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ネリの正体は何者でしょう? 泥クジラの奥にいる存在と関係がありそうでした - アニメ『クジラの子らは砂上に歌う』4話の感想

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毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』が放送されています。

2017年10月29日の放送は第4話「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

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アニメ『クジラの子らは砂上に歌う』

TVアニメ「クジラの子らは砂上に歌う」公式サイト |

 

2017年10月29日の放送は第4話「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」でした。

 

 

4話「泥クジラと共に砂に召されるのだよ」

3話では、「印(しるし)」の一人で記録係をしている主人公「チャクロ」たちが暮らしている巨大漂泊船「泥クジラ」に、「帝国」の兵士「アパトイア」が多数襲来してチャクロの幼馴染みの女の子「サミ」たち多数の住人が殺されてしまいました。

一度目の襲来が終わり、次の襲来が起こるまでの間に何とか対策を講じたいところですが、泥クジラを牛耳る長老会はとんでもない決定を下しています。第一次襲来の後に、サミの兄で「無印」の「スオウ」が酋長になることが決まったようで、スオウが長老会に呼ばれていて、その場でスオウが長老たちに決定を伝えられました。

 

 

長老会の決定と泥クジラの先祖

長老会がスオウに伝えた内容は「泥クジラを砂の海に沈める」です。住人は皆、泥クジラと一緒に砂に沈むということで、いわば「集団自○」です。長老会全会一致で可決されたそうですから、全員が全員とんでもない発想の持ち主ですね。

長老会の一人は酋長となったスオウに対し、最初で最後の仕事として住人皆にそれを伝え「誇りある死」へと導いて欲しいと言っていました。帝国に全滅させられるくらいならいっそのこと、ということのようです。

そもそもどうして帝国に襲われたかというと、泥クジラの住人の先祖は国である罪を犯した者たちで砂の海に流された(流刑)者たちで、その刑は現在も続いているからだそう。前回の襲撃は帝国の侵略ではなく処刑でした。いずれ一人残らず殺されるから、それなら……と。

サミを失ったばかりのスオウは集団自○などを受け入れられず、長老会の決定に反対をします。そのとき死を畏れた最長老が「ファレナに聞けばいい。ファレナは全部知っている」と口走ったこと(秘密事項のよう)で、スオウはそのファレナとは何かと最長老に問いました……が、そのときに「シュアン」の手刀を首に受けて気絶しています。

 

 

シュアンとネリとギンシュ

今回3人の登場人物が目立っていました。シュアンとネリとギンシュです。

「シュアン」は泥クジラの自警団のリーダー、団長です。CVは「神谷浩史(かみや・ひろし)」さん。「サイミア(情念動)」が強くないと入れない自警団でリーダーとなっていますから、泥クジラで1、2を争う強さの持ち主です。「オウニ」とのどちらかが1位でしょうね。4話で物語の前面に出てきた印象ですが1話からちらほら映っていました。

シュアンについて気になることは、泥クジラの秘密をどの程度まで知っているか、ですね。4話で彼が登場した場所が場所なので、かなり深いところまで内情を知っているのではないかと思われますがどうでしょう。

もう1人が「ネリ」、こちらが謎の少女でした。CV「加隈亜衣(かくま・あい)」さん。ピンク色の髪をした少女で、長老会の場に居合わせたり(他の人間に見えていない?)、チャクロにサミたち死んでいった者たちの幻を見せたり、高い場所に瞬間移動してみせたりしています。

3人目が「ギンシュ」、CVは「小松未可子(こまつ・みかこ)」さん。シュアンがリーダーの自警団の女性メンバーです。奔放な性格で、記録係にも関わらずアパトイア襲来の際にオウニとチャクロだけがアパトイアに対抗できていたことをきっかけにして、チャクロに対して強い関心をもつようになっています。

ギンシュはチャクロのことを「チャッキー」と呼び、自分のことは「ギンシュ姉さん」と呼ぶように命令しています。彼女の単純素直な性格のおかげで今回チャクロたちは助けられています。

 

 

ネリ(?)がチャクロを導く

そのネリがチャクロの前に現れて泥クジラの危機を伝えます。

「あなたは人の心を誠実に感じ取ることのできる人。何もできないと思っているかもしれないけど、あなたが皆さんを繋げないと全てが終わってしまうわ」と大人びた口調で言ったかと思えば、今度は「チャクロさん、助けてください! 私知ってしまったんです。長老会の人たちが泥クジラと皆を沈めようとしています! 反対したスオウさんは体内エリアに捕らえられてしまいました」と年相応な口調で話しかけています。

さらに「皆を救うためにはまず心を解放してあげないといけない人がいます。行ってあげてください」と言うのです。「オウニ」のことでしょうか? 帝国のアパトイアの一人でおそらく本作のヒロインであろう「リコス」のことでしょうか?

