ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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NHK『あさイチ』で病気をインターネットで調べるときの「検索のコツ」が紹介され参考になりました

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平日08:15からNHK総合で放送されている生活情報番組『あさイチ』、2017年12月18日月曜日の放送は「今日からできる! “患者力”アップのコツ」が特集されていました。

 

 

目次

 

 

 

あさイチ「今日からできる! ”患者力”アップのコツ」

www1.nhk.or.jp

 

2017年12月18日月曜日放送のNHK『あさイチ』は「今日からできる! “患者力”アップのコツ」という特集が組まれていました。

患者力とは、私たちが怪我や病気になったとき病院に行って医師の診察を受け、治療が必要な場合は治療を受ける訳ですが、その治療の方法や薬の種類などを私たち患者が選択する、そういうケースが1990年代半ばから増えているそうです。

医療の業界ではもう20年ほど前から「医師に治療を全てお任せする」時代ではなくなっているのですが、受信する側の私たちの意識が変わったかというとそうでもないので、20年ほど前から常識が変わった医師側と、20年前以前からの意識のままの患者との齟齬が生まれることも少なからずあるようです。

患者中心の医療に変わっているというと聞こえは良いですが、それはつまり私たち患者側が最終的な決定を行うことを意味します。風邪などの比較的軽い病気などならまだしも、それが癌などの命に危険に直結する病気だった場合、あなたは自分の判断で治療を決定できるでしょうか。患者本人だけではなく家族の問題にもなってきますから、その際は大変な選択を迫られることになります。

『あさイチ』では、私たち患者自身が治療法を選択したり判断したりする際のコツや、そのために必要な医師とのコミュニケーションの取り方など、「患者力」アップの方法が紹介されていました。

ただ、番組側の「患者力」というワードが強すぎたためか、視聴者の中には言葉に対して抵抗を感じた方もいらしたようです。この特集で何が言いたかったかというと、ベースには患者と、医師や看護師、薬剤師との信頼関係で治療は進められるから、お互いにお互いをより深く理解するために私たち患者からも積極的にコミュニケーションを取っていきましょう、ということだと私は理解しました。

 

 

ネット情報を調べるコツ

今回の特集はその全てが興味深かったです。その中でも個人的に最も役に立ちそうだと感じられたことは「ネット情報を調べるコツ」です。

自分が何か病気にかかったとき、体調不良を感じたときには、まずインターネットで検索をかけることが習慣になっている私には、この情報はとても参考になりました。

ネットで検索をかけると、その病気に関する情報が山のように表示され、読んでいくと他のサイトで読んだものとは真逆のことが書かれていることもあって、何が本当のことなのかがわからなくなります。治療法ことを調べても、成功と失敗の両方の体験談が記載されていて、結局何がが正解なのかがわからなくなったり、病院の口コミも良い感想も悪い感想もあって何が正しい評価なのかわからなくなったり、そういう経験ってありませんか? 私はよくあります。

「ネットはこう調べる」として、下記のような2つの方法が提示されていました。検索方法ですね。

 

  • 「病名 site:go.jp」
  • 「病名 site:ac.jp」

 

以上の2つの方法です。箇条書き1つ目の「病名 site:go.jp」で検索をかけると「行政機関のサイト」だけがヒットします。2つ目の「病名 site:ac.jp」で検索をかけると「大学・研究機関のサイト」だけがヒットします。

「go.jp」のドメインは行政機関だけが取得でき、「ac.jp」のドメインは大学と研究機関だけが取得できますから、どこの誰かわからない人のサイトの情報より確実に信頼を置けます。

例えば「インフルエンザ site:go.jp」で検索すると、1ページ目のトップには「国立感染症研究所」のページリンクが表示されますし、「インフルエンザ site:ac.jp」で検索すると、1ページ目のトップには「神奈川大学保健管理センター」のページリンクが表示されます。こちらはあくまで記事作成時 (2017/12/19 17:30) に私が検索した結果です。

ただ、それらにも一点注意が必要なことがあって、それは「更新日」です。更新日があまりに古いと情報も古い可能性が高まりますから、できるだけ現在に近い更新日の情報を閲覧するようにしましょう。ガイドラインは3-5年で更新されるとのこと。

ネット情報を見たことで悩んだり不安を抱えた場合は、そのことを医師に相談すると良いそうです。Webページを紙に印刷して持っていくと良いですね。何枚も何十枚も持っていくと医師も時間が限られていますから、1,2枚に抑えましょう。厳選。

 

 

患者力の質問力

それと「質問力」についても言及されていました。私に足りない力だと感じたのでこちらも参考になりました。

私は「気分変調性」です。ここ何年も病院には行っていませんが、通院していた頃はこの質問力のなさからコミュニケーションが上手く取れていないと感じられたことがありました。また数年前に胸が苦しくなって循環器内科へ行ったときにも、やはり症状を上手く伝えられずにモヤモヤしたまま家に帰ったことがありました。

患者側の質問力として、ノートとメモの活用が提案されていました。ノートには「伝えたいこと」「聞きたいこと」の全てを書き出しておくこと、メモには質問を箇条書きで3-4つに絞って書いて後で書き込めるように余白も十分取っておくこと、診察時にこのメモを見ながら医師に質問をすること、です。メモは見せても良いかもしれないですね。

私は気分変調性ということで気分の落ち込んでいることが常態化していますし、病院やクリニックは少なからず緊張もしますし、病院側も5分診療や10分診療とリミットがあることから、伝えたいことが上手く伝えられないこともしばしばでした。

胸が苦しかったときも、症状が軽くなってから病院に行ったこともあって、どこがどのように苦しかったのか、どのくらいの症状の重さで苦しかったのか、どのくらいの時間苦しかったのか、何回起こったのかを上手く伝えられずに、医師を困らせてしまいました。

そういうことを思い返すとノートやメモは大事だなと痛感します。でもそのときはメモどころではないんですけどね……難しいところです。そういう方向に意識が向かない・余裕がない。でもノートやメモの活用は患者側の情報の整理にもつながりますから、是非ともやった方が良いでしょう。

それと「今後の見通しを聞く」ことも重要だそうです。その治療法を選択するとどのくらいの期間がかかるのか、その治療をしている間に何か気をつけなければいけないことはあるのか、治療が終わったら日常に何か変化があるか、お金の問題などもありますからその点もしっかり聞くと良いとのことです。

何よりまず、医師が怖いから言いたいことがあるのに言えない・言わないは止めましょう。患者が何も言わなければ、医師も大丈夫なんだと思ってしまいますからね。どうしても医師に声をあげにくいなら、看護師や薬剤師に言いましょう。それが治療の第一歩になります。

 

 

おわりに

他にも大事と思えることがたくさん紹介されていました。全て書き出したいくらいです。

番組の終わりに、視聴者からの質問で診察の様子を録音をするのは良いのか、というものがありました。それは診察時に医師にこういう理由・目的があって残しておきたいから録音しても良いかと、医師にきちんと許可をもらってから録音する分には全く問題ない、とスタジオに出演していた医師は答えていました。

理由や目的については、医師の言葉を家で改めて整理したいからとか、診察に付き添いに来られなかった家族にも知ってもらいたいからとか、そういうことですね。

元から疑いの意識を持って隠れて録音するということは、冒頭で書いたように治療は患者と医師たちとのコミュニケーションで進められるものだから……ということです。当たり前ですが医師も人間ですからね。