『大相撲』の「平成二十九年十一月場所（2017年九州場所）」は、2017年11月12日が初日で今日2017年11月14日が三日目です。個人的には大相撲の勝敗どころではなかったです。
大相撲2017年九州場所・三日目
平成二十九年十一月場所（九州場所）が2017年11月12日から始まりました。今年最後の大相撲です。会場は福岡国際センター。
今場所は、4人いる横綱のうち「鶴竜（かくりゅう）」を除いた「白鵬（はくほう）」と「日馬富士（はるまふじ）」と「稀勢の里（きせのさと）」の3人が出場しています。先場所は日馬富士の他の3横綱が休場というなかなかない出来事が起こっていましたから、先場所より場所が華やかになっています。
残念ながら個人的に応援している木瀬部屋の「宇良（うら）」が初日から休場しています。名古屋場所で右膝を負傷し、秋場所で悪化させてしまいました。診断書では「右膝前十字靱帯損傷、左膝半月板損傷で手術的治療及びリハビリ治療を含め約3カ月の休業加療を必要とする」とあるようで、このままだと十両に落ちることが確定的です。しかし、何よりもまずしっかり治すことが先決ですから、見られないのは寂しいですけど仕方がありません。
3日目が終わって、白鵬と大関の「豪栄道（ごうえいどう）」と「高安（たかやす）」、幕内に復帰した大ベテラン「安美錦（あみにしき）」といった力士が3戦全勝でいます。特に白鵬と豪栄道の状態がよさそうですから、この2人が場所をリードして行きそうな雰囲気です。
日馬富士が貴ノ岩を殴打
休場力士情報を更新しました。
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2017年11月14日
東横綱 日馬富士（伊勢ヶ濱部屋）は、３日目から休場いたします。
2017年11月14日の朝になって衝撃のニュースが飛び込んできました。横綱の日馬富士が10月26日に鳥取県で行われた秋巡業期間中に、貴乃花部屋のモンゴル出身力士「貴ノ岩（たかのいわ）」に対してビール瓶で殴打して負傷させた、という内容です。日馬富士は3日目から休場です。
貴ノ岩は九州場所を初日から休場していて、昨日11月13日になって貴乃花部屋が協会に診断書を提出したようです。診断書の内容には「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」とあるようです。
複数回か複数人か
髄液漏ということは脳の液体が傷口や目や耳や鼻から出ていたということですよね……危険な状態だったのではないかと想像します。頭蓋底骨折といい、相当強く、それも何度か叩かれないとこうはならないのではないかと思います。
裂傷があるということは、日馬富士がビール瓶で殴ったのは貴ノ岩の左の前頭部ですよね。でも外耳道炎と頭蓋底骨折は右側ですから……やはり複数回かなと。それか、殴られた衝撃で体が右側に飛んで壁に頭部右側が当たったか、です。でも頭蓋底骨折ですからね……。脳震盪は殴打だけでなく頭部を激しく揺さぶられたのかも。
さらに、モンゴル人力士による懇親会で起こったということですから、場には他にも人がいたはずです。どうして貴ノ岩だけがこのような酷い状態に陥っているのか、誰も止めなかったのか、他に貴ノ岩に手を出した人間がいなかったか、これらの点も気になります。
協会はいつ事態を認識したのか
そしてある意味一番大きなことは、事件の発生が先月10月26日なのに、なぜ場所が始まってから3日経った今日11月14日になって問題が浮上してきたのか、です。
貴乃花親方によると、被害届は既に警察に提出していて取り下げる意思はないとのことですから、相撲協会の理事連中が診断書が提出された今日まで事件を認識していないなんてことはないはずです。
隠蔽しようとしたのでしょうか？ だとしたら、かつて当時十代の方を稽古で死亡させた件から相撲界は何も改善されていないことになります。かわいがりでしたっけ。
診断書が場所2日目になってから提出された理由も気になります。当時貴ノ岩を診た医師は負傷の度合いからただごとではないと感じたはずですが……。貴乃花親方の動きと医師の動きも不可解です。
おわりに
被害届が出ているということで警察は動いているはずです。日馬富士は有名人（世間に顔を知られている）ですし、日馬富士は自らの非を認めていて、今日貴乃花部屋に謝罪にも行っていますから、逮捕や勾留はされないかなと思っていますがどうでしょうか。
しかし大きな失態であることは間違いありません。廃業待ったなしですね。自ら引退を申し出るか、協会が引退勧告をするか……数日内にも大きな動きがありそうです。
日馬富士は今の横綱の中では一番好きなお相撲さんだったので、こういうことになってしまったことは非常に残念です。でも酔っていたとはいえ、やってしまったことは責任を取らねばなりませんね……。
ていうかそれだけのことをしていてよく場所に出られましたね。初日2日目と連敗していたのはそういうことがあってのことかもしれませんけど。日馬富士の親方、伊勢ヶ濱（元横綱・旭富士）さんもどうして今まで動かなかったのでしょう。
貴ノ岩の怪我が早く治って、後遺症が出なければ良いですが。
