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キノが旅を始めたきっかけは「かなり乱暴だった」と言っていました。どういう意味でしょう? - アニメ『キノの旅』5話の感想

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毎週土曜日(金曜深夜)00:30より、TOKYO MXにてアニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』が放送されています。

2017年11月4日の放送は第5話「嘘つき達の国」でした。実際には「嘘つき達の国」はBパートのみで、Aパートは「旅人の話」という話です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』

www.kinonotabi-anime.com

 

2017年11月4日の放送は第5話「旅人の話」「嘘つき達の国」でした。

 

 

5話「旅人の話」「嘘つき達の国」

5話Aパートは「旅人の話」でした。主人公(ヒロイン?)「キノ」とモトラド(話すオートバイ)「エルメス」はある国を訪れて、その国を救い初代大統領となった旅人の記念館を訪れました。国の人に勧められたのです。

その旅人はモトラドに乗ってた旅をしていて、記念館にはそのモトラドも展示されています。キノはエルメスの他のモトラドを見るのはこのときが初めてでした。そのモトラドはモトクロッサーです。ホンダXRでしょうか?

案内人によると、そのモトラドは整備をされて走れる状態にはあるようです。そして以前はよく話していたそうですけど、現在は話さないそうです。どうして話さなくなったのか?

キノとエルメスは人払いをお願いし、モトラドと3人(?)になると、ようやくそのモトラドが話を始めます。エルメスに対して羨ましいというのです。それはそうですね、バイクは走って何ぼの乗り物であって、英雄の所有物とはいえ飾られるために造られたのではないのですから。

モトラドはキノに自分を破壊してくれるよう頼みます。しかしキノはその申し出を断りました。国民に恨まれて酷い目に遭いたくはないと。答えに納得したモトラドは「そうか……そうか……」と言った後語るのを止めるのでした。

キノが出国する際、一人の少年がキノに話しかけてきました。少年はキノのような旅人になりたい、どうしたら旅人になれるかと聞きます。キノは記念館のモトラドに聞いてみると良いと返答をしました。

その後どうなったかは語られていませんけど、少年はモトラドに乗って旅に出るのでしょう。そうであって欲しいですね。

 

 

キノが旅を始めたきっかけは何か?

旅人の話で、キノは少年に「どうやって旅を始めたのか」と聞かれていました。

キノの答えは「きっかけはかなり乱暴だったけど、今になって思うと誰からも命令されなかったのにそれをやりたいと思えるから、かな」でした。

前回キノはシズと別れた後に、エルメスから「将来あの人に会ったら、そのときは……」と言われると、「そうだね、あの人は死ぬほど驚くかもね」と返事をしています。

その言葉と今回の「きっかけはかなり乱暴だった」を組み合わせて考えると、やはりキノ、今現在キノと名乗っている女性(と思います)が旅をすることになったエピソードは物語で最も重要な話になりそうな予感がします。

キノがキノになるときに一体何が起こったのでしょうね。 原作未読の私にとって本作の今一番の関心事です。

 

 

嘘つき達の国

キノとエルメスはある国に入国しました。城門をくぐると一人の男が話しかけてきて、「どこかで私の恋人と会わなかったか」と聞くのです。いいえと答えると、男は残念そうにし、そんなところに男の家の家政婦がやって来て彼にコートを掛けて2人で去っていきます。

キノは国にあるレストランで、男の友人と名乗る男性客から男の話を聞きました。彼がいうには、男は5年前に国の革命を成功させた英雄なのだそうです。

革命の1年前、男には恋人がいました。国外れに住む農家の娘でしたか。しかし男は革命の決行直前に恋人に嘘を吐いて別れます。自分がどうなるかわからないし、女に危険が及ぶ可能性があったからです。

革命が起き、男や友人たちは王家の宮殿へと突入して、逃げようとした王家の自動車に手榴弾でしょうか爆弾を投げつけ爆破しました。ところが、爆破した車の中から出てきた王女が男の恋人のものだったのです。恋人は王女が変装をして町に出ていて、そこで男と出会って恋人になっていたのでした。

革命は成功したものの男は心を病み、そんな男に対して医者は、あなたの恋人は旅に出てしまったが必ず戻ってくるから待っているようにと言って嘘をつきます。それ以来男は城門近くの森の中に住んで、国外から人がやってくるたびに恋人が戻ってきたのではと考え確かめに行くのです。

そんな、本来英雄となっていたはずの男を不憫に思った新政府は、3年前に行き倒れになっていた旅人を家政婦として雇い、男の家に向かわせ男の世話をさせることにしました。

キノは話を聞いた数日後、出国することになりました。そこで男の家政婦に呼び止められ、男の家へと招かれます。家政婦はバイクの音がすると嘘を言って男を城門へと向かわせると、キノとエルメスに対して語り始めます。

その内容は、家政婦は革命前の王女で、革命が起こることを知った彼女は変装をして民衆に紛れ情報を得ようとしていたようです。そんな中で男と出会い恋に落ちました。幸せに暮らしていましたがあるとき男から突然別れを告げられたことで革命のときが迫っていると感じ、王女は王に知らせます。

王家はダミーを宮殿において自分たちは国外脱出を謀りました。男たちはダミーを本物と勘違いして爆破し、当の王家は隣国に逃げおおせたようです。後に隣国で暮らしていた王女は男が心を病んでいることを知ると、旅人となって再び入国して家政婦として暮らせるよう仕向けたようです。

王女はずっと身分を隠していて、家政婦として男と暮らしていますが、愛している男の側にいられるのだから幸せだとキノに言いました。

キノが出国すると、男が駆け寄ってきて、これでいいんだ自分は幸せだと言うのです。王家のスパイだった友人の生き方(この台詞が出るまで私は友人が王家のスパイとは気づきませんでした)も何も知らない優しい人たちの思いも、革命に成功した新しい国のシステムも、そして私を利用しただけではなかった愛する人との生活も、何も壊したくないのだと。

そう、男は全て知った上で演じていたのです。この国の人々は皆が皆嘘つきでした。嘘つきですが優しい嘘です。

 

 

おわりに

5話の2つの話はとても良かったです。旅人の話は自分がモトラドの立場になって考えると相当に辛い話でしたけど、最後には明るい未来が垣間見えたので。嘘つき達の国は最後にどんでん返しがあって良かったです。男も嘘をつかれているとわかっていて嘘をついていたという。

嘘つき達の国は原作だと7巻に収録されているみたいです。