毎週木曜日23:30より、TOKYO MXにてアニメ『Just Because!(ジャスト・ビコーズ)』が放送されています。2017年12月28日の放送は第12話「Get set, go!」でした。最終回です。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
アニメ『Just Because!』
Just Because!第12話!本日放送。すれ違ったままの皆はどうなるのでしょうか?…お楽しみに!#JB_anime
— Just Because !公式 (@JustBecause_JP) 2017年12月28日
AT-X 21:00~
TOKYOMX 23:30~
tvk 25:00~ pic.twitter.com/Ep18QhyrW2
2017年12月28日の放送は第12話「Get set, go!」でした。最終回です。
12話(最終回)「Get set, go!」
今年最後のメガミマガジン2月号のピンナップチラ見せ〜!卒業かぁ…#JB_anime pic.twitter.com/mxSG1OF9oD
— Just Because !公式 (@JustBecause_JP) 2017年12月27日
高校3年の冬に九州から神奈川県(の湘南、江ノ島辺り)に戻ってきた主人公「泉瑛太(いずみ・えいた)」は、中学時代に同じ野球部に所属していた同学年の「相馬陽斗(そうま・はると)」とヒロイン「夏目美緒(なつめ・みお)」と再会しました。
瑛太は美緒のことが中学の頃(九州に引っ越す前)から好きで、美緒は陽斗のことが好きで、陽斗は元吹奏楽部の3年「森川葉月(もりかわ・はづき)」のことが好きでした。
しかし5話辺りから美緒の気持ちが徐々に変化しています。陽斗に思い出の消しゴムを返したシーンでは自身の過去にケリを付け、6話から瑛太に気持ちが傾き始め、7話で瑛太ははっきりと好きになっていると思われます。
それとほぼ同時に、美緒の後輩の写真部「小宮恵那(こみや・えな)」も瑛太のことを好きになってしまい、突如として三角関係が成立します。渦中の瑛太は美緒の心の変化に気がついていないまま、自分の想いも伝えないまま、推薦で大学に受かっているにもかかわらず美緒と同じ大学に入ろうと受験勉強をしています。
瑛太の受験結果は?
瑛太は美緒の第一志望(と思い込んでいる)「翠山学院大学(青山学院大学?)」を受験し、合格発表を掲示板で確認していたところで11話が終わっていました。
その際に一瞬口角が上がった描写がなされていたので翠山に合格したのかと思わせる描写でしたが……結果は不合格でした。まぁ物語の結末がハッピーエンディングであるなら瑛太はここで不合格でなければならないので、予想の範囲内でしたね。
美緒は「上叡大学(上智大学?)」に合格しています。上叡は瑛太が推薦で合格をもらっている大学だったはず。瑛太が翠山を落ちて推薦の上叡に行く、美緒が第一志望を上叡に変えてそこに受かったのですから、2人は図らずも同じ大学へ進学する事になりました。
しかし問題はお互いがお互いの進路を知らないことです。
陽斗と葉月は、瑛太と美緒がすれ違っていたことや、その結果として同じ大学に通うことになったこと、2人がお互いに相手の進路を知らないこと、を知っています。
それなら教えてあげればいいのにと思いますけど、彼らは自分で気づかせようとしているのか、一切教えてあげません。でも例えば、陽斗と葉月が黙っていたことで、瑛太が恵那に走ってしまったら陽斗たちはどうするつもりだったのでしょうね。
卒業式で告白できなかった2人は…
高校卒業の日。2人はお互いに相手に告白しようとしています。ただ、こういう恋愛もののあるある展開で、お互いの行き違いがあって2人は会うことができないままでした。
かと言って何もしていなかった訳ではなく、特に瑛太は恵那からの告白に断りを入れたり、陽斗との決着をつけたりと自分の中のけじめを付けていました。が、そういうことをしていたために、美緒の呼び出しに遅れて入れ違っていました……。
1ヶ月が経ち、春、瑛太は上叡大学に入学し大学で新たな友達ができたようです。卒業からその日までの1ヶ月の間、瑛太は美緒と連絡を取っていませんでした。というのも、卒業の日のLINEの最後が瑛太の「ごめん。行くの遅れた」のメッセージで終わっていて、それが未読のままだったからです。
しかし、1ヶ月ぶりに未読が消される(美緒がメッセージを見る)と、瑛太は美緒に新たなメッセージを送りました。
瑛「そっちの大学はどう?」
美「楽しいよ」「泉(瑛太)は?」
瑛「ふつう」
美「見るからにそんな感じだね」
ここで瑛太がハッとします。「見るからに」ですからね、気づいたのです。
続けざま、美緒から「うしろ」とメッセージが来ます。瑛太が全て悟ったのか、笑顔になって後ろを振り向くと、そこには美緒の姿がありました。
美緒は「泉を追いかけてきた訳じゃないから」と言うと、しばらく間を置いた後に瑛太が「俺、夏目のことが好きだ」と告白、美緒も「私も」と告白、2人は笑顔で近づいていく……というところで本作は終わりました。
このエンディングで良いのか?
