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団吾は団真の落語「崇徳院」に嫉妬して嵌めた過去がありそうですね - 朝ドラ『わろてんか』60話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年12月9日放送の60話は「てん」と藤吉の喧嘩が再び始まっています。お夕と夫は今後どうなるのか……というところです。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

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『わろてんか』第10週「笑いの神様」

www.nhk.or.jp

 

2017年12月4日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第10週「笑いの神様」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は先週までの大正3年(1914年)から2年ほど経った大正5年(1916年)に移っています。本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は、「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と結婚をして北村姓「北村てん」となり、「隼也(しゅんや)」という名前の男の子もいます。

「てん」は大阪・天神にある寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を2店舗経営する「北村笑店(きたむら・しょうてん)」の御寮人さん(ごりょんさん)として家事と育児と仕事で忙しい毎日を送っています。

現在は夫婦と、「てん」の実家「藤岡屋」の女中であった「トキ(演:徳永えり)」、元席主の「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」は芸人として舞台に出つつも小屋での仕事もこなしてくれています。

 

 

月の井団真

59話では、風鳥亭前のお稲荷さんでしたか、その前で行き倒れた女性「お夕(お・ゆう、演:中村ゆり)」の夫の名前が「月の井団真(つきのい・だんしん、演:北村有起哉)」であり、団真は落語界の風雲児「月の井団吾(つきのい・だんご、波岡一喜)」の兄弟弟子であることがわかりました。

お夕は先代・団吾の娘です。そのお夕によれば、団真は先代・団吾の一番弟子だったようで団吾を継ぐのは団真のはずでしたが、先代は現・団吾を後継者に選び、団真が団吾となった暁にお夕と団真は結婚をするつもりでしたがそれも叶わず、2人駆け落ちをしたということです。駆け落ちしたのは10年前。

このときの回想シーンにおける現・団吾の様子からするに、先代に団真のあることないことを言ってそそのかしたのではないか、という疑惑があります。要するに落語の実力では団真には敵わないから手回しをしたのでしょう。

そういう団吾の政治力というか駆け引きの旨さというかいやらしさというか、そういうものは59話の中でも感じさせました。それは藤吉に対して借金が2万円あるからそれを出してくれて尚且つ月500円でしたっけ、それを支払えるのなら風鳥亭に出演してやっても良いと言った後、さらに団真を高座に上げるなら話は無しだと釘を差したことです。そんな感じに先代に団真のことを色々と言っていたかなと思わせます。

藤吉は毎夜のように芸者遊びをする団吾は実は影で努力をしていることを知り、2万円を支払う意思を固めていたようでした。団吾は58話で登場した落語「崇徳院(すとくいん)」の稽古をしていました。おそらくですけど、これは団真の得意な演目であると同時に、団男吾が団真に敵わないと思わせた噺であるのでしょう。その劣等感が今も尚、団吾の心を支配しているという描写だったように感じられました。

そしてお夕を取られたこともまた、団吾の団真への劣等感につながっているものと思われます。2人ともお夕のことを好きだったけど団真に取られ、このままでは団吾の名まで取られてしまうと感じた現・団吾は当時、何らかの方法で団真をはめたのだと私は考えています。合っているかは現状わかりません。

 

 

団真が風鳥亭の高座にあがる

その日、予定してた芸人が出番に間に合わないと連絡が入り、ストライキを続けている長屋芸人も相変わらず出ないことで、困った「てん」はお夕に頼んで団真に高座に上がってもらえないかと頼みます。お夕はまさか声が掛かるとは思っていなかったようで、大層驚き、そして喜んでいます。

お夕は急いで家に戻って呆けている団真を連れて戻り、団真が高座に上ることになりました。楽屋では緊張をした様子を見せていた団真ですが、いざ高座に上るとそれも落ち着き噺を始めます。

しかし、客の一部が団真が食い逃げをした男だと気づいたことで客席がざわつき、その言葉が耳に入ってしまった団真もどんどん落ち着きを失っていき、終いにはこれ以上できませんと落語を途中で投げてしまいました。

客はもちろんそんな団真に怒って、金返せと言葉を浴びせながら紙を投げつけるなどしています。楽屋に引っ込んだ団真は、慰めようとするお夕に対して手をあげ、もう付いてくるな、団吾のところにでも行けと捨て台詞を履いてしまうのです。

お夕は本当に団吾のところに行ってしまうのでしょうか……。

そして、番組を勝手に変更してしまった「てん」に対し、それを知った藤吉は怒っていました。先程書いたように、団吾から団真を高座に上げないことが契約の一つになっているからです。「てん」が団真を起用してしまったことで団吾と契約する話は無くなってしまう可能性が高まってしまいました。

 

 

おわりに

落語「崇徳院」とかけてエピソードが進んでいくものと思われますので、「てん」と藤吉のわだかまりも、団真とお夕の仲も、また団真と団吾のわだかまりも収まるのではないかと予想されます。団真と団男吾は以前は本当の兄弟のように仲が良かったそうですから。

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ

崇徳院の歌です。落語の崇徳院はオチは、このお嬢様も若旦那に恋に落ちて床に臥せっていて、頼まれ捜していた男が期限ギリギリでお嬢様を見つけ出し……という感じになるようですから、やはりそういうことかなと思わせますね。

次週は第11週「われても末に」です。お夕は団吾のところに身を寄せそうですね……そういうことはしない方が良いのではないかと、お夕さん。

 

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