ディスディスブログ

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カミナの「いつの間にか背を抜かれちまったな」の台詞が泣けました - アニメ『天元突破グレンラガン(再)』26話の感想

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毎週木曜日(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『天元突破グレンラガン』が放送されています。再放送です。

2017年12月21日の放送は26話「行くぜ ダチ公」でした。最終回の1話前。

 

  

目次 

 

 

アニメ『天元突破グレンラガン(再)』

天元突破グレンラガン

 

2017年12月21日の放送は第26話「行くぜ ダチ公」でした。この「ダチ公」の言葉は主人公「シモン」が言った台詞ですが、元を辿ればシモンの兄貴「カミナ」の台詞だったと思います。

 

 

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26話「行くぜ ダチ公」

螺旋族の敵である「アンチスパイラル」との最終決戦が始まっています。獣人の王「螺旋王ロージェノム」の生体コンピュータが言うには、シモンたち大グレン団が戦うのは「宇宙そのもの」です。

アンチスパイラルが放った戦艦級の兵器は大きすぎて、シモンと「ヴィラル」が操る「アークグレンラガン」をもってしても倒すことができません。もっと大きなドリルを手に入れるために、シモンはアークグレンラガンと超銀河ダイグレンの合体を考えつきます。

超銀河ダイグレンは人型に変形可能で、ロージェノムが言うには「人の形こそ螺旋力を最大限に発揮させる形」で超銀河ダイグレンを人型へと変形させれば螺旋力は何倍にも増幅され、小宇宙にも匹敵するパワーを内包した存在となるそうです。

しかし変形するには10分間の時間が必要で、その間もアンチスパイラルの兵器が「超銀河ダイグレン」を襲ってきて、それらとの戦いの中で大グレン団のメンバーの多くが散っていきました。前回25話では主要メンバーの「キタン」が自らの身を犠牲にしてシモンたちを助けました。「ヨーコ」はまたもキスをした男性をその直後に失うことに……。

 

 

スパイラルネメシス

多くの犠牲を払ってついに変形したアークグレンラガンと超銀河ダイグレンによる「超銀河グレンラガン」、その破壊力は凄まじく、アンチスパイラルが放った無量大数の艦隊を次々と破壊していきます。しかし、アンチスパイラルは確率をも支配し、大グレン団が防御できる確率まで制御して防御できないようにしてきました。またもや苦境に立たされるシモンたち「大グレン団」。確率変動まで支配する、もはや神の領域。

アンチスパイラルはそこへさらなる罠を仕掛けてきます。アンチスパイラルは思念なのでしょうか、それをシモンに見せ、彼に宇宙の結末を見せるのです。

「螺旋力とは宇宙と生命をつなぐ力、銀河の成長は生命の成長と比例する、生命はより螺旋の力を得るための形を求めて発達した、それが『進化』だ。だがその果ては螺旋力を制御し切れなくなり、生命の全てが銀河となる。渦状銀河は互いに食い尽くし、ブラックホールとなって、この宇宙は無に帰る。これが『スパイラルネメシス』だ」

とアンチスパイラルは言っていました。なるほどわからん、ですね。進化だけを考えている螺旋族がもたらすのは宇宙の滅亡、スパイラルネメシスだということみたいです。

シモンはその螺旋力の強さ故にアンチスパイラルが見せた終末が真実であると直感し、愕然とします。しかし螺旋王「ロージェノム(の生体コンピュータ)」は、シモンにそれは真実だが、もう一つ「ニアがお前を待っている、地球が反螺旋族に滅ぼされないよう耐えている」という真実があるのだと、シモンを再び奮起させました。

シモンはニアも宇宙も守ると立ち上がると、大グレン団の士気も上がり、ついに超銀河グレンラガンはニア本体の元へたどり着きました。戦闘のインフレーションが止まりません。

 

 

ブータが人間になった?

ところが、アンチスパイラルはさらなる攻撃を仕掛けてきます。今度は物理的な攻撃ではなく精神攻撃です。

シモンたち大グレン団の一人ひとりが突然、別世界にいるような過去の出来事に放り込まれたような状態に陥ります。シモンたち人を「多元宇宙の迷宮」に閉じ込めることで、皆の思考を奪います。シモンたちはそれぞれに夢を見ているような、放心状態に陥ります。

しかし、その攻撃を免れた存在が2つありました。一つはロージェノムです。彼は現在生体コンピュータであって人間ではありません。もう一つは、前回螺旋力を持っていることが明らかになったブタモグラの「ブータ」でした。

ロージェノムとブータは姿を現したロージェノムに対して必死に抵抗をします。特に驚きなのが、ロージェノムの力の影響もあって、ブータが人型に姿を変えたことです。しかし人型に変化・進化したことによって彼もまた「多元宇宙の迷宮」に閉じ込められてしまいました……。

まさかブータの人型状態を見られるとは思いませんでした。鼻はブタモグラ状態と変わらなかったので面影はありましたが、普通に会話もできていましたし、「シモンに手は出させない」と言ってアンチスパイラルを殴ってもいました。

 

 

カミナとの再会

「多元宇宙の迷宮」に閉じ込められたシモンはカミナと再会を果たしました。夢のカミナは2人いましたが、一人は盗みがバレて土下座をする情けないカミナと、もう一人はあの私たちが知っているシモンの兄貴のカミナです。本物のカミナ?

 

「お前のドリルはここ(胸の中)だ。いつまでもこんなところでウダウダしてんじゃねえ。お前のドリルは何のためにある?」

とカミナに問われたシモン。俺のドリルは天を突くドリル、俺の魂だと再認識することで「多元宇宙の迷宮」からの脱却が始まります。

「『もし』とか『たら』とか『れば』とか、そんな想いに惑わされんな。自分が選んだ一つのことがお前の宇宙の真実だ」

ここまで聞くと、それまで第1クール時のまだ少年の頃の姿に戻っていたシモンが第4クール時の大人のシモンの姿に戻ります。自分を取り戻したという認識で良いでしょう。

「そうだな、その通りだ」と言うシモンの胸に指を指し、カミナは「忘れんな、俺の宇宙もそこ(シモンの胸の中)にある宇宙だ」「俺だけじゃねぇ(キタンたちも登場)」「いつの間にか背を抜かれちまったな」

いつの間にかカミナよりも背が高くなったシモンは、カミナや死んだキタンたちの思いも胸に収めて、「行くよ」とカミナに告げた後、「あばよ、兄弟」というカミナに対して「『あばよ』じゃねぇ、一緒だろ!」と、カミナだけでなく死んだキタンたちも自分の心の中で生きていることを示し、「行くぜ、ダチ公!」と言ってシモンは夢から覚めていきました。

 

このカミナの「いつの間にか背を抜かれちまったな」の台詞、泣けますね……身長だけの話でなく、人間的な部分でもとうとうシモンは完全に独り立ちをしたのです。

 

 

おわりに

完全に覚醒したシモンの力は、他の多元宇宙の迷宮に囚われていた大グレン団のメンバーたちの目を覚ます光となったようで、ヨーコやブータや「ヴィラル」たちも次々と多元宇宙の迷宮から脱して行きました。

多元宇宙の迷宮の中で、ヴィラルは妻と子どもを持つ夢を見ていて、それが何とも悲しいものでした。螺旋力を持っていない獣人は遺伝子を残すことが叶わないのです……辛い。

とうとう次回が最終回です。グレンラガンの物語が終わってしまいます。悲しいし寂しいですね。いや、それにしても今回のシモンとカミナの会話は良かったです。感慨深いものがありました。

 

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