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兵動大樹さん演じる新キャラ、太夫元の「寺ギン」が登場し藤吉のライバルになるのでしょうか? - 朝ドラ『わろてんか』35話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年11月10日放送の35話は寄席小屋を手に入れる最後の砦は御寮人さんではなかったという話です。藤吉のライバルとなる(?)新キャラクターが登場しました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第6週「ふたりの夢の寄席」

www.nhk.or.jp

 

2017年11月6日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第6週「ふたりの夢の寄席」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は幼少期が明治35年(1902年)でしたから、第6週現在はそれから10年後、明治45年ほどでしょうか。

本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は17歳です。「てん」は幼少期に京都の「薬祭り」で出会った大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と恋に落ち、藤吉の実家のある大阪は船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」へと駆け落ちしました。

ところが、藤吉の母で「ごりょんさん(御寮人さん)」こと「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」は「てん」を嫁とは認めず、「てん」を女中として北村屋で働かせます。

藤吉は啄子に「てん」を自分の嫁に認めてもらうべく、イギリス製の「電気式髪結い機」、いわゆるパーマ機を大量に仕入れて、店の借金を返そうとしました。購入資金は実家の家と土地を担保に借金をして。案の定パーマ機は欠陥品で、藤吉は大量のパーマ機と一緒に多額の借金を抱えることとなりました。

啄子にも借金の返済は無理と判断されたようで、啄子は店を畳む決意をし、店と土地を不動産屋に売った金で借金を返済しました。家と職ををなくした藤吉たち、藤吉のかつての芸人仲間たちから彼らが住まう貧乏長屋を紹介してもらい、そこに住むことになりました。

 

 

最後の砦は御寮人さん?

前回34話で、大阪の天神にある「つるかめ亭(鶴亀亭?)」を家主「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」から譲ってもらう約束を取り付けた藤吉と「てん」、残す壁は御寮人さんただ一人です。

御寮人さんは藤吉が寄席小屋の席主になることに反対し続けています。理由は真っ当な職業に就いてもらいたいからでしょう。開業資金はどうするのだと藤吉に聞くと、藤吉は毎日の売上から少しずつ支払うことで亀井からの了承を受けていると答えるのですが、それでも認められないみたいです。難癖つけたかっただけで、とにかく反対の立場なのですね。

藤吉の芸人仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」、「アサリ(演:前野朋哉)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は、寄席小屋を手に入れた噂をどこからか聞きつけ祝ってくれました。

藤吉は感謝しつつもまだ御寮人さんがね、と言うので、キースとアサリは藤吉のため(自分の仕事のため?)に御寮人さんの説得に出ますが、そう簡単に籠絡できません。聞く耳すら持ってくれませんでした。

 

 

つるかめ亭は藤吉の思いでの場所

翌日、藤吉はつるかめ亭を見に来ていた御寮人さんから、つるかめ亭こそが藤吉が人生で初めて寄席を観た場所であることを知らされます。藤吉がつるかめ亭を一目で気に入った理由はそういうことだったのですね。自分の幼いころの記憶が心のどこかに残っていて、観た瞬間に記憶が揺り動かされたのでしょう。

藤吉は鶯(うぐいす)の芸?を見せました。ホーホケキョホーホケキョと鳴きマネをするだけのもので面白い面白くないの範疇にないものです。これも藤吉が幼いころに御寮人さんに見せた芸で、暗く落ち込む御寮人さんを元気づけたいという一心で行った芸でした。

幼い藤吉が初めてつるかめ亭に行ったとき、御寮人さんは死のうとしていました。疲れ切った御寮人さんを元気づけようと、藤吉は母親を寄席に誘ったのでした。御寮人さんは以前、そのとき藤吉は華やかな寄席に興味を惹かれただけと思っていたはずですが、そうではなかったということでしょう。

御寮人さんは生きるので必死で気が付かなかったけど、藤吉のおかげで助けられたこともあったかもしれないと考え直し、藤吉に「寄席やるんやったらお金が取れる芸人(と言っていました?)集めなければあきまへんで」とようやく認めてくれました。

 

 

新キャラ「寺ギン」登場

御寮人さんが帰っていくと入れ替わるように亀井がある男を連れてきました。何でもその男が500円の大金でつるかめ亭を買い取ると言ってきたため、藤吉に寄席小屋を売ることができなくなったと言い始めます。当時の500円は現在の約500万円とナレーションで言っていたかと思います。

しかし先約は藤吉なので、男が3日後に金を持ってくるまでに、同じ額を支払ってくれるならこれまでの約束通り藤吉に譲ると亀井は言います。藤吉にはそんな大金を用意するつてはありません。万事休すか……?

つるかめ亭を買い取ると言ってきた男は「寺ギン(てら・ぎん)」という名前の、元僧侶の現「太夫元(たゆうもと)」です。寺ギンは「兵動大樹(ひょうどう・だいき)」さんが演じています。

 

太夫元(たゆうもと)とは?

太夫元とは寄席に芸人を派遣する元締めのことで、現在でいう芸能事務所の経営者だそうです。興行の責任者でもあるようです。

歌舞伎で女方の最高位を「太夫(たゆう)」と言い、太夫元はその元締めだから太夫元と呼ぶようになったのだとか。

 

 

おわりに

「てん」は一つ金策のアイデアが浮かんだようです。もちろんそれは実家の「藤岡屋」からお金を借りる、融資を受けることでしょう。

父「藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ、演:遠藤憲一)」と母「藤岡しず(ふじおか・しず、演:鈴木保奈美)」はどういう反応をするのかについても分かりやすいですね、儀兵衛は最初反対するはずです。反対をしますが「てん」はあくまで仕事としてやって来ていて、「てん」たちと手を組む価値があると思わせる何かを提示されることで受け入れるのだと思います。何を提示するのでしょうね。私には何も思い浮かびません。

今回の、つるかめ亭が藤吉が初めて寄席を観た場所だったという話の流れは良かったと思います。御寮人さんを落とすにも効果的でした。