ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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瞳ちゃんこと副住職さんが大人気でした。栗や銀杏を具に「ひろうす」を作っています - Eテレ『やまと尼寺 精進日記』

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毎月最終週の日曜日18:00よりEテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』、2017年10月29日は「神無月 おかげさまで 実りの秋」でした。

 

 

目次

 

 

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『やまと尼寺 精進日記』

www4.nhk.or.jp

 

豊かな季節の恵みを知恵を工夫で極上の精進料理にする、奈良・桜井の尼寺。笑顔あふれる日々を美しい映像で!

Eテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』の番組説明です。

 

http://www.ac.auone-net.jp/~otowa/

音羽山観音寺 - 奈良県 桜井市 - 仏教寺院 | Facebook

 

奈良県桜井市に居を構える「音羽山観音寺」の住職と副住職、お手伝いをしている方の3人の女性が、毎回様々な精進料理を作っている様子を映像にした番組です。

料理を作ることが番組のメインですけど、彼女たちの普段の生活の様子も描かれていて、都会から少し距離を置いた田舎暮らしは私の目には新鮮に映ります。3人が3人とも本当に楽しそうに日々の作業をしていて、笑顔が耐えない様子を観ていると、こちらも釣られて自然と笑顔になってしまう、そんなほのぼのとした雰囲気が番組全体から漂います。

2017年度から、放送時間はエコ・ライフスタイル番組『猫のしっぽ カエルの手 京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし』と同じで、月の最終週のみベニシアさんではなく『やまと尼寺〜』の放送をするという放送日程になっています。

番組の出演者は前述した3人の女性がメインになります。音羽山観音寺のご住職である「後藤密榮(ごとう・みつえい)」さんと、副住職の「佐々木慈瞳(ささき・じとう)」さん、そして4年ほどお手伝いをしている「まっちゃん」の3人です。お寺には番犬の「オサム」もいますから、正しくは3人+1頭ですか。オサムは雑種と思います。耳が垂れていて可愛い。

私はお手伝いをしている「まっちゃん」がどういう方なのかが把握できていません。詳しいプロフィールは不明ですが何か事情があって滞在していらっしゃるのでしょう。まっちゃんだけは剃髪していないので、彼女は仏教の道には入っていないと捉えて良さそうです。それ以上の詮索はなし。

番組のナレーションは俳優の「柄本佑(えもと・たすく)」さんです。

 

 

10月「神無月 おかげさまで 実りの秋」

2017年10月29日日曜日の『やまと尼寺 精進日記』の放送は10月編、サブタイトルは「神無月 おかげさまで 実りの秋」でした。

10月のやまと尼寺は、庭先「ギンナン(銀杏)」を拾ったり、里から「初穂(はつほ)」としてお寺に贈られた新米「コメ(米)」、「クリ(栗)」を使って秋の膳をこしらえていました。「ひろううす」や「いがぐり揚げ」などです。

 

旧暦10月(きゅうれきじゅうがつ)は、旧暦(太陰太陽暦)の年初から10番目の月である。
(中略)新暦では10月下旬から12月上旬ごろに当たる。
10月の別名は神無月(かんなづき、かみなしづき)、島根県出雲地方においては神在月(または神有月、かみありづき)である。

10月 (旧暦) - Wikipedia

10月(旧暦)のWikipediaにはこのように書かれています。

 

「神無月」の語源は不詳である。有力な説として、神無月の「無・な」が「の」にあたる連体助詞「な」で「神の月」というものがあり、日本国語大辞典もこの説を採っている。

神無月 - Wikipedia

神無月のWikipediaにはこのように書かれています。語源には幾つもの説があるみたいです。

 

 

「初穂」のお願い

今回は「初穂」のために副住職の「慈瞳」さんが里の家々を巡っていました。

 

初穂(はつほ)とは、日本において秋の稲の収獲に先立って神に献じる熟した稲穂のことである。早穂(はやほ)、先穂(さきほ)、最華(さいか)などとも言う。

- 初穂 - Wikipedia

初穂のWikipediaにはこのように書かれています。その年最初に獲れた作物を神仏に供え感謝する古くからの慣習、と番組Webサイトには書かれていました。番組の中では住職さんは「昔から観音様に今年一番にできた米を供えていただく風習」と仰っていました。いわゆる初物ですか。初穂は私には全く馴染みのない慣習です。

音羽観音は眼病にあらたかだとも仰れていました。私も眼が良くないので……。

やまと尼寺では毎年、観音様に祈願したお札を持って農作物をいただきに村に初穂のお願いに行くのだそう。今回は慈瞳さんが行っています。ていうか基本は慈瞳さんが行くのでしょうね。尼さんで、若い人で、自動車を運転できて……となると慈瞳さんしかいないですから。

