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伊能栞の「これに失敗したら全てを失うかもしれないが」はフラグになりそうです - 朝ドラ『わろてんか』67,68話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年12月19日放送の68話は風鳥亭と寺ギンの正面衝突が起こりつつあるところでした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第12週「お笑い大阪 春の陣」

www.nhk.or.jp

 

2017年12月18日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第12週「お笑い大阪 春の陣」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は大正5年(1916年)に移っています。本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は、「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と結婚をして北村姓「北村てん」となり、「隼也(しゅんや)」という名前の男の子もいます。

「てん」は大阪・天神にある寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を2店舗経営する「北村笑店(きたむら・しょうてん)」の御寮人さん(ごりょんさん)として家事と育児と仕事で忙しい毎日を送っています。

現在は夫婦と、「てん」の実家「藤岡屋」の女中であった「トキ(演:徳永えり)」、元席主の「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」は芸人として舞台に出つつも小屋での仕事もこなしてくれています。

 

 

寺ギンとの衝突 

風鳥亭は、落語界の風雲児「月の井団吾(つきのい・だんご、波岡一喜)」という大看板を引き入れることができたことで大いに勢いづき、店の数を3つに増やし、チェーン化が進んでいます。天満と玉造と松島の3店のようです。

67話では、オチャラケ派の大手太夫元「寺ギン(てら・ぎん、演:兵動大樹)」から派遣されている曲芸師「佐助(演:湯浅崇)」が足を怪我してしまっていて、彼の妻「富(演:宮嶋麻衣)」が風鳥亭に訪れ、藤吉に金を貸して欲しいと頼んでいました。寺ギンから何度も前金をもらって生活をしているようです。富も内職をしているようですが、夫が怪我をして仕事ができない現状では、とてもじゃないけど返済でいないということ。

藤吉としては何とかしてやりたいのも山々なのですが、寺ギンに無断で富に金を貸してしまうと寺ギンとの筋を違えてしまうため、流石にそれはできないと心苦しそうでしたが断っていました。

富は藤吉たちに無礼を謝った後、肩を落として帰っていきました。「てん」は居ても立ってもいられず、富の後を追いかけて彼女に困ったときはお互い様とお金を渡したのです。貸すのではなく。

しかし68話でそのことが寺ギンに知られることとなり、寺ギンは「てん」が引き抜きとも受け取れるような真似をした報復として、自分が契約をしている芸人を一切風鳥亭に出演させないことにしたようでした。藤吉たちはどうする? このままだとずっと寺ギンの言いなりですが……というところです。

 

 

アサリが芸人を辞める?

アサリが突然芸人を辞めると言い出しました。理由を聞くと、親が亡くなって以来自分たちを育ててくれた祖父が大阪にやって来るから、というのです。

祖父から漁師になると言われたアサリは、大阪に出て出世して金持ちになると言って出てきていました。芸人であることをずっと隠していたのですね。「芸人やってるなんて知ったら太平洋に叩き込まれるわ」と怖がっているのです。稼ぎもない、嫁もいない、当時の芸人は社会的な立場が低く世間の信用もない、ないない尽くしだと。

ちょうど風鳥亭に顔を見せていた「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」に、「てん」があることを頼みます。それは栞が経営している活動写真の会社の専務にアサリを置いてもらえないかということです。もちろん本当の専務にする訳ではなく、お祖父さんが大阪に来ているときだけの演技です。

実際に、お祖父さんが大阪にやって来た際には、栞の会社事務所でアサリに高級そうなスーツを着させて、それらしく演じていました。でもまぁお祖父さんにはバレているのでしょうね。

先ほどの寺ギンの報復といい、アサリのことといい、芸人の立場向上と安定した生活を送らせるために、藤吉は芸人たちを月給で支払うことを考えつくのではないかと想像されます。先週末に放送された第12週の予告でもそれらしいことを言っていた気がしますので。

 

 

リリコが女優を辞める?

栞の活動写真は恋愛ものを展開しています。その主演として「リリコ(演:広瀬アリス)」が起用されていましたが、リリコは女優の仕事が嫌になって戻ってきてしまいました。隼也に会いたかったとか何とか言っていましたが、彼女はいつだって藤吉の側にいたいのですね。たぶん。

栞は現在、大規模な住宅地を開発しようとしています。その中心となる駅周辺に、飲食店や遊園地など一大娯楽施設を作り、その一番の一番の目玉は活動写真館だと言っていました。そこで上映する活動写真から新時代のスターや花形役者が生まれるとしたら……と夢を膨らませています。

栞はリリコにはスターになる資質が十分にあると考えていますが、リリコ本人は活動写真の恋愛物を演じることに飽きてしまったようです。芸術家肌の性と栞も困っています。

一方で栞から気になる発言がありました。「これに失敗したら全てを失うかもしれないが」という台詞がそれです。フラグが立ちましたね。

 

 

おわりに

寺ギンは以前、自分のところの芸人の契約を切っていたときに、こちらから見切りをつけてやった方が本人のためになることもあるということを言っていた気がします。そのときの寺ギンは単なる嫌な奴ではなく、太夫元として考えているのだと視聴者に思わせる演出がなされていました。

しかし、今週の寺ギンはそういう実は良い奴的な要素が皆無ですね。佐助や富に対する借金の取り立ての姿勢とか、女を囲っている様子とか。以前の実はちょっと良い奴な演出は一体何だったのでしょうね。今後それらを上手く収束させてくれるのでしょう。

書き忘れましたが、「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」は、「てん」の実家の「藤岡屋」を辞めたようですね。以前は暖簾分けを提案されていると言っていたかと思いますけど、それを断って店を辞めて大阪に残り、今は完全に寺ギンの部下になっている、ということです。やはり風太とリリコは映し鏡なのですね。風太は「てん」から、リリコは藤吉から離れられない。