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野口英作の「喜んだりガッカリしたりを繰り返し、人は心の取り扱い方を学んでいく」の台詞が染みました - アニメ『3月のライオン』33話の感想

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毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『3月のライオン』が放送されています。

2017年12月23日の放送は33話(第2シリーズ11話)「Chapter.66 陽のあたる場所」「Chapter.67 小さな世界」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ「3月のライオン」

3lion-anime.com

 

2017年12月23日の放送は第33話「Chapter.66 陽のあたる場所」「Chapter.67 小さな世界」でした。第2シーズン第1クールの最終回のようです。

 

 

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第33話「Chapter.66 陽のあたる場所」「Chapter.67 小さな世界」

33話は2期1クール目の最終回ということもあって、前々回でしたか、主人公「桐山零(きりやま・れい)」が「新人戦」決勝で「山崎順慶(やまざき・じゅんけい)」を破って優勝をし、新人王となった後の話でした。後日談。

 

 

零と宗谷の記念対局

ある日、零は将棋連盟会長の「神宮寺崇徳(じんぐうじ・たかのり)」に呼ばれて会長室(?)へ行くと、部屋にはベテラン棋士の「柳原朔太郎(やなぎはら・さくたろう)」もいました。

神宮寺は新人王を獲った零を祝福した後に、零と名人「宗谷冬司(そうや・とうじ)」との記念対局に話を移しました。記念対局そのものは以前から開催されているようですが、今回は大々的にするつもりだというのです。会場も将棋会館ではなく場所を取って、メディアも呼んで。

というのも、新人王と獲った棋士が名人になる確率が高く、また今年新人王を獲った零は宗谷以来となる中学生プロ棋士として華々しくデビューし、中学生でプロ棋士になった者はこれまで例外なくタイトルを獲っているため、人を呼べる対局になるからです。零にはとてつもないプレッシャーがかかりますね。ていうか山崎の立場……。

零がいうには、記念対局で対局する宗谷は「僕たちの国の神様の子ども」です。頂点。「羽生善治(はぶ・よしはる)」さんが宗谷のモデルの一人(複数いるかもしれないので)であることは間違いないですね。

 

羽生さんに関連して、このTwitterの番組、凄く面白そうですね。観たいですけど観られない。動画のひふみんと羽生さんの会話が面白すぎます。

 

 

柳原の心の中

一方で、柳原は現在「棋匠」のタイトルを持っていて、その挑戦者が誰になるかで気をもんでいるようです。

挑戦者決定戦には零が日頃から研究会で世話になっている「島田開(しまだ・かい)」と、新キャラクターの「櫻井岳人(さくらい・がくと)」が勝ち上がっています。

櫻井はビジュアルが良いため集客力が高い棋士で、島田は見た目が地味(実際はもっと酷いことを言っていました)という理由から、柳原は櫻井と対局をしたがっていました。しかし、本当のところは今回勝てば棋匠のタイトルが通算10期になるため、そのためにできれば島田ではなく櫻井が良いと考えている、ということのようでした。島田の実力を認めていると。

棋匠の挑戦者決定戦では島田が櫻井に勝利しています。本当に死ぬ気でやらないと勝てないと柳原は気を引き締めていました。まぁ、流れ的に今回は柳原が島田に勝つでしょうね。その次がどうなるかはわかりませんけど。

 

 

新キャラクター「櫻井岳人」

今回33話で初めて登場した人物がいます。先ほどから名前が挙がっている「櫻井岳人」です。CVは「小野大輔(おの・だいすけ)」さん。

Webサイトの登場人物ページには「その優美な振る舞いと優しい微笑みで棋界集客力No.1を誇るイケメン棋士。趣味は登山。棋士七段」と書かれていました。 作中にも書かれていました。気に入った棋士を、先輩も後輩も関係なく登山に誘っては彼の信奉者を増やしているそうです。本人はそういう意図があってしている訳ではないみたいですが、「松本一砂(まつもと・いっさ)」などは心酔し切っています。

 

 

そして誰もいなくなった

後日、零が久しぶりに部活に出ると、「放課後将棋科学部」略して「将科部」のメンバーが理科室で祝勝会を開いてくれました。

実験台に並べられた料理や飲み物などのほとんどは学校の敷地内で取れる物のようで、口にして大丈夫なのかと不安になるような物ばかりでしたが、一緒に参加していてかつての担任教師で顧問の「林田高志(はやしだ・たかし)」などは案外美味いなどと言っています。

祝勝会で零は、川本家もそうですし、「二海堂晴信(にかいどう・はるのぶ)」たち棋士の仲間もそうですし、学校で新たにできた仲間や先生もそうですが、自分のことを認めてくれ受け入れてくれる人との出会いに感謝し、幸せを噛み締めていました。トイレへ行くと言って独り泣いていました。

ただ、急速にこのような恵まれた出会いが増えていることで、今度は急速に人が離れていくことを心配になり、またそうなるときのことを覚悟しようとも考えています。子供の頃から義理の家族や学校で疎外感を感じ続けてきた零ですから、現状を素直に受け入れられないのですね。

零は今感じている人々の温もりがいつか離れて行ってしまうときのために、いつでも思い出せるように日記に書き記しておくことに決めたようです。もっと自分と自分の言動を信じてあげても良い頃合いと思いますけど、やはり過去のことを考えるとそうはいかないのでしょう。悲しくもありますね。 

しかし“そのとき”は思いの外早く訪れます。というのも将科部のメンバーは零を除いて皆3年生で、受験勉強のために部活を引退をしなければならないからです。いきなり一人になった零、林田先生は学校で引きこもりそうになっていた零を引っ張り出して、部員募集をかけるように持ちかけました。

4月でもない時期(夏?)に将棋部に興味を持ってくれる人などいるのかと思われましたが、部員はすぐに4人集まりました。零を含めて5人になったので部は存続です。放課後理科クラブのメンバーは最早一人もいないので、部活の名称は「将棋部」へと変更。

ところが、集まったメンバーというのは、高校の校長と教頭、学年主任、そして林田先生です。平均年齢が24歳も上がったそうで……。生徒じゃなくて良いのかと零は言うと、校長なのだから何とでもなるみたいです……私物化すると自ら言っていましたね。でももはや部活ではない。

 

 

野口英作の台詞がまさに先生

将科部の部長「野口英作(のぐち・えいさく)」が林田先生に言った台詞がとても良かったです。

「得たり失ったりは全ての人間に避けようもなく訪れるもの。喜んだりガッカリしたりを繰り返し、人は心の取り扱い方を学んでいくのです。失望も寂しさも、人間には必要な感情です。勇気を出して新しい世界に手を伸ばすのは寂しさ故のこと。そうやって人は自分の小さな世界を赤子のように手を伸ばして広げて行くのではないでしょうか」

と言っていました。素晴らしい……生徒が先生に諭していました。林田先生も「先生ーーー!!」と涙を流しながら野口の両肩に手を置いていました。野口は教師になると良いかもしれないですね。

 

 

おわりに

島田の頭髪のことをネタにするシーンは毎回良い思いをしません。作者の羽海野チカさんはあれの何が面白くてネタにしているのか……理解に苦しみます。理解したくもないですが。ハラスメントを助長するだけ。

それはさておき、YUKIさんが歌うOP「フラッグを立てろ」は今回が最後になるのでしょうか。聴かれなくなるのは寂しいですけど、野口先生が言うように新しい世界 (OP) に出会えることを楽しみにしたいと思います。

 

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