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安来節乙女組の客受けアイデアはふくらはぎを見せることでした。それで良いのでしょうか? - 朝ドラ『わろてんか』77,78,79話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年1月6日放送の79話は「乙女組」の4人がいよいよデビューしました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第14週「みんなの夢」

www.nhk.or.jp

 

2018年1月4日木曜日から朝ドラ『わろてんか』は第14週「みんなの夢」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は大正10年(1921年)の秋に移っています。本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は、「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と結婚をして北村姓「北村てん」となり、「隼也(しゅんや)」という名前の男の子もいます。隼也は7歳。

「てん」は大阪・天神にある寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を10店舗経営する「北村笑店(きたむら・しょうてん)」の御寮人さん(ごりょんさん、女将さん)として、家事と育児と仕事で忙しい毎日を送っています。

北村笑店は現在、「てん」たち夫婦と、「てん」の実家「藤岡屋」の女中であった「トキ(演:徳永えり)」、同じく手代だった「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」、風鳥亭の元席主「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」などの従業員と、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」を始めとする大勢の芸人を抱える会社へと成長を遂げています。

北村笑店の事務所を天満の風鳥亭から南地(なんち)の風鳥亭へと移していて、各人の役職は藤吉が代表取締役兼総席主、「てん」が取締役経理、風太が大番頭(総支配人)です。トキは「てん」の経理を手伝っています。

風太が絶対に流行ると目をつけた島根の「安来節(やすぎぶし)」、藤吉と「てん」が現地へ赴いて4人の女の子をスカウトしました。踊りが一番上手な「安達都(あだち・みやこ、演:大後寿々花)」と手足が長く化粧映えする(らしい)「勝部なつ(かつべ・なつ、演:畦田ひとみ)、通天閣が観てみたい、活動写真館に行って素敵な男性と……と言っていた「錦織あや(にしこり・あや、演:鈴木球予)」、笑顔がとびきり良くて食べることが大好きな「小豆沢とわ(あずきざわ・とわ、演:辻凪子)」です。

 

 

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とわと隼也が家出

76話終盤で乙女組の「とわ」と隼也が2人で家出をしていました。しかし、2人はすぐに「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」が保護して連れ戻していました。

どうして家出などしたのかというと、「とわ」は乙女組の皆の足を引っ張っている、自分がいない方が良いのでは、と責任を感じてのことでした。都たちは、自分たちに頭を下げる「とわ」に逆に謝っていました。というのも「とわ」が毎日の練習のことを紙に書き留めているなど、真剣に取り組んでいたことを知ったからです。「とわ」はのんびりとした子であるため、周囲からやる気がないと思われがちなようです。でも実際にはやる気がない訳ではなかったと。

隼也は特に理由がわからなかったです。籐吉も理由は聞きませんでしたが、隼也は「てん」が乙女組にかかりっきりで自分が構ってもらえないことに不満を募らせていたのだろうと、考えているようで、それは当たっているのでしょう。

それと、栞が言っていたことには、隼也は芸人になりたいと考えているようです。そうすればずっとお母ちゃんの側にいられるからという理由でした。籐吉は、子供が親の側にいたいから考えたことだと言っていましたが、おそらく隼也は本気ですね。そういう流れにあると思われます。

 

 

リリコが臨時講師に

4人の結束が高まり稽古にも熱が入っている乙女組ですが、稽古を観ていた籐吉と風太の2人は乙女組には艶っぽさが足りないと感じているようです。そこで栞が展開している活動写真の看板女優として活躍している「リリコ(演:広瀬アリス)」に臨時講師を頼むことにしました。

引き受けたリリコは歯に衣着せぬ物言いで厳しく指導に当たります。すると4人は反発をして、文句を言おうと稽古場に押しかけました。稽古場ではリリコと「てん」が乙女組について話し込んでいて、リリコの指摘一つ一つが非常に的を射ているもので、彼女たちの胸を突いてきました。

例えば、都は真面目すぎる踊りは上手いけど先生みたいな踊りで面白みに欠ける、「なつ」は華があるけど“うち上手いでしょ?”の押し売りばかりで可愛げがない、「あや」は踊りが気が入っていないのがバレバレ、「とわ」は自信がなさすぎて観ているこっちがハラハラすると言っていました。

乙女組はその話を陰で聞いた後に、講義をしていました。「あかんあかん」ばかり言うのではなく、もっときちんと教えて欲しいと。

乙女組の不平・不満を聞いて、リリコではなく「てん」が怒りました。あなたたちはプロの芸人として舞台に上がるのだから、お客さんを喜ばせるためにはどうしたら良いのか、他人任せにするのではなく自覚と責任をもって自分で考えて行動をしなさい、というようなことを言って発破をかけました。

目を覚ました4人はこれまで以上に真剣に稽古をし、またあるアイデアを思いつきます。それは着物の裾を上げることです。本当の「どじょうすくい」は着物の裾をたくし上げて「ふくらはぎ」を見せる、それを高座でもやりたいというのです。

現代の日本は洋装ですから、女の子が脚を見せることは当たり前にしていることです。しかし大正当時の日本では和装の女性が裾をたくし上げるなどという行為は、かなり思い切った行動のようで……「てん」は驚きながらも彼女たちが自分たちで考えたアイデアを尊重し籐吉に掛け合ってみると受け入れていました。リリコも客を驚かせると好意的受け取っています。

そしてデビューの日がやって来ると、客の反応は上々で大成功を収めていました。ふくらはぎを見せるパフォーマンスが奏功したようです。天地がひっくり返るほどの出来事だったとか。

 

 

キースとトキと風太

キースとトキが2人で活動写真に行くと知って大いに動揺していた風太、どうやらキースの相談事を聞いてあげた御礼に彼に活動写真を誘ってもらった、というのが事の真相のようで、2人が付き合うとかそういうことではないようでした。

しかし、風太としては今回の騒動でトキへの気持ちを大いに自覚したのでしょう。78話でしたか、風太はキースにトキのことが好きなのかと図星を刺されたときに「好きじゃない」と心にもないことを言ってしまい、またそれをトキに聞かれてしまったことで、風太は罪滅ぼしのためにもトキに口紅のプレゼントをしています。トキはプレゼントが嬉しかったようで受け取っています。

トキとしてはキースとどうこうするとは心にも思っていないでしょう。彼女は「藤岡屋」時代から風太のことが好きですからね。

 

 

キースがアメリカへ

そのキースはアメリカへ旅立つ決意をして、それを乙女組デビューの大成功を祝っていた場で皆に宣言していました。コンビを組むアサリとしては大事です。2人は今後どうなるのでしょうか?

 

 

おわりに

次週は第15週「泣いたらあかん」で、関東大震災が発生するようです。

メタ的なことを言うなら、予告内でキースが東京にいたみたいなので、おそらく今週のキースのアメリカへ行くという話は、震災時にキースを東京に居させるために必要な布石だったのでしょう。

その辺はもう少しわかりにくやらないと視聴者はゲンナリしてしまいますから、脚本家さんにはもうひと工夫ふた工夫欲しかったかなと思います。

今回強く思ったことは、乙女組が着物の裾を上げることで人気が出たのなら、それはお笑いとは別の話になってしまいませんか? ということですね。何か違うのではないかと。

 

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