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デンパツこと「電気式髪結い機」の儲け話は失敗する予感しかありません - 朝ドラ『わろてんか』26話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年10月31日放送の26話は「北村屋」がピンチです。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第5週「笑いを商売に」

www.nhk.or.jp

 

2017年10月30日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第5週「笑いを商売に」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は明治35年(1902年)の10年後、明治45年ほどでしょうか。本作のヒロイン、京都の老舗薬問屋「藤岡屋」の娘「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は17歳です。

幼少期の「てん」が「薬祭り」で出会った大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と久しぶりの再会を果たし、藤吉から求婚された「てん」は父「藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ、演:遠藤憲一)」から勘当をされても尚、藤吉と結婚することを選んで、2人で藤吉の実家のある大阪は船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」へ駆け落ちしました。

ところが、藤吉の母で「ごりょんさん(女将さん)」こと「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」は「てん」を嫁とは認めず、女中としてなら家に置いてやらないでもないと言い放ちます。「てん」はそれでも良いと女中の立場を受け入れ、何とか認めてもらえるよう仕事に精を出しています。

 

 

北村屋がさらに傾く

北村屋は経営が悪化しています。ごりょんさんが言うには夫(藤吉の父)が女遊びで作った借金がたんまりとある上に、店の番頭がライバル店の「天野屋(あまのや)」に引き抜かれてしまっています。

藤吉は何とか自分の手で借金を返済して店を盛り返すと意気込んではいましたが……。

26話ではさらに天野屋にお得意様の顧客を奪われてしまいました。これは客が店に付いていたというより番頭に付いていたため、番頭と一緒に鞍替えしたと捉えて良さそうです。さらにさらに、北村屋の番頭だけでなく手代までも辞めてしまっています。北村屋は絶体絶命。

手代までいなくなると、いよいよごりょんさん自らが手代の仕事も番頭の仕事もすることになります。他に人を雇う余裕はないのでしょうか。頼り(?)の藤吉は毎晩遅くまで営業にでも出かけているのでしょうが、新規の顧客を獲得するでもなく、全くと言って良い程店の役に立っていません。

ごりょんさんはそんな逆境にもめげずに働いていましたが、やはり寄る年波には勝てなかったのか若い頃のようにはいかず、腰を痛めてしまいました。

 

 

儲け話は「電気式髪結い機」

藤吉は、25話で再会した芸人時代の相棒「キース(演:大野拓朗)」から、儲け話を持ちかけられています。26話では、キースが話をつけてきたと言って懐から取り出したのは1枚の紙です。

紙には「ELECTRIC HAIR WAVE MASCHINE X」と書いてあったでしょうか。キースは「電気式髪結い機」略して「電髪(でんぱつ)」と読んでいます。要するにパーマ機です。

小野文惠NHKアナウンサーのナレーションによると、作品の舞台となっている明治40年代にパーマ機はまだ日本に入って来ていないそうですが……。

「エゲレスで発明されたばっかりの機械や。神戸の倉庫に品があって、今すぐ現金で払ったら安い値で譲ってくれる。これは滅多にない掘り出しもんやで〜」とはキース。いかにもいかがわしい儲け話です。

前回から登場した「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」と「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」の夫婦もその場にいて、歌子はこんな人たちの話に乗ったらあかんと藤吉を止めていましたが、吉蔵は日本中で流行るでと儲け話に乗り気です。

話に乗るとしても購入する現金はどうするという話になりまして、キースは家と土地を担保にして借金することを提案していました。いかにもですね。出川哲朗さんのあのネタというかフレーズが頭をよぎります。やb

藤吉はその場で否定をしていましたが、キースは男ならここで勝負せな、借金を返済して店を救って母親に認めさせたいのだろうとそそのかすのです。その夜、藤吉は店に忍び込んで土地の権利書でしょうか、を取り出していて……。

 

 

おわりに

間違いなく店が潰れる流れですから、電髪の事業は失敗に終わるはずです。

パーマ機は欠陥品だったのでしょう、それに当時はまだ着物に日本髪の女性ばかりのはずですから、全く売れずに借金はさらに膨らみ、土地も売ってしまったことで店を畳まざるを得なくなって……という。

例え藤吉がパーマ機に手を付けなくても、北村屋は倒産まっしぐらですからね。

それにしてもこの『わろてんか』は性格の悪い人が多いですね。前作『べっぴんさん』は全くと言っていい程いなかったので余計にそう感じます。26話でも「天野屋」の女将さんもそうですし、藤吉の姉「北村頼子(きたむら・よりこ、演:西村亜矢子)」もそうです。番頭も手代も自分のことばっかり。

このドラマは人物を深く掘り下げることをしないですから、あいつは悪い人じゃないんだけどね……とはならず、ただ悪い点だけが目立ってしまうのですね。