志望大学がすれ違いを起こした段階でこの結末は見えていましたから、そういう意味で期待を裏切らない結末でした。ただ、この結末が良いエンディングだったかというと、そうではなかったかなと思います。
何より美緒の行動が理解できないです。卒業式の日に告白しようとしていたのにその後大学入学するまで1ヶ月の間に告白どころか会話も何もしなかった(LINEすら読まなかった)ことと、エンディングの会話的に入学してから少し経っているであろうその日まで同じ大学に通うこと・通っていることを黙っていたことも。
瑛太の立場に立ってみて、他の大学に進学すると思っていた子が、自分の気づかないうちに自分と同じ大学に進路を変えていて、入学直後にも何も言わずにいて、しばらく経ったら突然目の前に現れた……とわかったら怖くないですか? ストーカー的な空恐ろしさを覚えます。
美緒が行動できなかった理由としては、瑛太のスマホの待受画面があったかもしれません。ライバルの恵那の画像が待受に設定されていたのを見てしまったから。瑛太が恵那のことが好き、または瑛太と恵那が付き合っていると美緒は思っていたのかも。卒業の日に、葉月が美緒に、それとなく恵那のことは関係ないんじゃないか的に言っていましたけれども、美緒としてはなかなか踏み出せなかったのでしょう。
瑛太の行動はまだわかるんですよ。LINEのメッセージが1ヶ月も未読のままだと避けられたかなと思ってしまいますから、手を出しにくいですよね。でもそもそものところで、面と向かって告白できないからといって、推薦をもらっている大学がありながら好きな子と同じ大学を受けようとする感覚は、気持ち悪いと言えば気持ち悪いですか。
脚本家さんの持つ、そういう恋愛が好きとか良いとかの感覚を私は共有できなかったですね。瑛太も美緒も一人でよがっているかなと感じられます。
私が瑛太の立場なら、1ヶ月も時間があったら美緒を諦めて恵那に行っていますね、間違いなく。あの日は断ったけど、やっぱりお前のことが忘れられないとか何とか都合の良いことを言って。
だって恵那の方がヒロインより人間的な魅力が高いと思いますもの。惹かれます。たぶん私と同じように恵那の方が良いと思った視聴者は少なからずいらしたのではないでしょうか。ヒロインの良さを描けなかった時点で作品としては……だったのかもしれませんね。大事な部分、瑛太があれだけ美緒に惚れる理由が観ているこちらにいまいち伝わってこなかったです。
おわりに
途中、7話くらいでしたっけ、瑛太と美緒と恵那の三角関係が出来上がったときは面白くなりそうでしたよね。その後、美緒と恵那の直接のバトルがなかったので拍子抜けしてしまいました。
陽斗と葉月には申し訳ないですけど、彼らの恋愛を描く時間で美緒と恵那のガチバトルを描いてもらいたかったかなと思います。それなら結末が同じでも楽しめたかもしれないです。青春群像劇としてそれぞれの恋愛や人生のことを描きたかったのでしょうけれども。
それと個人的な問題として絵柄があったかなと思います。キャラクターデザインが私の好みではなかったです。私の中でこれが最後まで響いていました。