ていうかネリは何者なのでしょう? 人格が複数あるのか、何者かの思念が憑依したかのような話っぷりでした。年相応の子供っぽい話し方のときはネリ本人で、大人っぽい話し方のときは何者かが憑依したと考えることが自然です。

ネリ(?)の言葉を受けて、チャクロは「リコス」と仲間を誘って泥クジラを沈ませないために動きます。オウニも誘いましたが断られてしまいました。

 

 

体内エリアの奥にいた存在は何か?

チャクロには疑問がありました。泥クジラの行き先は誰もコントロール出来ないはずなのに、どうして長老会は泥クジラを沈められるのか、です。その点についてはリコスが「この島のどこかに誰も立ち入ったことのない場所はない?」と聞いてました。そこに何かがあるのではないかと言いたかったのでしょう。

チャクロは体内エリアに誰も立ち入っていない空間があることを思い出し、そこを目指すことにします。体内エリアは一部牢獄として使っていますから、捕らえられているスオウを助けることもできます。

体内エリアへの入り口はシュアンたち自警団が警護をしていましたが、「ギンシュ」やツンデレ(?)「オウニ」の助けもあって何とか入り込むことに成功したチャクロたち。立ち入り禁止区域で彼らが見たものは……というところが4話が終わりました。

少し映った感じですと、そこに居た存在は「ヌース」です。リコスがチャクロとオウニに出会ったときに彼女が元々いた島に存在していた、リコスたちの感情を食らっていた存在「ヌース・リコス」と同じようなヌースが泥クジラにも居た、ということで良いかと思います。

最長老がスオウに言っていた「ファレナ」でもあるはずです。つまり「ヌース・ファレナ」ですか? ファレナとはクジラを意味していたように記憶していますから、このヌースが泥クジラの動力源になっているのでしょう。

疑問が一つ。泥クジラのヌース自体はこれまで何を食べ物にしてきたのでしょうか? ヌース・リコスはリコスたちの感情を食べていました。しかしチャクロたちを見てわかるように泥クジラの人たちは「印」も「無印」も感情はあるため、ヌースは住人の感情を食べていないようです。では何を食べているのか……。

チャクロたちに何かが欠落している様子はないですけど……いや、あるとすれば「印」の人間は20-30歳代までしか生きられないことですね……命の半分以上、2/3ほど(?)が欠落している。その代わりにサイミアを操れるようになった? 不穏。

 

 

ネリの正体は何者か?

ヌースと思われる存在の発見に関連して、ネリの正体は何者か? についてもある程度絞れそうな感じがあります。ネリの正体というと語弊がありますね。正確には、先程書いたチャクロに助けを求めたネリの発言のうち、彼女の年齢に合っていない大人びた物言いをした者の正体、です。

「あなたは人の心を誠実に感じ取ることのできる人。何もできないと思っているかもしれないけど、あなたが皆さんを繋げないと全てが終わってしまうわ」

この台詞をネリに言わせた者は誰(何者)なのかということですが、これは私はおそらく先述の「ヌース」が言っていたのではないかと思っています。チャクロがヌースと思われる存在を見つけたときに、ネリがワープ(?)してヌースのところまで先回りしていましたし。

長老たちは泥クジラを沈めようとしていますから、それはヌースにとっても死を意味するかも知れず、死にたくないヌースはネリに思念を送るか何かをして憑依し、特別なものを感じるチャクロに託したのではないかという可能性です。

私は原作未読ですから合っているかはわかりません。

 

 

おわりに

ヌースがいたエリアはチャクロが泥クジラで生活をしているどのエリアよりもずっと科学が進んでいる様子でした。帝国の文明はさらに進んでいることでしょう。

だとすれば、泥クジラの住人がまともに戦って勝てる相手ではないから、それなら酷い目に遭う前に自○しようと決めた長老会の考えもわからなくはない気もしてきます。住人の意見も聞かずに一方的に決定されては、住人としてはたまったものではないですけれども。

物語がどういう風に進んでいくのか今のところ全くわからないですね。いや帝国と戦う流れになるのはわかるのですが、仮にチャクロたちが勝ったとしてもその後彼らがどのような選択をするのかが全く想像できません。泥クジラと帝国の対立、または帝国と他の国との対立もありそうですし、印と無印の対立もありそうですし……広げようと思えばたくさん広がりそうなので先行きが読めません。

 

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