそんな甘いものではありませんで、入賞すらできなかったようです。

高座では、四郎が緊張か全くしゃべれずにしどろもどろ、しゃべればい四郎のセリフもリリコがしゃべることで場をつなぎ何とか体裁を整えられたものでした。

そのイレギュラーなしゃべりを、寄席の観客はネタだと思ってくれたようです。

ところが、素人相手に笑えぬ漫才などと新聞に酷評され、実際の高座においてもウケていないようで、のっけから壁にぶち当たってしまいました。

風太はミスリリコアンドシローを高座に上げないつもりでいましたが、「てん」たちが頼み込んだこともあって高座には上げてくれるようです。

リリコと四郎を売り出すために、「てん」たちは北村笑店から月刊誌を発行し、その特集にリリコと四郎の人となりを紹介してみたり、2人を映画スターのようなブロマイド写真を撮ってみたり、寄席に女性を引き寄せるために洋風で豪華な弁当を作ってみたりと色々な手を考え、そして実行しています。

 

 

リリコと四郎らしい漫才

問題は四郎のしゃべくりです。

そもそもしゃべりの苦手な四郎ですから、セリフを噛んだりしどろもどろにならないよう、つまり失敗をしないように頑張ってセリフを読んでいます。

しかしどうしてもリリコのしゃべりとのチグハグさが生じてしまいます。

何とか2人を売りたい「てん」は、カフェ「マンマン」でトキや楓、歌子と一緒に対策を考えていると、そこへキースとアサリが来店しました。

「てん」はキースとアサリから、ミスリリコアンドシローのネタは面白い、ネタが面白いから逆に演じるのが難しいのだと言われます。

ネタが面白いから逆に難しいの言葉の意味は、面白いことをちゃんとやろうとするから力が入りすぎるのだとキースたちは言います。

失敗しないように必死だから、それが見る側に伝わって見る側も緊張してしまう、ということでした。

やる方も見る方も肩に力が入ったら笑えるものも笑えないと。なるほど。

2人が緊張しないで、2人らしい漫才ができるやり方を模索しなさい、そういうキースとアサリのアドバイスでした。

 

 

しゃべらん漫才

「てん」はリリコと四郎らしい漫才とはどのようなものかを考えていました。

あるとき、マンマンで歌子と吉蔵の夫婦喧嘩を見ていると、そこに「大漫才大会でどうしてリリコと四郎はウケて、その後はウケないのか?」の気づきが隠されていました。

 

「四郎さんがセリフを忘れて思わずあうあう言っていたら、リリコさんがセリフを皆しゃべって。今の歌子はんと万丈目(吉蔵)はんの喧嘩と同じや」

「四郎さんがしどろもどろになって、リリコさんがしゃべりまくる。その方がお客さん、面白いんとちゃうやろか?」

 

それを2人の漫才にしたどうか?! 「てん」のこの言葉にトキも楓も歌子も賛同し、急いでリリコと四郎を呼び出すと……

「てん」は四郎に向かって「しゃべらん漫才」をしてみてはどうかと提案するのでした。

 

 

リリコと四郎

リリコと四郎は当初仲が良くありませんでしたが、2人で大漫才大会に出場した辺りから、パートナーとして認め合うようになっています。

以前から認めてはいたものの意固地になって、その気持ちを表に出さなかったり、相手に伝えなかったりしていたのですね。

リリコは四郎のしゃべくりができないと苦しんでいるときも、必死に彼がしゃべられるように稽古を付き合っていましたし、2人でいるときは四郎もだいぶしゃべるようになってきました。

芸としてのしゃべくりはまだまだですけど、2人のコンビ仲はずいぶんと進歩を見せていて、毎日のように2人を見ている歌子もその手応えを感じていました。

また、リリコは四郎のために「おにぎり」を握ってあげてもいて、これは芸の相方としての距離が縮まったことも、女と男としての距離が縮まっていることも意味している描写かなと受け取れます。

2人はいずれ結婚をしそうですね。

ミスリリコアンドシローのモデルはミスワカナと玉松一郎です。2人のWikipediaを読めばネタバレになるかもしれません。

知りたい方はご覧になると良いですね。知りたくない方は見ない方が良いです。

 

 

隼也の丁稚奉公

隼也は北村笑店で働くことになりました。丁稚奉公として下っ端から日本のお笑い、寄席、興行の仕事を学んでいくことに。

隼也はまずは掃除から教え込まれ、芸人さんの名前を覚え、お茶などの楽屋での印象の好みを覚え、106話では売店の売り子をさせられています。

隼也はアメリカでショーをたくさん見てきました。そのアメリカのショービジネスを日本にも取り入れたいと思っているみたいですが、それにはまだ時間がかかりそうです。

そして古い体質の風太や北村笑店、ひいては日本のお笑い対して不満を募らせていくのでしょう。たぶん。

 

 

おわりに

リリコと四郎の距離が縮まっていく感じ、凄く良いです。いいなぁと思いながら観ています。

『わろてんか』は展開が早いので、結婚するにしても手早く済ませてしまいそうですけど、個人的にはちょっと焦らして欲しいです。

近づくのにくっ付かない、くっ付かないけど離れない、みたいな。

 

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