 

 

「瞳ちゃん」が大人気

そんな慈瞳さんが初穂のお願いに(かつて何とか村があった地域)里の家、全部で18ヶ所と言っていましたが、そちらを巡るのをカメラが同行していました。

慈瞳さんは地元の方に「瞳ちゃん(ひとみ・ちゃん)」と呼ばれていました。本名が瞳さんなのですね。どうやら瞳ちゃんは大学時代から観音寺に遊びに来ていた方で、地元の方との交流も学生時代からあるようでした。

御札を渡した家庭では自家製味噌を頂いたり、お寺の番犬(?)「オサム」の兄弟がいたり、しめ飾りを作るためにもお米を稲穂のまま頂いたり、栗を頂いたり、栗を下さった方からは「瞳ちゃんの大ファン」だと言われてたり、新米を頂いたり、馴染んでいらっしゃいました。大人気です。

慈瞳さん自身は「昔ね、遊びに来てた頃、その頃はバス降りててくてく歩いて(お寺に)上がって行くでしょ。そうすると『あ〜あんたまた来たんか』って皆が声をかけてくれるのね。帰る頃になると『次またいつ来るんや?今度こんなもんできるから寄っていきよ』って村の人がね、色々と親切にしてくれたので、そんなこともすごく嬉しくてよく遊びに来ていましたね」などと説明しています。触れ合いの中で、お寺の人と親しくなると同時に村の人とも親しくなっていったと。

以前の放送では、慈瞳さんはカウンセラーもしているといわれていた記憶がありますけど、大学は仏教系ではなかったのでしょうか? カウンセラーなら仏教系大学のカリキュラムに含まれているかもしれないですが。その点まではさすがに言及はなかったです。

「(住職さんに?)『慈瞳は出かけて行ったらちっとも帰ってきいひん』っていつも言われる」と瞳ちゃん。確かに、行く先々で里の人に声をかけたり呼び止められたりして、その都度おしゃべりをしているみたいですから、時間がかかりますね。

でも、そういった触れ合いの一つ一つがお寺と里の人々との結びつきを強固なものとしていると痛切に感じられる放送でした。結局は「人」なのだということ、住職さんや瞳ちゃんの人徳あってのものだと。

 

 

ひろうすといがぐり揚げの秋の膳

お寺では初穂で頂いたものを早速料理しています。「ひろうす」と「いがぐり揚げ」などを作っていました。

私の住む地域では「ひろうす」という料理はないので、何のことだろうと観ていたら「“ひろうす”は“がんもどき”とも言う」と、画面にテキストが表示されていました。

「がんもどき」なら馴染みがあります。そうですかそうですか。豆腐と山芋を摺り潰して野菜と混ぜたものを油で揚げた、煮物や「おでん」に入っているあれですよね。好物です。「ひろうす」は漢字になおすと「飛竜頭」だそう。

尼寺では、豆腐と山芋を磨り潰したものに、頂いた栗と寺の敷地内で採った銀杏を入れて「ひろうす」を作っていました。「ひろうす」は餡掛けにしています。

観ていてきになったのですが、銀杏って緑色でしたっけ? 観音寺の大銀杏の銀杏は緑色でした。私が知っている銀杏の色は黄色というか茶色というか、そういう色味です。外側の柔らかいところを取った中身も、です。

「いがぐり揚げ」は「素麺(そうめん)」を短く割ってから、それを天ぷら粉で包んだ茹でた栗の周りに付けて、さらに油で揚げて毬栗(いがぐり)とみなしていました。こちらも美味しそう。

稲穂を油で素揚げしてもいましたか。ポップコーンのように穂が膨らみ弾けて、まるで花が咲いているようでした。綺麗。

 

 

おわりに

新米が美味しそうでした……お米が食べたい。今回は初穂回でしたけど主役は瞳ちゃんだった気がします。慈瞳さんはいつも穏やかな笑顔ですものね、人を惹き寄せます。いや住職さんもまっちゃんも、お三方とも優しそうですからお三方の魅力が惹き寄せているのです。

音羽山観音寺に一度伺ってみたいです。今回の放送でも宿坊を利用された方でしょうか、女性3名がいらっしゃいましたし、Eテレでやまと尼寺〜が放送されるようになってから、宿坊の人気はより高まっているでしょうね。尼寺に男が泊まることはできるのでしょうか? さすがに無理そう。

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