2017年12月27日水曜日19:30-20:15に「NHK総合」で放送された『チコちゃんに叱られる』が相変わらず面白かったです。
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NHK『チコちゃんに叱られる』
2017年12月27日水曜日の19:30-20:15に、クイズ番組になるのでしょうか、教養番組になるのでしょうか、NHK総合にて『チコちゃんに叱られる』の第3弾が放送されました。
「ポン酢のポンって何?」「どうして男と女がいるの?」…5才のチコちゃんの素朴な疑問にあなたは答えられますか? 知らないと、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られます。当たり前のように思っていたことを説明できず、ナインティナイン岡村隆史さんも悶絶。すぐに誰かに話したくなる情報満載の雑学クイズの第三弾。最新技術で誕生した、バーチャルでリアルな「チコちゃん」 (MC) の姿にもご注目ください。
このような番組説明です。
第3弾の出演者は、司会がお笑い芸人の「岡村隆史(おかむら・たかし)」さん、アシスタントがNHKの「塚原愛(つかはら・あい)」アナウンサー、ゲストがタレントの「大竹まこと(おおたけ・まこと)」さん、俳優の「かたせ梨乃(かたせ・りの)」さん、タレントの「SHELLY(シェリー)」さんの3人です。
文字に青い色を付けた方がレギュラーで、他の方がゲストになります。
俳優「鶴見辰吾(つるみ・しんご)」さんが番組内ドラマに出演していらっしゃいました。
お笑い芸人の「木村祐一(きむら・ゆういち)」さんも顔だけ登場していましたね。
今回チコちゃんから提示された疑問は、「なぜお賽銭(おさいせん)を入れるの?」「バースデーケーキの蝋燭(ろうそく)の火はなぜ吹き消すの?」「セーターはどうして暖かいの?」「なぜサウスポーというの?」の4つでした。
皆さんは答えることができますか?
「セーターはどうして暖かいの?」
今回のチコちゃんからの疑問で個人的に最も興味深かったものは「セーターはどうして暖かいの?」でした。洋服が好きなので。
確かに、どうして暖かいのでしょうね。
セーターはウールなどで編まれているため隙間がありますから、ダウンジャケットのように密閉して内部の空気を溜めて暖める感じではないですよね。
それでも保温をしてくれます。
私はカウチンセーターが大好きでして、現在は2着しか持っていないですが冬場によく着ます。
カウチンセーターはとても暖かく、風の有無・強弱や、インナーに何を着ているかにもよるものの、真冬に前を開けて着ても問題なく行動できるレベルです。
アランニットのフィッシャーマンズセーターも大好き。
でもどうしてセーターを着ると暖かいのかは考えたことがなかったですね……チコちゃんに叱られる。
答えは直下↓。
セーターが自分で発熱しているから
チコちゃんは「セーターはどうして暖かいの?」の答えを「セーターが自分で発熱しているから」と言いました。
自分で発熱?! めっちゃハイテクですね。
文化学園大学服装学部の教授の方が仰っていたことには「実は、人間の体からは常に水蒸気が出ているんです。その水蒸気がセーターの繊維にくっ付くときに熱が発生するんです」とのことでした。
東京理科大学の物理学科の教授が水蒸気が繊維にくっ付くときに熱が発生する仕組みを説明していらっしゃいました。
「セーターが水蒸気で発熱する原理は『エネルギー保存の法則』で説明できます」「具体的に言うと、運動エネルギーが熱エネルギーに変わるという訳です」ということです。
私たちの体から常に出ている水蒸気、これは水分子が動き回っている状態です。
つまり水分子一つ一つが「運動エネルギー」を持っているということ。
この動いている水分子がセーターの繊維にくっ付いて動きが止まると、持っていた運動エネルギーが「熱エネルギー」に変わります。
これは例えば、車輪がブレーキディスクとの摩擦で赤く発熱する摩擦熱と同じようなものです。
水分子が繊維にくっ付いて出る熱のことを「吸着熱(きゅうちゃくねつ)」と言います。
吸着熱こそがセーターが自分で作り出している熱の正体とのことです。
発生する吸着熱は生地の素材ごとに差があります。
水蒸気を吸湿できる量が繊維の種類ごとに異なるということ。
番組の実験では、吸着熱が一番多く発生した素材は「カシミヤ」で、「ウール」>「絹」=「麻」>「綿」と続いていました。
綿より麻の方が吸着熱を発するのは意外な結果。
水蒸気を吸湿する量が多い繊維ほど吸着熱を発生しやすい、実験でいえばカシミヤが一番暖かくなり、綿が一番暖かくならないという結果になりました。
セーターの英語はsweater
番組内で大竹さんが言っていましたが、セーターのスペルは「sweater」で、「sweat(汗、汗をかく)」から来ている言葉です。
名前が既に汗に関係しているのですね。
日本語の「セーター」は英語の「sweater スウェター」を音写したもので、英語のsweat(汗をかく)に由来する。1891年にアイビーリーグのフットボール選手がトレーニングする際、汗をかいて減量するために編物の上着をユニフォームとして用いたのが元とされ、その他のスポーツでも着用されるようになって一般化していった。ここでいう「sweater」は、今でいうジャージやスウェットのような意味合いが強く、英語圏でこうした名前で認知されるようになったのは、あくまでこの頃からであり、あくまで英語圏の表現である。フランス語では汗に関係づけるような言葉では呼ばない。
セーターのWikipediaにはこのように書かれています。英語圏だとジャージやスウェットシャツの類もセーターですよと。
おわりに
という感じで、チコちゃんからの疑問が4つ、出演者や視聴者に投げかけられ、そして叱られました。
物心ついたときから普段の生活や行動に染み付いてしまっていて、どうしてそのような行動を取るのかの理由や原因までを考えたことがない、そういう疑問ばかりですから、私と同じように答えられない方も多いのではないでしょうか。
サウスポーについては、結局何が語源なのかをいくら調べても特定できなかったみたいで、番組ではそういうこともあります。
いつか特定されれば番組内で紹介してくださるのでしょう。それまで番組が続いていることを願います。
NHK『チコちゃんに叱られる』はレギュラー放送ではなく、今のところ第3弾の再放送の予定はないみたいです。
しかし、おそらく年末年始のどこかに組み込まれると思いますので、見たい方は番組表を要チェックですね。
NHKオンデマンドなら見られるかも?