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ティーが影を追ったり陸と仲良くなったりするシーンは微笑ましくも哀しくもありました - アニメ『キノの旅』7,8話の感想

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毎週土曜日(金曜深夜)00:30より、TOKYO MXにてアニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』が放送されています。

2017年11月25日の放送は第8話「電波の国」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

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アニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』

www.kinonotabi-anime.com

 

2017年11月25日の放送は第8話「電波の国」でした。前回7話の感想を書いていません。ブラウザゲーム『艦これ』の秋イベントが開催されているためです。記事作成現在もイベント中ですが一段落ついているので今回は書けます。

 

 

7話「歴史のある国」

前回7話は「歴史のある国」でした。主人公(ヒロイン?)「キノ」の師匠にあたる人物の物語でした。

キノの師匠でもあり、後述する「相棒(相棒)」からも師匠と呼ばれている黒髪長髪の女性が「師匠(ししょう)」です。CVは「Lynn」さん。師匠と一緒に旅をしている男性が「相棒(あいぼう)」です。CVは「興津和幸(おきつ・かずゆき)」さん。

師匠と相棒は師弟関係ではなさそうですが、相棒は師匠について旅をしています。相棒自身の経歴はよくわからなかったと思いますけど、用意周到で頭が切れる、暗殺道具一式を準備しているところから、まともな経歴はもっていなさそうです。

7話はその師匠と相棒が大暴れをした回でした。

 

 

8話「電波の国」

8話は「船の国」以来となる「シズ」と「陸」、それに船の国からシズが引き取った女の子(?)「ティー」の物語です。船の国の話から直接つながっている話。

ティーにナイフで腹部を刺されたシズの傷も癒え、旅を続けることにしたシズたち、政治と経済が安定した国にたどり着いて、滞在することにしました。シズは定住する国を探してもいますから、あるいはここが旅の終わりの地になるかも……というくらいに安定した国、言い換えれば普通の国でした。

しかしある日、女性の叫び声が聞こえてきてシズの方へと逃げ敵ました。女性を追って全身血まみれの男が現れ、男の手には生首が握られています。シズは刀の柄の部分だったでしょうか、を男に当てて気絶させることで事態を収拾します。

警察が来て、警察とともに現場を訪れると大量の死体が……男が全てやったようです。警察署長に裁判があるのならしばらく国に滞在しますとシズが言うと、署長は数年に一度こういった猟奇殺人が起こるそうで、男は罪には問われないと言います。

どうしてか?それはこの国は、何百年も前に奴隷が集められて造られた国で、奴隷たちに頭のなかに小さな機械を埋め込まれたのだそうで、電波基地から電波を送って奴隷たちを操っていたのです。しかしあるとき突然に奴隷たちは解放され住み続けた奴隷たちが今の国民になります。

国の外れの森に立ち入り禁止になっている電波基地があり、それが今でも突然に電波を送っていて、運悪くそれを受信した人が凶行に走るのだそう。本人の意思は関係なく、電波のせいだから男の罪にはならないというのが国の考え方でした。

シズはその考えを疑います。機械を埋め込まれたのは先祖で今の国民ではないからです。しかし何を言っても国の人たちはそれを信じません。なのでシズが自ら電波基地に赴いて破壊してこようと提案します。自分は機械を埋め込まれていないですから。

シズが電波基地に向かうとずっと昔から電波基地は稼働していないことがわかりました。証拠写真も収めて警察署長らに説明をします。

ところが何を言っても署長たち信じてもらえず、挙句の果てにはシズが電波にやられて嘘を吐いているのだと言い始めました。電波にやられていないのならこの国の人間に凶行に走る者などいるはずがないという考えが先にあるのですね。言い換えると何かを生贄にしないと国の安定や平和を保てないのでしょう。彼らの場合は電波が生贄です。

シズの危機を感じるとティーがとんでもないこと(幼児を人質に取る)をしでかし、収拾がつかないと判断したシズは電波でおかしくなったフリをして、幼児の代わりに署長を人質に取って国外へ脱出することにしました。

シズは署長に対して、壊れていたのは古い方の電波基地で新しい方は作動中だ、基地の電波出力を最大にして来たから、明日にでも電波の影響は国中に広がるだろう、と言って別れました。明日何事もなければ電波など出ていないとわかってくれるかな、と一縷の望みを託した優しい嘘でした。

 

 

「ティーの一日」

 ティーが徐々にシズと陸に馴染んでいく様子がBパートの後半に描かれています。

ティーが仕事で外出し、丸一日ティーと陸だけになる日がありました。ティーと陸が2人(1人と1匹)きりになるのは初めてのことです。ティーは陸から、朝食のクロワッサンにはマーマレードをかけて食べるのだと教わってその通り食べ、手榴弾とナイフは置いていくように陸から注意された後に表へ出て、延々道を歩き続け、夕方になってようやく歩くことを止めます。

「終わりだ」「影、黒い」「いなくなった、でも大丈夫、もう大丈夫、大丈夫だ」

と 不思議なことを言うティー。陸はティーが影を追っていたのだとわかりましたが、何が大丈夫なのか、言葉の意味がわかりません。私もわかりません。

ティーはホテルに戻って夕食を摂る際に、クロワッサンを千切ってそこにマーマレードをかけたものを陸に分け与えていました。朝食時には見られなかった光景です。

夜になりシズがホテルに帰ってくると、陸はティーの言動を報告します。ティーは既にベッドで寝ていました。報告を聞いたシズは陸にティーの言動の意味を彼なりの解釈で話し始めました。

「ティーはたぶんそこで自分はしっかりしなくちゃと思ったんじゃないかな。ティーが私たちが思っているより色々なことを考えている」「例えば、見えなくなるまで影を踏んでいたのは、あの国の黒い人たちがいなくなったことを再確認したかったんじゃないかな。それでも自分はしっかりしている、自分は大丈夫なんだってことをね」

船の国で自分を無視していた人たちのことを指しているのでしょうか?

「夕食時のことは、仲間には食べ物をちゃんとあげるってことを、言いなりに実行したのでは?」とも言っていて、ティーは陸を仲間だと認識しているということを示しています。

翌日、シズたちがバギーに乗って出発をする際、ティーは陸に抱きつき「陸は仲間だ」と言うのです。いきなり人を刺したり、人質に取ったり、手榴弾を持っていたりと常軌を逸した行動を取ることが多いティーですが、これからシズと陸と旅を共にする中で徐々に軌道修正されていくのでしょう。

 

 

おわりに

ティーが徐々に人間らしくなっていく様子は微笑ましいものがありました。ただまだ怖いですけどね、人質に取ったり危険物を普通に身に着けているところなどは。しかし船の国で迫害を受け孤立していましたから、そうでもしないと生き抜けなかったのでしょう。そこに彼女(?)の哀しさもありました。

8話の「電波の国」と「ティーの一日」は原作9巻と10巻に収録されているみたいです。ていうか今回一度もキノが登場しませんでしたね。

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