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「ひなた」のイジメが終わる!「ちほ」も少しずつ前を向き始めているようで観ている私が救われました - アニメ『3月のライオン』35話の感想

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毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『3月のライオン』が放送されています。

2018年1月13日の放送は35話(第2シリーズ13話)「Chapter.70 小さな手のひら」「Chapter.71 日向」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

 

 

アニメ「3月のライオン」

3lion-anime.com

 

2018年1月13日の放送は第35話 「Chapter.70 小さな手のひら」「Chapter.71 日向」でした。今回が第2シーズン13話です。

 

 

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第35話 「Chapter.70 小さな手のひら」「Chapter.71 日向」

主人公「桐山零(きりやま・れい)」が日頃世話になっている川本(かわもと)家の次女「ひなた」が、通っている中学校でイジメを受けている件で、ようやく一区切りつきました。

「ひなた」の同級生で小学校からの幼馴染である「佐倉ちほ」が、友だちグループの「高城めぐみ」からイジメを受けていて、それを苦にして転校してしまいました。岩手県でしたっけ。その「ちほ」を「ひなた」が助けたことにより、「ちほ」が去った後に高城の標的が「ひなた」に替わっていて、陰湿なイジメを受けています。

家では涙を流すものの、学校では決して泣かず、学校へ行き続けて卒業してしまえば自分の勝ちだと彼女は考えているようです。私は逃げたとしても問題ないと思いますけど……。

 

 

国分によるイジメ問題の一応の解決

前回、イジメの対象が担任の女性教師へ及んでいて、心労から学校へ来なくなりました。

彼女の代わりに「ひなた」のクラスを受け持つことになったのが、学年主任の「国分(こくぶ)」です。Twitterの画像の人物が国分先生。

国分は、前任の教師のような見て見ぬふりをするような事なかれ主義な人物ではなく、問題の解決に乗り出しました。

まずは皆の前でそれを宣言して、イジメをした者だけでなく、怖がってかかわらないようにしていた他のクラスメイトにも問題があることをはっきりと指摘し、その上でイジメの首謀者と思われる高城と、イジメられていた「ひなた」をそれぞれに三者面談をしていました。

 

dysdis.hatenablog.com

 

三者面談については前回の記事で書いているのでご覧になってください。

さらに、今回はイジメをしていた高城以外の人間も個別に呼び出して話を聞くようにしていました。それぞれに担当の先生を付けるくらい徹底していて、これは本気で解決に乗り出しているのだとクラス全員にわからせようとしています。

この措置は、高城たちイジメた側の一人ひとりに指導をする意味もありますが、他方で高城たちが教室にいる中ではクラスメイトもろくに発言ができないことがわかっているため、イジメの首謀者たちを教室から一時退出させることによって、より前向きにより建設的に皆が意見を言える状況を作った、そういう意味合いもあったようです。

教師の本気を見た生徒たちもそれに応えるように、話し合いが進んでいたようでした。

 

 

高城は直ぐには治らない

残念ながらリーダー格の高城本人は直ぐには治らない感じでした。

皆の前でイジメについて謝ってもいましたが、心が全くこもっていない、形だけのものでした。国分もそれは見抜いていて、今後も粘り強く指導するようです。

国分から指導されている間も、高城は自分がした事の重大さをまるで認識していない、あるいは認識しようとしない態度を示していました。

全て親のせい、社会のせいにする、彼女のそういった鬱屈とした思いは、「ちほ」や「ひなた」に何も関係がないことを一つ一つ指摘し、一つ一つ考えさせる。

高城は何より、自分がしでかしたことを自覚する、これが一番重要なのでしょう。

 

 

「ひなた」のオーラが変わる

「ひなた」の状況が少しずつ変わっていきました。

クラスメイトの女の子たちも「ひなた」に対して謝っていました。自分がイジメられることを恐れて助けてあげられなかったことを。

その子たちは正直虫が良すぎる感もありますけど、私がいざあのクラスの中にいたら、やはり声をかけることはできなかったと思いますので、言える資格はありません。

その子たちはクッキーでしたっけ、お菓子を作るから放課後に遊びに来ないかと「ひなた」を誘い、「ひなた」はそれを受け入れていました。

クッキーそのものは市販のものより美味しくはできなかったみたいですけど、おそらく人生で一番楽しく嬉しく作れたお菓子だったのではないでしょうか。

彼女にまとうオーラのようなものが、零には違って見えていました。晴れてイジメが終了したことで、「ひなた」が内から変わっていったのですね。

それを伝えられると零が合点がいったようで。

 

零は結局問題解決のために何もしてあげられなかったことを悔いていましたが、「ひなた」は全くそんなことを思っていません。

辛いときに話を聞いてくれたり、修学旅行先の京都まで来て自分を捜してくれたりしたのですから、感謝しかないようです。

 

 

「ちほ」からの手紙

事態が好転すると何もかもうまく行き始めるのでしょうか。

父親の単身赴任先の岩手へと転校していった「ちほ」から手紙が届きました。以前「ひなた」の方から「ちほ」に手紙を送っていて、今回はその返信です。

「ちほ」からの手紙には夏休みに遊びにこないかという内容が書かれていました。

「ちほ」は「心のケアセンター」という施設でカウンセリングを受けながら生活をしているようです。人との関わりそのものが怖くなってしまったのでしょうね……。

「ちほ」はケアセンターの先生から友だちを作る3つのステップを学んでいます。まずはヤギや犬といった動物の世話をすることで動物の友だちを作り、次に年齢が上の、農場などで働く人たちの友だちを作り、次に年の近い友だちを作るステップに進みます。

 

その年齢の近い友だちとして「ちほ」が選んだ人が「ひなた」でした。先生から年の近い友だちの言葉を聞いたときに真っ先に思い浮かんだ人が「ひなた」だったからです。2人は小学校から一緒でした。

「ちほ」は今、梅シロップを作っていて、それができたら「ひなちゃん」と飲みたい、と考えています。トウモロコシの育てていて、8月になれば実が生る、だから夏休みにでも遊びに来ませんか? という手紙でした。

もちろん「ひなた」は夏休みに岩手へ行くでしょうね。その頃はもう高校生ですか? 楽しみでしょうねぇ……。

 

 

おわりに

イジメの根本解決はしていません。高城が直らなければ、自覚しなければ、本当の反省や謝罪にはならないでしょうし、解決にはならないからです。

ですが、学校側が真剣に解決に乗り出してくれたことで、本件は今より酷い状況にはなりにくくはなりました。そういう意味で一応の解決はみたかと思います。

正直、私はこのイジメの部分は本放送で一度観るだけで、録画を再生してまで観ようとは思いません。できれば全スルーしたいくらいでしたけど、でもそれだと本編がわからなくなる危険がありそうだったので一度は観るようにしました。

私はイジメを受けたことがある人間です。ですから心をえぐられましたね……今でも当時のことを思い出すと心にどす黒いものが浮かんできます。何十年も経っているのに消えないものです。死ぬまでついてくるのでしょう。

でも「ひなた」と「ちほ」、特に「ちほ」が少しずつ前を向き始めているようで、それが何より私には救いでした。良かったです。

 

 

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